【感想・ネタバレ】蓮の数式のレビュー

あらすじ

35歳の千穂は不妊治療を始めて10年、夫と義母からの嫌味に耐え続けてきた。ある日、夫が酒に酔った男・透を轢いてしまう。謝罪のため透を探す千穂は彼が算数障害だと気付き手を差し伸べる。だが、二人の関係を怪しみ千穂を追い詰める夫。一方的に疑われ、これまで抑えてきた感情を爆発させた千穂は、家を飛び出し透の元へ逃げるのだった――。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

凄い作品だった。

人間の厭らしい所と素晴らしい所が随所に散らばっていて考えさせられる事がいっぱいあった。

ストーリー背景は何故か昭和をイメージしてしまう。携帯電話とかネットとか出てくるのにも関わらず登場する人物達が何故かその雰囲気を醸しだしている。

ミステリーというよりは官能的であり文学的だと感じた。

「コンプレックス」がテーマになるだろうか?
各々のコンプレックスが積み上げられ、過去が継続して現在に至り、苦しみの中で更に苦しみを重ねる。
勿論希望もある。しかし希望に希望を重ねる事はしない、それをしてはいけないという抑止力がそうさせる。
弱さが顕著には出せず、理解の薄い人間関係の中で飲み込むしかないようにその弱さを溜める。そして苦しむ弱い者達が更に弱い者を苦しめる。なめあおうとしない。
究極の人間らしさなのかもしれないと感じた。

最後は投げかけられるような、問いかけられるかのような終焉。

まるで自分に言われているみたいな感覚を覚えた。

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2023年04月28日

Posted by ブクログ

算数障害の男とそろばん塾の女の逃避行
ってことになるのかな
女は既婚だが夫と姑に挟まれて・・・
あの展開はしょうがないよなぁ
でもやりすぎ
流れの中で徐々に明らかになる男の過去
そして男を追う男たち
引き込まれました

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2021年10月19日

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長年の不妊治療と四度の流産と、高圧的な夫、姑との苦しい生活から逃れたのは、年下の影のある青年、高山透との出会いだった。
そろばん塾を経営していた千穂は、彼が算数障害を抱えて苦しんでいることに気づく。
浮気を疑う夫に暴行され、それを止めない姑。ボロボロになった千穂が頼ったのは、透だった。
罪に罪を重ねて、二人の逃避行が始まる。
久しぶりの遠田作品。
毎回読む前からわかっているのに、ズンと気持ちが凹む。これでもかという程、理不尽な目に合い、闇を抱えた主人公につい感情移入してしまう。
逃げて、逃げて、逃げ切って欲しいとラストまで一気に読んだ。
終章の恵梨視点の内容に唖然とし、無性に腹が立つ。子供だったとはいえ、麗を更にあの環境にしてしまった罪は重いはずだ。
娘にも申し訳ない気持ちがあったから、父が真実を伝えてないだけで、読み手の自分はなんだこいつ?!と怒りが・・・・笑
今回も遠田ワールドにどっぷりはまってしまった。

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2021年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これは完成度の高い大人の小説だと思いました。

主人公は結婚して13年間、高圧的な夫の安西真一から、義母を殺して逃げようとした千穂35歳と、一緒に逃げた高山透27歳。

千穂は、夫と義母から異常なまでに子供を望まれ、不妊治療を何年もしていましたが、4度の流産を繰り返しています。
真一は結婚してから、性格も性癖も歪んだ倒錯的な人物だったことがわかります。

高山透は数字認識に障害があり、そろばん塾の講師であった千穂と知り合います。
透には子供の頃の殺人事件の犯人として、追いかけてくる新藤賢治という男がいます。
そしてまた透は人との交流を持つ手段をセックス以外に待っていない女性との関係の絶えない人物でした。

そんな二人が逃げたのは透が子供の頃の楽しかった思い出のある能登のスナック「ダリア」。
そこで二人は束の間、夫婦として認められ夢のような短い日々を過ごしますが、透の祖母の邦子に「あんたは誰や。透ではない」と言われ、透は邦子を殺し、またもや逃避行の生活に。

追手は真一と賢治、そして警察も二人を追っています。
逃げ切れる訳のない罪を犯してきた透。

たくさんの人を殺めた透と千穂ですが、この二人にはその不幸な経歴からなぜか感情移入をして、逃げ切って欲しいと思わされます。

そして千穂は透の子供を自然妊娠します。
ラストはエンタメ的要素がさらに加わって、ハッピーエンドにはなりませんが、人間ドラマの描き方が濃密で余韻の残るラストでした。

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2020年10月29日

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ネタバレ

期待を裏切らない遠田潤子、この作品でも暗くて重い魂のブルースが延々と刻まれていく。楽しい話ではない、やるせない思いが募るばかりなのに、ページを繰る手が止まらない。

登場人物ほぼ全員が不幸を背負っているが、特に透という算数障害を持つ男が際立っている。「不幸を捨てに行くゴミ箱」…なんという役どころを作ってしまうのか。

登場人物たちの不幸が、透に収斂されていく切なさ。際立った悪役が2名いるのだが、彼らが(直接的には)透に不幸を捨てなかった稀有なキャラだという皮肉な設定も、上手いというか際立っているというか…。

遠田潤子の小説を読むと、「こういう生き方をしたくない」と思うことが多いが、この作品では、これにつきる。

他人に不幸を捨てに行くような生き方をしないでおこう。これはもう本当に。

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2019年06月10日

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彼女の本は、これで3冊目。

「雪の鉄樹」「カラヴィンカ」ともに、とても面白かったので、

今回も期待大。



35歳の千穂は、不妊治療を始めて10年、

夫と、姑からの嫌みにずっと耐え続けていた。

そんな時、暗い過去を持ち、算数障害に苦しむ27歳の透に出会う。

千穂は彼の力になりたいと手をさしのべるが、

疑い深い夫に、二人の関係を一方的に攻められ、

これまで押さえてきた感情を爆発させ、ある事件を起こしてしまう。

そして、千穂と透、二人の遠飛行が始まる・・・



帯にある「熱量がすごい!」の言葉通りに、すごい展開になっていく。

これでもか!というくらいに、てんこ盛りなのは、この作家さんの良いところかも。

ミステリーでもあり、メロドラマのようでもあり、

次から次へといろんな事実が判明していくので、

読み始めたら止まらなくなってしまった。



悪意はないのに、他人を不幸にしてしまう・・・

そして自分も・・・

なんだかやりきれない思い・・・



どうか、登場人物たちが幸せになれますように・・・

と祈りつつ読み進めてしまう本です。

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2018年08月31日

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遠田潤子『蓮の数式』中公文庫。

遠田潤子らしい果てしなく重く、暗い物語。登場人物の一人として善人は居らず、登場人物の不幸が伝播してくるのではないかと不安になるような小説だった。決してつまらない小説ではなく、物語の展開と結末が気になる面白い小説だった。例えるならば、吉田修一の『悪人』が近いだろうか。

不妊と家柄を理由に夫と義母にあらぬ限りの虐待を受け続けていた35歳の千穂は、ある日、夫の起こした交通事故の身代わりを押し付けられる。被害者の男性が算数障害を持ち、悩み苦しんでいることに気付いた千穂は男性に救いの手を差し伸べるのだが…

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2018年01月28日

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人の想いもその想いの受け取り方も思うようにはいかなくて、すれ違ったり誤解を生んだり、重なって重なってある日悲劇がおこる。遠田潤子さんの作品は崖っぷちを歩く人がたくさん出てくるのでいつも胸が痛い。

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2022年01月30日

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今まで読んだ遠田作品の中では一番好きかも。
遠田作品は基本暗くて重いから、読み終わった後にもう読むのやめようと毎回思うけど、なぜかまた手に取ってしまう。
本作が一番好きと思ったのは新藤賢治という救いがあったからかな。
相変わらず結末は悲しいけど、読後感は悪くない。

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2021年05月01日

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不妊は病気ではないと思うが治療で苦しむ千穂が、算数障害という病に苦しむ透と結びつく。辛い人生の中でどうやって生きる意欲を見つけていくかという旅をしているかのような物語だった。スリリングというよりは、ドロドロとした粘っこいストーリー展開が胸に刺さる。文庫化で書き直したという終章はちょっと違和感ありかしら。

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2020年12月08日

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婚家から虐げられ孤立する女が出会ったのは、自らの生い立ちと算数障害に苦しむ若い男だった。愛を忘れた女と愛を知らない男の逃避行を描く長編作品。
一年に一度美しい花を咲かす蓮も、一年のほとんどはただの泥田。その蓮に希望を見出だすのか、それとも人生の辛苦を重ねるのか。千穂も透も感情移入できる人物ではないが、何故か逃避行を支えたくなる。

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2020年10月13日

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先の展開が気になって一気読み。
結末は物悲しくて気持ちもすっきりしないけれど、行き着く先で幸せになれることはない展開だったから致し方ないか。

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2018年09月22日

Posted by ブクログ

大人買いするほどは著作が出ていないため、マイブームになっているとまでは言えないけれど、まちがいなく今いちばん惹かれる作家です。

見初められて身分違いの結婚をした千穂。玉の輿に乗ったはずが、不妊のせいで姑と夫から嫌みを通り越して虐待を受けている。そろばん塾を経営する千穂は、透という若い男と知り合う。算数障害の透に親身になる千穂を見て、浮気を疑う夫。一方、かつて殺人事件で妻を亡くした老人は、殺人犯の息子で死んだはずの少年・麗の面影を持つ透を見かけ、麗と透が同一人物ではないかと考える。

引き込まれ度という点では満点です。主要な登場人物に心から共感できる人柄は出てこないのに、千穂と透の逃避行の行く末がどうなるのか気になり、途中で本を閉じることができません。算数障害というものも初めて知りました。

人は、自分の測りでしかものを見ていない。幸せか不幸せかも本人しかわからないこと。障害に対する無理解に気づかず、いかに自分の尺度でおせっかいを焼いていることか。心に闇を抱える人の役に立てるはずだとの思い込みが、時にその人を苦しめているのだと痛感します。また、報道は必ずしも真実ではないということ。本当にわかってくれている人がわずかでもいればいいんだろうか。辛すぎて、厳しすぎて、読後は呆然。それゆえ、引き込まれ度は満点だけど、好き度の点では悲しすぎてマイナス。

蓮の花がポンポンと音と立てて咲くシーンだけが美しく目に浮かぶ。

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2018年05月14日

Posted by ブクログ

主人公の名前や悩み、職業まで自分に似てるところが多くて、書店でちょっと立ち尽くしてしまった…。

長編ですが、はらはらするストーリー展開、明らかになっていく謎、そしてちょくちょく挟まれる濡れ場のおかげで、中だるみなく読めます。
ほんとよくセックスする…この男…。

最近読書から遠ざかってたんですが、やっぱ本読むの楽しいな!って思えたきっかけの本です。

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2018年05月05日

Posted by ブクログ

なかなか残酷なお話でした。
透の生い立ちが残酷。弓場の過去も残酷。千穂の生きる世界も残酷。あっさり人を殺してしまうあたりも残酷。
みんなの気持ちがどこかわかるようでわからない感じでした。

千穂の義母が一番残酷で気持ち悪かった。

2018.4.7

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2018年04月07日

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自分的に、この作風が若干食傷気味になってきてしまってるんかな?確かに、毎回同じものばかり書かれても飽きてくるし、作者的にも違ったものを書きたいという思いもあるだろうし、そういう意味では、望みどおりのものが出てくることなんかないだろうし、それはそれでつまらん。リーダビリティの高さは相変わらず圧倒的ながら、今までに読んだ数作と、同じレベルで本作を好きになれなかったのは、おそらく主人公への反感かな。抱えている闇が深いとはいえ、相当な凶悪犯罪者やからね、これ。別に飽くが主人公だから気に入らんなんてことを言ってるんじゃなく、それに対する周囲の穏やかな眼差しが理解出来ん。まあ、病んでる人たちを上手く描くって意味では、本作も、作者の力量が十二分に発揮されたものには違いないけど。

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2018年02月02日

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夫と義母からのモラハラに耐え続ける千穂。その生活から透をきっかけにして生きるために逃げる。

ディスカリキュリア(算数障害)の透との刹那的な生活に希望を抱く千穂。でもその生活が続かない事は千穂がよく分かっている。そんな生活に希望を見ないといけない千穂の心情が破滅的だ。

出てくる人がみんな幸せではない重い内容だった

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2024年09月17日

Posted by ブクログ

何度もため息をついて本を閉じた。
12年前の殺人事件の真相や高山透の正体のミステリーの謎解きはもちろん、二人の逃亡生活の顛末が気になって先を読み進めたいとはやる気持ちもあるのに。
僅かな自分の大切なものを守るために躊躇も罪悪感も後悔も無く人殺しを重ねる透の心の壊れっぷりが凄まじくて、あまりに不幸な生い立ちに同情しても真っ直ぐに感情移入が出来きず、逃亡劇が順調でもモヤモヤするし悲惨な結末に突き進んでいっても悶々とする。
一筋の希望の光が差す結末ということなのか。この悲痛な物語を読んだ後には直ぐには素直にそうは受け止められない。

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2022年07月18日

Posted by ブクログ

自分を大切にしてくれない夫と義母の生活にぷつんと切れた妻の逃避行。逃避行の相手は闇を抱えた男。登場人物みんなに悲しい過去が…。

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2020年12月14日

Posted by ブクログ

不妊治療を10年続けていても妊娠しない主人公。同居の義母からもひたすら嫌味を言われ、夫は味方になるどろこか一緒に彼女をなじり全てを束縛しようとする。
4回目の流産が判明した日、夫が交通事故を起こすが、同乗中の彼女に責任を負わせる。事故の被害者の若い男性はは他人と関わりを持ちたくなさそうで治療費を受け取ることさえも拒んだが、彼が算数障害であることに主人公が気づき、それがきっかけで算数を教えることになったのだが、夫に浮気の疑いをかけられ、彼と共に逃亡する。
一方で妻をある女に殺された男性は、その事件に関わりのある若い男性を偶然映り込んだテレビ中継で発見したが、その男は子供の頃に死んでいるはずだった。違和感を感じた男性はテレビで見た男を探し、それがやがて逃亡中の男女とも絡み、事の真相が明らかになっていく。

それぞれが闇の部分を抱え、それをどうにか処理しようとして、逃げる者、口を閉ざす者、真相を明らかにしようとする者などが交錯する。善意の悪が引き起こした事件だったり、悪意の悪が引き起こした事件だったり、どうにも救われない感じ。

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2019年10月23日

Posted by ブクログ

夫と義母に苦しめられながらも十年間不妊治療を続けてきた妻。その苦しみがやがて「事件」を引き起こし、彼女はとあるきっかけで出会っていた青年と逃避行に出ることになる、という物語。

最初から最後までどろりどろりとした展開で、主人公も青年も夫も誰もかれもが一癖あり過ぎて、簡単に感情移入を許さない「翳」をまとっている。だから例えば酷い目に遭って逃げている主人公にだって「可哀想」とだけ思うことができない部分があって、どう考えたって未来のない行動をしていくのをただ眺めていくしかできない。その無力感を抱かせる人々の物語を、けれど作者のよどみない筆致で読まされてしまう。苦しいと、楽しいことなどないとわかっている物語を最後まで負わせる力がある。素直に凄い、と感じるばかりでした。

惹かれ合ってその先に地獄しかないとわかっていても、それでもともに歩もうとする二人。妻を自身の所有物として完全に疑わずに行動できる男。善意を振りまいて正義を疑わない女。その正義に怯えてついには自らを罪人にした女。

業が業を呼び、人と人のわかりあえなさが痛烈に描かれていて、つらくてたまらないお話。けれど、おそらく、見たくないと顔を背けている人の一面であることも間違いはないのだろう。だから、興味を持って読んでしまえるのだろう。
そう、真正面から人のいやらしさに挑んだお話だと思いました。

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2019年05月15日

Posted by ブクログ

7月-6。3.0点。
大学教授に嫁いだ主人公。不妊治療10年。
義母の嫌みに堪えながら暮らすが、数字に拒否反応を示す若者と出会う。

ドロドロとした人間模様。こういうの書かせたら上手い作家。
あっという間に読める。

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2018年07月17日

Posted by ブクログ

三ヶ月足らずでこの人の作品を5冊読みました。
こんなに続けて同じ作家の本を読むのはかなり久し振り。
今回もまるで読者を突き放すかのような憂いを持った登場人物たち。
算数障害を持つ透とそろばん講師の千穂。
この二人、お互いの寂しさの埋め方が吉田修一の『悪人』の二人の関係を彷彿とさせる。

今回の遠田作品は他と比べると少し異色な感じがして、
何だか他の作家さんの本を読んでいる様。
遠田節は健在なのですが。

ここまで来たら遠田作品、制覇するしかないな。

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2018年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

親による虐待や、ろくでなしの男に追われるという要素から「アンチェルの蝶」を連想させられました。ただ、登場人物のほとんどに共感できなかった点で、これまでに読んだ遠田作品に比べると心象が悪く感じます。

確かに、高山徹(=大西麗)や安西千穂の過去には哀れみを感じますが、殺人に対する罪悪感のない徹と彼に尽くす千穂、そして実の娘をないがしろにする賢治の身勝手さに対する苛立ちが、それを上回ってしまうのです。

さらに私が本作を受け入れづらいと感じた決定打があったとすれば、千穂の懐妊を徹が知った時の「あんたの自己満足のために子供を産むな」というセリフ。本作の登場人物のほとんどに嫌悪感を覚える要因はこれかな、と。

悲惨な過去や経歴があるとはいえ、自己満足を優先して他者(特に子供)をないがしろにする登場人物たちのそうした姿と、(これは勘違いかもですが)作品内にうっすらと漂う「彼らにも同情すべき点がある」という空気・雰囲気に、拒絶反応が生じていたのかもしれません。

文章に関しては、冒頭から終章までじっくりと、一文字も漏らさず読みたいと思わせるクオリティの高い作品だと思うのですが……読後感の良くなさが、嫌な感じで後を引いてしまいました。

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2018年03月03日

Posted by ブクログ

法で裁かれない悪がこの世にはどれほど存在するのだろう。
殺したいほど憎い相手をそのまま殺しちゃうのは許されないけど、誰の目にも触れられないまま殺されていった心はどうしたらいいんだろう。
被害者面して死んでいった人間は、天国と地獄のどちらへいくのだろう。

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2018年02月01日

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