山口謠司のレビュー一覧

  • 文豪の凄い語彙力

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    日本語には同じような意味の言葉がたくさんある。でも、それぞれニュアンスが違ったり、受ける印象が違ったり。

    難しい言葉を使うだけが文学だとは思わないけれど、言葉のプロである文豪たちが、多くの言葉の中から選び、紡ぎだした言葉は、やっぱり洗練されてて美しい。
    今度から作者の選び取った言葉一つひとつを意識して読んでみたい、と思った。

    普段から辞書をひくほうだけど、それでも漢字の成り立ちまでは分からない。
    言葉の意味だけでなく、漢字のつくり、成り立ちから解説してくれているので、さらに意味が分かりやすい。

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    2018年05月17日
  • となりの漱石

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    「隣から、また甲高い声が聞こえてくる。今日は奥さんを叱っているのだろうか、いや、一番下の子供だろうか・・・まったく、あんなにがなり立てなくてっても良さそうなものなのに。・・・(略)・・・それにしても、いったい、あの亭主は、なにをしている人なのかー学校の先生みたいだと近所の連中は言うが、朝から晩まで毎日出かけるってこともない。出かけるのは散歩くらいのものだ。・・・(略)・・・それから木曜日になると、大勢、大の大人がいっぱいやってきて、夜中には騒ぎが大きくなる。いったい、あの背の低い、偉そうな髭を蓄えている亭主は、どんな人なのだろうか・・・」

    最初は、明治時代にタイムスリップして隣に住む人の生活

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    2017年05月13日
  • 語彙力がないまま社会人になってしまった人へ

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    システム手帳が昭和の時代には使われなかったこと、その時代はスケジュールは調整するのではなく上からいわれるものというのは驚きです。

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    2017年03月22日
  • 〈ひらがな〉の誕生

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    ひらがなの誕生を、藤原氏の政治的な動きの中で歴史とともにまとめてくれたのが良い。ただし、古今集と新撰万葉集、東風吹かばの歌の解釈は、わたしと違う。著者は、ひらがなを、日本人の心を表すものとして捉えているため、そのような展開になるのだろう。しかし、あくまでも道真は漢詩の人とわたしは捉えたい。

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    2016年06月23日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    書店で見かけて以来前々から読みたかった『ん―日本語最後の謎に挑む (新潮新書) 』を、電子書籍で購読。

    五十音図から一文字だけ仲間はずれのようにされている「ん」の文字に関して、ひらがな書きとカタカナ書きの字体・字形の成立の歴史的変遷だけでなく、万葉仮名から文字の使い方で知ることの出来るこの文字の発音の歴史的変遷や、文字が内在している意味・概念の歴史をも解き明かしている良書。日本語に興味のある方には必読の本である。
    なお、内容に多少専門的知識のいる書籍名なども含まれているので、一般的な教養という範囲をやや超えた内容の本でもあることに留意しておきたい。

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    2016年01月20日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    「ん」の歴史についてものすごく詳しくて、
    面白かった! 国語でもやればいいと思う。※
    「ん」は始めは無かった。清音と濁音を繋ぐ音。
    ここでも日本人の曖昧さが表れた。
    いい悪いではなく、こういう文化なんだよ。

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    2015年09月10日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    「ん」について。あんまり期待していなかったものの、存外面白かった。

    「ん」の誕生とか誕生以前の表し方とか、突き詰めていくとこんなにも面白いのかと。国語学っていいかもしんない。

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    2014年10月26日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    面白かったー。「ん」の起源、発展をめぐる謎。歴史のロマン。日本語から歴史とか文化を考えるってことに知的好奇心が刺激された。少し話がとっちらかってる感じがしたけど、何度も読んでちゃんと理解したいと思える本ではありました。

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    2014年06月24日
  • 日本語の奇跡―〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明―

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    すでに読み方などわからない上代特殊仮名遣いがどのような発音であったかというのは、中国で漢字の発音を漢字で表現する反切法で使っている漢字の発音仕方がわかるかららしい。
    本書は、ひらがなカタガナの50音表がどのように成立していったかを説き明かしつつ、日本語の中でのかなの果たした役割をといている。
    かなの確立には、仏教でのサンスクリット語による経文解明が大きな役割を果たしたようである。50音表もサンスクリット語の発音体系に基づいて作られたとする。

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    2014年06月11日
  • 『論語』から『孫子』まで一気にわかる 中国古典超入門

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    漢文を一切使わず、書き下し文だけで、古典のエッセンスをそれぞれいくつかの言葉で説明したものである。入門として役立つので、これを理解すれば、超早く中国古典がわかった気になれる。

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    2012年11月14日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    母音でも子音でもなく、清音でも濁音でもない、単語としての意味を持たず、かっては存在しなかった「ん」。「ん」とはいったい何なのか?「ん」誕生のミステリー。

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    2012年10月30日
  • 日本語の奇跡―〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明―

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    もともと書き文字がなかったところに中国から漢字を輸入し、しかしそれでは日本で話されていることばをすべて書き記すことはできないので、サンスクリット語の音を漢字で筆記する方法に倣って万葉仮名が使われるようになり……と、文字の歴史を辿りなおすことができる本。入門書としては手ごろでよいと思います。

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    2012年05月22日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    ちょっと難解もありますが、「ん」は古事記の時代人はなかった、「ん」と阿形吽形、本居宣長と上田秋成の「ん」をめぐる論争など知的好奇心をくすぐられ面白いです。

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    2012年04月14日
  • 日本語の奇跡―〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明―

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    漢字の伝来から、平仮名・片仮名の発明、いろは順からアイウエオ順への変遷など、日本語の歴史を網羅的に学べる。

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    2011年08月20日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    [ 内容 ]
    日本語には大きな謎がある。
    母音でも子音でもなく、清音でも濁音でもない、単語としての意味を持たず、決して語頭には現れず、かつては存在しなかったという日本語「ん」。
    「ん」とは一体何なのか?
    「ん」はいつ誕生し、どんな影響を日本語に与えてきたのか?
    空海、明覚、本居宣長、幸田露伴など碩学の研究と日本語の歴史から「ん」誕生のミステリーを解き明かす。

    [ 目次 ]
    第1章 「ん」の不思議
    第2章 「ん」の起源
    第3章 「ん」と空海
    第4章 天台宗と「ん」
    第5章 サンスクリット語から庶民の言語へ
    第6章 声に出して来た「ん」
    第7章 「ん」の謎に挑む
    第8章 「ん」の文字はどこから現

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    2011年05月22日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    昔の人が「ん」をどう書き表すかにこれほど四苦八苦していたとは意外でした。発音に関しては、中国語をかじった事のある自分にとっては非常に面白く読めました。

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    2010年10月11日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    一学期に何人かの生徒が読んでいたので興味を持った本。「ん」を軸に国語の歴史をたどるけっこう真面目な本であった。特に面白いのは空海・最澄を軸に仏教の宇宙観と「ん」(阿吽の「吽」)について書かれた章と、江戸時代の国語研究論争について書かれた章。それにしても、空海という人は凄い人なんだな。この人についてもきちんと読んでみたい。

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    2010年09月03日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    日本語には五十音図というものがあるが、そのなかで「ん」だけは、特別な位置にある。それには理由があるという。実は「ん」は、平安時代までは存在しなかったそうだ。もともと日本には文字がなかった。中国から感じが伝わり、万葉仮名というものがつくられた。そしてさらにひらがなやカタカナが作られ、
    日本独自の発展をとげていった。
    本書は仏教文化と共に発展してきた経緯を追いながら、「ん」に焦点を当てて、実に興味深い話が展開されている。
    「ん」という文字の出来上がる経緯がわかると、その後の言葉遣いについてもうなづけることが多々ある。
    なるほど~!

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    2010年05月10日
  • ん―日本語最後の謎に挑む―

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    五十音図の外側におみそのようにくっついている「ん」とはなんなのか。書店で目について買ったものだが、思いのほかおもしろかった。「ん」は書き言葉大衆化の推進力だった、「んー」は「イエス」と「ノー」を保留してリズムを整えるなど、へーがたくさん

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    2012年01月22日
  • 語彙力がないまま社会人になってしまった人へ 【超「基礎」編】

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    改めて、日本語って難しいなぁと感じました!
    当たり前に使っている言葉が、本当に正しいのかもう一度考えるきっかけとなりました!

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    2025年12月09日