井上のきあのレビュー一覧
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下鴨アンティーク第4弾。
今回は子供扱いされたくないと、自力解決を目指す鹿乃の1人行動がメイン。
鹿乃に好きな人がいると知って動揺する慧は今回動きが鈍い。
ぐうたらだけどポイントを押さえる兄が代わりにアッシーとして付き合うけど、なにも言わずに付き合ってあげる兄の心境はどうなんだろう。
小さかった妹が成長して、感慨深いのか寂しいのか、慧ほど記述が多くないのでまだわからない。
今回は両親に関わるエピソード。
一緒に過ごした記憶をほとんど持たない両親の話は、鹿乃にとっての家族(祖母や兄)を悲しませる話でしかなかった。
知りたい気持ち < 悲しませたくない気持ち
で好奇心を押さえる鹿乃は優しい子。
次は慧の両親に関するエピソード。
慧の反応で何となくわかるけど、離婚の泥沼エピソード。。
自分でどうにもできない事への陰口って辛い。。近所には愛人の子って蔑まれ、不倫した相手の子だと親戚にも冷たくされて、嫌にならないわけがない。
彼の氷は相当分厚そうだ。
そんな中で春野さん爆弾投下!
そしてここで終わるの!?
殺生すぎる!
春野さんって今をときめくロールキャベツ男子だけど、何だかんだ言って鹿乃のペースに合わせてくれなそうだから、鹿乃にとって良いかはハーフハーフって感じがする。
春野さんの強引さを、頼りがいがあると鹿乃は感じなさそう。
でも同世代のお兄さんのからかいに、もう!とか言って噛みつく鹿乃もアリのような…。
慧よ頑張れ! -
Posted by ブクログ
ネタバレ下鴨アンティークシリーズ第3弾。
毎回表紙がかわいい。
こんな柄の文房具が欲しい。
今回のテーマは「手紙(文)」かな。
タイトルの小話は、ファンタジー要素は薄めだけど、ツンデレお嬢もとい若かりし頃の祖母の手紙。
昔の自分だったら素直じゃないなぁ、反応に困るなぁと感じただろうけど、大人になると、これくらいのわがままはキュンの元なんですが!
他に、もう一人の鹿乃の友人、梨々子の祖父と金魚の着物のお話
梨々子の葛藤もちょっとわかる。
てっきりラノベっぽい天真爛漫な子かと思ってたけど、なんというか、普通の子だった。
気の強い母に、仲いい友達やお世話になった祖父の事を悪く言われてムッとしたり、でも表面上ハイハイって聞いとかないと家庭内が荒れて面倒なことになるから、おとなしくしておかなきゃとか。
家族でも、反りが合わないってあるけど、自立してない状態で家族と喧嘩するのってエネルギー使うよね。
このやりとりで、普通って言葉は自分基準の話だから、なるべく使いたくないと思った。
3話目。ブラック春野さんの片鱗が見え隠れする。の巻。
バラが標準装備かよって私も思った(笑)
男慣れしてない子にそんな攻め方したらそりゃ全力で逃げるよ!恐怖だよ!
鹿乃に対する態度って、好意より、好奇心って感じがする。警戒心バリバリの鹿乃に入り込む余地はあるか今後に期待。
最後は真帆&良鷹ミステリー。良鷹の初恋の君の心残りについて。
鹿乃のターンで出せない華族社会の闇とかここで出してくる。姦通罪なんて、もはや携帯で変換もされない言葉だけど、第二次世界大戦の終戦時まで生きてたんだ。
女性の参政権含め、男女平等の歴史が浅いのかと驚く。
こういったダーク要素も、淡々とした態度の真帆の視点だから、ちょっとゾクッとした程度で住んでいる気がする。
恋愛感情は一切ないと言い切った真帆と良鷹のサバサバコンビは続きそうだなぁ。 -
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ネタバレ人間の本質はいつも同じ?
グリム童話を題材にした短編集。初めて読んだ作家さんもいたが,これがその人のスタイルなのか,グリム童話が元だからこうなったのか,考えるところはありつつ。
谷瑞恵「ルンペルシュティルツヒェン なくしものの名前」就活が上手くいかない亜美に,不思議なメールが届く。それは小学生のときに出会ったカメに関するものかもしれない。亜美は少しずつ当時のことを思い出していくが。金の布を紡ぐ,名前を思い出す,童話のキーワードを元にささやかな恋愛モノになっている。ルンペルシュティルツヒェンは少しマイナーで,モチーフとしては弱かったかも。
白川紺子「白雪姫 白雪姫戦争」一番好きな話かも。文化祭で“白雪姫”に選ばれるのを目指す小雪。その本性はナルシスト,でも読み進めていくうちに可愛げが感じられる。ライバルの夕妃。こちらもなかなか強烈なキャラクターだが,にくめない。
響野夏菜「かえるの王様 二十年」ある意味,ホラー。オチが怖い。いや,女も男も怖い。かえるの王様にある,ちょっとグロテスクな,ちょっと怖い部分がよく出ている。奈々央はとあることから生理的に気に入らない根木と行動を共にすることになる。苛立つ奈々央に対して根木が言ったことは……。
松田志乃ぶ「眠り姫 のばらノスタルジア」古くからの西洋ホテルの娘・寧々は,ホテルの再建のため,有力なリゾート会社の御曹司・直人と婚約することになる。年も離れた直人だったが,寧々には簡単に突き放せない人で……。茨に囲まれ眠っていたのは誰だったのか。鮮やかなどんでん返しだった。
希多美咲「ヘンゼルとグレーテル お菓子の家と廃屋の魔女」霊力を持った白石月也と,探偵の桜鳥岳がこの作家のレギュラーキャラクターなのか。ケーキ屋を営む奥川愛美が持ち込んだ依頼は,廃屋にお菓子の家を注文する人を探してほしいというもの。そこには兄と妹の秘密があって……。二組の兄妹の関わり合いが,そうか,ヘンゼルとグレーテルだなぁと。
一原みう「シンデレラ A Cinderella Story」女優の娘・クレアは,母亡き後,映画監督の父の後妻に入った女優で芸能オフィス社長のイザベラが気に食わない。彼女は私を不当に扱っている。ある日,クレアはオーディションを受けるチャンスを与えられるが……。面白かったけど,この短編集で言うと,白雪姫での継母との関係が,眠り姫とはオチが,重なっていて残念。継母って物語の鍵になるので,特に童話では悪役でよく出てくるからかもしれないが,後ろになったこの話はちょっと損だったかもしれない。 -
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シリーズ第2弾。
亡き祖母からアンティークの着物を譲り受け、その管理を任された高校生の鹿乃。
譲り受けた着物は全て曰く付きの不思議な着物で、普通に怪奇現象が起こる。
その怪奇現象をなんとも思わず、普通に謎を解いて解決しようとする短編連作は、若い子向けのライトノベル。
一巻と違い、和歌だけでなく、音楽や本の内容も絡んでの現象が起こる。
鹿乃だけでなく、兄のよしたかが解決する話もある。
人間関係の話は、一つのストーリーを進めるために、似た関係の2人を作ろうとしているように見え、ちょっと子供向けすぎて大人にはおかしい部分もあるが、まあ、その辺はティーンズ向けだか仕方ないと思う。 -
Posted by ブクログ
アンティークのお着物に残された、過去の持ち主の心残りを着物の柄などを手がかりにして解決してゆくファンタジー。最近の紹介文はすぐミステリという言葉を使いたがるが、ミステリと言うには謎解き要素の薄いものが多い。
これもその一つで、確かに着物の由縁や見立てを駆使して人の心を解くのだけれど、ミステリとはちょっと違う。和風の心理ファンタジーと名付けたほうが良い。
旧華族の野々宮家の令嬢鹿乃は、古美術商の兄と大学の准教授の青年とともに暮らす高校生。レトロな洋館に住み、祖母の遺したアンティーク着物を纏いながら、穏やかな日常を送っている。ところがここにある着物、どれも普通の着物ではなく「声」を発したり柄が普通でなかったりと曰くがある。怪奇現象を起こすこの着物に残った持ち主の心残りを解決することに、鹿乃はなるのだが…というお話。
素敵で閉鎖的な住まいがまず、自分だけの理想の世界だし、着物の描写がなんとも美しい。手触りの柔らかさや絹の冷たい滑らかさが思い起こされる。実際の着物の写真なども眺めて想像力を増して読むと更に楽しいだろう。
お能に和歌にお着物に、旧華族の家柄。そして鹿乃を守るような素敵な青年たち。淡い恋。こんな立場になってみたいものだわと憧れる道具立て。古風で、上品な明治以降の小説世界を、現代の読みやすさで仕立て直したオトナ女子もOKな少女小説だと思う。
出てくる生活感がおっとりと優雅で、文章も淡々とあわい感じ。細かい所までそういう意識が張り巡らされて言葉遣いも徹底した京都のお屋敷言葉。和モダンの上品な令嬢の暮らしを疑似体験して楽しんだり、このお話の主人公である着物の美しさを堪能したりするには、いい。一時の夢の世界を、手箱をあけてみている。そんなおはなしだった。
持ち味とはいえさらりと読みすぎたかなと思わせる文体なのでちょっと読み応えには欠けるかも。道具立てを堪能するお話なのでこれはこれでいいのか。ちょっとだけ物足りないので星3つ。 -
ネタバレ 購入済み
返品したい
表紙と目次の中にある綺麗な柄に惹かれて買って愕然としました。他の本では当たり前すぎて端折られるような、丸とか星を描くだけの操作に、少し手ほどきしたものが延々と続きます。ダウンロードデータ無し。最後に参考になりそうな総まとめが出てきたと思ったら、すぐに最終ページ。少し可愛い柄は他のネタ本やネットに出ているものだったので残念としか言いようがない。表紙のかわいい金魚のような柄が有ればこんなに怒りもわかなかったのに。どうりで中身が見れないはずです。沢山参考書を買ってきたけど、一番がっかりした本です。
ただ、本当にIllustrator初めてで和の柄が好きな人には向いているのかもしれません。