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Posted by ブクログ
上田万年(かずとし)という人だけを扱ったわけではない、上田万年の伝記。明治時代~昭和初期にかけての、日本語の文字や表現をめぐるいろいろな事件が取り上げられていてとても興味深いし実際面白い本である。
板倉聖宜著『脚気の歴史』(仮説者)では、最後まで(自分が真っ先に勉強したからという自負心で)西洋医学のみにこだわってかえって脚気患者を増やしてしまった優等生の医学博士森鴎外(森林太郎)が、この本では、やはりこれまた文学博士として日本語の変革にブレーキをかける役をしていたことがよくわかる。誰彼かまわず論争を挑む姿は…自分が一番にならないとすまなかった超優等生が森鴎外だったんだなあ。悲しい人だ。ま、面白い作品は書いているけどね。
その点、上田万年は、なかなか頼もしい人だったようだ。
本書には、政治家や文豪など、名前も作品もよく知っている人、名前(作品題名)だけ知っている人、名前さえも知らない人たち有名人がたくさん出てくるよ~。みんないろいろつながっていたんだな。
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