井上のきあのレビュー一覧
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シリーズ第四弾。
横浜山手の洋館ホテル・〈猫番館〉を舞台に繰り広げられるハートウォーミング連作四話(&マダムのTeaTime)が収録されております。
今回はレギュラーメンバーそれぞれの“きょうだい”のお話でした。
主人公・紗良と兄・冬馬(一泊目)
コンシェルジュ・要と妹(正確には従妹)・結奈(二泊目)
オーナー・綾乃と姉・真弓(三泊目)
料理長・隼介と兄・鷹志(四泊目)
そして・・〈猫番館〉の“看板猫”、メインクーンのマダムの妹猫・マリーも登場しちゃいます~(本巻の表紙はマダム&マリーですよね♪)。
紗良のお兄さんの冬馬さんは、登場時は嫌なヤツかと思いきや、ツンデレなだけで、ちゃんと紗良 -
Posted by ブクログ
シリーズ第三弾。
販売用の新作パンのアイディアを練って試行錯誤をしている紗良。
そんなある日、紗良の専門学校時代の同級生・秋葉が猫番館を訪れ、“自分と紗良を比較して、有能な方をパン職人として雇ってほしい”と言ってきて・・・。(「パン職人~ブーランジェール~とパン職人~ブーランジェ~」)
特に紗良に何をされた訳でもないのに、紗良の出目(良家のお嬢様)を勝手に僻んでいる秋葉に“なんて器の小さいヤツ!”と呆れてしまいましたが、そんな秋葉に邪険にされながらも、彼の腕を素直に認めて無邪気に接する紗良の姿に好感度アップでした。
結果的に秋葉くんも自分の態度を反省して、別のお店で頑張ることになり、良かっ -
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。
パン職人の紗良が〈猫番館〉で働き始めて早3か月。
ある日、長逗留中の売れっ子小説家に“今後はパンを出さないでほしい”と言われてしまいます。
件の小説家はなんと〈猫番館〉の元スタッフだった事が判明して・・(「黒猫とデニッシュ」)。
このシリーズは一応紗良が主人公ではあるのですが、群像劇的な要素もあります。
“ホテル”というシチュエーションと群像劇は相性が良いですものね。
さて、今回はベル・スタッフの小夏が〈猫番館〉で働く前のお話(「おひとりさまスイートルーム」)や、紗良の叔父でパティシエの誠と元恋人の話(「赤い靴のセレナーデ」)など、〈猫番館〉の従業員たちの過去の話が多かっ