山崎豊子の作品一覧
「山崎豊子」の「マンガ大地の子」「二つの祖国(一~四) 合本版」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山崎豊子」の「マンガ大地の子」「二つの祖国(一~四) 合本版」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
旧制京都女子専門学校(現在の京都女子大学)国文学科卒。1957年『暖簾』で作家デビュー。『花のれん』での直木賞をはじめ数多くの賞を受賞している。『不毛地帯』、『二つの祖国』、『大地の子』、『沈まぬ太陽』など数多くの作品を手がける。また、『白い巨塔』をはじめ多くの作品がドラマ化や映画化されている。
Posted by ブクログ
「もし戦争が起れば、油の価格は非常な高騰を来たしますから、この際、油の井戸元を自分の手で握っておくことは、必須のことと考えます」
現在、ホルムズ海峡が封鎖され、物流、エネルギーの問題が国民の生活を脅かそうとしている最中に、昭和から令和に投げられている言葉の正確さに慄きながら読み進めた。
「これは架空の物語である。過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、出来事と類似していても、それは偶然に過ぎない。」
緻密な取材に基づいた作品は未来を予言するのかもしれない。
総合商社の仕事の働き方も縁がなく知らないことが多かったが、戦後行動経済成長を支えた働き方と実績なんだと分かった。小説以外で
Posted by ブクログ
読み終えてから、どんよりとした読後感に覆われてうまく言葉にできず、しばらく感想を書くことができなかった。
最終巻でスカッとする展開を期待していたからだと思う。
この物語の背後にあるものの大きさに圧倒され、どう受け止めればいいのか戸惑う。
それが現実なんだと思うとさらに辛い。
信念を曲げずに生きる恩地と、組織の中でどう動くべきかを見極めながら戦略的に立ち回る行天の対照的な二人。
個人的には、恩地よりも行天の方が気になる存在だった。なぜ行天が気になるのか。
読み終えてからもずっと、ふとした時に考えていてやっと気づいた。
恩地はどこまでも真っ直ぐで、その信念もわかりやすい。
一方で行天は、本
Posted by ブクログ
ついに組織に新しい風が入る。
奥深くに溜まった膿に真正面から向き合おうとする新たな存在によって、物語の空気が大きく動いたように感じた。
長いあいだ翻弄され続けてきた恩地の立場も、新たな局面へ。
ここまで苦しい思いをして、なぜ恩地は会社を去らないのか…何度もそう思ったけど、貫き通したことに意味があったのかもしれない。
それにしても、思っていた以上に闇は深く、きちんと解決するのか不安になってきた。
小説なのですべてが事実ではないけど、組織の裏側を知ると複雑な気持ちになる。
いよいよ次で完結。
最後はどうなるのか。
5巻へ続く。
Audibleにて。
Posted by ブクログ
520名もの命が奪われた日本航空123便墜落事故。
恩地の存在は薄く、この巻だけは小説を読んでいるというより、記録を読んでいるような緊張感がある。
出来事そのものと、その後に残された人たちの現実が描かれていく。
決して感情を煽るような書き方ではなく、事実を一つずつ積み重ねていく。
被害者の名前が実名で記されていることにも強い重みを感じた。
出来事を正確に残そうとする山崎豊子の強い意志を感じる。
突然家族を失った遺族たち。
その悲しみや苦しさがあまりにも生々しく、
正直なところ今の自分の心には辛すぎて、深く沈み込まないように、申し訳ないけれど2倍速で聴いた。
混乱、怒り、後悔、やり場のない
Posted by ブクログ
露骨な報復人事により、過酷で孤独な僻地での日々に、精神的にも限界の恩地。
あまりの不条理さに、読んでいるこちらも辛くなる。
信念を貫きたいのはわかるけど、恩地はもう少し家族のことも考えてほしい。
犠牲になっている奥さんや子どもたち、そして母親のことを思うと胸が苦しくなる。
さすがに彼があまりにも真っ直ぐ過ぎて、不器用な人に思ってしまう。
東大出身のその賢さをもう少し戦略的に違う形で生かせないのか…
でも曲がったことができないのが恩地なんだろう。
読み始めると止まらない。
どんなに気持ちが沈んでいるときでも、続きが気になってしまう。
次は御巣鷹山篇。
未曾有の悲劇と遺族の苦悩が描かれると