井上のきあのレビュー一覧
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ネタバレおおお!
なんという所で終わるのか!鬼切り!
オレンジさんだから、結末はなんとなくわかるけど、しかし、悶々と悩んでる慧くんが、どうやって覚悟を決めるのかはすごく気になる。
自覚なく虜にしている鹿乃ちゃんは慧に対して一途だけど、幼い頃からずっと一緒の慧に対して、どう距離を縮めたらいいかわからず、そこに春野君に免疫ないのに真っ直ぐなアプローチを受けてドギマギ。
→お茶会にお菓子を焼いちゃったり、帰ったら悪いかなとか考えて戸惑う鹿乃にキュン。
鹿乃ちゃんを女性として見ることに罪悪感を持っちゃう慧の気持ちもちょっとわかる。。
慧は育ちもあって理性とか常識観念が強そうだもの。
でも父性だけで春 -
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シリーズ2
秘密の花園
外国の少女プリシラが取りに来た着物
そこに昆虫学者黒塚が絡む
杜若
春の終わりの衣替えの時に蔵から着物をひとつ選んで出してみようと思った鹿乃、目録から珍しい男児の着物を選ぶ
そこにひょっこりあらわれた慧の後輩の加茂さん
亡き王女のためのパヴァーヌ
高校の同級生とプリシラ4人で鹿乃宅でお茶会をした際さいに出た奈緒の言葉で、その夜蔵から音符の付いた帯を出してみる
回転木馬とレモンパイ
兄良鷹が古美術商として訪れた家で託された回転木馬
この話だけは着物ではなく回転木馬のオルゴールの音色を探す良鷹と古美術店の弥生の娘真帆のはなし -
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ネタバレこの恋の行方は、想いの行きつく先は。
ひとつ前で告白して終わった鹿乃ですが、慧の返事はNOという。読者はその理由も知ってますけど、まあ、なんというか。慧の気持ちはわからないでもない。でもなあ、と思う。いや、それが少女漫画的な演出効果でもあります、となんだか結末を知っているつもりになって読んでいく。結局、慧と鹿乃は落ち着くところに落ち着いて、さあ、めでたしめでたし、だろうか。まだ続くみたいだけど。できれば、春野主人公で番外編など読んでみたいな。
「椿心中」義兄との恋に破れて心中した姉。妹は何を思ったか。そしてまた、義理の兄妹の恋。妹のように大事に思っている、という慧のことば。衣通姫伝説か、椿 -
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ネタバレ想いを告げるということは、単純にはいかないことで。
とうとう鹿乃が想いを告げる。けれど、両片想いなのを知っている読者の願いとは裏腹に、なかなかすんなりハッピーエンドとは行かなくて。このもだえ感がやはりコバルト、とか思ってしまうけれども。
「星の糸」謎をきっかけに、変わり始めた自分たちの関係を見つめる鹿乃と慧。周囲はこんなにも応援モードなのにな。
「赤ずきんをさがして」母と子、父と子、それぞれの複雑な関係。タイトルは赤ずきんだけど、最後のリンゴのお菓子で誘う春野は、魔女か狼か、というところ。
「雪花の約束」春野が動いて、慧が動く。鹿乃が新たに取り組む謎は、父親の同僚と関わりがあった。鹿乃 -
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ネタバレ過去を解き放ち、今に繋いで。
両親の過去、慧の父親など、核心に迫ってくる。この何ともいえない鹿乃と慧のやり取りが実にコバルトの系統だなと。あと、今更ですがこのシリーズは着物とその小物もおしゃれだけど、食べものも美味しそう。
「星の花をあなたに」鹿乃が謎を解こうとする横で、慧と春野の攻防。叶わなかった想いも、知らなかった方が幸せだったと言わないで。
「稲妻と金平糖」母・千鶴と父・慶介の話を、喫茶店のマスター・満寿から聴く鹿乃。記憶にない両親のこと、記憶のある良鷹への遠慮。覚えていなくても、覚えていることもある。千鶴と慶介のデコボコ感もかわいい。
「神無月のマイ・フェア・レディ」文化祭の様 -
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ネタバレ秘められた想いを解き放て。
京都が舞台の着物(とアンティーク色々)のファンタジー。様々な恋愛が描かれている。
「金魚が空を飛ぶ頃に」鹿乃の友人・梨々子の祖父は、商店街の喫茶店<オー・ルヴォアール>のマスター・満寿。今回は彼に関わる着物の話。そして梨々子の話も。関西で金魚といえば大和郡山ですよね。
「祖母の恋文」鹿乃の祖母・芙二子が健次郎に宛てた恋文について、そのきっかけとなった帯はどのように解決するのか。芙二子と健次郎のやり取りも楽しい。そして、ちょっとやきもちを妬く慧。
「山滴る」謎の大学生・春野が持ち込んだ謎が、思いもよらぬ出会いを呼ぶ。田村先生の正体は、まだここではにおわせるだけ -
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下鴨アンティーク第4弾。
今回は子供扱いされたくないと、自力解決を目指す鹿乃の1人行動がメイン。
鹿乃に好きな人がいると知って動揺する慧は今回動きが鈍い。
ぐうたらだけどポイントを押さえる兄が代わりにアッシーとして付き合うけど、なにも言わずに付き合ってあげる兄の心境はどうなんだろう。
小さかった妹が成長して、感慨深いのか寂しいのか、慧ほど記述が多くないのでまだわからない。
今回は両親に関わるエピソード。
一緒に過ごした記憶をほとんど持たない両親の話は、鹿乃にとっての家族(祖母や兄)を悲しませる話でしかなかった。
知りたい気持ち < 悲しませたくない気持ち
で好奇心を押さえる鹿乃は優しい子 -
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ネタバレ下鴨アンティークシリーズ第3弾。
毎回表紙がかわいい。
こんな柄の文房具が欲しい。
今回のテーマは「手紙(文)」かな。
タイトルの小話は、ファンタジー要素は薄めだけど、ツンデレお嬢もとい若かりし頃の祖母の手紙。
昔の自分だったら素直じゃないなぁ、反応に困るなぁと感じただろうけど、大人になると、これくらいのわがままはキュンの元なんですが!
他に、もう一人の鹿乃の友人、梨々子の祖父と金魚の着物のお話
梨々子の葛藤もちょっとわかる。
てっきりラノベっぽい天真爛漫な子かと思ってたけど、なんというか、普通の子だった。
気の強い母に、仲いい友達やお世話になった祖父の事を悪く言われてムッとしたり、 -
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ネタバレ人間の本質はいつも同じ?
グリム童話を題材にした短編集。初めて読んだ作家さんもいたが,これがその人のスタイルなのか,グリム童話が元だからこうなったのか,考えるところはありつつ。
谷瑞恵「ルンペルシュティルツヒェン なくしものの名前」就活が上手くいかない亜美に,不思議なメールが届く。それは小学生のときに出会ったカメに関するものかもしれない。亜美は少しずつ当時のことを思い出していくが。金の布を紡ぐ,名前を思い出す,童話のキーワードを元にささやかな恋愛モノになっている。ルンペルシュティルツヒェンは少しマイナーで,モチーフとしては弱かったかも。
白川紺子「白雪姫 白雪姫戦争」一番好きな話かも。文