歴史・時代小説 - 歴史・時代 - KADOKAWA - 角川書店単行本一覧

  • 麒麟児 電子特別版
    3.8
    慶応四年三月。鳥羽・伏見の戦いに勝利した官軍は、徳川慶喜追討令を受け、江戸に迫りつつあった。軍事取扱の勝海舟は、五万の大軍を率いる西郷隆盛との和議交渉に挑むための決死の策を練っていた。江戸の町を業火で包み、焼き尽くす「焦土戦術」を切り札として。 和議交渉を実現するため、勝は西郷への手紙を山岡鉄太郎と益満休之助に託す。二人は敵中を突破し西郷に面会し、非戦の条件を持ち帰った。だが徳川方の結論は、降伏条件を「何一つ受け入れない」というものだった。 三月十四日、運命の日、死を覚悟して西郷と対峙する勝。命がけの「秘策」は発動するのか――。 幕末最大の転換点、「江戸無血開城」。命を賭して成し遂げた二人の“麒麟児”の覚悟と決断を描く、著者渾身の歴史長編。 「小説 野性時代」連載時の獅子猿氏の挿絵イラストが入った電子特別版で配信!
  • 光圀伝 電子特別版 (上)
    4.8
    何故この世に歴史が必要なのか。生涯を賭した「大日本史」の編纂という大事業。大切な者の命を奪ってまでも突き進まねばならなかった、孤高の虎・水戸光圀の生き様に迫る。『天地明察』に次いで放つ時代小説第二弾! 「小説 野性時代」連載時の獅子猿氏のイラストが入ったデジタル特別版で配信!!
  • 冲方丁歴史小説4作品試し読み合本(『天地明察』『光圀伝』『はなとゆめ』『麒麟児』)
    無料あり
    3.0
    最新作『麒麟児』の冒頭80ページが無料で読める! 『天地明察』から『麒麟児』までの冲方歴史長編4作品、合計400ページ超(紙本換算)を収めた試し読み合本! 【収録作品】 『天地明察』 徳川四代将軍家綱の治世、あるプロジェクトが立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く。日本文化を変えた大計画を瑞々しくも重厚に描く傑作歴史小説。 『光圀伝』 なぜ「あの男」を殺めることになったのか。老齢の水戸光圀はその経緯を書き綴ることを決意する。父・頼房に壮絶な「試練」を与えられた幼少期。「傾奇者」として暴れ回る中で、宮本武蔵と邂逅する青年期。学問、詩歌の魅力に取り憑かれ、水戸藩主となった若き「虎」は「大日本史」編纂という大事業に乗り出す。誰も見たこともない「水戸黄門」伝、開幕。 『はなとゆめ』 28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子に仕え始めた。華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子に導かれ、その才能を開花させていく。機転をもって知識を披露し、清少納言は宮中での存在感を強める。しかし、権力を掌握せんとする藤原道長と定子の政争に巻き込まれて……。清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説! 『麒麟児』 慶応四年三月。鳥羽・伏見の戦いに勝利した官軍は、徳川追討令を受け、江戸に迫りつつあった。軍事取扱の勝海舟は徳川家を守るべく、決死の策を練る。五万の大軍を率いる西郷隆盛との和議交渉に全てを賭けて――。 幕末最大の転換点「江戸無血開城」。命を賭して成し遂げた二人の“麒麟児”の覚悟と決断を描く、著者渾身の歴史長編。

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  • 天翔る旋風 三国志断章
    4.5
    呉の国主・孫策とその腹心の部下・周瑜は幼なじみの親友だった。志半ばにして孫策は斃れ、その遺志をついだ周瑜は赤壁の戦いを経て、やがて自らも病を得てしまう。英雄たちの愛と死を描く感動の歴史群像劇!
  • 家康謀殺【電子特典付き】
    4.0
    信長、秀吉、家康――。天下人が仕掛ける情報戦。翻弄された男たちの悲運とは。 桶狭間合戦から大坂の陣までを鮮烈に描いた、戦国小説の新たな金字塔! 文芸評論家 縄田一男、激賞! 「最後に向かって何度、男泣きしたことか。名作の誕生である」 養父・秀吉に振り回され続けた秀次。己の人生とは何か? 悩める彼の許に家康の使者が現れ――(「上意に候」)。天下統一の目前、豊臣征伐に赴く家康へ刺客が放たれた。暗殺者は家康の輿を担ぐ者の中にいる――。それを炙り出せと密命を受けた伊賀の忍・吉蔵が行軍の旅路で見たものとは(「家康謀殺」)。 戦国時代の合戦や主要事件を網羅し、その光と闇を暴く珠玉の六篇。 歴史小説界の旗手・伊東潤の集大成短編集がここに! 「雑説扱い難く候」……桶狭間合戦、加賀一向一揆 「上意に候」……小牧・長久手の戦い、秀次事件 「秀吉の刺客」……文禄・慶長の役 「陥穽」……関ケ原合戦 「家康謀殺」……大坂の陣前夜 「大忠の男」……大坂の陣 【電子版特典】 「ルシファー・ストーン」……本能寺の変 ※電子書籍版には、電子オリジナルのボーナス・トラックとして短編「ルシファー・ストーン」が収録されています(短編「ルシファー・ストーン」は、角川文庫のアンソロジー『戦国秘史』にも収録されています)
  • いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯 上
    3.8
    大坂夏の陣から七十年、「刀は武士の命」と称されてはいるものの、真剣で戦う機会はほぼ無くなっていた時代。幼少期、「弱虫竹太郎」と呼ばれた赤穂藩の大石良雄は、師・山鹿素行や大叔父・頼母助、祖父・良欽の教えを受け、二十一歳で家老職を継ぐ。勘定方や商人など様々な立場で国を支える人々に出会い、世を統べる武士の信念を抱いてゆく。やがて藩主・浅野内匠頭に再会した良雄はその清らかな心に惹かれながらも、危うさを感じ取るが。後年、決起を共にする堀部安兵衛との邂逅など「事件」前夜を描く、伊集院静版・新忠臣蔵。
  • いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯【上下 合本版】
    -
    大坂夏の陣から七十年、“刀は武士の魂”と称されてはいるものの、真剣で戦う機会はほぼ無くなっていた時代。吉良上野介の無礼に腹を立てた赤穂藩主・浅野内匠頭は江戸城・松の廊下で刃傷沙汰を起こし、即日切腹の裁定が下される。赤穂藩士は堀部安兵衛ら急進派が目論む吉良への仇討ちとお家再興の間で揺れ動く。双方の志と痛みを受け止めた家老・大石良雄は全てを擲つ覚悟で、訪れるであろう復讐の時を待っていた。そして明らかになる良雄の周到な計画と、時代を超えた復讐の狙い。良雄の計画を陰で支える四十八番目の志士の正体とは? 日本史上最も有名な復讐劇を独自の視点で描き切った歴史長編、完結!
  • いも殿さま
    4.6
    「芋」で領民を救った、希代の名代官!! 井戸平左衛門──大飢饉と銀山の危機を克服した、その偉業は今も島根で語り継がれる。 『超高速! 参勤交代』の著者が贈る、感涙必至の最新長篇。 隠居目前の最後のお役目は、最大の難題だった!! 徳川吉宗の時代──。幕府勘定方に勤める旗本、井戸平左衛門は引退を迎え、隠居生活を楽しみにしていた。隠居後の楽しみは諸国を回り、甘味を満喫すること。だが、隠居届けを出そうとしたその日、あろうことか奉行の大岡忠相から異動を命じられることに──飢饉と悪政に喘ぐ、石見銀山の地にいって欲しいというのだ。自らの能力を誉められ、心が揺れる平左衛門。さらに、将軍が食するという〈嘉祥菓子〉を褒美にちらつかされたのが、とどめとなり、快諾してしまう。だが、江戸から四十二日の旅の果てにたどり着いた石見の土地は、想像を絶する悲惨な状況だった──。
  • 隠居すごろく
    4.5
    巣鴨で六代続く糸問屋の主人を務めた徳兵衛。還暦を期に引退し、悠々自適な隠居生活を楽しもうとしていたが、孫の千代太が訪れたことで人生第二のすごろくが動き始めた……。心温まる人情時代小説!
  • 奪うは我なり 朝倉義景
    3.0
    名門朝倉家に生まれ、もう一歩で朝廷と天下を手中に収めることができた男、朝倉義景。信長すら追い詰めた武将は、愚将と誹られ、侮られる生き方を自ら選んだ──。気鋭の著者による新たな戦国武将伝。
  • 江戸のおんな大工
    3.7
    江戸城小普請方の家に生まれ、幼き頃より父の背中を見て育った峰。父を亡くし、人生の岐路に立った峰は、頼りない弟の門作を尻目に、おんな大工として生きていくことを決意する。神田横大工町の采配屋・与吉から請負い、お峰は普請仕事を始めるが……。上方からやってきた商売人の新店舗、反物屋の姑が住む猫屋敷、数々の騒動を起こす男児の長屋――おんな大工・峰が普請で人々の心を救う、新世代の人情時代小説! 『髪結百花』で第一回歴史時代作家協会新人賞、第二回細谷正充賞をダブル受賞した著者の渾身作。
  • 大ぼら吹きの城
    4.5
    出世のために、信長の無理難題を乗り越えろ! 今川義元率いる軍勢が、三河から尾張へと侵攻せんとする頃。小者頭の藤吉郎は、清洲城で見かけた美しい娘に、身分も顧みず求婚していた。 浅野又右衛門の養女・於禰に、「儂は天下人になる男じゃ!」と吠えてみたものの、にべもなく振られる始末。 今川との戦いに際し、織田信長に同道するが、出世はなかなか見込めない。 だが、西美濃侵攻に際し、信長から木曽川の川筋衆の主・蜂須賀小六の調略を命じられる。 川筋衆を味方につければ、犬山城攻略は圧倒的有利に運ぶ。 千載一遇の機会を得た藤吉郎は、小六の許へ乗り込むが、信長を嫌う小六は一筋縄ではいかなかった──。
  • お茶壺道中
    3.8
    移りゆく時代にあっても、変わらないものとは──。 将軍に献上される御茶を、毎年初夏に宇治から江戸へ運ぶ行列──御茶壷道中。その行列を見るのを楽しみにしている宇治出身の仁吉は、日本橋の葉茶屋・森山園の奉公人だ。 安政六年の今年も、間もなくその行列がやってこようとしていた。仁吉は十五歳になり大旦那太兵衛のもと元服を無事を終え「仁太郎」の名を与えられたが、孫娘で内儀のお徳は、なにかと彼に厳しくあたるのだった。そんな矢先、彼は、太兵衛に連れられて、旗本の阿部正外の屋敷を訪ねることになる──。阿部との出逢いが、日本一の葉茶屋を目指す仁太郎の人生を、大きく変えようとしていた。 ※本作は、「小説野性時代」158号から171号まで連載された『茶壺に追われて』を大幅に加筆修正したものを改題し、単行本化したものです。
  • 愚か者の城
    -
    木下藤吉郎は、実現不可能と目されていた墨俣城築城を成し遂げ、織田家中でも一目置かれる存在となっていた。だが、藤吉郎の前に足利義昭の使者として、明智光秀が現れた。信長は、光秀を重用するようになるが……。
  • 女だてら
    3.8
    文政11年、筑前秋月藩の漢詩人・原古処の娘みちは、秋月黒田家の嫡子の急死の報を受け、密命を帯びて若い侍に姿を変えた。錯綜する思惑に陰謀、漢詩に隠された謎。彼女は変装術と機転を武器に、危機を切り抜ける。
  • 髪結百花
    4.0
    ここまで優れた作品を上梓した作者を、ただただ絶賛したい――。(書評家・細谷正充) 吉原を舞台に、女の生き様を描いた人生賛歌。 遊女に夫を寝取られ離縁したばかりの梅は、生家に戻って髪結の母の手伝いを始める。 心の傷から、吉原で働く女たちと距離を置いていたが、当代一の美しさを誇る花魁の紀ノ川や、 寒村から売られてきた禿のタネと出会い、少しずつ生気を取り戻していった。 そんな中、紀ノ川の妊娠が発覚し――。 男と女の深い溝、母娘の複雑な関係、吉原で生きざるを得ない女たちのやるせなさ。 絶望の中でも逞しく生きていこうとする女たちを濃密に描く。
  • かんばん娘 居酒屋ともえ繁盛記
    3.0
    14歳の"なずな"は、行方知れずの父の無事を祈りつつ、神田花房町にある居酒屋「ともえ」で働いていた。美人女将のお蔦、板前の寛助とともに奮闘していたが、お客にお店に、思いもよらぬ騒動が――。
  • キルマ1945
    -
    特殊部隊「スティル・ブルー」に出撃命令が下った。出撃先は1945年沖縄のとある小さな島。刻を超え現代から送り込まれる隊員に、陰謀と試練と圧倒的な火力が待ち受ける!?
  • 行基 菩薩とよばれた僧
    4.0
    王の法より仏の道──。 天平13年(741年)3月、聖武天皇に招かれ、謁見する僧侶がいた。僧の名は、行基。民草を救うため、仏の教えを広めた僧は、その人心への影響力から、朝廷に恐れられ、弾圧すらされた。朝廷から大僧正の位を授けられ、文殊菩薩の化身とよばれた男はどのような生涯を送ったのか──。自然と愛するものに囲まれ、仏の道に目覚める幼年期から東大寺大仏建立、入寂までを丹念に描いた、長篇歴史小説。
  • 銀閣の人
    3.6
    室町幕府八代将軍・足利義政。応仁の乱のさなか、己にとっての美を体現する建築を構想した彼は、権力闘争に背を向け独自の美意識を追い求めた。乱世にあって芸術家たらんとする志と苦悩を直木賞作家が描ききる。
  • 首

    3.0
    羽柴秀吉と千利休に雇われ、謀反人と逃げ延びた敵を探す旅をしていた曾呂利新左衛門は、信長に反旗を翻し、有岡城から逃走する荒木村重を偶然捕らえた。この首の価値はいかに。曾呂利は、信長が狙う荒木村重の身柄を千利休に託すのだった。一方、丹波篠山の農民・茂助は、播磨へ向かう秀吉の軍勢を目撃し、戦で功を立てようと、雑兵に紛れ込むのだった。だが、思わぬ敵の襲撃が茂助の運命を狂わせていく──。信長、秀吉、光秀、家康を巻き込み、首を巡る戦国の饗宴が始まる。書き下ろし歴史長編。
  • 薫風ただなか
    4.0
    江戸時代中期、十五万石を超える富裕な石久藩。上士の息子でありながら、鳥羽新吾は藩校から郷校「薫風館」に転学する。母からは強く反対されたが、毎日仲間たちと切磋琢磨しつつ青春を謳歌していた。かつて通った藩校は家格で全ての順列が決まる息苦しい場所だった。ある日、気の強い母を厭い落合町の妾の家に暮らす父が久しぶりに家に戻ってきた。新吾と二人きりになると「薫風館」を探る間者になれと新吾に命じる。「薫風館」の教授陣の中に、藩主の暗殺に関わる陰謀があるという。それは新吾の仲間たちまでも巻き込む嵐の前触れだった!
  • 紅蓮浄土 石山合戦記
    3.8
    十六歳になる孤児の千世は、本願寺の間諜組織「護法衆」の一員として育てられ、篤い信仰心と類まれな戦闘技術を身に付けていた。信長と本願寺の戦いに身を投じた千世の運命は──。著者渾身の長編歴史小説。
  • 恋の川、春の町
    3.3
    女に愛され、ふざけながら、幕府に挑んだ男。 武士ながら戯作者として人気を博した後、謎の死を遂げた恋川春町。 六人の女を通して描く、その情けなくも愛おしい、不器用な生き様が胸に迫る――。 「妻は、くノ一」著者、全力の自信作! 駿河小島藩の年寄本役・倉橋寿平のもう一つの顔は、江戸で人気の戯作者・恋川春町であった。 戯作者としての矜持は、黄表紙を通じお上を批判しながら、人々を楽しませること。そして探し求めるのは、共に世の中を遊べる“菩薩のような女”――。 しかし、定信による娯楽の規制は厳しさを増してゆく。 女たちと関わりながら、定信からの呼び出しを無視し続ける春町だが、盟友の朋誠堂喜三二は筆を折り、さらに江戸一の人気戯作者の座は若き山東京伝に奪われつつあった。 悩みぬいた春町が辿り着く先は? 笑えて泣ける戯作者魂と恋模様を、洒脱な筆致で描ききった勝負作。
  • 三年長屋
    3.3
    下谷、山伏町にある裏店、通称『三年長屋』。この長屋に住むものは、なぜか三年ほどで、出世していくため『出世長屋』とも呼ばれていた──。河童の神様が奉られた長屋で起きる奇蹟の感動物語。
  • 青山に在り
    3.0
    川越藩筆頭家老、小河原左宮の息子・左京は学問と剣術いずれにも長け、将来を嘱望される13歳の少年。 ある日、城下の村の道場で出逢った貧しい農民出身の少年・時蔵が、姿形から剣の腕に至るまで、あまりにも瓜二つだったため、お互い自分の出自に疑いを持つ。 しかし他人のそら似らしいとわかると、時蔵の家に寄寓していた従妹のお通をまじえ、身分の差を超えた豊かな友情を育んでいく。 ある出来事を機に袂を分かった二人だったが、折しも尊皇攘夷や世直し一揆の風が全国に吹き荒れ、自衛のため、川越藩にも農兵部隊を創設し兵力として活用すべきではとの意見が持ち上がる。 時蔵は反対の意見を、百姓たちの代表として家老に訴え出るという。やり方を間違えれば強訴とも受け取られかねず、左京は友の為一肌ぬぐべく、時蔵のもとに馬を走らせる。 その先には、思いもかけない運命の悪戯が待ち受けていて……義心、友情、ほのかな恋心、そして子供時代との永遠の訣別。 ひたむきな少年の青春をダイナミックな時代背景と川越の風物に寄せて、生き生きと浮かびあがらせた傑作歴史青春小説!
  • 青嵐の坂
    4.1
    藩のため、妻のため、男は荊の道を歩み出す――。 生きるとは?正しさとは? 不正を許さぬ武士の覚悟が胸を震わす、葉室文学の真骨頂! 城下の「お狐火事」をきっかけに、扇野藩の財政は破綻の危機に瀕した。 中老に登用された檜弥八郎は藩政改革に着手するが、改革は領民の生活を圧迫、人々は「黒縄地獄」と呼んで弥八郎を嫌った。 そんな折に弥八郎は収賄の疑いで糾弾され切腹、改革は三年でとん挫する。 弥八郎の娘・那美は、親類の中で最も貧しい、遠縁の矢吹主馬に預けられた。 ――その数年後。 弥八郎の嫡男、慶之助は、代替わりした新藩主の側近として国入りを果たす。 父・弥八郎の改革に批判的だった慶之助は、自らの考える藩政改革に意欲を燃やし、藩札の発行など、新しい政策を提案する。 警戒する家老らは、主馬を呼び出し、那美を妻とせよと命じた。 主馬に檜家の家督を継がせることで、慶之助を排除しようとしたのだ。 だが主馬は、弥八郎からある密命を受けており――。 「政を行うということは、いつでも腹を切る覚悟ができているということだ。そうでなければ何もできぬ」 正義を貫く武士の覚悟が胸を打つ、傑作時代長編。 映画化で話題沸騰の『散り椿』に連なる、扇野藩シリーズ!
  • 大一揆
    3.5
    圧政に屈せず! 嘉永六年五月。圧政を強いる盛岡藩に抗して民百姓が立ち上がった。彼らを導いた首謀者の一人、三浦命助は、一揆に初めて参加したにもかかわらず数々の策を練って武士を翻弄。藩政への怒り、騒ぎに乗じた憂さ晴らし、取るものもとりあえず――膨れ上がる群衆をも巧みにまとめあげた。時を同じくして浦賀に異国船が渡来する。そのことが交渉の行方にも影響して……。果たして、一揆衆の要求は通るのか? 時代の流れに翻弄される百姓たちのドラマを描く、熱き歴史長編!
  • 忠義に死す 島津豊久
    2.0
    関ヶ原の戦いで異彩を放つ、義の星── 慶長5年、関ヶ原の戦いで退路を断たれた島津勢は、絶体絶命の窮地にあった。もはや敵陣突破のみが最後の手段となった時、その先鋒にたつ男がいた。その男の名は、島津中務大輔豊久。後に島津を救った男として語られる者の、知られざる半生が、いま明かされる。
  • 湯どうふ牡丹雪 長兵衛天眼帳
    4.0
    吉野家へ婿入りした岡三郎は、妻・おそめに惚れ込んでいたが、どうやらまだ夫婦の契りがないらしい。それをきいた長兵衛は、吉野家の主人から依頼されていた眼鏡の受け渡しを神社の本殿で行うと言い出して……。(「蒼い月代」) 長崎での遊学から戻って以来、“オランダかぶれ”の風を吹かせていた息子・敬次郎に困り果てた長兵衛は、敬次郎を研ぎ常兄弟の元へ奉公に出すと決める。敬次郎の長崎談義を面白がって聞いてくれる兄弟に、奉公も上手くいきそうだと喜ぶ敬次郎だったが……。(「よりより」) ひいきの芸者・純弥にカネを惜しまず、さりとて旦那風を吹かせない長兵衛に、誰もが一目置いていた。そんなあるとき、純弥からお茶屋を普請するために力を貸してほしいと手紙が届き……。(「上は来ず」) 家宝の天眼鏡で見通すのは謎か、心か。お江戸日本橋を舞台に知恵と人情で謎を解く、村田屋長兵衛大人気シリーズ第二弾!
  • 天穹の船
    3.5
    江戸末期、船大工の平蔵は異人であるロシア人の船を建造することになった。技術を盗むためと嫌々造船に携わるが、彼らの温かい心に触れる内に平蔵は考えを改め始める。そんな中、彼らの命を狙う攘夷派の存在が――。
  • 毒牙 義昭と光秀
    4.4
    織田信長から助力を得て、上洛を果たした足利義昭は、兵力もない形ばかりの将軍となった。だが、才気溢れる明智光秀との出会いが、彼の心を大きく揺るがしていく──。新たな視点で描かれる本能寺の真実とは。
  • ほたる茶屋 千成屋お吟
    3.0
    日本橋で『大江戸よろず案内所』の看板を掛ける『千成屋』の女将であるお吟は、会津から来たという商家のおみつを案内することになった。お吟は、風情を楽しむことができる「ほたる茶屋」へ彼女を案内するが……。
  • ミネルヴァとマルス 上 昭和の妖怪・岸信介
    -
    激動の昭和で、常に権力の中枢にいた稀代の政治家・岸信介が目指したものとは? これからの日本を語り合うための、歴史ドキュメント小説! 昭和8年(1933)。商工省・臨時産業合理局事務官の岸信介は、組織の枠を超えて活躍していた。 人当たりがよく、話もうまい。上司にも女にも気に入られる岸は、末は次官や大臣にもなるのではないか、と目されていた。 国家運営の根幹は経済であり、列強と対峙していくには武力ではなく経済力が必要だと説く岸は、関東軍が支配する満洲に乗り込み産業発展に邁進、日産コンツェルンの満洲移転という奇手の実現を図る。 が、戦争は泥沼化してゆき――。 きな臭い時代にこそ、文官の役割は重大だ。 マルス(武の神)ではなく、ミネルヴァ(文の神)こそが先頭に立たねばならない。
  • 龍華記【電子特典付き】
    4.0
    高貴な生まれながら、興福寺の僧兵に身を置く、範長。 興福寺を守る使命を背負う範長の従兄弟、信円。 そして、南都焼討からの復興に奔走する仏師、運慶。 時は、平家が繁栄を極める平安末期。高貴な出自でありながら、悪僧(僧兵)と して南都興福寺に身を置く範長は、都からやってくるという国検非違使別当らに 危惧をいだいていた。検非違使が来るということは、興福寺がある南都をも、平 家が支配するという目論みだからだ。検非違使の南都入りを阻止するため、仲間 の僧兵たちとともに、般若坂へ向かう範長。だが、検非違使らとの小競り合いが 思わぬ乱戦となってしまった。激しい戦いの最中、検非違使別当を殺めた範長は、 己の犯した罪の大きさをまだ知らなかった──平家が南都を火の海にし、人々を 憎しみの連鎖に巻き込もうとすることを。 * 電子書籍版特典として、本の旅人2018年10月号掲載の「澤田瞳子氏×朝井まかて氏対談」を収録しました。

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