【感想・ネタバレ】忘れられた巨人のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年05月05日

読んでいくうちにこれは童話ではないか、と思うようになった。守り人と同じようなプロットである。挿絵がないだけで、漢字にルビを振れば子どもが読める本である。竜退治という最終目的とアーサー王の騎士が出てくるのでイギリスであるが、日本の子どもでも読める。

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Posted by ブクログ 2018年12月14日

やはりカズオ イシグロの作品はとても面白いですね♪
記憶が霧に消されている時代の老いた夫婦が息子を訪ねる旅に出るところから始まった物語は不思議な臨場感を伴いながら読者をブリテンの神話世界に誘うけど門外漢の私達にも違和感無くいにしえの世界を旅させて呉れる。「忘れられた巨人」との邦題になっているけ...続きを読むど原題(埋められた とか葬られた)のほうがピッタリな気がする。それにしても面白かった!

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Posted by ブクログ 2018年01月08日

冒頭はよくわからなかったけど、最後まで読むと忘れられない名作です。淡々とすすむ物語だけれどら感動が押し寄せてきます。ラブストーリーって、その通りなんです。

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Posted by ブクログ 2017年12月18日

純文学とファンタジーのハイブリッドという感じ。アーサー王の世界の少し後の世界。文学的な印象が強めだけど、ファンタジーならではのモコモコした感じもあり不思議な読書体験になる。アーサー王を知らないでも伝わるものがあるけれど欧州の歴史を踏まえればそれはまた面白いものになるような気がする。とてもいい作品だっ...続きを読むた。

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購入済み

忘れられた巨人

2017年10月12日

ともかく、読んで下さい
全ての描写に感動する筈です

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Posted by ブクログ 2023年07月14日

記憶がなくなる、ということは、嬉しいことや悲しいこと、怒り、憎しみなどの全ての感情を忘れていくこなのだ、と感じた。
忘れるということは、ある意味幸せなことなんだろうな。

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Posted by ブクログ 2022年01月23日

最初のページから、いきなり6〜7世紀のブリテン島にタイムスリップしたような感覚を覚え、物語の中に知らず知らず惹き込まれていく。カズオ・イシグロが一流のストーリー・テラーであることをあたらめて実感させられた。

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Posted by ブクログ 2022年01月06日

作中にでてくる「霧」のように 物語も文も霧に包まれたような 不思議…というかボンヤリと進んでいく感じ.
グイグイ読み進めるというよりは ん?? んん??と思いながら毎日少しずつ読み進めました.
読む人によって大分印象が変わるだろうなぁ… 私は面白かったです.
過去の記憶をとりもどしたアクセルは今後...続きを読むどうするんだろう??
少年と戦士はこの後どうするんだろう??
それは自分で考えてね.って事??
読んでる途中もだけど 後からジワジワ色々考える内容でした.

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年01月09日

雌龍の息によってさまざまな記憶を失った老夫婦が息子がすむ村を目指して旅をする。例によっていつまでも辿り着けず、そこはもう慣れたものであります。鬼とか妖精などが日常的に登場して、アーサー王のころの神話が舞台になっています。きっといろいろな伏線や神話との合致点があるのでしょうが、そこを楽しめないのが残念...続きを読むです。だから☆4つ。

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Posted by ブクログ 2019年03月25日

母の本棚に残されていた一冊。
「何を忘れ、何を記憶するのか」によって人や共同体の考え方は大きく影響される。読みながら、頭の中をモヤモヤとした霧がかかった中を少しずつ物語が進んでいく。少し読みにくい文章ではあるが、それもまたこの物語の雰囲気にあってたような気がする。
自分の記憶しているものの上で、自分...続きを読むの人生は進んでいく。同じ事実でも記憶により別の人生が生まれる事を認識させてくれた作品。

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Posted by ブクログ 2018年06月14日

静か。だ。霧が深いところも。霧が晴れてしまった後も。
忘れるべき記憶とか、思い出さない方が良い過去とか、そういうのがテーマらしい。ある意味政治的ともいえる主題と、それに付随する読者のあーだこーだな五月蠅い解釈を、越え、貫かれる一本のしんとした静謐に、ただただ心を打たれた。

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Posted by ブクログ 2018年04月09日

世界観がすごい、というか、とにかく壮大だった。
読んでいて思わず上橋菜穂子作品を読んでいる錯覚に陥りそうになる。壮大なファンタジー作品というべきか。
老夫婦が遠方に住む息子を訪ねて旅に出る。その道程で出会った様々な人々や生き物。様々な風景。様々な出来事。
人物の交わす会話の中に、文章の中に、いろんな...続きを読む意味や暗示が込められている。愛と復讐と裏切りと恨みと。。。それらを逃さず読まなきゃと一語一句必死で読み進めていたらやたらと時間がかかってしまい大変だった(笑)
結末は、何とも言えない複雑な気持ちが残った。

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Posted by ブクログ 2018年03月08日

日本語タイトルは「忘れられた巨人」ですが、原語の意味は少し違うようです
それは、今の日本そのものなのかもしれません

訳本なので原作はどうか分かりませんが、とても読みやすい物語です
舞台はあの有名ファンタジーを彷彿とさせますが、内容は作者の今までの作品との共通性を感じさせます
物語の結末が明解にされ...続きを読むないところもそうですね

様々な人物が登場し、そちらの方が大きく変化していくのですが、主人公たちはどこか坦々と自分たちの人生を歩んでいきます
しかし、その人生にも紆余曲折があったことが明かされていきます

何かを得たようで、何を得たのか分からないそんな話でした

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Posted by ブクログ 2018年02月03日

とうとう読みましたよ!
今までのカズオ・イシグロさんの中では、一番読みやすかった。
みんなで竜退治をしよう!というファンタジー。
いや、もちろんディストピア小説ではあります。
希望を持って読み進めていくんだけど、まただんだんいやーーな気持ちに(苦笑)

「忘れられた巨人」とはなにか、わかったときにど...続きを読むーんとまたいやーーな気持ちに…

浅いレビューですみません。(あずきこ)

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Posted by ブクログ 2018年01月17日

アーサー王物語の世界が舞台のファンタジー小説。
カズオイシグロさんの作品は初めてではないけど、今まで読んだことがないような感覚で読み終えた。イメージを単語で表すとしたら「灰色」かな。
主人公のおじいちゃんが奥さんと会話するたびに「お姫様」と呼んでるのがかわいらしかった。

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Posted by ブクログ 2017年12月27日

子供の頃に読んだファンタジーのような世界。懐かしい面白さ。
これは翻訳の問題だと思うけど、言い回しが時々気になってしまって、途中で原著で読みたくなったほど。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年11月05日

アーサー王伝説の舞台を借りたファンタジー。人々が物忘れをするようになり、おぼろげに息子のことを覚えている老夫婦が息子の住む村に向けて旅立ちます。旅の過程で、物忘れの原因を突き止め、断ち切ることに成功します。その結果記憶は戻ってきましたが当然幸せなことばかりではなく。そして「巨人」の意味も分かります。...続きを読む
Buried giantが「忘れられた」に訳されているけど、これは読んでみて初めてわかるネタばれ。
相変わらずイシグロらしい独特のじれったい語り口です。

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Posted by ブクログ 2024年01月27日

感想
記憶。無くしてしまえば楽。楽しいことも悲しいことも何もない。神から授けられた救済。前を向いて歩いて行くための準備。

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Posted by ブクログ 2024年01月26日

この作家さんの3冊目ですが、やはり独特の雰囲気がありました。外国の作品だからでしょうか?途中解りにくい所があるので、何回も読むぐらいな熱心さが必要かもしれません。

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Posted by ブクログ 2023年02月02日

老夫婦が息子に会いに旅に出るのですが、戦士や鬼に噛まれた少年や年老いた騎士と会い、寄り道?をしつつ旅を続ける話。

ファンタジーでした。

竜の吐く息により、記憶を失ってしまう世界が舞台。

老夫婦の仲がとてもよく、解説にも老夫婦によるファンタジーと書かれてありましたがその通りです。

ただ、とて...続きを読むも読むのに時間がかかりました。(特に最初の方)
読み終わったあと、一瞬、?となりますが、事態を把握すると切ない話でした。

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Posted by ブクログ 2021年11月29日

過去の歴史、愛憎、民族、伝説、記憶。一気に編み込まれている。呪いが解かれ、記憶が全て取り戻すことは幸せか。老いていく人は記憶をはっきり持っていることだけ望んでいるわけじゃないかな。イギリスの曇った自然が目に浮かびます。
『クララとおひさま』を読んだ後なので、まだ霧が晴れない重い感じか残ってしまいまし...続きを読むた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年12月06日

忘却も世の営みには必要。
アーサー王の時代のファンタジー世界を舞台に民族間対立・夫婦関係を描く。持って回った描写が著者流。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年05月19日

奇妙。読みにくいことはないのだが、なにやら奇妙な話だったなあっというのが正直なところ。
アーサー王伝説あたりの知識があればもっと面白かったのかも。
大事な記憶をいつのまにかなくしてゆく。
それは悲しいことだけれど同時に救いでもあるのかもしれない。
記憶をなくす原因が竜、というのはなにかの比喩的なもの...続きを読むなのかとおもっていたけど、ほんとにいた。
確かにファンタジー。
でもそうしたのはマーリンだったという驚き。
憎しみを忘れさせることで、平和を保つ。
そもそも憎しみが生まれるようなことをするなよ、と思うのだけれど…
メインの老夫婦は強く想いあっているようで、
決定的に分かり合えてないのでは、とも思ったり。
原文だとどういう呼びかけなのか、と思うのだが、「お姫様」が、最後までなんか慣れんかった。
普通に名前で読んだのじゃダメなのか。

船頭さん、どうあってもアクセルを渡しそうにないよなあ
つーかあの島に息子のはかがあるとか言ってたけど、
もしかして死者の島ってことなの?
うーんよう分からん。
村上春樹っぽいなー
謎めいたところを読み解くのが向こうの人は好きなのかなあ?

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Posted by ブクログ 2019年05月06日

都合の悪いことに目をつぶって幸せに暮らすことはできるけれど、それでは本当の心の充足は得られない…ということか。都合の悪いことを受け止めて、なおかつ心の平穏を保って生きていくことも困難なことだとは思うけれど。関係ないのだが、読み終わってから、SNS時代の情報収集のあり方に思いを巡らせてしまった。

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Posted by ブクログ 2019年04月17日

読みにくいよねぇ・・・
なんでかな・・・
全体の構成というか、そんなものはわかった気がするが、なかなかストンとくるものがない、というか、
でも、「わたしを離さないで」だってそうだったかも。
後でじわじわ考えさせられるというか・・・
息子のこととか雌龍のこととか、騎士と戦士、修道院の役割、エドウィンの...続きを読む母親についてとか。
忘れられた巨人ってなんなのか、一言だけその言葉が出てきて、そっか、とは思ったが、それかな、やっぱ大事なのは。

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Posted by ブクログ 2019年03月31日

カズオ・イシグロの本を読んだのはこれが初めて。
目に留まったから読んだのだけれども、
異世界のファンタジーだった。
夢の中にいるようで、夢だと合わなくなるつじつまも、最後まで合わせてくる。とはいっても現実世界、夢の話か実体験の記憶か、案外わからなくなる時がある。個人の記憶、集団の記憶、作られ書き変え...続きを読むられるもの。
この本を通して得た想像の記憶も、少しずつ薄れるし何かと混ぜ合わされるんだろうな。
そうやって想像力とか世界とか、広がればいいなって思うし、同時に唯一確実な今、今自分が感じること、今目の前にいる人、をしっかり向き合おうと思った。

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Posted by ブクログ 2019年01月06日

カズオ・イシグロがファンタジーを!という点で話題になっているようだが、確かに竜や鬼や妖精などが出てくるものの、さほどファンタジー色は強くなく、やっぱり純文学の印象。
6世紀頃のイングランドが舞台で、ブリトン人とサクソン人の争い、とかあんまりピンとこないのだが、荒涼とした自然を舞台にした冒険旅行記であ...続きを読むる。
といいつつも、旅をする主人公は老夫婦であり、その他老騎士なども登場して、アクションシーンはあるものの全体としての流れはゆったりとしている。
夫が妻を「お姫様」と呼ぶ、老夫婦の純愛が全編に通底し、『日の名残り』にも通じるような気品が漂っているのだが、その一方、霧が晴れたときにあらゆることが覆されて惨禍へと陥る予感に満ち溢れる不穏さが常につきまとう。
その妙味に身を委ねるのがこの小説を読む醍醐味だろう。
けっして「面白い」小説ではないが。

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Posted by ブクログ 2018年08月30日

読んでる最中はハラハラしながらすごく引き込まれてあっという間に読み終えたのだけれど、終わってみれば霧の中、結局何が言いたかったんだ?と、呆然、立ち尽くす、そんな読後感。
鬼、霧、赤い髪の女、夢、蝋燭、黒後家、兎、船頭、島、雌竜、戦士、山査子、全てが記号?でも一体何の?
もう、置いてかれ過ぎて...続きを読む、考えてもわからないから、ネット上の色々な方の書評や考察、また、作者ご本人のインタビュー内容で答え合わせ。
結果、全っ然違うこと考えて読んでたわ、自分。何故だろう、冒頭から一つの仮説に囚われ過ぎて、結局、物語終盤までその疑念が拭えなかった。
その仮説というのも、実はこの物語に登場する人物全員、本当は「霧」になんて全然影響されてなくて、皆んな忘れたフリをしてるだけ。都合の悪いことを作為的に忘れ、自分自身も騙してるんじゃないかとか、そんなこと。
だって、皆んな忘れているようで本質的なことは忘れてないように見えたし、「霧」の影響がすごく限定的に思えたから。アクセルも、ベアトリスも、お互い、ずっと何かを隠しているみたいな風に思えたから。息子について語る二人の会話が妙に白々しく思えたから。そして極め付けは、船頭とアクセルとの会話の中で明かされる息子の死が、突然でありながら、静かでさりげな過ぎたから。(でも読み返してみると…”爺さんはおれの足音を聞いて 、夢から覚めたような顔で振り向く 。夕方の光を浴びた顔には 、もう疑り深さはなく 、代わりに深い悲しみがある 。目には小さな涙もある 。”と、ここで思い出したのかなと読みとれますね。)
ていうか、その仮説でいくと、雌竜クエリグのくだりから辻褄合わなくなってくるんだけどね。うむ。ウスウスは矛盾に気づいてはいたんだけどね、ホントは、ね…いやはや、解釈はむつかし。
ポストアーサー王の時代設定プラス、ファンタジー要素により、作者のメッセージが見えにくくて、他の方のレビュー見ても、評価が二分してる。物語にメッセージ性を強く求める人たちには不評みたいだけど、イシグロ氏はアクティビストではなく文学者。敢えてこの設定にする事で、物語に普遍性を持たせようとしたのかな。時代を経ても語り継がれるアーサー王の伝説みたいに。

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Posted by ブクログ 2018年07月02日

記憶を忘れた不安に揺さぶられながら物語がどう進むのかを這いながら読み進んで行ったのに、煙に巻かれて終わったような...私にカズオイシグロ作品は難しいのかも。

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Posted by ブクログ 2018年06月22日

あのカズオイシグロ氏の長編。
やはりイギリスにベースを置く作家は、ファンタジーの世界にも造詣が深くなるのだろうか?
アーサー王が去り、円卓の騎士は年老いてもまだ生きていた時代のイングランドの話。

イメージ的には、トールキン指輪物語の第一部旅の仲間に非常に近い世界だが、もちろんトールキンの焼き直しで...続きを読むはなく、イシグロ氏の設定した世界での完全なオリジナル。

派手に盛り上がるシーンはないが、情景描写が非常に細やかで、主人公の息遣いまで感じられるようなリアルさ。
そして深まる謎とその解決、展開。

じわじわと面白く、最後まで一気に読んでしまった。
面白かった。

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Posted by ブクログ 2018年01月20日

今まで読んだカズオ・イシグロの作品の中では一番良かった。
相変わらず会話がくどいところは勘弁して欲しいけれど、今回は、そういうシチュエーションなんだから仕方ないか。
あと、最後は、もうちょっと変えて欲しかった。

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