海路作品一覧

非表示の作品があります

  • 往生際の意味を知れ! 1
    完結
    4.3
    「元カノと結婚したい」は叶うのか!? 主人公・市松海路(いちまつかいろ)の前に、 7年前に失踪した元カノジョ・日下部日和(くさかべひより)が ある日突然、現れた。 恋い焦がれ、待ち望みすぎて、 元カノ教の敬虔な信徒と化していた市松だったが、 彼女の無理難題な要求が明かされて… 「市松君に私の出産記録を撮って欲しいの。」 「だから市松君の精子が欲しい。」 『あげくの果てのカノン』米代恭が新時代を切り開く、 新しいアンモラル…!? 深呼吸必至の 元カノ×元カレ“やり直し”ラブストーリー!!!
  • 襲来 上
    3.0
    安房国の港町・片海で漁師をしていた見助は、京の寺々に遊学していたという僧侶と出会う。僧はやがて日蓮と名を改め、鎌倉の松葉谷に草庵を構えて辻説法を始める。見助も鎌倉まで従い、草庵で日蓮の身の回りの世話をするようになる。その後日蓮は、他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。幕府がこのまま邪宗を放置し法華経を用いなければ、国内の災難が続き他国からの侵略を受けると主張した。そして見助は日蓮の予言に伴い、九州の対馬に一人で赴くことになる。日蓮の目となり耳となるために。鎌倉から京の都までは陸路、京から博多さらに壱岐・対馬までは海路だ。遥か遠国の地への、見助の苦難の旅が始まった。
  • 高丘親王航海記
    4.6
    澁澤龍彦没後30年。遺作となった伝説の傑作幻想小説が、いま新たな装いで! 平城天皇の皇子に生まれ、嵯峨天皇即位すると皇太子に立てられるも、父上皇と天皇との諍い(薬子の変)により廃された高丘親王。出家し弘法大師の直弟子となった親王は、東大寺大仏の再建に尽力するなど重要な働きを果たすが、晩年に至り朝廷に入唐求法の願いを出し、唐へ渡った。 親王の真の願いは、幼き日に父帝の寵姫藤原薬子に教えられ、憧れていた天竺を訪れることだった。 貞観七(865)年正月、高丘親王は唐の広州から海路、天竺へ向かった。鳥の下半身をした女、犬頭人の国など、怪奇と幻想の世界を遍歴した親王はやがて旅に病み、その心に去来したものとは……。 無類の面白さと、静かなる気品に満ちた傑作幻想小説。著者の死後に読売文学賞が与えられた。 高橋克彦さんの傑作解説も再収録!
  • 日本の迷宮50★危険、迷宮、神秘レベルが一目でわかる★松代大本営跡★聖穴★あぶくま洞★裏モノJAPAN【別冊】
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の迷宮50 地底から都会の片隅まで人間を惑わす魔のスポット完全解説 ・室岩洞  江戸の採石場の姿を今に伝える  危険レベル ★★★  迷宮レベル ★★  神秘レベル ★★★ ・松尾鉱山  姿を消した雲上の楽園  危険レベル ★★  迷宮レベル ★★★  神秘レベル ★ ・軍艦島  炭鉱開発で栄えた異形の小島  危険レベル ★★  迷宮レベル ★★★★  神秘レベル ★★ ・旧網走刑務所  開拓に貢献した極北強制労働施設  危険レベル ★  迷宮レベル ★★★  神秘レベル ★ ・六ヶ所村  岐路に立つエネルギーの村  危険レベル ★★  迷宮レベル ★★★  神秘レベル ★   ・大谷石地下採掘場  巨大な空洞をリサイクル ・摩耶観光ホテル  謎の火災を経て廃墟となった山の軍艦 ・田谷の洞窟  真言密教の修行窟 ・秋芳台  日本最大のカルスト台地 ・媚山鍾乳洞  6階層のダンジョン ・あぶくま洞  福島原発から33キロ地点の大洞窟 ・白蓮洞  国内最大の穴 ・龍泉洞  地底湖を有する深い闇の穴 ・聖穴  底の見えない東京洞窟 ・嵩山蛇山  伝説が息づく古代の迷宮 ・日咩坂鐘乳穴  悲劇と思惑が交錯する迷宮 ・青木ヶ原樹海  使徒謎の渦巻く帰らずの森 ・瀬戸内海  日本の物流を支えてきた巨大な海路 ・大雪山系  遭難者が相次ぐ山の迷宮 ・三原山  自殺と罪人の黒歴史を持つ火山島 ・比叡山  信仰と俗世の欲が入り乱れる山 ・瓜生島  寺院と津波に没した伝説の島 ・松代大本営跡  本土決戦の覚悟の跡 ・旧陸軍地下司令部  終戦後も掘り続けられた地下壕  ほか ■著者 鉄人社編集部 編集部より★本誌掲載記事の中には真似をすると法律に触れるものも含まれています。悪用は厳禁です。 (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) ※一部変更して再申請している作品です。お間違いないようお気を付けください。
  • 蒼のラプソディア
    完結
    4.5
    全1巻528円 (税込)
    金銀財宝が眠ると言われる幻の黄金大陸へ至る海路を示した“蒼の海図”。亡き父が遺したその海図を狙われ、海賊たちに追われ続ける少女・アレグラ=レイスは、ある日、危ないところを海賊の青年・クレインに救われて──!? 表題作等5編を収録☆ 心が躍るラブロマンス短編集!
  • 『アルスラーン戦記』パルス王国秘史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 パルス王国秘史目次 『アルスラーン戦記』現状人物相関図 006 アルスラーン王子の旅路 008 サーサーン朝ペルシアの文化 010 第一章 戦記の真実――壮大な戦記の原典とは? 017 原作のモデルともささやかれる『名高きアミール・アルスラーン』とは?/『アルスラーン戦記』に影響を与えた『王書』とはどんな本なのか?/『アルスラーン戦記』の舞台はドコなのか? 第二章 王子の足跡――アルスラーンたちのこれまでの歩み 035 無敗のパルス軍がルシタニアの卑劣な罠で一網打尽に!(第1巻)/ルシタニアの猛攻により王都がついに陥落!(第2巻)/カーラーン率いる千人の兵士をたったの6人が迎え撃つ! 第三章 戦士の肖像01――アルスラーンと仲間たちについて 051 優しく慈悲深い亡国の王子 アルスラーン/王太子に忠誠を誓う最強の騎士 ダリューン/アルスラーンを導く師 ナルサス/自由奔放な旅の楽士 ギーヴ/文武に優れた美しすぎる女神官 ファランギース 第四章 国々の情景――作中に登場する国々のリアルな姿 075 まれた地理条件を武器に勢力を広げた物語の中心国家 パルス王国/強固な城壁に守られる王都 エクバターナ/海路でパルスの豊かさを支える ギラン/パルスの北東部に位置する農業地区 ダイラム 第五章 戦士の肖像02――ルシタニア軍について 107 銀仮面で顔を隠した謎の戦士 ヒルメス/祖国を裏切った万騎長 カーラーン/自らの欲望に忠実な王様 イノケンティス七世/兄に代わって政治を行う ギスカール/大司教にして異端審問官 ボダン 第六章 戦記の源泉――ペルシア文明とパルス王国の比較 127 アルスラーンの首にかけられた金貨十万枚って日本円だといくら?/ホディールがしかけた「黒蓮から作られる睡眠薬」は実在するのか?/血煙と砂塵が吹き荒れる王国の甘~いデザート事情とは? 第七章 戦士の肖像03――パルス軍やその他の人々について 049 武に優れた剛直な国王 アンドラゴラス三世/冷たい美貌の王妃 タハミーネ王妃/アンドラゴラス三世の「右腕」 ヴァフリーズ/敗戦の難を逃れた猛将 キシュワード 第八章 未来の道程――ネタバレ注意!!アルスラーンの未来とは? 177 第2巻『王子二人』/第3巻『落日悲歌』/第4巻『汗血公路』/第5巻『征馬孤影』/第6巻『風塵乱舞』/第7巻『王都奪還』/第8巻『仮面兵団』以降について 第九章 異国の字引――コミックス登場の全単語を記載した大辞典!! 193
  • 黄金の血脈〈天の巻〉慶長太平記
    -
    越前の漁師の倅、友吉は関ケ原合戦に雑兵として参加した。なぜか、太閤の黄金を南蛮船に運ぶ作業に加わり、そこから真田幸村の家臣、霧隠や猿飛の知己を得る。名を鈴波友右衛門と勝手に名乗り始める。 大坂の浪人宿でくすぶる友右衛門に、霧隠は出雲阿国の子、三四郎を会津まで届けるよう依頼する。今井宗久の力を借り海路、房総へと向かった。そこで待っていたのはまた真田の家臣たち。そしてそこには激しい黄金の謎の匂いがした。 黄金を巡る伝奇小説の傑作長編、第1巻!
  • 往生際の意味を知れ!【単話】 1
    完結
    3.0
    主人公・市松海路(いちまつかいろ)の元に、 突如、7年前に失踪した元カノジョ・日下部日和(くさかべひより)が現れた。 恋い焦がれ、待ち望みすぎて、元カノ教の敬虔な信徒と化していた市松に、 彼女の無理難題な要求が明かされて… 『あげくの果てのカノン』米代恭が新時代を切り開く、 深呼吸必至の元カノ×元カレ=ラブコメ!?!?!?
  • 海遊記 義浄西征伝
    4.4
    三蔵法師のシルクロードより更に危険な南洋海路で天竺をめざした変人・義浄。姓は張、字は文明。斉州生まれの、まれにみる頑固者にして異相の持ち主がなしとげた波乱万丈の取経の旅を、史実とファンタジーを巧みに織りまぜて描いた傑作冒険譚。妖術あり、海賊あり、謎めいた美女あり。文庫オリジナル短篇を収録。
  • 海路
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 見参、諸国廻り 天狗の鼻を討て
    -
    大坂の廻船問屋「浪花屋」の船が、 瀬戸内海で天狗の面を被った海賊に襲われた。 諸国悪党取締出役の飛川角之進は、 将軍家斉から命を受け、真相を探るため、 補佐役の春日野左近とともに海路で備後福山藩へ。 柳生新陰流の遣い手で、将棋の腕前は敵無しの角之進。 旗本の三男坊として育ったため、市井で生きようと 料理を習い、見世を構えていたが、 出自ゆえに大名になったこともある。 少々風変わりな経歴を持つ、快男児が悪事を成敗する。 第一章 結ばれた縁 第二章 出航 第三章 鞆の浦にて 第四章 天狗の棲み処 第五章 黒旗の海賊 第六章 死闘 第七章 帰船 第八章 蟹雑炊とふぐ雑炊 第九章 あまから屋となには屋 第十章 江戸の土 終章  大川の水
  • 古代史の謎は「海路」で解ける 卑弥呼や「倭の五王」の海に漕ぎ出す
    3.2
    「魏志倭人伝」によると、卑弥呼の特使である難升米(なしめ)が洛陽まで約2000kmの航海を行ったという。耶馬台国が畿内の内陸にあった場合、彼らは本当に対馬海峡を渡ることができただろうか。またこの時代、瀬戸内海は航路が未開発であったため通ることができず、交易は主に日本海側で行われたと考えられる。当時の航海技術や地形に基づき、海人(かいじん)の身になって丹後半島の遺跡に身に置けば、鉄と翡翠で繁栄する「王国」の姿が見えてくる……。 さらに雄略帝の「瀬戸内海の航路開発」や応神帝の「海運業」、継体帝が拓いた「近畿水回廊」、「大化の改新」の陰に消された「倭京」などの謎を、港湾や運河の建造に長年従事してきた著者が技術者の「知」で解き明かす。ベストセラー『日本史の謎は「地形」で解ける』の著者、竹村公太郎氏も推薦!

    試し読み

    フォロー
  • 古代の技術を知れば、『日本書紀』の謎が解ける
    4.0
    日本最初の正史である『日本書紀』には頻繁に軍隊の派遣がある。当時の交通の技術を考えれば、特に冬季における軍隊の移動が難しいことは明白であるにもかかわらず、なぜ冬場の行軍の記述が数多くあるのだろうか? また、対馬で二世紀ごろから海の安全を祈る太占やアマテラスの信仰が行われていたこと、そして、出雲や丹後が交易で栄えていたことに、『日本書紀』はなぜ触れていないのか? 対馬、壱岐、丹後、敦賀など現地を訪れ、技術者の視点で先入観を排して分析すると、『日本書紀』の実質的な編纂者である藤原氏の深謀が明らかになった。さらに、巨大な大仙陵古墳(伝・仁徳天皇陵)がいかにして建造されたかについても、同じく技術者の視点で考察する。かつて広島港や第二パナマ運河などの計画・建造に従事した「海の技術屋」が、古代史研究の盲点を突く意欲作。20万部ベストセラー『日本史の謎は「地形」で解ける』著者、竹村公太郎氏推薦! 【目次より】●対馬はなぜ泡(うたかた)の国とされたのか ●海路でつながる壱岐、沖ノ島の神々 ●神功皇后の九州遠征――奪われた九州の遺産(レガシー) ●「倭の五王」の国・出雲王国 ●神武東征――国威発揚と国土荘園化 ●虚構から現実の歴史に――継体天皇の淀川凱旋 ●隠され、無視され続けた古代海洋王国群 ●巨大古墳群の謎――百舌鳥・古市古墳群考察 ●『日本書紀』の呪縛を解く
  • 深海の使者
    3.8
    インド洋を横切り、アフリカ大陸を回りこんで大西洋を北上する3万キロの隠密行! 第二次大戦中、五回に渡って行われた遣独潜水艦作戦の全貌を描いた著者最後の戦史小説 太平洋戦争勃発後、連合国側に陸路・海路を封鎖され、日本と同盟国ドイツとの連絡は途絶した。この苦境を打破するため、海軍は潜水艦を単独でドイツに派遣する“遣独潜水艦作戦”を敢行した。 マラッカ海峡を抜けてインド洋を横断し、アフリカ大陸を南下、喜望峰を回りドイツ占領下フランスの大西洋岸の港まで、はるか3万キロを連合国側の厳重な対潜哨戒網をかいくぐって往復するという、過酷極まりない作戦。 伊30、伊8、伊34、伊29、伊52。五次に渡る作戦の中で、無事に日本に帰還したのは第二次の伊8一隻に過ぎなかった。 「文藝春秋」連載中から大きな反響を呼び文藝春秋読者賞を受賞。そして本作が著者最後の戦史小説となった。 解説・半藤一利
  • 新艦長、孤高の海路
    4.0
    〈海の覇者トマス・キッド・シリーズ〉第7巻。キッド、ついに艦長となる! 喜びと孤独を胸に、地中海へと乗り出すキッド。行く手には熾烈な戦闘と思わぬ運命が待ち受けていた! ついにキッドは海尉艦長に任命された。だが自らの指揮艦を持つ喜びも束の間、艦長の重責と孤独が彼にのしかかる。キッドは試行錯誤しながらも急送公文書の送達、索敵などの任務に全力を注ぎ、やがて待望の手柄を立てた。しかしその矢先、英仏両国の間でアミアンの和約が締結される。長期にわたる戦争の果てに訪れた平和が、キッドらにもたらすものは? 水兵から提督に昇りつめる男の物語はここに大きな転換点を迎える! /掲出の書影は底本のものです
  • 次元転換される超古代史 [新装版]正統竹内文書 口伝の《秘儀・伝承》をついに大公開!   これが日本精神《心底》の秘密
    4.0
    「正統竹内文書」の継承者・竹内睦泰氏が一族のルールを破って秘伝を公開。超能力者・秋山眞人氏がシンボル学、霊能の視点で分析。ハーバード大学院出の竹内文書研究者・布施泰和氏が、ジャーナリスティックに解説。 太古の地球/日本の成り立ち/古代ユダヤの叡智/神話・伝承・お伽話......ついに世界の雛型〈ニッポン〉の真相が見えてきた! (本書は2015年7月に刊行された『正統竹内文書 口伝の『秘儀・伝承』をついに大公開!』の新装版です) 秘伝1......「宇宙」は竹の筒の中にあるとしていたから、「筒」は膜宇宙であり、「竹内」とは宇宙そのもの! 秘伝2......八咫烏(やたがらす)は実在の人物オオナムヂの子、アヂスキタカヒコネである! 秘伝3......故郷日本を目指した陸路の〈出雲族〉と海路の〈天孫族〉以外に、のちに富士王朝を設立した草原ルートの「第三の部族」がいた! 秘伝4......「籠の中のとり(イ)」=鳥居=十の理=モーゼの十戒! ◎ 九州と近畿に同じ地名が散見するのは、邪馬台国が二度東遷したから ◎ 『竹取物語』は、天皇家が宇宙人に接触しようとした話 ◎ 『浦島太郎』は、崇神天皇の御代に出雲の巫女が陵辱された報復劇 ◎ 古事記は国内用、日本書紀は海外用の政治文書 ◎ 山の「高み」を結んで三角測量していた古代遺跡群 ◎ 宇宙人は13進法を使っている! ◎ 大相撲を見れば、地震は予知できる! ◎ シンクロニシティ(共時性)は、統計・確率を偏らせる「有り難い」神力 ◎ お金とサービスの代償で成り立つ「経済」こそ、最大の霊的オカルト現象! ◎ これから、奇跡の多発化&超常現象バブルが起きる! ◎ スピリチュアルの論法を、暴走する自我の擁護に使うな

    試し読み

    フォロー
  • 殉教者
    4.5
    1614年、2代将軍徳川秀忠がキリシタン禁教令を発布した。キリシタンへの迫害、拷問、殺戮が頻発し、岐部は殉教者の記録を集める。翌年、28歳の岐部はエスパニア人修道士と共に長崎から船出、40日の航海の後にマニラ港に着く。そこで入手した地図には、双六のように、マニラを振り出しに、マカオ、マラッカ、コーチン、ゴア、ポルトガルの要塞のあるホルムズ島、さらにペルシャ砂漠、シリア砂漠、遂にはエルサレムに到達する道筋がこまかく描かれていた。岐部は自らの信仰を強くすることと、イエスの苦難を追体験することを思い、胸を躍らせた。 ペトロ岐部は1587年に豊後の国東半島で生まれ、熱心なキリシタンの父母の元で育つ。13歳の時に一家は長崎に移り、岐部はセミナリオに入学を許される。ここでラテン語を習得し、聖地エルサレムと大都ローマを訪れることを強く決意する。 次に訪れたマカオでは差別に耐えながら志を貫き、何とか旅費を工面して、ミゲルと小西という二人の日本人とともに海路、インドのゴアに向かう。ゴアからローマに向かう船に乗る二人と別れた岐部は、水夫として働きながらホルムズ島に向い、そこからは駱駝の隊商で働き砂漠を通ってエルサレムを目指す。 1619年、岐部はついに聖地エルサレムの地を踏む。そこから徒歩で、イスタンブール、ベオグラード、ザグレブを経て、ヴェネツィアに。祖国を出て5年、岐部はついにローマにたどり着いた。海路で1万4500キロ、徒歩で3万8000キロ。乞食のような身なりの岐部に施しをしようとした神父が、流暢なラテン語で話す岐部に驚き、イエズス会の宿泊所に案内される。そこで岐部は、4日間にわたる試験を受け合格、イエズス会への入会を許された。 ローマとリスボンで2年間の修練を経て、帰国の許可を得た岐部は、キリシタン弾圧の荒れ狂う日本に向けて殉教の旅路についた。 信仰に生きた男の苛酷な生涯が荒廃した現代を照らす、著者渾身の書下ろし長篇小説。
  • 占領神話の崩壊
    -
    1巻3,300円 (税込)
    日本の敗戦前後、あまたの公文書が焼却されたと言われている。しかし、決裁文書などを除く多くが「私文書」として個人の手許に残されていた。これらの資料を、占領期に積極的に収集したのが、フーヴァー研究所東京オフィスであった。  フーヴァー研究所は、スタンフォード大学の第一期卒業生であった第31代米国大統領ハーバート・フーヴァーが1919年に設立した研究機関。戦後、フーヴァー自身、占領下の日本、ドイツに赴き、占領政策にコミットした。その一環として、資料収集計画があった。  駿河台の東京オフィスを拠点に、1945年11月から1951年3月まで、書籍・専門書・新聞などを含む1468箱が海路米国に持ち出された。これらの資料には、「GHQ直筆・日本国憲法の原文」「東京裁判の宣誓供述書」「関東軍特務機関の阿片政策」「日本共産党員の獄中手記」「特高警察の極秘史料」などの一次史料が多数含まれ、「フーヴァー・トレジャーズ」(Hoover Treasures)と呼ばれることになった。  本書は、こうして形成された「フーヴァー・トレジャーズ」から占領秘史を炙り出したものである。そこで浮かび上がるのは、日本国憲法制定をめぐるGHQと吉田茂の取り引き、東京裁判における天皇免訴をめぐる暗闘、満洲国の財政を支えた阿片取り引きとそれを担った三菱・三井、日本国内での阿片栽培……などの新事実である。  戦後に改竄された「歴史の欺瞞」を炙り出す試みであり、『國破れてマッカーサー』の続編、発展版とも言える著作である。
  • 双龍剣異聞 走れ、半兵衛<二>
    -
    剣客・大柿半兵衛は、かつて加賀・前田家の剣道指南役を務めた知心流師範で、いまは江戸の下町で道場主を務める大柿幸之助を父に持つ。老中・安藤信正が画策した公武合体政策、和宮の降嫁に際しては幕府の密使をつとめあげた。その働きが買われて安藤の信頼を得た半兵衛は、ふたたび密命を帯びることとなった。宮本武蔵の二刀流を受け継ぐ「二天一流阿蘇流」開祖で、秘剣「二天双龍剣」を遣う伝説の剣豪、肥後国の阿蘇重左衛門宛ての密書を託されたのだ。薩長や肥後に討幕反乱の兆しが見られる中、幕府は阿蘇一族の力でその動きを牽制したいと考えているのだ。重左衛門は宮本武蔵の再来とまでいわれ、これまでにさまざまな剣の達人が挑んだものの、勝って戻った者はいないという。加えて、すでに幕府が派遣した数人の密使は皆、道中で殺されるか行方不明となっているらしい。伝説の剣客に会うためなら、危険も厭わないだろうと、半兵衛に白羽の矢がたてられたのだ。双龍剣は「邪剣」として封印されたという噂も届く中、半兵衛は浪人・蟹江又左衛門とともに、咸臨丸に乗船、海路長崎を経由して肥後国熊本へ向かうのだった……。剣豪・阿蘇重左衛門とは何者か。そして半兵衛の運命は !? 「走れ、半兵衛」シリーズ、待望の第二弾!
  • 旅と鉄道 2019年増刊2月号 応援宣言! 北海道の鉄道旅2019
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★緊急発刊!『旅と鉄道』は、北海道を応援します! 2018(平成30)年に起きた北海道胆振東部地震による風評被害が残り、石勝線夕張支線の廃止や札沼線の一部の廃止決定などのニュースが目立ちますが、北海道はとても元気です。そして、北の大地の雄大な自然の迫力や美しさは、変わらず旅人を出迎えてくれます。今年の鉄道旅はぜひこの1冊を手に、“今こそ目に焼き付けておきたい絶景”の待つ北海道をめぐってみませんか? 【気になる北海道の“今”をレポート】 北海道の鉄道事情を、「どうなる北海道の2019年」と「“今のうち”乗っておきたい4路線」で、北海道を取り巻く、今の鉄道事情をレポート。廃止が決定した石勝線夕張支線、廃止が取り沙汰される札沼線北海道医療大学~新十津川間、日高本線日高門別~様似間、留萌本線深川~留萌間の現状を取材しています。 【北海道応援コメント、“大好きな北海道”を151本掲載】 本誌の執筆陣・スタッフによる、北海道応援の願いを込めた“大好きな北海道”コメントを一挙掲載。 おもな寄稿者:木村裕子(鉄旅タレント)・南田裕介(ホリプロマネージャー)など 【絶景写真満載! 旅に出ずにはいられない北海道全路線ガイド】 北海道の全路線を絶景ポイントの豊富な写真とともに紹介。路線図を掲載するとともに、JR線は運用車両もわかるデータ充実の路線ガイドです。 【絶品! 激うま28の駅弁を一挙紹介】 人気駅弁の宝庫であり、イクラや鮭、カニなど海の幸が美味しい北海道各地の絶品駅弁を28品紹介。 【特別付録(1) 小冊子 北海道全駅図鑑】 JR線と道南いさりび鉄道の全駅の写真を掲載した図鑑。 【特別付録(2) 北海道旅の路線図&塗りつぶし路線図】 表面は北海道の主な観光名所を掲載した旅の路線図。 裏面は塗りつぶし路線図となっています。※電子版では路線図の塗りつぶしはできません。 <目次> ◆どうなる 北海道の2019年 ◆“今のうち”乗っておきたい4 路線 ◆ガンバレ北海道! 応援コメント一度は旅して欲しい 大好きな北海道 ◆北海道注目最新映画「こんな夜更けにバナナかよ」美瑛駅に行きたくなる映画 ◆旅に出ずにはいられない北海道全路線ガイド ◆北海道の車両の顔図鑑 ◆北海道の特急列車 ◇JR 北海道全線・全特急列車乗りつくしの旅プラン ◇北海道のフリーきっぷガイド ◇絶品! 旨い! 北海道の駅弁 ◇「わがまちご当地入場券」を集めよう! ◇空路? 陸路? 海路?北海道アクセスガイド
  • 大運河発展史
    -
    1巻3,520円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 河川が東流する中国では,南北を結ぶ大量輸送路としては運河と海路が利用された。本書は元史・明史・清史稿の河運・海運に関する記録を訳出し,詳注を付したもの。中国交通・経済史の根幹を明らかにする。

    試し読み

    フォロー
  • 地形と歴史から探る福岡
    3.0
    1巻980円 (税込)
    【「福岡」「博多」2万年全史】 博多っ子も知らない福岡発展の秘密! 世界で最も住みやすい都市。 明太子、博多ラーメンのうまかもんの街。 巨人に代わって常勝軍団となったプロ野球「ソフトバンクホークス」の本拠地……。 人びとをひきつけてやまない福岡。 九州北部に位置し、荒海で有名な玄界灘に臨み、目と鼻の先には朝鮮半島、さらに中国大陸があった。 海路を通じてもたらされる外来文化の影響を強く受けた福岡は、日本列島の中でも稲作がいち早く始まった最先端の地であり、鎌倉時代にはすでに「チャイナタウン」が街中にあったとされている。 日本に伝来した多くの文化は、博多を通じて伝播したとしても言い過ぎではないだろう。 一方、博多は文化の入り口だけでなく、平安時代の刀伊の入寇、さらに鎌倉時代にはモンゴル軍の襲来「元寇」という異民族の襲来を受ける窓口ともなった。 日本の海賊「倭寇」が跋扈した基地にされ、さらに博多商人たちがアジアに目を向けた貿易港の歴史もあった。 本書は、旧石器時代から近現代に至る「アジアの玄関口」福岡の繁栄を歴史と地形から読み解き、さらに、この地に生きる人々の人生や伝統的な祭りや食といった文化に光をあてるものである。 現在、「世界で最も住みやすい都市」のひとつと謳われる、街の魅力とは何なのか。福岡の歴史と地理に隠された秘密が、その魅力を深く知るきっかけになれば幸いである。 〈本書の内容〉  ■第一章 早くから開けていた「福岡」 ■第二章 「福岡」にある外国人受け入れの下地 ■第三章 中央に対抗する「福岡」   ■第四章 対外戦争の窓にもなった「福岡」 ■第五章 多様な政治力を醸成する「福岡」 ■第六章 独自の文化を持つ「福岡」 〈著者プロフィール〉 石村智(いしむら・とも) 1976年、兵庫県に生まれる。1999年、京都大学文学部卒業。2004年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、東京文化財研究所無形文化遺産部音声映像記録研究室室長。専門は考古学・文化遺産学。「太平洋のヴェニス」とも呼ばれるミクロネシア連邦ナンマトル遺跡のユネスコ世界遺産登録にも尽力している。著書に『ラピタ人の考古学』(渓水社)、『よみがえる古代の港』(吉川弘文館)、『海の日本史 江戸湾』(洋泉社/共著)がある。

    試し読み

    フォロー
  • 地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み 関西2 近鉄・南海
    4.0
    1巻2,376円 (税込)
    鉄道から近代日本を眺める 近畿日本鉄道は都市間連絡や参詣、観光、信者輸送などさまざまな性格をもつ路線を抱え、約500キロの路線網を誇る大私鉄である。生駒トンネル建設で起きた事故、近鉄最大のターミナル・大阪阿部野橋駅の経緯などを振り返るとともに、吉野を目指し、また伊勢神宮への延伸を実現していった歴史を繙いていく。 南海電気鉄道は現存する日本最古の私鉄である。大阪南部から和歌山にかけての良質な木材はよく知られていたが、海路での運搬方法は気象状況に左右されやすく、また高野山を目指す多くの参詣者や観光客のためにも鉄道敷設が強く求められた。 南海の競合線JR阪和線は当初、阪和電気鉄道という私鉄で、その運転速度は戦前定期列車の国内スピード記録をもつ。これに対して、南海は昭和11年に「わが国で初めて冷房電車運転」を行なう。冷房車が大手私鉄の通勤列車に本格的に浸透するのは昭和50年代以降である。 昭和12年、日中戦争が始まると、贅沢な冷房は停止を余儀なくされる。私鉄の歴史は近代日本の歩みそのものとも言える。鉄道会社職員や沿線住民の声と当時の地図から「鉄道王国」日本の姿を浮かび上がらせていく。カラー地図多数。
  • 超速!!倹約!?大名行列のオモテとウラ『参勤交代』の不思議と謎
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「超高速!参勤交代」成功の鍵は取手宿にあった!? 所要日数は、コストは、その規模は? 豪華絢爛・威厳ありげな参覲交代も、実は人間味にあふれていた? 謎と不思議の多い参勤交代の仕組みやこぼれ話を満載、様々な街道の特徴も分かる、新感覚の歴史交通雑学新書! ■パート1 参勤交代の姿/参勤交代の歴史。老中にあいさつするまでが参勤交代―参勤交代のルール■パート2 宿場と参勤交代/宿場の歴史と役割。本陣・脇本陣には無料で泊まれた。日光例幣使街道は風俗街道だった!? 飯盛女について■パート3 参勤交代で使われた街道/徳川家康も恐れた仙台藩・伊達家の参勤交代のルートとは? 総勢なんと4000人! 加賀藩の大名行列は最短ルートの下街道を通った。薩摩藩・島津家の参勤交代は海路から陸路へと変わった。死亡者行方不明者19人! 長州藩の海の参勤交代。坂本龍馬・板垣退助も通った土佐藩の参勤交代ルート、北山道。18回にわたって江戸に派遣された琉球使節団が通ったルートとは? オランダ商館長が江戸に参府したルートとは? 将軍の代替わりごとに来日した朝鮮通信使が辿った道■パート4 参勤交代にまつわるおもしろ話/「田んぼを通って近道せぬこと」!? 参勤交代のこまかい決まり事とは。移動手段の馬と駕籠・早くて安いのはどっち? 大名行列同士がバッティング! どうやって対応した? 大名行列に出会っても土下座する必要はなかった!? 大名行列の威容を支えた派遣社員、映画「超高速!参勤交代」に出てくるルートを検証!■パート5 参勤交代と五街道/中山道―日本橋を背に出発する道。日光街道―将軍家御用達の道。奥州街道―北の最果てをめざす道。甲州街道―江戸城に危機が及んだときの避難路。東海道―川が難所の天下の幹線道路■パート6 “脇往還”と参勤交代■パート7 街道と歴史事件に迫る/「敵に塩を送る」ために上杉謙信が使った超マイナーな道・千国街道。信長の最大のピンチ「金ヶ崎退き口」のルートを検証する。秀吉が天下統一の足がかりをつかんだ西国街道。ペリー艦隊の入港で突如注目された下田街道。今も昔も地図にのっていない塩硝街道。佐渡から江戸へ1回に100箱以上も運ぶこともあった「金の道」。たった18kmの道に60もの関所が乱立した伊勢参宮街道
  • 東方見聞録 1
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1270年,弱冠15歳でヴェネチアを発ち,元朝フビライ帝の寵をうけて四半世紀を東方で過ごしたマルコ・ポーロの旅行記。往路は陸路,復路は海路による旅の記録は,ピサの物語作家の手による。第1巻は,第四章まで。フビライの都(北京)に到着,宮廷に出入りし,使節として雲南に行く。巻末に解説を
  • にっぽん縦断民鉄駅物語[西日本編] 完全網羅!全国162鉄道途中下車の旅
    -
    全国各地の、旅客営業を行なっているJR以外のすべての民鉄(私鉄・第3セクター・交通局など)の1駅で途中下車をする。そんな壮大な鉄道旅行が始まったのは、2012年の春のことだった。新幹線やJRの幹線の駅からローカル鉄道に乗り換え、ふと心惹かれた駅に降り立つ……。それは、それぞれの民鉄やその土地の個性を肌で感じる、まさにきら星を巡るかのような楽しい旅でもあった。足かけ4年にわたり「日本経済新聞」夕刊に2015年7月まで連載された「にっぽん途中下車(私鉄編)」旅。その終着駅が本書(西日本編)である(東日本編は6月中旬発売済み)。フォトジャーナリスト・櫻井寛が旅情あふれる写真と軽妙な文章で紡ぐ166の駅物語。 櫻井 寛(さくらいかん) 1954年長野県生まれ。昭和鉄道高校、日本大学芸術学部写真学科卒業後、出版社写真部勤務を経て90年より鉄道フォトジャーナリスト。93年、航空機を使わず陸路海路のみで88日間世界一周。94年、第19回交通図書賞受賞。海外渡航回数230回、取材した国は91カ国。『日本経済新聞』『毎日小学生新聞』『アサヒカメラ』『日経おとなのOFF』『小説推理』『はれ予報』などで連載中。著書は共著も含め91冊。日本写真家協会会員、日本旅行作家協会会員。
  • にっぽん縦断民鉄駅物語[東日本編] 完全網羅!全国162鉄道途中下車の旅
    -
    全国各地の、旅客営業を行なっているJR以外のすべての民鉄(私鉄・第3セクター・交通局など)の1駅で途中下車をする。そんな壮大な鉄道旅行が始まったのは、2012年の春のことだった。新幹線やJRの幹線の駅からローカル鉄道に乗り換え、ふと心惹かれた駅に降り立つ……。それは、それぞれの民鉄やその土地の個性を肌で感じる、まさにきら星を巡るかのような楽しい旅でもあった。 足かけ4年にわたり「日本経済新聞」夕刊に2015年7月まで連載された「にっぽん途中下車(私鉄編)」旅。その終着駅が本書(東日本編)である(西日本編は8月中旬発売予定)。フォトジャーナリスト・櫻井寛が旅情あふれる写真と軽妙な文章で紡ぐ166の駅物語。 櫻井 寛(さくらいかん) 1954年長野県生まれ。昭和鉄道高校、日本大学芸術学部写真学科卒業後、出版社写真部勤務を経て90年より鉄道フォトジャーナリスト。93年、航空機を使わず陸路海路のみで88日間世界一周。94年、第19回交通図書賞受賞。海外渡航回数230回、取材した国は91カ国。『日本経済新聞』『毎日小学生新聞』『アサヒカメラ』『日経おとなのOFF』『小説推理』『はれ予報』などで連載中。著書は共著も含め91冊。日本写真家協会会員、日本旅行作家協会会員。
  • バビロンに行きて歌え
    -
    中東の戦場を逃れて、海路、密入国して東京にたどり着いた一人の若き兵士、ターリク。武器もなく、パスポートもなく、孤独に身を潜めて大都会をさまよいながら、たまたま知り合ったロック・バンドで歌うことになる。 彼と出会い、また別れてゆく男たち、女たち。都会の砂漠で生きる彼らの心に、故郷を思うターリクの哀調を帯びた歌声がしみとおる。池澤夏樹の新境地を拓いた長編。
  • 百歳人生を生きるヒント
    4.3
    これまで誰も考えもしなかった「百歳人生」という大海を、 海路をもたずに航海しなくてはいけないのです。 経済的に、どうしたら生活できるか。 衰えていく体をどうするか。介護はだれがしてくれるのか。 そこにあるのは、悠々自適の老後という牧歌的な世界ではなく、 あとの50年をどう生きるかという、重苦しい課題なのです。 ここに、これまでの古典や哲学、思想、人生論を そのまま当てはめることはできません。 そこで本書では、50才から100才への道のり、 古代インドでいう「林住期」から「遊行期」への長い下り道を、 日本人の年代感覚に添って10年ごとにどのように歩くかを、下記のように考えてみました。 五十代の事はじめ――これからはじまる人生を生き抜く覚悟を、心身ともに元気な時期から考えはじめる時期 六十代の再起動――五十代で思い描いた下山を、いよいよ実行する時期。これまでの生き方をリセットする 七十代の黄金期――下山の途中で、突然あらわれる丘のような場所を十分に楽しみ活力を補充する時期 八十代の自分ファースト――社会的しがらみから身を引き、自分の思いに忠実に生きる時期 九十代の妄想期――これまで培った想像力で、時空を超えた楽しみにひたる時期
  • 上海001はじめての上海 ~中国へのゲートウェイ
    -
    「上海のいろは」をサクッと紹介【20分でわかる上海】 黄浦江ほとりに開けた中国最大の街上海。19世紀に建てられた西欧風の美しい街並みが残る外灘。またその対岸の浦東地区には超高層ビル群が摩天楼を描いています。はじめて上海を訪れる人におすすめする「17のポイント」を地図、写真とともに紹介します。かんたんな図版、地図計10点収録(グルメ情報などは掲載されていません。上海002~005と一部内容と図版、地図が重複します)。 【おまけ】まちごとチャイナとスマホアプリ上で連動して使えるPDF(日本語)の「上海地下鉄路線図」「上海浦東国際空港案内」「上海虹橋国際空港案内」「上海地下鉄歩き」の無料ダウンロードリンクつき。
  • 待てば海路の殺しあり
    -
    西東京銀行でテロまがいの事件が発生。推理作家・釣部渓三郎は、新宿で銀行に押し入った男と偶然に遭遇する。数日後、駿河湾で釣りを楽しむ釣部は、その銀行に勤めていた女性の死体を釣り上げてしまった。
  • ヤマケイ文庫 潮風の下で
    3.0
    北極圏まで渡るアジサシ、捕食者たちから逃れるサバのドラマ、産卵場所である深海に帰るウナギの長い旅路。 古典的ベストセラー『沈黙の春』、『センス・オブ・ワンダー』の著者レイチェル・カーソンが、海のエコロジーの魅力を伝えた処女作、待望の復刊。 アメリカ漁業局に勤めながら綴った科学と詩情を織り交ぜた名文により、誰もが海辺に生きる生き物の視点で世界を見ることの豊かさと、見事な命のつながりのドラマに引き込まれていくであろう。 ■内容 はじめに 一部 海辺――海のドラマ 第一章 上げ潮 第二章 春の飛翔 第三章 北極圏の出会い 第四章 夏は終わった 第五章 海へ吹く風 二部 カモメの道――カモメが俯瞰する海のなか 第六章 春の回遊 第七章 サバの誕生 第八章 プランクトンの狩人 第九章 港 第十章 海路 第十一章 小春日和の海 第十二章 網あげ 三部 川から海へ――生命の回遊 第十三章 海への旅 第十四章 海の越冬地 第十五章 回帰 本書に登場するおもな生き物 訳者あとがき 解説・阿部治 ■著者について 原著 レイチェル・カーソン(Rachel Carson) 1907年5月27日 - 1964年4月14日 アメリカ合衆国のペンシルベニア州に生まれ、1960年代に環境問題を告発した生物学者。 アメリカ内務省魚類野生生物局の水産生物学者として自然科学を研究した。 農薬で利用されている化学物質の危険性を取り上げた著書『沈黙の春』(Silent Spring)は、アメリカにおいて半年間で50万部も売り上げ、後のアースディや1972年の国連人間環境会議のきっかけとなり、人類史上において、環境問題そのものに人々の目を向けさせ、環境保護運動の始まりとなった。 没後1980年に、当時のアメリカ合衆国大統領であったジミー・カーターから大統領自由勲章の授与を受けた。 翻訳 上遠 恵子(かみとお・けいこ) 1929年東京都生まれ。東京薬科大学卒。 大学研究室勤務、学会誌編集者を経て、現在エッセイスト、レイチェル・カーソン日本協会理事長。 1974年、ポール・ブルックス『生命の棲家』(後に『レイチェル・カーソン』と改題)を訳出。以来カーソン研究をライフワークにする。訳書にカーソン『センス・オブ・ワンダー』『海辺』『潮風の下で』などがある。
  • るるぶ上海・蘇州(2020年版)
    完結
    -
    上海のトレンドや絶対行きたいポイントをチェックできる最新のるるぶ! マストで訪れたいエリアは地図付きでしっかりガイドしています。 グルメ情報や最新のインスタスポットはもちろん、上海4大タワーや話題の上海ディズニーランドの情報も大充実! 【本誌掲載の主な特集】 <上海の基本情報> ・エリアインフォメーション ・2泊3日モデルプラン ・上海NEWS 最先端スポットを知る <外灘> ・街歩きガイド ・租界建築完全攻略 ・ゴージャスレストラン ・外灘源クラシックカフェ ・ナイトエンタメ <浦東> ・街歩きガイド ・4大タワー満喫 ・絶景ダイニング <上海ディズニーリゾート> ・人気アトラクション ・パレード/ホテル <名物グルメ特集> ・上海蟹/小籠包/上海料理/火鍋/麺料理 ・その他グルメ <ショッピング> ・雑貨 シノワズリ・デザイナーズアイテム ・ばらまきみやげ ・茶葉・茶器ショップガイド ・ショッピングモールをCHECK <エリアガイド> 豫園、新天地、田子坊、南京西路、南京東路、淮海路、衡山路 <癒し特集> ・チャイナビューティ計画 ・エステ・スパ ・マッサージ・足つぼ <ホテルセレクション> ・話題のホテル ・アクセス重視のホテル ・エリア別ホテルリスト <上海からのワンデートリップ> 蘇州、杭州、江南の水郷古鎮 【特典付録】 無料中国語会話クーポン 上海便利MAP ※この電子書籍は2019年7月にJTBパブリッシングから発行された図書を画像化したものです。電子書籍化にあたり、一部内容を変更している場合があります
  • るるぶドライブ九州ベストコース'25
    完結
    -
    ★九州のドライブはこの一冊におまかせ! るるぶ編集部が実走取材!おすすめドライブコースを写真、チャート、詳細地図でわかりやすく紹介しています。目的地選びに嬉しい最新・最旬ニュースや、SA・PA、道の駅情報も満載です。週末のおでかけや、九州旅のドライブプランはこれ1冊で完璧です。 <主な特集内容> 【絶景や話題のスポットへGO!】 ・唐津~玄海/人気の環境芸術の森の床もみじ、浜野浦の棚田夕景、名物呼子のイカの活き造り ・通潤橋~阿蘇ドライブ/阿蘇の絶景露天風呂&カフェ、田子山展望所 ・大村~嬉野~武雄ドライブ/大村湾のガラスの砂浜、嬉野温泉の足湯サロン、御船山楽園のデジタルアートと話題のサウナ 【九州ドライブNEWS】 通潤橋が国宝指定、阿蘇熊本空港の新旅客ターミナルビル開業、別府タワーリニューアルオープンほか 【道の駅・SAPA特集】 ・ニューオープンの道の駅 わざわざ行きたい名物グルメ、フルーツ&スイーツ ・高速道路別SA&PAの人気グルメ 【ICから行くおすすめドライブ全29コース 】 話題のスポット&みどころ満載のドライブコースと、穴場&美景ポイントや、渋滞・駐車場情報など便利なドライブコメント入りMAP 福岡、長崎、熊本などのタウン情報、ご当地グルメ情報も満載です。 ■福岡・佐賀・長崎方面 宗像・福津・海の中道、太宰府・朝倉・うきは、糸島半島、門司港・下関、平尾台・飯塚、柳川・吉野ヶ里、唐津・呼子、有田・伊万里、有明海西岸、平戸、佐世保・九十九島、長崎・西海路、雲仙・島原 ■阿蘇・熊本・大分方面 阿蘇、やまなみハイウェイ、黒川・小国郷、湯布院・別府、竹田・長湯、国東半島、佐賀関・臼杵、耶馬渓・日田、山鹿・菊池・万田坑、天草 ■宮﨑・鹿児島方面 日南海岸、高千穂、霧島・えびの高原、知覧・指宿、大隅半島・佐多岬、桜島・錦江湾 【九州タウンガイド&MAP】 福岡/長崎/熊本/宮崎/鹿児島 【エリア特集】 博多ラーメン&もつ鍋/有田&伊万里街歩き/長崎ちゃんぽん&トルコライス 湯布院&別府温泉街さんぽ/鹿児島ラーメン&黒豚料理
  • 列車で行こう! The Railway World 櫻井寛、絶景列車を撮る
    -
    1巻2,574円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世界そして日本を撮り続ける鉄道写真家が選りすぐった「心に残る鉄道風景」を世界95か国より厳選。1990年にフォトジャーナリストとして独立した櫻井さん。93年に航空機を使わず陸路海路のみでの88日間世界一周し、その記録をまとめた『鉄道世界夢紀行』で交通図書賞受賞しています。日本国内、海外を問わず鉄道を撮り続けてきた櫻井さんがこれまでに撮影した国は95ヵ国、その渡航回数は250回を数えます。この本では長年にわたって撮り溜めてきた厖大な写真から、キヤノンギャラリー50周年展に出品した作品を中心に、選りすぐりの鉄道風景をお届けしています。

最近チェックした本