山口謠司のレビュー一覧
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■なぜ太平洋は「太」で大西洋は「大」か。
・江戸末期から明治時代にかけて作られた言葉
・Pacific Ocean(太平洋)のPace(パーチェ:ラテン語)はPeace(平和)の語源
・Pacific Ocean=太平(泰平)の洋(海)を意味する
・マゼランが世界一周に成功した際,太平洋をMare Pacificumと呼んだ
・Mareはラテン語の「海」でPacificumはラテン語の「太平・泰平」
・幕末「太平洋」或いは「泰平洋」「太平海」と書かれていた
・明治6年文部省編「地理初歩」に「太平洋」と記載されたことにより定着(大西洋も同)
・江戸時代までは「伊豆沖」「江戸沖」「宮城沖」などそれ -
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ネタバレ明治という時代背景の中で、いかに文学者として立つか苦悩していた漱石。彼の人生には、いわゆる文豪というイメージだけでは測れない、とても人間臭いものでもあったようです。個性的な、そして厄介な弟子たちのエピソードも漱石の懐の深さを感じる(というよりは単に断り切れなかったのかも)おかしさです。中でも晩年の弟子のひとりである岩波茂雄が無茶苦茶で面白い。金もなく、出版の経験もないのに漱石の「こころ」を出版させて欲しいと迫り、漱石に費用を立て替えさせておいてちゃっかり利益を折半するなど、呆れるほどの図々しさ。おまけに漱石自身に装丁をさせ、それを使って漱石全集でまたひと儲けするなど、なんともひとを食った人物だ
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[ん、ん?、ん!]日本語においてはそれから始まる言葉がなく、五十音図においてもポツンと一人ぼっちをかこっている「ん」。この音と表記はどこから来たのか、そして日本語においてどのような役割を果たしているのかを、様々な文献や先行研究から明らかにする一冊です。著者は、ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを務められた山口謠司。
それこそ意識することなく音に出しもすれば書きもする「ん」ですが、振り返ってみれば空海や最澄、さらにはサンスクリット語の世界にまで遡る、非常に奥深いものであったことに驚かされました。若干難解な部分もあるのですが、まさにそれこそが「ん」というものが日本語における不思議な存在であ -
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目的:人に伝わる文章を作成できるようになりたいから
評価:良
参考:なるほど、は俗語なので使用しない。仰る通り、ご指摘の通り、ご明察の通り、と言い換える。
頭の中で考えていることを言語化できないと評価されない。「お」と「ご」の使い分けは、漢字がくるかどうか、基本的には、「ご」のあとが漢語がくる。
幾重にも御礼申し上げます。概ね、だいたいのところ。
的を射る。言葉を濁す。耳を洗う。目を洗う。あまつさえとは、その上という意味。スキームは、計画、枠組という意味。マイルストーンは、各仕事の工程目標。デフォルトは、初期設定という意味。雅致があるとは、趣があるということ。一竜一猪とは、日々の積み重ねの尊さ -
- カート
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試し読み
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本書は、誤りの言葉に対して正しい言葉、説明という基本構成である。誤りと正解、意味が同時にわかるため、わかりやすく学ぶことができて有用な書籍だと思う。自分自身、いくつか誤用していた表現があり、気づくことができた。今後、気をつけたい。
1. 日常会話で違和感を覚える日本語
×了解です→〇承知しました
×すみません→〇申しわけございません
×参考になりました(目上の人には失礼)→〇大変勉強になりました
×ごらんになられる→〇ごらんになる
×お見えになられました→〇お見えになりました
×休まさせていただきます→〇休ませていただきます
×ちょうだいいたします→〇ちょうだいいたします
×拝見いたします -
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日本語の子音のルーツを知りたくて読んでみました。
その点に関して言えば、芯を食った本ではなかったのですが、読んでいて、面白い本ではありました。
ただ、内容の信憑性が今一つな印象を受けました。
これまで積み上げられてきた学問的な知見に基づいての著述、というよりは、「自分はこう考えます」が目立つように見えたためです。
また、「自分はこう考えます」の論拠も希薄な印象を受けました。
その一方で、過去の研究者による研究の内容については、信用してもよいように思いました。
とりあえず、現在使用されている五十音図が、思っていた以上に新しいものであること(学校教育現場では、戦後になって使われ始めたこと)は -
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知らない言葉をたくさん知れる。しかも漢字の成り立ちから解説しているので分かりやすいし、より理解が深まる。私は生中(なまなか)な理解しかしていないかもしれないが、人のため臆面(おくめん)もなくレビューを書いている。紹介されている言葉は普段使いの言葉ではない。日常生活で使うと、相手からは「どういう意味?」って返されそうだ。とはいえ、的皪(てきれき)や秀雅(しゅうが)、厚誼(こうぎ)、寛解(かんかい)、起居(ききょ)、蒼惶(そうこう)、慨嘆(がいたん)などはどこかで使ってみたいと僭越ながら思うのである。さくっと読めて言葉の理解を深められる本である。