ジェイムズの作品一覧

「ジェイムズ」の「ねじの回転」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ねじの回転
    3.8
    1巻1,056円 (税込)
    両親を亡くし、英国エセックスの伯父の屋敷に身を寄せる美しい兄妹。奇妙な条件のもと、その家庭教師として雇われた「わたし」は、邪悪な亡霊を目撃する。子供たちを守るべく勇気を振り絞ってその正体を探ろうとするが――登場人物の複雑な心理描写、巧緻きわまる構造から紡ぎ出される戦慄の物語。ラストの怖さに息を呑む、文学史上もっとも恐ろしい小説、新訳で登場。

ユーザーレビュー

  • ねじの回転

    Posted by ブクログ

    まずは自画自賛から

    いやー面白かった
    そしてこの物語を面白いと感じられる自分、なかなかの読書人ではなかろうか

    非常に読む側の技量を試される物語だと思いました
    読む側の技量って何か知らんけども

    多くのことを読み手の想像力に委ねてくるんです
    それでいて空白が少ないんですね
    非常に緻密に計算しつくした上で必要最小限のことしか語ってないんですが、とてもたくさんのことが込められていて、読者はその想像力の及ぶ範囲で様々なことが読み取れる文章に感じました

    読む人によって怪奇物語であったり、謎解きミステリーであったり、恋愛物語であったりとくるくると姿を変える物語
    そしてそれは全て意図して書かれている

    0
    2023年02月15日
  • ねじの回転

    Posted by ブクログ

    19世紀から20世紀にかけて活躍したヘンリー・ジェイムズ中期の傑作。ゴシックホラーの様式を借りながら、無意識や語られぬもの=幽霊を巡って狂わされていく家庭教師とその家の子供2人。
    Netflixでドラマ化されたように、単純にホラーとして読むことができる作品である一方で、怖いのは亡霊が出てくるからではなく、亡霊の出現を契機として破綻をきたしていく、家庭教師と2人の子供の顛末だろう。解説で言及されているように、それは19世紀末に登場したフロイト理論や心霊主義の影響を色濃く受けていて、どことなく亡霊によって狂わされていくマクベスを思い出させる。
    著者のヘンリー・ジェイムズのお兄さんは哲学者のウィリア

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    2023年01月23日
  • ねじの回転

    Posted by ブクログ

    セクシュアリティ、階級、社会構造をいろんな視点から見て、いろんな解釈を読者に与えるような本だと感じた。
    面白かった。

    0
    2022年11月14日
  • ねじの回転

    匿名

    購入済み

    古いお屋敷のクリスマスイブ、赤々と燃える暖炉の前で語り始められる怖い怖い物語。
    19世紀のイギリスのお屋敷というだけでも楽しそうなのに、緊張と恐怖もしっかりと味わえる。
    ゴシックホラーの最高峰。

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    2019年11月20日
  • ねじの回転

    Posted by ブクログ

    霊を見た人の手記を他者が朗読するという形式の物語。ゆえに現実と虚構の境界がゆるゆるで、この本が多層的に理解可能になっている。いろんな気づきがあった面白い本です。

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    2016年02月07日

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