あらすじ
奇妙な霧に覆われた世界を、アクセルとベアトリスの老夫婦は遠い地で暮らす息子との再会を信じてさまよう。旅するふたりを待つものとは……ブッカー賞作家が満を持して放つ、『わたしを離さないで』以来10年ぶりの新作長篇!
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Posted by ブクログ
雌龍の息によってさまざまな記憶を失った老夫婦が息子がすむ村を目指して旅をする。例によっていつまでも辿り着けず、そこはもう慣れたものであります。鬼とか妖精などが日常的に登場して、アーサー王のころの神話が舞台になっています。きっといろいろな伏線や神話との合致点があるのでしょうが、そこを楽しめないのが残念です。だから☆4つ。
Posted by ブクログ
アーサー王伝説の舞台を借りたファンタジー。人々が物忘れをするようになり、おぼろげに息子のことを覚えている老夫婦が息子の住む村に向けて旅立ちます。旅の過程で、物忘れの原因を突き止め、断ち切ることに成功します。その結果記憶は戻ってきましたが当然幸せなことばかりではなく。そして「巨人」の意味も分かります。
Buried giantが「忘れられた」に訳されているけど、これは読んでみて初めてわかるネタばれ。
相変わらずイシグロらしい独特のじれったい語り口です。
Posted by ブクログ
かなり読み終わるまで辛かった。難解。
老夫婦が息子のの住む村に行く間のファンタジー?
記憶が消されたり、夫婦が離れ離れになったり、とてもついていけなかった。
老夫婦はその後どうなるのか?
私の読解力のなさで、なんかモヤモヤ霧に包まれたように終わった。
Posted by ブクログ
奇妙。読みにくいことはないのだが、なにやら奇妙な話だったなあっというのが正直なところ。
アーサー王伝説あたりの知識があればもっと面白かったのかも。
大事な記憶をいつのまにかなくしてゆく。
それは悲しいことだけれど同時に救いでもあるのかもしれない。
記憶をなくす原因が竜、というのはなにかの比喩的なものなのかとおもっていたけど、ほんとにいた。
確かにファンタジー。
でもそうしたのはマーリンだったという驚き。
憎しみを忘れさせることで、平和を保つ。
そもそも憎しみが生まれるようなことをするなよ、と思うのだけれど…
メインの老夫婦は強く想いあっているようで、
決定的に分かり合えてないのでは、とも思ったり。
原文だとどういう呼びかけなのか、と思うのだが、「お姫様」が、最後までなんか慣れんかった。
普通に名前で読んだのじゃダメなのか。
船頭さん、どうあってもアクセルを渡しそうにないよなあ
つーかあの島に息子のはかがあるとか言ってたけど、
もしかして死者の島ってことなの?
うーんよう分からん。
村上春樹っぽいなー
謎めいたところを読み解くのが向こうの人は好きなのかなあ?