遠田潤子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恋愛?ミステリー?ある意味ファンタジーな作品。
すべての登場人物が嘘をつきまくっている中、主人公てある多聞だけがすべての嘘を知らずにいて、村の人々は事実を知りつつ隠して暮らすし、都会で知り合ったはずのマネージャーたちも実は関係あるという、クローズドな関係性を描いたらうまい作家だな、という印象。
因習に囚われた田舎の村に生まれたことの悲劇が、ひとつの家族を通じてドロリと暗くひたすら書かれている。
最後の最後、主人公の多聞と実菓子がお互いの思いを吐き出すシーンは、過去の因習から解き放たれるクライマックスなのだが、そこでひたすら「バケツ」「バケツ」と繰り返しているのがなんだか滑稽であった。
な