井上のきあのレビュー一覧
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ネタバレ猫番館2巻目。
今作も美味しそうなパンがたくさん✨
お客さんを通じてスタッフに話が繋がっていくことで、紗良以外の猫番館のキャラクターの輪郭も少しずつはっきりしてきた^^
人間の話だけじゃなく間にマダム視点の小休止が入るのも読みやすい。
そしてやっぱり紗良の軽口にブリザードの塩対応する隼介のやりとり好きだなぁ笑
一方要は正直あんまり好きになれない……格好良くて仕事も出来るのは確かなんだろうけど、要みたいなタイプと付き合うと苦労すると思う…
しかも「猫耳姿が見たい」とか「ミニスカサンタ似合いそう」とか普通にセクハラだし中身おっさんじゃん!^^;
個人的に恋愛ものには興味ないので今後恋愛に発展しない -
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ネタバレ下鴨アンティークの7作目の番外編。
良鷹が引き取った少女、幸のお話や、
春野のその後(といっても不思議に巻き込まれただけ)、
最初のお嬢様以外誰のものにもならない紫陽花のブローチのお話と
あれこれあったが、
一番良かったのは、鹿乃の祖母の祖母にあたる女性の嫁入りのお話。
妾の子供が、母親が亡くなった後本家に引き取られ。
女中として働かされ急に嫁に出されたお話かと思いきや、
本妻には隠した気持ちがあって…という意外性が良かった。
小姑にあたる姉妹が急に現れた「兄嫁」に次々と着物を着せようとしたり、
結局夫となる兄が選んだ着物と帯に、
帯締めや帯揚げを選んできゃいきゃいする場面がかわいらしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ下鴨アンティークの6作目。
白猫の白露はやっぱり祖母だったか。
祖母から預かった最後の着物は、曾祖父の妹にあたる女性の着物だった。
華族である野々宮家を出て使用人と結婚したため、
野々宮家の代々の女性のために縫い
最初に蔵にしまわれた着物だった。
不思議な力を持つ着物を自分のものとして受け取り、
鹿乃は新しい着物を預かっていくことを決める。
自分の予想は良鷹と骨董屋の娘真帆が仲良くなる、だったが、
まさか良鷹が友人の娘を引き取ることにするとは。
まあ、友人が亡くなり、身寄りのなくなった娘が財産目当てに殺されかかるとあっては、
いたしかたないが。
白露こと祖母が『いつ嫁をもらうんかと思てた -
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ネタバレ下鴨アンティークの4作目。
春野のきもさがパワーアップ。
鹿乃の親友の祖父がやっている喫茶店に入り浸っているのも十分怖いのに、
みんなでお茶会と嘘をついて鹿乃ひとりを招くとはもはや犯罪レベル。
慧の恋敵という設定にしても、もうちょっと爽やかにできなかったのか。
仔犬の水滴(硯に水を灌ぐための道具)が良鷹についてきてしまい、
鹿乃いうところの「わんわん」になって、
飼い主のもとに連れて行く「子犬と魔女のワルツ」が良かった。
登場人物がみんなこの世の者ではなかったが、
幼稚園生の鹿乃がかわいかったし、
妹が大事で同級生女子をふりまくる高校生の良鷹が面白かったし、
白と黒のぶち柄の子犬が飼い主、 -
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ネタバレ下鴨アンティークの4作目。
今度は父母の出会いの話。
母親は、まさか友達のおじいさんがやっている喫茶店の店員さんだったとは。
苦労人で、鹿乃たちを育ててくれた祖母にあこがれていたとは、意外だった。
それと、丙午生まれ、つまりは明治39年生まれの曾祖母の話。
東京から京都の婚約者のもとに突然来てしまう、
友達と一緒だったとしても、
現在の海外渡航よりも思い切った行動だったに違いない。
気持ちがすれ違っていた夫婦を助ける良いお話。
一方、
慧の父母の話は、未婚の母と離婚できていない父の話で、
慧自身も学校で愛人の子と言われたらしく、
ちょっと苦しかった。
個人的には高校の学園祭の話をもっと盛 -
Posted by ブクログ
ネタバレ下鴨アンティークの3作目。
薔薇の君とでもいうべき、薔薇を育てている春野は鹿乃に好意をもっているのだと思うが、
距離の詰め方がちょっと気持ち悪くて鹿乃に嫌われてしまう。
悪役決定か?
副題の「祖母の恋文」は、祖母芙二子の最初で最後の恋文の話。
祖父が酔っ払って芸妓から手紙を受け取って帰ってきたのを誤解して怒ったので。
祖父に恋文を書いてほしいといわれて書いていた。
といっても、全く恋文っぽくないお怒りの手紙、だったが。
いつもクールというか怠け者全開の兄良鷹が、
毎年お盆を過ぎて蹴上の別邸に行くとあったので、
何かあるのだろうなとは思っていたし、
この世の者ではない美しくさみしげな女性が -
Posted by ブクログ
ネタバレ下鴨アンティークの2作目。
いきなり金髪碧眼の少女が現れ、
博物館の学芸員をしている慧や良鷹の後輩が来たと思ったら、
鹿乃の同級生の元家庭教師だったり、
その同級生たちが仲良くテラスでティーパーティを開いたり、
中学生に間違われる骨董屋の娘が良鷹に雇われたりと、
だいぶ登場人物が増えて華やかになってきた。
それぞれカップルになりそうな登場人物な気がするのは、
たぶん気のせいではない。
古い着物をめぐってのほんわかとして話ばかりだと思って油断していたら、
「亡き乙女のためのパヴェーヌ」はとてもかわいそうなお話だった。
京都にも空襲があったとは、知らなかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレTさんのおすすめ。
元華族の家に生まれ、父母を早くに亡くして祖母に育てられた鹿乃は、
現在、高校生。
一年前には病気で祖母も亡くし、
下鴨の洋館に兄の良鷹と暮らしている。
離れには兄の友人の慧が住んでいて、蔵には訳ありのアンティーク着物。
鹿乃は休日を祖母のお下がりの着物を着ている暮らしており、
祖母の着物を愛している。
蔵からしてまってあった着物をだしてみたところ、
柄が変わったり、長襦袢が泣き声をもらしたりと、
さらりとした怪異が起こりはじめる。
その謎を解いていくが、
今のところ、背負っている業も運命もなく、卓越した異能もない。
危険といえば、
祖母の友人の孫、洋館に住み温室で薔薇