土屋政雄のレビュー一覧
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ネタバレブッカー賞の一番(?)になったと聞いて,読んでみた。難しかったけど(何回イングリッシュ・ペイシェントのウィキペディアを見たことか),没入感がすごい。話としても面白かった。「原爆投下をラジオで聞いてぶち切れする」はないだろうと思ったけど,解説で言われてるみたいに知識の下地があったらあり得るかなとか,プレスコードは日本だけで外国では詳しくオープンにされてたのかな(むしろ成果を喧伝されてたのかな),と考えると面白かった。映画でバッサリ切られているらしいのもなるほどなという感じ。
映画を見たことがないのは,なんか官能的自伝的な感じで興味もてなかったからな気がするが,原作が先で良かったよナイスな判断だったよ,と思う。ウィレム・デフォーはナイスキャスト!と思うけど(めっちゃ見たい),ジュリエット・ビノシュは違わないか?と思う。 -
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強いイメージをよびおこす美しい小説には違いないのだが、消化しきれなかったかも。詩的散文か。実はわたくしのように詩がわからない人のための詩なのかもしれないが
なお、フォーサイスの漏らしたという感想は、わたくしとしてもそんなこと言っても仕方ないよなと思いつつも共感するところで、そうしたリアリズム二の次なところは引っかかるといえば引っかかる
エジプトあたりが舞台であったり、エスピオナージュ風味であったり、多層的な語りであったり、アレクサンドリア四重奏を思い出す。あの本も読んだ直後は消化できなかったと思ったが、自分の中で長く余韻を引いている感じがある。この小説もそうなればうれしい
ところで訳者あとがきにある「四人の物語が終わろうとする最後の最後に、作者オンダーチェ自身がひょいと顔をのぞかせたりもする」とは、どこを指しているのだろうか?十数年後のキップを作者に重ねているのかな? -
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ゴーギャンをモデルにしつつ、かなり相違点多いそうです。いろいろぶっとんだイカれ男だったので、史実とは異なると知ってなぜか少し安心した。
株式仲買人→画家、西洋文明→未開のタヒチ、まるで対極にあるようなものを切望しながら前半生を苦しみ生き続けてある日ようやく解放されたのか、あるいは漠然とした憧れを秘めたまま平穏に生きていたところ、ある日突然天啓にうたれて考えが変わってしまったのか、ぜひゴーギャン本人に聞いてみたい。
ストリックランドのねじくれた天邪鬼な嫌らしい性格、個人的には読んでて全然嫌ではない。一応は筋が通っているし、なんなら魅力的ですらある。
彼の人生そのものへのスタンスとして、知人・世間のことは気にもかけず、とにかく自己を追求する姿勢はかっこいいが、とても真似できるものではない。
でも本人は生きにくいとも思ってなかったんだろうな。
絵画をみて、そこから何かを感じ取れる人でありたい。 -
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"まるでおじいちゃんおばあちゃん版のドラクエみたいだな"のレビューが気になって手にとりました♪
ドラクエと言えばFC版のドラクエⅢ
あのこわ〜い音楽に合わせて、「おきのどくですがぼうけんのしょはきえてしまいました」のメッセージが出たときのショックは今でも覚えています…w
けど、本書は大丈夫!
途中でしおりを挟んでおけば消えることはないでしょう!
安心して続きから始めれます!
ドラゴンクエスト風に
カズオ・イシグロエスト 〜忘れられた巨人〜
主人公はアクセルとベアトリスの老夫婦
遠い地で暮らす息子に会うために冒険に出かけます
冒険に出るこの大地は人の心や記憶に影響を及ぼす「奇妙な霧」に覆われている
ルイーダの酒場はありませんが、戦士や少年、老騎士たちと出会い旅を共にします
スライムは登場しないが悪鬼、悪魔犬、妖精、竜などが登場
これら魔物たちに立ち向かい次々と襲いかかる試練をクリアすることはできるのか…
そして、息子と再会することできるのか…
ほん3さん、ドラクエを紹介して頂いて…
じゃないっ!w
『忘れられた巨人』を紹介して頂いてありがとうございました♪
楽しい冒険でした(^^) -
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カズオイシグロの短編集。タイトルにある「夕暮れ」とは、サンセットタイムだけではなく、人生の夕暮れ(中年から初老の世代)とか男女関係の夕暮れ(別れの予感がある状態)を指しているようだ。熟年離婚、旅先での喧嘩、不安を感じる結婚相手など、何かしら影を感じる設定である。
登場人物はいずれも「若さ」「付き合いたての頃」「才能」への憧れを持っており、やるせなさを織り交ぜながら切ないストーリーが展開する。それでも、コメディの要素が含まれる話も2話入っていて、ユーモアたっぷりの登場人物とぶっ飛んだ展開に驚かされ、思わずクスッと笑ってしまう場面もあった。切ないストーリーでテンションが下がった読み手としては救われる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ奇妙。読みにくいことはないのだが、なにやら奇妙な話だったなあっというのが正直なところ。
アーサー王伝説あたりの知識があればもっと面白かったのかも。
大事な記憶をいつのまにかなくしてゆく。
それは悲しいことだけれど同時に救いでもあるのかもしれない。
記憶をなくす原因が竜、というのはなにかの比喩的なものなのかとおもっていたけど、ほんとにいた。
確かにファンタジー。
でもそうしたのはマーリンだったという驚き。
憎しみを忘れさせることで、平和を保つ。
そもそも憎しみが生まれるようなことをするなよ、と思うのだけれど…
メインの老夫婦は強く想いあっているようで、
決定的に分かり合えてないのでは、とも思ったり。
原文だとどういう呼びかけなのか、と思うのだが、「お姫様」が、最後までなんか慣れんかった。
普通に名前で読んだのじゃダメなのか。
船頭さん、どうあってもアクセルを渡しそうにないよなあ
つーかあの島に息子のはかがあるとか言ってたけど、
もしかして死者の島ってことなの?
うーんよう分からん。
村上春樹っぽいなー
謎めいたところを読み解くのが向こうの人は好きなのかなあ?