遠田潤子のレビュー一覧

  • オブリヴィオン

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    初・遠田潤子さん。
    ざっくり、生まれ育った悪環境から抜け出すのは容易ではないという重いお話。

    森二一家は父親のギャンブル狂いで家庭崩壊。
    兄の光一とノミ屋を生業としていた森二は、ある事件で将来の義兄となる圭一と出会う。
    圭一は良家の育ちの大学院生で温厚な人物。
    森二に人生をやり直す機会を与えてくれた。
    共に応援してくれた妹の唯と結婚し娘にも恵まれた。
    なのに、なぜ唯を殺したのか。
    それはそれは複雑に絡まり合った不運のドミノ倒し。絡まってるから綺麗には倒れないのがポイント。

    予想つくところと私には不発なところがあったので
    強引に複雑にしているようにも感じましたが。

    足を引っ張る。と言うの

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    2020年05月25日
  • アンチェルの蝶

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    誤って前に読んだ本を買ってしまった。二度目だが終盤のところは覚えていなかった。家庭に恵まれない男の子二人と女の子一人の話であるが、話の終わり方はもう少し工夫がほしかった。

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    2019年12月22日
  • 蓮の数式

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    不妊治療を10年続けていても妊娠しない主人公。同居の義母からもひたすら嫌味を言われ、夫は味方になるどろこか一緒に彼女をなじり全てを束縛しようとする。
    4回目の流産が判明した日、夫が交通事故を起こすが、同乗中の彼女に責任を負わせる。事故の被害者の若い男性はは他人と関わりを持ちたくなさそうで治療費を受け取ることさえも拒んだが、彼が算数障害であることに主人公が気づき、それがきっかけで算数を教えることになったのだが、夫に浮気の疑いをかけられ、彼と共に逃亡する。
    一方で妻をある女に殺された男性は、その事件に関わりのある若い男性を偶然映り込んだテレビ中継で発見したが、その男は子供の頃に死んでいるはずだった

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    2019年10月23日
  • あの日のあなた

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    交通事故で突然亡くなった父親の遺品整理で発見された母子手帳。自分と同じ名前が記載された、もう一人の自分はいったい誰なのか。生前の父親の真実を追う息子の姿を描く長編小説。
    人間ドラマとミステリーが融合と言えば聞こえはいいが、どちらも中途半端に終わってしまった感あり。弁護士がいつも思わせぶりなのもズルく感じた。昨今、終活流行だが、遺された家族に迷惑かけないように、身辺整理はきちんとしたい。

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    2019年09月22日
  • 蓮の数式

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    夫と義母に苦しめられながらも十年間不妊治療を続けてきた妻。その苦しみがやがて「事件」を引き起こし、彼女はとあるきっかけで出会っていた青年と逃避行に出ることになる、という物語。

    最初から最後までどろりどろりとした展開で、主人公も青年も夫も誰もかれもが一癖あり過ぎて、簡単に感情移入を許さない「翳」をまとっている。だから例えば酷い目に遭って逃げている主人公にだって「可哀想」とだけ思うことができない部分があって、どう考えたって未来のない行動をしていくのをただ眺めていくしかできない。その無力感を抱かせる人々の物語を、けれど作者のよどみない筆致で読まされてしまう。苦しいと、楽しいことなどないとわかってい

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    2019年05月15日
  • 蓮の数式

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    この売女め!…今時そんなこと言わへん言わへんなどと突っ込みどころ満載ながら不思議な魅力を醸し出すノスタルジックハードボイルド。
    そのままのノリで言えばどん底の不幸を背景にした愛と憎悪のコングロマリット、定番のDVやネグレクトだけでなく新手のディスカリキュアの合わせ技も忘れていない怒涛のエンタテインメントは新世界辺りのサービス定食なみの盛りの良さ。
    その心遣いは嬉しいのだが最近ちょっと食いきれへんのも事実、あれもこれもじゃなくて主人公にどっぷり入り込み陶酔できるような孤高の一品を期待したい遠田ファンでありました

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    2019年01月25日
  • あの日のあなた

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    遠田作品は相変わらず暗く重い。
    ずーっと惰性で読んでたけど真相が明らかになる辺りからは一気読み。
    スッキリしない愛の物語という感じ。

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    2019年01月24日
  • カラヴィンカ

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    遠田さんは、不幸を書かせたら天下一品だと思うが、この本はちょっとやりすぎな感じがした。
    遠田作品は大筋が決まっていて、いろんなアレンジで読ませてくれるストーリーが多い。
    新鮮さはないのだ中毒性があって、わかっているのについつい手に取って読んでしまう。そしていつも、読み終えてがっくりと疲れてしまう…。

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    2019年01月19日
  • カラヴィンカ

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    ネタバレ

    田舎の村の二大旧家、藤屋と斧屋。後者は廃れ、前者は健在。斧屋に生まれた実菓子が藤屋を狂わす。人気歌手となった彼女にインタビューすることになった藤屋の多聞。父親も兄も実菓子に殺されたようなもの。しかし本当にそうなのか。

    彼女はそんなに酷い女ですか。最低の女ですか。凄まじい美貌の不幸な少女。男たちが勝手に、彼女をわかってやれるのは自分だけだと思い込んでいたように感じます。彼女は思わせぶりなことなんて何もしていない。冷めた目をしているようでいて、周囲のことをよく見ている。彼女は人をかばって嘘をつく。みんな彼女に救われていたのに、気づかない。結局、相手のことをいちばん考えていたのは彼女なのでは。

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    2018年11月20日
  • アンチェルの蝶

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    遠田潤子さんの作品は3作目になりますが、どの作品も不幸のオンパレードで感情移入してしまうと立ち直るのに時間がかかるほどです。
    でも、その中でも「最高」を見つけ出す主人公たちにとても共感しました。
    普通に生きている私はこんな強い絆で結ばれた友達がいるのだろうかと思わされる作品でした。

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    2018年10月14日
  • アンチェルの蝶

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    女性がひどいめにあうお話を
    たて続けに詠んだので
    こんなんばっか!うんざり!と感じた
    たまたま続いてしまったからで
    文章は好き
    読みにくいとかこの書き方変だなーとか
    そういう自分にとっての不自然さがなかったので
    気が向いたら他のも読んでみよう

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    2018年09月13日
  • アンチェルの蝶

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    ネタバレ

    評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    大阪の港町で居酒屋を経営する藤太の元へ、中学の同級生・秋雄が少女ほづみを連れてきた。奇妙な共同生活の中で次第に心を通わせる二人だったが、藤太には、ほづみの母親・いづみに関する二十五年前の陰惨な記憶があった。少女の来訪をきっかけに、過去と現在の哀しい「真実」が明らかにされていく―。絶望と希望の間で懸命に生きる人間を描く、感動の群像劇。

    親を選べない子供達が懸命に生きる姿が良く描かれている。しかし、結局誰も大人になりきれず再び子供が被害者じゃないかぁ~。懺悔も必要だし反省も必要だが今目の前にある現実を受け入れられない主人公にイライラしどうしだった。

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    2018年08月21日
  • カラヴィンカ

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    8月-2。3.5点。
    ギタリストの主人公。父の愛人の娘と、デュオを組む。
    田舎町の、家長の父・兄・主人公、母。父の愛人は同じ街のもうひとつの名家の娘。
    ドロドロとした人間ドラマ。ラストの怒濤の展開が、おもしろい。
    こういうの書かせると、上手い作家だ。

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    2018年08月03日
  • カラヴィンカ

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    解説にもあったけれど「どういうこと?」と思って読み進めるうちに、読まずにはいられなくなっている。遠田潤子の技倆だなあと思う。
    なんていうか、ドロドロしすぎて非現実的にも感じてしまったけれど。
    最後、上手くまとめたようでいて、個人的には生理的嫌悪が拭えなかったな。

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    2018年07月20日
  • 蓮の数式

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    7月-6。3.0点。
    大学教授に嫁いだ主人公。不妊治療10年。
    義母の嫌みに堪えながら暮らすが、数字に拒否反応を示す若者と出会う。

    ドロドロとした人間模様。こういうの書かせたら上手い作家。
    あっという間に読める。

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    2018年07月17日
  • カラヴィンカ

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    アンチェルの蝶に続き、二作目の遠田潤子さん作品。相変わらず不幸オンパレードな登場人物と終盤でこれでもか!と回収されまくる伏線。正直もうちょっと息抜きが欲しいかも。しかし、田舎の名家というのはこうも閉塞的で雁字搦めなのか…。

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    2018年06月20日
  • 蓮の数式

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    蓮の数式
    遠田潤子さん。

    なんなんだー。
    と思いながら、
    どんどん読み進んでしまった。
    いろいろな事柄が、
    最後には、収まって終わった。
    登場人物の気持ちには、
    なれなかったけど。
    面白かった。

    #遠田潤子

    #ミニチュアダックスフンド#犬#犬バカ部#犬好き#犬部

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    2018年04月18日
  • 蓮の数式

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    三ヶ月足らずでこの人の作品を5冊読みました。
    こんなに続けて同じ作家の本を読むのはかなり久し振り。
    今回もまるで読者を突き放すかのような憂いを持った登場人物たち。
    算数障害を持つ透とそろばん講師の千穂。
    この二人、お互いの寂しさの埋め方が吉田修一の『悪人』の二人の関係を彷彿とさせる。

    今回の遠田作品は他と比べると少し異色な感じがして、
    何だか他の作家さんの本を読んでいる様。
    遠田節は健在なのですが。

    ここまで来たら遠田作品、制覇するしかないな。

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    2018年03月18日
  • 蓮の数式

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    ネタバレ

    親による虐待や、ろくでなしの男に追われるという要素から「アンチェルの蝶」を連想させられました。ただ、登場人物のほとんどに共感できなかった点で、これまでに読んだ遠田作品に比べると心象が悪く感じます。

    確かに、高山徹(=大西麗)や安西千穂の過去には哀れみを感じますが、殺人に対する罪悪感のない徹と彼に尽くす千穂、そして実の娘をないがしろにする賢治の身勝手さに対する苛立ちが、それを上回ってしまうのです。

    さらに私が本作を受け入れづらいと感じた決定打があったとすれば、千穂の懐妊を徹が知った時の「あんたの自己満足のために子供を産むな」というセリフ。本作の登場人物のほとんどに嫌悪感を覚える要因はこれかな

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    2018年03月03日
  • 蓮の数式

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    法で裁かれない悪がこの世にはどれほど存在するのだろう。
    殺したいほど憎い相手をそのまま殺しちゃうのは許されないけど、誰の目にも触れられないまま殺されていった心はどうしたらいいんだろう。
    被害者面して死んでいった人間は、天国と地獄のどちらへいくのだろう。

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    2018年02月01日