井上のきあのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ第四弾。
横浜山手の洋館ホテル・〈猫番館〉を舞台に繰り広げられるハートウォーミング連作四話(&マダムのTeaTime)が収録されております。
今回はレギュラーメンバーそれぞれの“きょうだい”のお話でした。
主人公・紗良と兄・冬馬(一泊目)
コンシェルジュ・要と妹(正確には従妹)・結奈(二泊目)
オーナー・綾乃と姉・真弓(三泊目)
料理長・隼介と兄・鷹志(四泊目)
そして・・〈猫番館〉の“看板猫”、メインクーンのマダムの妹猫・マリーも登場しちゃいます~(本巻の表紙はマダム&マリーですよね♪)。
紗良のお兄さんの冬馬さんは、登場時は嫌なヤツかと思いきや、ツンデレなだけで、ちゃんと紗良との関係も良好になって良かったです。
婚約者の件で切ない思いをしているので、是非幸せになって頂きたいですね。
いっそ、要の妹・結奈ちゃんとくっつくのは如何でしょう?沙良&要は今後の進展が確定している(?)ので(私の勝手な思い込みですが)、高瀬家と本城家がまるっとまとまればいいのに・・と思った次第です。
さらに、強面料理長・隼介さんの前の職場での辛い過去も明らかになりました。
“誰と働くか?”って本当大事ですよね・・〈猫番館〉の厨房は、紗良や早乙女さんといった“ほのぼのメンバー”なので、辛い思いをした隼介さんも素敵な仲間がいるベストな職場に出会えて何よりでした。
今回はあくまで“ダミー”の恋人役だった沙良と要でしたが、紗良は要への想いを意識し始めている様子ですね。
で、要の方も紗良を気に入っているのは明白なのですが、過去の恋で“何か”があったようで、その辺の事情が気になります~。
あと、前からちょいちょい同著者の別の作品『ゆきうさぎのお品書き』とのリンクを匂わせていたのを、この巻では結構あからさまに出してくるようになったので、もう観念してそちらにも手を出すべきかな~・・と作者の方の思うツボ状態になっている私です。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第三弾。
販売用の新作パンのアイディアを練って試行錯誤をしている紗良。
そんなある日、紗良の専門学校時代の同級生・秋葉が猫番館を訪れ、“自分と紗良を比較して、有能な方をパン職人として雇ってほしい”と言ってきて・・・。(「パン職人~ブーランジェール~とパン職人~ブーランジェ~」)
特に紗良に何をされた訳でもないのに、紗良の出目(良家のお嬢様)を勝手に僻んでいる秋葉に“なんて器の小さいヤツ!”と呆れてしまいましたが、そんな秋葉に邪険にされながらも、彼の腕を素直に認めて無邪気に接する紗良の姿に好感度アップでした。
結果的に秋葉くんも自分の態度を反省して、別のお店で頑張ることになり、良かったです。
個人的に、悩める“同業者”吉野さんが猫番館で過ごしたエピソード・三泊目「ホテリエの流儀」が好きでした。
ダブルブッキングというミスをどう切り抜けるか・・・猫番館スタッフ(特に要さん)の神対応に流石だな~と感心した次第です。
この巻は、今までのレギュラーメンバーに加えて、サブ料理人の早乙女さんや、ウエイター・桃田くん&フロント・梅原くんのバイトコンビ等、他の猫番館スタッフの一面を垣間見れて、皆何気にいい味出ていますね。
あ、マダムにも毎回癒されております~。
そして、猫といえば、四泊目「聖夜の魔術師」にメイン登場したマジシャンの甲斐さんの飼い猫・万福も可愛いかったなぁ・・。(本巻の表紙はマダムと万福ですよね?)
という訳で、今回もハートフルな猫番館を満喫させていただきました。
同著者の別の作品『ゆきうさぎのお品書き』とのリンクもちょいちょいあるようなので、そちらもいずれ読んでみたいですね。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。
パン職人の紗良が〈猫番館〉で働き始めて早3か月。
ある日、長逗留中の売れっ子小説家に“今後はパンを出さないでほしい”と言われてしまいます。
件の小説家はなんと〈猫番館〉の元スタッフだった事が判明して・・(「黒猫とデニッシュ」)。
このシリーズは一応紗良が主人公ではあるのですが、群像劇的な要素もあります。
“ホテル”というシチュエーションと群像劇は相性が良いですものね。
さて、今回はベル・スタッフの小夏が〈猫番館〉で働く前のお話(「おひとりさまスイートルーム」)や、紗良の叔父でパティシエの誠と元恋人の話(「赤い靴のセレナーデ」)など、〈猫番館〉の従業員たちの過去の話が多かったです。
どの話も心温まる読後感で安心の読み心地なのですが、個人的には小夏メインの「おひとりさまスイートルーム」と、要の恩師と元同級生のウェディングパーティーの話「薔薇園で祝宴を」が好きでした。
小夏の趣味の“おひとりさまホテルステイ”は非日常空間を味わえて気分が上がるのがめっちゃ共感しますし、ボーナスはたいて〈猫番館〉のスイートルームに宿泊なんて羨ましい限りですね。
そして「薔薇園で・・」の方は結婚に反対していた新婦の父親がパーティーへサプライズ参加するという心憎い展開に、読んでいるこちらも幸せな気持ちになりました。
ところで、イケオジの誠さんと小夏さんは年の差はあれど結構お似合いだと思うのですがどうなのでしょう?
そして紗良にちょっかい出すのが大好きな要も、すでにラブ路線が見え隠れしておりますぞ?
という感じで〈猫番館〉スタッフの関係の進展も含めて今後の展開が楽しみな私です。