遠田潤子のレビュー一覧

  • 蓮の数式

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    主人公の名前や悩み、職業まで自分に似てるところが多くて、書店でちょっと立ち尽くしてしまった…。

    長編ですが、はらはらするストーリー展開、明らかになっていく謎、そしてちょくちょく挟まれる濡れ場のおかげで、中だるみなく読めます。
    ほんとよくセックスする…この男…。

    最近読書から遠ざかってたんですが、やっぱ本読むの楽しいな!って思えたきっかけの本です。

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    2018年05月05日
  • 蓮の数式

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    こんなヒドイ夫や姑との生活によくも耐えたものだ。
    大体、夫婦のことにそれ以外の人が口出しすること自体おかしいと思う。姑が一緒でなければ、もっと早くにこのおかしな生活に気づけたのかも。
    逃げ出すことは正解だと思うけれど、その手段はちょっとね〜。それほど追い詰められていたということか。
    自分のことを受け入れてくれる人がいるということが心の支えになるのかもしれない。

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    2018年04月29日
  • 蓮の数式

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    なかなか残酷なお話でした。
    透の生い立ちが残酷。弓場の過去も残酷。千穂の生きる世界も残酷。あっさり人を殺してしまうあたりも残酷。
    みんなの気持ちがどこかわかるようでわからない感じでした。

    千穂の義母が一番残酷で気持ち悪かった。

    2018.4.7

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    2018年04月07日
  • 蓮の数式

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    遠田さんの作品は初めて。どこまでも重いという噂通り、救いがほとんどない。殺人を犯した犯罪者の逃避行という点では「悪人(吉田修氏)」と通じるところもある。いろんな社会問題を織り交ぜていて、筆力はあると思うので、これから少しずつ読んでいきたいな。

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    2018年04月04日
  • カラヴィンカ

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    ドロドロした濃ゆい家族関係を描いた救いのない物語。
    家族というのは、ほんの僅かな人数の集まりに過ぎないのに、1人の人間を簡単に殺してしまえる恐ろしい装置です。

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    2018年03月25日
  • カラヴィンカ

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    不幸な人生を書かせたら、この作者の右に出る物はいないというレベル。
    因習にとらわれたド田舎の名家で繰り広げられるドロドロの愛憎劇(回想だが)。
    直前に読んだ遠田作品が「アンチェルの蝶」だったので、それと比べればまだ救いは残っている。

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    2018年03月10日
  • カラヴィンカ

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    ネタバレ

    重い、やはり。
    最も身近で最も濃密なコミュニティーである家族というユニットだからこそ渦巻き、振り払うことが難しい厄介な感情の数々。
    村という閉鎖空間を舞台に、その陰鬱さと対照的に今作も著者の筆は冴え渡っている。
    個人的には、最後のドンパチの部分はちょっと作品の格を損なっている気がして蛇足かなと思ったし、嘘の応酬こそが核とは分かりながらもその繰り返しがややくどいかな、とも感じた。

    「ごんぎつね」があのような形でラストに活きてくるところはまさに遠田潤子氏の真骨頂であり、さすがの腕力だ。

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    2018年03月02日
  • 蓮の数式

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    自分的に、この作風が若干食傷気味になってきてしまってるんかな?確かに、毎回同じものばかり書かれても飽きてくるし、作者的にも違ったものを書きたいという思いもあるだろうし、そういう意味では、望みどおりのものが出てくることなんかないだろうし、それはそれでつまらん。リーダビリティの高さは相変わらず圧倒的ながら、今までに読んだ数作と、同じレベルで本作を好きになれなかったのは、おそらく主人公への反感かな。抱えている闇が深いとはいえ、相当な凶悪犯罪者やからね、これ。別に飽くが主人公だから気に入らんなんてことを言ってるんじゃなく、それに対する周囲の穏やかな眼差しが理解出来ん。まあ、病んでる人たちを上手く描くっ

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    2018年02月02日
  • あの日のあなた

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    新刊だと楽しみにしていたら、『お葬式』の改題だったのか…。

    というわけで、感想は『お葬式』のところに。
    大幅改稿があったら困るなぁ。

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    2018年02月01日
  • 蓮の数式

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    婚家で虐げられ孤立する女、周囲誰にも心を開かない男。
    2人は出会い、逃避行が始まる。
    終始重い。息苦しい。
    でも、読むのを止められない。
    憑かれた様に読み進む。
    読む前に心配した、〝盛り込みすぎ?〟と言う思いも杞憂に終わる。全てきちんと回収されていた。

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    2017年12月25日
  • カラヴィンカ

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    本屋さんで見かけて手に取った本です。
    内容がとてもダークで不愉快なんだけれど、読むのをやめることができない!ああもう!すごく不愉快!いやなことばっかり起こる!でも先が知りたい!ああああああ!
    ・・っていう感じでした。
    すごく不愉快な内容なのに、読むのをほっぽり出せないというのは、すごいですよ。なんて読ませる本なんだろう・・・と呆れながらも読み終えて、この著者は、他にはどんな小説があるんだろうかと思ってしまいました。

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    2017年11月23日
  • あの日のあなた

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    身勝手に思える行動も男の性なのだと同性だからか擁護してしまう。男にとって初恋とは一生忘れられない特別な宝物なのだ。だから許してもらえるとは思わないが・・・。個人的にはとても好きな作品でした。
    あらすじ(背表紙より)
    交通事故で唯一の肉親である父を亡くした、大学生の片瀬在。尊敬する父の「弔いごと一切不要」という遺言に戸惑いつつも、その通りにすませた。しかし、生前は立入禁止だった父の書斎で遺品整理をはじめた矢先、全く知らない女性と自分の名が書かれた母子手帳を見つけてしまい、激しく混乱する。父は一体何を隠していたのか――在は主を亡くした書斎で、まるで葬儀を営むかのように、父親の本当の姿と向き合ってい

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    2017年06月18日
  • あの日のあなた

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    遠田潤子『あの日のあなた』ハルキ文庫 。

    2015年に刊行された『お葬式』の改題、文庫化。確かに『お葬式』という標題では余りにあからさまというか、えげつない感じがする。そういう点で改題は正解だと思う。

    遠田潤子の『アンチェルの蝶』『雪の鉄樹』と何とも深く、重い、素晴らしい傑作を堪能したが、本作もまた余韻を残す素晴らしい作品だった。不満を言えば、主人公の片瀬在が極めてファザコンの清純で中性的に描かれている点であろうか。出来れば主人公の在には汚れて欲しかった。

    二年前に母親を亡くし、父親の和彦と二人きりで暮らす主人公の片瀬在にとって父親は憧れであり、尊敬する存在だった。ある日、百合の花を買い

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    2017年05月16日
  • 蓮の数式

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    13回目の結婚記念日もやっぱり三人で過ごした・・・
    不妊治療を始めて10年、「子を産めない」ただそれだけで、義母からも夫からも虐げられ、人間として認められなかった千穂。
    夫が車で起こした事故を身代わりとなって解決しろと言われた千穂は、被害者である高山透と出会う・・・

    遠田さん、やっぱり期待を裏切りません。「雪の鉄樹」に勝るとも劣らない重さ、切なさ、やるせない思い。。。
    ただ、賢治の真実を知りたいという思い、その妻の母としての正義が、周りのみんなを不幸にしたような気がして、正義って諸刃の剣だなとつくづく感じます。
    不妊、虐待、無戸籍、算数障害(ディスカリキュリア)、虐め、、、様々な問題がこれで

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    2017年03月20日
  • 天上の火焔

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    心理描写が胸に刺さる。
    主人公は城だけれど、私は父・天河の話しだと思った。じわじわと天河の悲しみが溢れてくる文章が印象的。

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    2026年01月23日
  • 天上の火焔

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     うーん、なんだろう。私には刺さらなかったなぁ。むしろ疑問の方が大きく頭を占めている。

     備前焼の窯元一家、親子三代に亘る物語。天真爛漫で人間国宝の祖父、路傍と轆轤の名人で冷徹な父、天河の元、歪な家庭環境で育つ城。

     城は路傍には可愛がられて育てられたが、天河には全く可愛がられることがなかった。

     路傍が亡くなり、天河も亡くなり、天河との葛藤も消え去り人間として、窯元として成長していく。

     そんな物語なのだが、天河の城に対する態度があまりにも理不尽だし不自然に感じた。路傍と天河の関係もあまりにも歪だ。まあ、世の中にはこういう関係もあるのかもしれないけれど、ストーリーよりも、なんとなくそ

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    2026年01月18日
  • ミナミの春

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    山田風太郎賞ということで、著者初読み。

    大阪を舞台に、バブル期から現代までを短編連作として描かれている。大阪の変遷はわからないけれど、同年代の作者の描写がよくわかる。

    しかし、カサブランカのチョーコを軸とした展開、いささかこじつけ感もあるけど・・・と思いつつも、禅の言葉が心に刻まれた。忘れないでインプットしとこっと。

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    2026年01月18日
  • ミナミの春

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    話題の作品で、時代はよう分かるし、お笑いの世界は分からんけど、ある程度大阪の様子も分かるんやけど、もう一つ入り込めなかった。いろんな話が絡み合って、最後ええ場面で終わるのは感心したけどね

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    2026年01月15日
  • 紅蓮の雪

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    皆様が 遠田さんの新作を読んでいるというのに…
    今ならすぐ読めるコーナーに差し込まれていた本作を。

    紅蓮とは、燃えさかる炎のように赤い蓮。
    激しい怒りや情念、苦しみが噴き上がるさまを表す言葉であり、
    仏教用語「紅蓮地獄」に由来する、激痛と怨念の象徴でもあります。

    渦巻く地獄に堕ちた親子。
    汚れた血脈は、双子の姉弟を幼少期から呪縛として絡め取っていく。

    久しぶりの遠田潤子作品。
    冒頭の展開は早く、あっという間に演劇の世界へ引き込まれた。ただ、あっという間すぎて
    そんなには上手くいくまいとは思います。
    歌舞伎でも繰り返し上演されてきた『三人吉三』の因縁が、物語の中に巧みに織り込まれていました

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    2026年01月13日
  • ミナミの春

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    大阪を舞台にした人情物語、連作短篇集。
    途中、登場人物に迷いそうになりながらでしたが、時代の流れを感じ、ラストはあたたかい気持ちになれました。
    装画がとても綺麗

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    2025年12月26日