永嶋恵美のレビュー一覧

  • これが最後のおたよりです

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    もうひとつある 鷹宮家四訓 ★★★★★
    孤独の谷 ★★★★★
    扉を開けて ★★☆☆☆
    猫への遺言 ★★☆☆☆
    キノコ煙突と港の絵 ★★★★☆
    十年日記 ★★★☆☆
    そのハッカーの名は ★★★☆☆
    みきにはえりぬ ★★☆☆☆
    青い封筒 ★★★★☆
    黄昏飛行 時の魔法編 ★★★☆☆
    たからのちず ★★★★☆

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    2025年11月30日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    妾の子であるかな子が富豪の檜垣澤家に引き取られ、弱い立場ながらも虎視眈々と周りを観察しながら育っていくお話。面白い!!!

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    2025年11月18日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    時代物は苦手なのに、引き込まれて先が楽しみでならなかった。読み応えのある厚さ、伏線回収も素晴らしく、女主人として成功していく続編もあれば読みたかったくらい。まだまだ男性中心の世の中であったろう時代に活躍していたスエや花もすごいなと思う。

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    2025年11月17日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    「このミステリーがすごい!2025」国内編第3位。最近本も読めていないし本屋にも行けていない…という状況だったので、このミスでまだ読んだことのない作家さんの小説を選択。
    舞台は明治〜大正期の横浜、ミステリーであり大河小説であり青春小説でもある。
    主人公のかな子は登場時から既に賢い子である。そのかな子を一枚も二枚も上回るのが大奥様のスヱであるが、この2人は本当に似ている。読めば読むほどこの2人の相似性が際立つ。本妻と妾の子という緊張した関係性ながら、単純な愛憎物語にならない、互いの強かさ。
    女系家族である檜垣澤家の他の女性たちもまたそれぞれに強い。これだけの女性を、埋没させず描き切っているところ

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    2025年10月20日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    ネタバレ

    すごい評判になっていた一冊。かなり分厚いので読み始めるのにちょっと覚悟がいるかもしれない。自分もそうだったのだが、主人公のかな子が学生になったあたりから、かなり面白くなっていって、後半は夢中で読み進めるくらいには面白かった。最初は幼さを武器にし、少しずつ知識と知恵を蓄え、大人たちを追い越そうとする姿はめちゃくちゃ凛々しい。あまりにも優秀すぎてびっくりする。7歳の頃の自分はこんなに賢くなかったよ。明治の世において女系家族というものがどれだけ特別なのか、そしてそれを実行する大奥様たちがどれだけ凄かったのか、ラストになって主人公が否応なく実感するのが上手いなあと思った。あと、きちんと張られていた伏線

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    2025年10月19日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    妾の子であるかな子は、とても子どもとは思えないほど賢く聡明。
    生き残るためとはいえ、檜垣澤家に入ったかな子の生活は、常に緊張感があり息が詰まりそうで気が抜けない。
    ミステリではないものの、随所に伏線が張られていて、それが終盤に向けて回収されていく展開が面白かった。
    かな子の行く末が気になり、特にラストにかけては夢中で読み進めました。

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    2025年10月03日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    読み応えのある一冊だったー!(上下巻にしたらいいのではないのかな?ちょっと重い)

    前半は大正時代の上流階級の人々の暮らしや時代の流れに焦点があたっていて、しかも子供から少女時代のかな子目線での語りだから分かりやすい。
    おもしろくなってくるのは、暁子が結婚したあたりから。
    ミステリーとしてもちょっと意外な犯人だったり、まさかの結末だったり。

    これは続編があるのかな?
    あればもちろん読みたいけれど、その時にはかな子には人を敬う気持ちだったり、感謝する気持ちの大切さに気付いてくれるストーリーならいいな。
    育った環境故致し方ないとは言え、人を駒呼ばわりするときっと痛い目に合うと思うんだよな。

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    2025年09月21日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    妾の子供として産まれたかな子のサバイバルミステリー?とでも言うべき一冊。
    なんとか成り上がろうと賢く生きていくかな子だけど、実は愛されていたりするところにぐっときたり。
    でもかな子の賢さが面白いし、いろんな駆け引きにハラハラする。ところどころに散りばめられたミステリー要素もちゃんと回収されて、二重にも三重にも楽しめた。

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    2025年08月22日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    おっもしろかった!
    必死でサバイブしようとする女の子目線で体験する、レトロ横浜青春サスペンス。
    注意深い、賢い主人公は嫌いではなく、ジリジリ成り上がっていくさまは、仄かな野心とともに目が話せない。

    檜垣澤家のあれこれの関係性の秘密を探り、ほどいていくことに、スリルとわくわくがあるのだけど。終わってみれば、どの関係も愛情が漂い、仄かに温かく寂しい。

    継母(義理の祖母?)にあたるスエをはじめ、登場人物 誰もが 抜け目なく、切れ者で恐ろしいのだけれど、どのタイプの女性たちも嫌いにはなれない。誰もが魅力がある。

    女系の檜垣澤家ということで 、商売の世界で男性社会である軍隊の世界とコネクションを作

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    2025年08月15日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    おもしろかった!700ページ超だけど一気に読んだ。
    強かで賢い主人公、好きだな。主人公以外にも強い女性がたくさん出てくる。
    主人公が未曾有の事態を乗り越えて今後どうしていくのか、続きが読みたかったなー!
    参考文献の量がすごい。物語の厚みはこういうところから出るんだろうな。
    華やかな一族の暮らし。映画化したら映えそう。

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    2025年08月04日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    大正時代の横濱がとてもリアル(実際に見たことはないけど)で臨場感があった
    主役は当主の妾の子だったかな子、大きな壁となる本妻のスヱとのやりとりは緊迫していて、2人の会話は物語を読み進めるエンジンだった
    女だらけのいびつな富豪檜垣澤家のなかで、かな子がいかに生きていくか、頭と気を使って成長していく姿がなんだかいじらしくもあり、かっこよくもあり……
    どう大人になっていくのか、と楽しく読んでいたが、最後の結末には度肝を抜かれた
    状況の描写が実に精細で、どれほどの取材をしたのかと気が遠くなりそうだった

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    2025年07月29日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    明治時代、妾だった母を亡くした7歳のかな子が、父と父の正妻とその家族が暮らす豪邸に引き取られる。寝たきりの父に代わって家業と館を取り仕切るのは正妻のスエだった。かな子は持ち前の賢さと母が仕込んでくれた知恵を武器に、スエの一族から自分が受けるべき正当な取り分を得るため、演技や嘘を駆使して生き抜いていく。
    明治時代は不勉強だし、中々のページ数だし、小さい子が虐げられるお話苦手だし、でも前評判良いし勧められたし…と若干不安ながら読み始めたけど、面白くてあっという間の読書体験だった。
    かな子の母の教えである、人の3つの色(顔、声、腹)を見極めなさい、が印象的。かな子がそれを実践できる賢さ・狡猾さを持っ

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    2025年07月18日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    韓国ドラマの財閥の話みたいだった
    訳ありな登場人物ばかりで面白い
    スエさんがどうやって事業を手中に収めたか、そのあたりが読みたくなる

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    2025年07月07日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    このミスのランキングに入っていなかったら、この本には出会わなかったかもしれない。
    解説にも書かれているが、まさに細雪+ミステリといった小説である。
    そしてあの大震災直前の横濱の情景が鮮やかに描かれているのが素晴らしい。(もっともその情景を知る由もないのだが)
    妾の子として、檜垣澤家に迎えられた高木かな子は、幼い頃から目端が効き賢かった。そんなかな子が一族のなかで上手く立ち回り、様々な事件に立ち向かっていくのが痛快である。女学校で親友となる華族の東泉院暁子や南京町の張景秋など魅力的な人物もこの物語に華を添える。
    個人的に物語に出てくる、山手公園や根岸旧競馬場はその脇に住んでいたことがあるし、地蔵

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    2025年07月05日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    主人公・かな子は妾の子。母を亡くし、父親の家に引き取られる。朝ドラをもっとドロドロにした感じ。大正の横濱や衣装や建築、文化。全てが魅力的な作品。ミステリーとしてもおもしろかった。素晴らしい作品。

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    2025年07月01日
  • ここだけのお金の使いかた

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    お金に関する短編集、どれもこれも今の世相を表す物語でした。
    私的に良かったのは(百万円の無駄)(わらしべ長者のつくりかた)(二千万円の差額)
    宝くじで100万も当たったら自分ではどうするだろう?!
    こっそり好きな物や好きな事に使うだろうか?!やっぱり家族で旅行したりしたいなぁ〜とか思ってしまった。

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    2025年05月19日
  • キッチンつれづれ

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    久々のアミの会本。食べること、作ることをテーマにした本で、それぞれ明るかったり切なかったり色々だけど、まぁどの短編も面白いこと!アミの会編の本で読み始めた作家さん多いなぁ。食べることはやっぱり誰かとの繋がりがあることが多くて、その繋がりを描いた短編がどれもよかった。

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    2025年05月17日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ほげ~~~~こんな重厚なお話が文庫書き下ろしなんですか??????ありがとうございます。炎上ってネット用語じゃなくてほんまもんの火事のことか。
    妾の子かな子が檜垣澤家に引き取られ、女帝スヱを筆頭に癖の強い女たちの中で必死で生き抜こうとする話なんだけど、とにもかくにも出てくる女たちが皆強か!かな子もものすっごい頭がいいし野心むき出しなのに、さらに上をいくのがスヱ。好敵手というか大ボスっていうのは、憎たらしいけど尊敬できる存在なのよね。
    分厚い本だったしまとまった時間が取れなかったので読むのにかなり時間がかかったんだけど、一度も中だるみだな~なんて思わなかったし、むしろ読みたいのに読めないジレンマ

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    2025年04月15日
  • 檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    大正時代の強く生きる少女

    愛人の娘なのでつらく当たられるも、本宅の人間の気質を素早く見抜き、幼い頃からうまく転がし戦い抜くことを誓うかな子の姿がとても良すぎてページをめくる手が止まらなかった。
    ただ、そうした姑息な姿が苦手とのレビューも見かけたので好きになれるかは人によるかも。
    かな子のしたたかさ機転が私には好ましく応援したいものだったので楽しく読みました。

    #ドキドキハラハラ #感動する #深い

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    2025年02月03日
  • キッチンつれづれ

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    怖い話からほっこりまで、キッチンに纏わる話がたくさんある。矢崎存美の「黄色いワンピース」がお気に入り。

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    2024年12月25日