山口謠司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
古典に精通している大学教授である著者が頭で考えていることを上手く伝えるために日本語の語彙力を高める手法を現代人に向けて書いた一冊。
本書を読んで色々な意見を参考にして広く情報を収集することや相手を思いやりながらも中庸でいることの大切さが相手に想いを伝える際に大事なことであると感じました。
また、著者が専門とする古典や漢詩から言葉の趣を感じることもでき、自分の言葉にする際のテクニックも学ぶことができました。
相手の立場になるために古典を中心とする読書を行うことやその際に思考を言語化したりすることや自分の中の言語化したものをあまり吹聴しないことなど自分自身の行動のなかで意識することも本書で学ぶ -
Posted by ブクログ
FeBeで聴書
FeBeのある週の売り上げNo.1だったので購入しましたが、オーディオブックで読むには向きませんでした。当たり前だと突っ込まれるところではありますが。聴いていて字が分からない、聴き直すのが面倒なので語彙を忘れてしまうという問題がありました。
以下、内容について
本書で取り上げられている言葉が平生使われないというレビューが見られましたが、多くは新聞や書籍で使用されていてもおかしくないと感じました。また、会社の上役との会話や挨拶を想定して知っておいても損はないかと思いました。
特に勉強になった語彙ベスト3は
・忖度-誤って理解していた。テレビでも誤って使用されている。
・溜飲 -
Posted by ブクログ
とりあえず手っ取り早く、
上手な会話のテクニックを得ようとしてこの本を開くと
肩透かしを食らうかもしれません。
この本が教えてくれるのは、それよりももう少し大切な事。
どんなに流暢に
どこかで聞きかじったネタを
面白可笑しく披露するテクニックがあったって
それが自分の中から湧き出た言葉でなければ
相手には何も伝わらない。
インプットしたものを
すぐにアウトプットするのではなく
自分の中に取り込み、きちんと自分の血肉にしてから口に出すことの大切さを
再認識しました。
正しい言葉を知ること、古典や詩を読んで教養を磨くこと。
遠回りなようでも確実に自分の「言葉」が手に入る方法のようです。