永嶋恵美のレビュー一覧

  • 泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。〈新装版〉

    Posted by ブクログ

    携帯サイトで見つけた、恋人を強奪してくれるという「オフィスCAT」に頼る女性たちの物語。恋人を強奪する=泥棒猫派遣業のヒナコの成功率はほぼ100%。しかし単純に「恋人を強奪する」だけではなく、依頼人にとって何が最適なのかを見極め行動する、そんな彼女の姿がとっても魅力的な短編集です。
    最初の「泥棒猫貸します」がもう見事。DVの彼と別れたい依頼人をどのように救うのか、もう痛快としか言いようがありません。たしかに一時別れるのに成功したところで、あとあとまで引きずらない保証はないものね。これはもう完璧!
    一方で「マイ・フェア・マウス」のような優しい手段があったり、「鳥籠を揺らす手」のようなサスペンスフルな物語があったり、非常に楽しい一冊でした。

    0
    2024年05月06日
  • おいしい旅 初めて編

    Posted by ブクログ

    旅と、食の思い出にまつわるエトセトラ。”初めて”と副題にあるだけあって、非日常。旅に出るきっかけもひとそれぞれ。
    下田に行ってみたくなった。
    台湾へは派遣で働いている彼女が一人旅、のはずが会社のお使いもする羽目に。
    函館はカフェめぐり。函館の話の内容は重たかったけれど、カフェには行ってみたいな。NHKの”ふるカフェ系 ハルさんの休日”を思い出した。
    糸島の彼女たち。出かける前の後ではさぞ印象が変わったことだろう。

    0
    2024年03月13日
  • ここだけのお金の使いかた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    旅のお供として。まず関係ないけどこの本の写真?何でこんなに暗いのよ。お金に関するアンソロジー。概ねみんな面白かったけど、松村比呂美『二千万円の差額』は泣いてしまった。大切な人の死を自分のせいと思って、不安障害になったりパニック障害になったりするのはわかる気がする。うちの親はどうなるかなー。大崎梢『12万円わんこ』と福田和代『わらしべ長者のつくりかた』はうまくいき過ぎと思えるくらいいい話だった。でもこういう明るい話はいいものだ。特にわんこの莉々子のように明るくすがすがしく生きていけたらいいよなー。

    0
    2024年03月04日
  • おいしい旅 初めて編

    Posted by ブクログ

    「アミの会」のアンソロジー。
    『初めて編』ということで、七編のストーリーは、初めて訪れる旅先での初めての食べ物が登場する。

    料理が美味しそうだったのは、乗り鉄・食べ鉄にも嬉しい「下田にいるか」坂木司さん。なんと言っても下田なら行けそう!と思えるのが嬉しい。観光も楽しそう。

    もうひとつは、サハリンでのロシア料理がたっぷりの「地の果ては、隣」永嶋恵美さん。初めて読む作家さん。作中では、既にロシアとウクライナの戦争の気配が描かれていて、今は…まだ、いつになったらロシアに旅行に行こうと思えるのかわからないけれど。

    コロナ禍のあと、旅に出る物語が描きにくくなっただろうと思うけれど、むしろ、だからこそ物語の中で旅ができることが楽しい。
    活字で世界の料理が食べられる、その気になればリアルに味わえる、食いしん坊なわたしたちは幸せだ。

    0
    2024年01月27日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

    Posted by ブクログ

    大好きなアミの会(仮)のアンソロジー。ラストメッセージという副題でなんとなく遺書を思い浮かべたけど、そうかぁこんなに色んな最後のメッセージてのがあるもんだ、としみじみしてしまった。近藤史恵さんの久々にゾワッとする怖い話も、福田和代さんのカッコいい刑事さんの話も、楽しんで読めた本。

    0
    2024年01月06日
  • ここだけのお金の使いかた

    Posted by ブクログ

    お金にまつわる話のアンソロジー。割と好きな作家さんが揃っていて予想通り楽しめた。価値観とは世代によって違うのは勿論、収入によっても異なるし、本当に人それぞれ。夫婦になる際はやっぱりそこが違うと後あとすれ違いのもとになるとつくづく感じる。ピッタリ合うということはなくとも許容範囲内でないといい関係は続かないと思う。

    0
    2024年01月03日
  • ここだけのお金の使いかた

    Posted by ブクログ

    妹が結婚した時、小さな頃から可愛がってくれた近所のおばちゃんに、「結婚生活はどう?」と聞かれ、「私ね、お金に困ってるのよ」と答えて大笑いされた事がある。お金の管理の仕方が分からずに困ってる、と言いたかったらしいけど、省略し過ぎて意味変わってるし。

    お金の問題って大切だけど、これほど個性が出る物もないなと思う。誰かの大切な物が、他の人から見たら無駄にしか思えなかったり、一般的に高価な物が関心のない人には全く無価値だったりする。だからこその面白さもあるな、と思いながら楽しく読みました。

    0
    2023年12月28日
  • ここだけのお金の使いかた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「わらしべ長者のつくりかた」の考え方が参考になった。おじいちゃんの「日本人の悪い癖だと思うんだが、仕事を楽しもうとしないんだな。働くことはしんどいことだと、自分で自分に呪いをかけてるんだ。」って言葉よかったな。楽しさや面白さは自分でつくっていくしかないんだよね。

    「二千万円の差額」も好きだなぁ。切ない家族系の物語にとことん弱い私なのであった…。

    お金というたったひとつのテーマで、全く違った景色を見させてくれる作家の方々には頭が頭が下がる思いです…!

    0
    2023年11月25日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もうひとつある鷹宮家四訓/大崎梢
    大切な人を思いやる気持ちが温かくて良い話だった。

    孤独の谷/近藤史恵
    言葉を使えば使うほど死に近づいていくなんて、なんと恐ろしい。。。本当に孤独で寂しい。ラストがちょっとホラーだった。

    猫への遺言/柴田よしき
    コロナで急逝した夫が隠していた秘密が、読まれるはずのなかった遺言書によって妻が知ることになってしまう。なんとも言えないが、夫に共感できるところはあるなぁ。

    十年日記/新津きよみ
    良い話。すごくホッコリした。真央さんにまんまとやられた。ってか勝手に勘違いした。

    そのハッカーの名は/福田和代
    ネタバラシの前に見抜けなかったのめっちゃ悔しい!

    青い封筒/松村比呂美
    手紙って良いよね。不器用な男子高校生の純朴な一面にほっこりする。父親ってのはほんといいかっこしぃだな。

    久々に短編集読んだ。たまにはいいかも。

    0
    2023年09月24日
  • おいしい旅 初めて編

    Posted by ブクログ

    思い出編の感想で、小説内でコロナ取り上げられるの苦手って書いたけど前言撤回。

    下田にいるか、すごい良かった。絶妙な閉塞感と解放感。光を掴めた感じがして励まされる。


    情熱のパイナップルケーキ、糸島の塩、が好きだったかな。遠くの縁側も面白かった。(近藤史恵が好きだから、期待しすぎてしまった)
    初めて編の方が好きなの多かったかも。

    0
    2023年09月13日
  • おいしい旅 初めて編

    Posted by ブクログ

    とにかく皆さんの作品読みやすいです。そして人々の感情や、周りの環境、美味しそうな食事たちなど情景の描写が想像しやすくわかりやすい。綺麗でほっこりする作品が多く心が落ち着き好きな本でした。

    0
    2023年09月08日
  • おいしい旅 初めて編

    Posted by ブクログ

    アミの会という女性作家達の集団の作ったおいしい旅をテーマにした短編集。
    知らない作家さんが多かったがどれもこころあたたまる話だった。
    坂木司は、覆面作家なのに女性作家集団に入っているのかと驚いたら、ゲストなのだそう…

    0
    2023年08月05日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

    Posted by ブクログ

    アミの会(仮)のアンソロジー。書き下ろしが毎度のことながら嬉しい。
    11人の11の話。きっとお好みがあるはず。

    私のおすすめは、「猫への遺言」「十年日記」「青い封筒」。
    「猫への遺言」は、亡くなった夫からの手紙。
    知りたくなかった秘密が明かされて、胸が痛む。
    それは妻の側からの痛みだが、一方で夫の心も少しわかる気がする。
    夫の方の胸の痛みは、甘やかな痛みと、突き刺さるような痛みの2種類。
    生きていれば、そういうこともあろうか、と思ってしまう。
    最後に伝えられる愛の言葉は、明かされた秘密への悲しみを癒してくれるだろうか。
    それとも、それはそれ、なのだろうか。
    わたしは、それも含めて、やっぱり夫を愛している、という意味だと思いたい。

    「十年日記」は、最後にひっくり返されて嬉しい驚きだった。
    これは文章だからこそ、だなぁ…
    そして、無くした指輪が収まるべきところへ収まったのは、実に胸熱。
    初っ端からいきなり日記が途切れるのでどうなることかと思ったが、綺麗な着地で、こんな文が書いてみたい、そんな野望がむくむく。

    「青い封筒」は、亭主関白な父親と、思春期真っ只中の息子と。
    夕飯を食べていくのに睨め付ける流ような目で見る息子の友達。
    これ、嫌な方向にいかないといいなぁ…とドキドキしていたが、涙あふれる展開。
    あんまりにも感動して、寝ている子供を抱きしめたり撫でたりしていた。
    嫌なこともいっぱいあるけれど、子供って良いなぁ、いい子に育っていてくれているなぁ、世界で一番可愛いなぁと胸がいっぱいになった早朝のこと。

    0
    2023年07月17日
  • ここだけのお金の使いかた

    購入済み

    色々な話が

    お金に纏わる、色々な作家の色々な話。えっ?と思うもの有ったけれど、大体、面白く読めた。最近、ちょっと、ハズレの作品に当たって、腐っていたので、こんな、パッチワークみたいな短編集も、良いと思った。

    0
    2023年07月14日
  • ここだけのお金の使いかた

    Posted by ブクログ

    お金がメインというより、お金にまつわる短編集。他人のお金の使い方を見れるようでそれぞれ面白さった。内容もトレンドをついていて、参考になったり。気楽に読めるし、ハズレもなし。

    0
    2023年07月01日
  • ここだけのお金の使いかた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お金にまつわる短篇アンソロジー。
    7名の人気作家たちのお話だけあって、それぞれ楽しめる。

    ○百万円分の無駄〜新津きよみ

    もし、自分が宝くじで当てたら誰かに言うだろうか?使い道は?と考えてしまった。
    元同級生のお店には行かないだろうな。


    ○一生遊んで暮らせる方法〜原田ひ香

    こんな相手との生活は耐えられないだろうな…と
    価値観の違い⁇
    投資人生って自分の中で全く想像つかない。


    ○12万円わんこ〜大崎梢

    ペットモデルの実情が少しだけわかった気がした。
    それを取材して得られたものは、覚悟や勇気や度胸で自分のスキルを磨こうと思えたことはよかったなと。



    ○廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?〜永嶋恵美

    何にお金を使うのか、ほんとうに人それぞれだなぁと改めて感じた。
    ゲーム課金は全くしないけど(そもそもゲームをしない)本はついポチッと買ってしまう。本屋へ行くと一冊は買っている。
    洋服は今はすっかり興味もなく減らしていくだけ。
    依存症、、自分では気がつかないのかもしれないと思うと怖いなと思った。



    ○わらしべ長者のつくりかた〜福田和代

    棚からぼたもち。これわたしも好きだわ。
    と思いながら読み進めると拓海の友人である健斗のおじいちゃんがとても良いことを言う。
    わらしべ長者の話から何を提供するか?ってことになり、工作が得意で昔作った万華鏡を思い出して、手近にあった牛乳パックとアルミホイルや色紙で早速作り上げる。それを持って動き回っているうちに隠れたニーズ何ふたつ掘り起こされるという…。
    実質、いくらにもならないけれど楽しい思いと喜んでもらえた、役に立ったと満足できた。
    楽しく夢のある時間だと思えたことで、前向きに仕事についても考えることができた。
    いやぁ、おじいちゃんさりげなく良いことおっしゃるわ。



    ○塾に行かない子どものための五つのクリンプス〜図子慧

    子どものことで親は日々頭を悩ませる。
    たんに塾に行く、行かないだけじゃなくてどうして行かないのか原因がわかれば対処できる。
    しかし、塾ってこんなにもお金かかるんだと今更ながら思う。



    ○二千万円の差額〜松村比呂美

    これは辛い話だなと。
    夫が真面目な性格だったからこそ、なのか…。
    金銭的に老後の心配がないとわかっていても、なくした自信を取り戻すことができなかった…
    仕事がうまくいかずに会社を辞める、ということが耐えれなかったというのがわかったから余計に辛い。


    0
    2023年06月26日
  • おいしい旅 初めて編

    Posted by ブクログ

    とても とても 旅をしたくなった。
    海外は、ハードルが高いけど、国内ならすぐ行ける気がする!下田でイルカを見たいし、糸島の塩で握ったおにぎりを食べたい。ようやく、自由に、動ける時が来たのだから。

    0
    2023年05月13日
  • おいしい旅 初めて編

    Posted by ブクログ

    すきな作家さんの旅の話は、そこに行ってみたくなる

    思い立ったときに気軽に出かけられないこともつらさを感じるけど、あったものがなくなっているのには悲しみを覚えるし、それが壊されてしまったものだったらなおさら非難してしまうだろう
    “在る”こと自体が奇跡なんだと思えてしまえば、希望を持てるだろうか、絶望するだろうか。それらもすべて自分の在り様に他ならないのかもしれない
    人生は旅に例えられるけど、心を揺さぶられること、気持ちのゆらぎこそが、人生の、旅の、読書の醍醐味かもしれない

    0
    2023年05月01日
  • おいしい旅 初めて編

    Posted by ブクログ

    既存の作品を集めたのではなく、
    この本のために書いたんだな。
    それぞれの作品の主題というわけではないけれど、
    現在のリアルな世界が描かれている。

    数年後、読み返した時には
    どんな気持ちになるのかな。

    0
    2023年04月02日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

    Posted by ブクログ

    安定の面白さ!

    秘密と言えど、中身もシチュエーションも様々で、こんな発想の仕方があるのか〜と感嘆の声を漏らしながら読み進めました。

    コロナ禍の出版とあって、時世を反映しているのも特徴的。

    私的には、孤独の谷が1番すきでした。

    0
    2023年02月19日