土屋政雄のレビュー一覧

  • クララとお日さま

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    その人であると何をもって証明するのか、そもそも人間とは何か。AI視点っていうのが興味深い。とにかく読みきったということが自信になった。

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    2026年07月29日
  • クララとお日さま

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    物語は所謂アンドロイドであるクララの視点で描かれる。よく理解できないところが何箇所かあったが、アンドロイド視点だからか、翻訳によるものなのか、物語の世界観によるものなのか、わからなかった。
    クララ視点であるためクララに共感してしまい、人間のアンドロイドに対する接し方はどことなく冷たく感じるが、クララ自身は全くそう思っておらず、何か儚差を感じた。

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    2026年07月26日
  • わたしを離さないで Never Let Me Go

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    本当に本当に私のような大ガキには読みずらい文章だった。言葉も、句読点の使い方も本当に難しかった。最後30ページくらいから引き込まれたけど、読むのに3ヶ月ほどかかった、、。
    伏線は後半で回収される。
    衝撃的で切ない気持ちになる瞬間も多かったけど、もっともっと理解を深めたい。
    タイトルの考察も、もっとしたいな
    この世界線ありうるなあ、すごく思った。
    人間って本当に自分たちの都合のために、正当化して文化を作ってばかりな気がするので。
    いつかこんな未来もあるのかなあ、、

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    2026年07月24日
  • 夜想曲集

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    日の名残りの作者の短編集、ということで読んでみました。
    プロットやストーリーなど面白いのですが、短編のせいか、日の名残りで感じたような登場人物への親しみや近しい手触りが薄く、もうひとつ入り込めない感じでした。

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    2026年07月18日
  • 日の名残り

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    英国式の愛国ポルノ。
    老執事があの頃は良かったなぁをする。
    回想されるエピソードが特に面白いわけでもない。
    懐古大好きな老人が読むなら良いが若者が読んでもつまらんよ。

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    2026年07月03日
  • 日の名残り

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    ネタバレ

    面白かった。主人公の仕事一筋という精神に感銘を受けた。やはり、そのような人間は、ある意味女性的な繊細な感情というのを排除することが得意なのかもしれない。主人公の父親が、黙々と階段の上り下りの練習をするシーンが感動した。心と体が一致しない老いの残酷さを悲壮感たっぷりに演出されていて、それでも死ぬまで仕事を全うするという、果てしない一流の召使いとしての意地のようなものも感じた。主人公の父親の生き様そのものを表していて涙が出た。「かつての主人は、自分の意思で選択をして間違われた、それに対して自分は選択すらしていない」というのは印象に残るフレーズだった。主人に対する深い尊敬と謙遜をここまで客観的に捉え

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    2026年06月16日
  • ねじの回転

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    英ガーディアン紙「史上最高の小説100選」より、ヘンリー・ジェイムズ/ねじの回転。
    屋敷で亡霊を目撃した家庭教師が教え子を守ろうと奮闘するが、次第に彼女自身が…。
    ---
    すべては主観で語られ、亡霊なのか幻覚なのか曖昧さが増してゆく。孤立した状況の中、「子供を救う」という使命感が次第に独善的な狂気のようになる。
    人間の強固な思い込みがいかに他者を無自覚に侵蝕していくか。

    ガーディアン紙の100選は、文筆のプロたちにより選ばれたランキングとのこと。
    幽霊を外敵ではなく人間の狂気・内面として描く、という心理サスペンス要素が当時画期的だったり、「主観の暴走」という現代にも通じるテーマ性によって、長

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    2026年06月14日
  • わたしを離さないで Never Let Me Go

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    感慨文学ほぼ初めて挑戦しました。
    向いていないかも、、。
    登場人物たちの感情がなんとなく掴みづらかった。

    物語の雰囲気はとても好き。人物たちには入り込めなかったけど物語の風景とかは想像しやすかった。
    いつもは人物に感情移入をして小説を楽しむけど、今回は物語に入って登場人物達を傍観してる感じで、違った楽しみ方ができました。

    キャシーとトミーが一緒にテープを探すシーン大好き。
    淡くてキラキラでふわふわの映像が脳に流れてきた。

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    2026年06月11日
  • クララとお日さま

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    翻訳が硬めでなかなか読み読みづらくはあったものの、それでも最後まで読みきれたのは、内容が勝っていたからだと思います。
    人工知能を持ったロボットが織り出す物語ですが、人間とロボットの間にある感覚の違いを見事に表しています。
    ロボットだからお役御免でいいのかと思ってしまいました。
    ふと自分も壊れた機械を何も考えず燃えないゴミで出してるなと思い、その感覚に近いのかなとも思いました。

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    2026年06月08日
  • わたしを離さないで Never Let Me Go

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    前にドラマでありましたね。衝撃を受け全話みたのですが原作と出会えたので一読。
    こんな話だったな…と思いながら独特の怖さと隣り合わせ。
    こういう事はもちろん許されてはならないが、形は違えどどこかで行われてかも。と妙に現実味も感じ取れ…
    誰か幸せになれなんだろうか?

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    2026年06月03日
  • わたしを離さないで Never Let Me Go

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    仮に自分の将来が、誰かのために捧げられるものだと決まっていたら、どのように人生を生きれるのだろうか?
    そのように、生きる意味を考えさせられる作品だった。

    物語は主人公の淡々とした回想によって進んでいく。
    施設で過ごした幼少期の日々や仲間たちとの交流が静かに描かれ、その穏やかな語り口だからこそ、登場人物たちに課せられた過酷な運命がより際立って感じられる。

    読み終えたあとには強いやるせなさが残った。
    人間らしく生きることの意味や尊厳について深く考えさせられ、読後に長く余韻を残す一冊。

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    2026年06月03日
  • 日の名残り

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    ネタバレ

    父親の臨終に立ち会わず、道を過つ元主人ダーリントン卿を止めず、ハウスキーパー(家政婦長)だったミス・ケントンの想いに一切気付かず……。

    常に「品格」を意識して「偉大な執事」たらんと長年努めてきたスティーヴンス。そうして得たのは冷淡、無関心、傲慢、空虚——傍から見ればおよそ人間的な温もりを感じられない立ち居振る舞いと半生だった。終盤にようやく少し認識できた彼のこれから先や如何に。

    己の領分に留まり、そこで全うする。——程よければまっとうだが、過ぎれば世界に対して無自覚・無関心・無批判で空っぽになる恐ろしさ。世界情勢はおろか目の前のミス・ケントンの気持ちにすら暗すぎるスティーヴンスが、彼の上品

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    2026年06月02日
  • わたしを離さないで Never Let Me Go

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    ネタバレ

    救いようもない話だが、彼らは「不幸」だったのか?
    子供時代からヘールシャム(施設)を出るまではクローンである事を除けば普通の学生達のような穏やかな青春群像だった。
    時は過ぎ当時の仲間とも関係は希薄になっていきやがて「提供者」としてどんどん消えていく。
    ラストで有刺鉄線を見つめる主人公が想像した世界とはどんなものだったろう。
    クローンをモノとして扱う華やかな外の世界の残酷さとクローンである事も自分の運命も淡々と受け入れている彼らの対比が切ない。それでも彼らの人生には間違いなく感情という「彩り」は存在していた。「かわいそうな子たち」と切り捨てられてはたまらない。何が正解だったのか。重たい問いだけが

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    2026年05月26日
  • わたしを離さないで Never Let Me Go

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    やっぱりカズオ・イシグロの本。情景描写が上手くてどんな風景を見ているのかよくわかる。あと登場人物が時々出てくるやつとかが多くてあれ?こいつ誰だっけと思うことがあったり。あなたも当然知ってるよねのスタンスで新キャラを出してくる。
    話はかなりグレーな感じだけど、やっぱり落ち着いた雰囲気を出しながら読者に考えを出させようとする。
    ほんの中には答えがありそうでない感じ最高にカズオ・イシグロ

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    2026年05月20日
  • イギリス人の患者

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    「読む人を選ぶ作品」というものに私は大体選ばれない読者なんですが、やはり選ばれなかったよう思います。
    誰が誰の話をしてるのかわからない、現実の話なのか空想なのかつかめない。筋が追えない、そもそも筋が無いかもしれない。読むのに難儀しました。読み終わっても一度頭から読んでいたら少し楽になったので、何度も読める本かもしれません。

    映画もみましたが、映画は小説とは別になっていてアルマーシ伯爵とキャサリンの不倫物語が大筋です。アルマーシ(レイフ・ファインズ)の執着を露わにした目が怖かったです。これでアカデミー賞を複数部門獲得した90年代はいくら恋愛至上主義時代だったとはいえ野蛮だったなと感じました

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    2026年05月18日
  • 日の名残り

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    真面目な執事の生涯を綴った物語。執事としてのプライドと、仕事第一が故に見過ごした男女の機微。
    豊かな情景描写と細やかな心の動きの表現が淡々とした日常を鮮やかに思い浮かばせる。

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    2026年05月14日
  • 日の名残り

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    イギリスの歴史本を借りたのでせっかくならイギリス文学を、と一緒に借りた本。

    「この人、執事としての矜持にこだわり過ぎて生きにくそうだなぁ」と思いながら読み進めていたが、最後はとても哀愁を感じる終わり方だった。

    当時のイギリスの貴族文化がどんなものだったのかわかっておらず、教養のなさが浮き彫りになるような感想しか浮かばなかった。
    解説でこの作品の読み方を学んだ。

    この作品から味わえることの半分も味わえてない気がしている。

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    2026年05月06日
  • クララとお日さま

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    静謐
    映画化良さそうじゃねと思った、、
    明言せずに設定を雰囲気とか背景で匂わせてくる本だった

    『でも、カパルディさんは探す場所を間違ったのだと思います。特別な何かはあります。ただ、それはジョジーの中ではなく、ジョジーを愛する人々の中にありました。』

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    2026年04月29日
  • 特急二十世紀の夜と、いくつかの小さなブレークスルー

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    ノーベル文学賞受賞記念講演を文庫化したもの。
    イシグロ作品、2020年くらいまでに日本語で出版されたものについては全て読んでいるので、作品に関するちょっとした解説のようなものもご本人の口から聴くことができてとてもありがたかった。私なりの作品に対する解釈が大きく外れていないことも嬉しかった。
    イシグロ作品はどれも、語り手である主人公が根本的な部分で嘘をついていて、それ分かるとき深淵が顔を出す…という内容なのだけれども、どうしてこのスタイルで小説を描こうと考えたか、ヒントを得た別の作品(音楽や映画など)についても紹介しながら解説されていてとても面白かった。
    彼の中での『日本』という国についても言及

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    2026年04月05日
  • クララとお日さま

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    ネタバレ

    最初の方は読みやすくすらすら読めましたが、途中気が滅入ってしまいました。
    特に、リックとヘレン、その昔の恋人とのやり取りは、この物語の中でも特に醜悪なやり取りだったと思います。
    クララが純真で愛情深く謙虚なAFであるからこそ、そのやり取りがより醜く見えてしまい、そこから読み進めるのが億劫になってしまいました。
    また、その反面、クララのお日さまに対するあまりにも真っすぐな感情には、「そんなことで病気が治るわけがないのに……」という苛立ちのようなものを覚えてしまいました。
    なので、最後にジョジーの病気が治ったことにはとても驚きました。ご都合主義的というか、ファンタジーなシーンだと思いましたが、その

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    2026年03月24日