山口謠司のレビュー一覧

  • 漢字はすごい!

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    漢字なるもの、どこから流れどのような変遷を辿り現在の形に落ち着いたのか。長い中国の歴史に日本独自のアレンジが加わる。世界に冠たる絶妙な手法が根付き定着する経緯が丁寧に述べられている。象形、指示、会意、形声、仮借、転注など、漢字は視覚的方法と聴覚的方法とをまことにうまく組み合わせてできてた傑作。偉大なる先人の叡智にただただ拍手。幅広い漢字の世界にどっぷり浸ることができた。

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    2014年02月14日
  • 日本語の奇跡―〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明―

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    「いろは」「あいうえお」「漢字」という3種類の文字を使う日本人は素晴らしいのだと思う。海外のモノを真似して使う。これは発展には重要だが卑怯と思われてしまうこともある(例えば韓国、中国への技術流出、著作権問題)。しかし、私たちの祖先はそこに日本独自のものを吹き込んでいった。そうした努力と国を思う気持ちが今私たちがしゃべっている日本語だ。
    なんかちょっとゾクッときますね。

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    2013年11月24日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    ん、は確かに特殊だけど、歴史的にも言語学上特殊なようで、なかなか面白かった。音としては存在したけど、表す文字がない、または書かないなんて事を苦労しながらしてたなんて、興味深いですね。やや言語学的な説明もあるので難しさはありますが、知識として読んでおいてもいい本かと。

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    2012年11月18日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    『日本語の奇跡―「アイウエオ」と「いろは」の発明』の続編のような書だが『ん』の発音や表記、意味について言及した書。

    空海について多くの頁が割かれており、また、その内容も面白かった。
    膨大な文献から、歴史的にも「ん」の有り様を解説されているが、なんとも難しかった・・・。

    しかし、歴史の中でも「ん」について、多くの方が論じているのは興味深かった。
    それらの考察をこの書にまとめてあるので、非常に内容の濃い本となっている。

    現代では、あまりにも無意識に使われている「ん」が、こんなにも深く語られていることに驚きだった。

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    【目次】
    第1章 「ん」の不思議
    第2章 

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    2012年02月28日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    なぜか家に2冊あったw

    日本語の「ん」って数学の「0」と同じだよね

    いやー改めて考えると。

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    2011年08月30日
  • 日本語の奇跡―〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明―

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    [ 内容 ]
    「五十音図」に代表される論理的な「カタカナ」、いろは歌に代表される情緒的な「ひらがな」、そして中国から渡来した漢字。
    これらを巧みに組み合わせることで、日本人は素晴らしい言葉の世界を創り上げてきた。
    空海、明覚、藤原定家、行阿、本居宣長、大槻文彦…先師先達のさまざまな労苦の積み重ねをわかりやすく紹介しつつ、これまでにない視野から、日本語誕生の物語をダイナミックに描く。

    [ 目次 ]
    序章 「ひらがな」と「カタカナ」
    第1章 国家とは言葉である
    第2章 淵源としてのサンスクリット語
    第3章 万葉仮名の独創性
    第4章 『万葉集』が読めなくなってしまった
    第5章 空海が唐で学んできた

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    2011年05月23日
  • 日本語の奇跡―〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明―

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    フォトリーディング&高速リーディング。日本文化についてのシントピックリーディング。あいうえおは明治から。この発明はすごいらしい。

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    2011年02月16日
  • 日本語の奇跡―〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明―

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    ひらがなの成り立ちなど
    日本語の歴史をさらっと追っていく感じの本でした。
    ページ数もさほど多いわけではないですし、
    知識として知っていて損はないかと思います。

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    2010年12月25日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    『天才と呼ばれる空海とて、時代という制約があった。』

    「n」なのか「m」なのか。なぜ「ん」から始まる言葉がないのか。名実ともに日本語における最後を飾る「ん」の謎に迫る。「ん」の成り立ちがここまで仰々しいものだとは知らなんだ。読み物というよりも、学術書レベルで綴られている。漢文にアレルギーのある人には、ちょっときついかも。

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    2017年05月01日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    「あいうえお」の50音表は、どこから来たのかわかったのはよかった。はっきりしてるわけじゃないんだろうけど。

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    2010年08月02日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    そうだったのか!と思うところがいろいろあって、とても面白かった。(主の中古の)古文で「ん」は表記されないということに、前々からどういう事なのだろうと疑問を感じていたのだけれど、突き詰めて調べたこともなかった。「ん」という表記が実はいろいろな発音をひっくるめたものだということ、濁音や撥音は「下品なもの」だという言語感覚があったこと等々、なるほど!という知識の連続であった。ただ、まん中あたりで力を入れて論じられる密教との関わりは、正直論旨についていけなかった。「ん」と仏教思想がどう密接につながっているのか、にわかには理解しにくいのだが、これは私の知識が浅いためだろう。

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    2011年09月06日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    言葉の成立は国の文化史、歴史と深く関わっていることがよくわかった。奈良平安時代の先端文化であった仏教の影響は今では想像もつかないほどだったのだろう。mとn区別、空海のサンスクリット語経典導入、本居宣長の国粋主義日本語純粋論による濁音撥音の否定、リエゾンによる「ん」の発生、和歌の中の濁音撥音回避、漢文内の「ん」による調子、阿から始まり吽で終わる宇宙論、

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    2010年05月14日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    「ん」は
    なんば、さんが、たんき
    それぞれで発声が異なると言うことを別所で聞いたことから、興味をもっていました。
    昔の日本には「ん」がなかった、など興味深い内容が載っています。

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    2010年04月13日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    ん、の話。

    もうちょいテーマを広げていくかと思ったけど、ほとんどが「ん」の登場の歴史。仏教とか和歌とか国学者とかかなりディープな内容になっております。言語学は嫌いじゃないからなんとか読めた。きれいな日本語について考えた。

    地元のJUSCOで購入。

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    2010年03月19日