講談社X文庫ホワイトハート - 講談社作品一覧
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3.3ちっとも望んではいないのに、霊や妖など、この世ならざる者たちが見えてしまう姫・柊。見えてしまうことが怖くて、人と会わず、外にも出ずにひきこもって過ごしていた。心配した父が手配した見合いでも、相手の背後に霊を見てしまいぶち壊しにしてしまう。持て余した父宮は、陰陽師家に柊を託す。その三男・忠晃は、柊の力を使ったもののけ退治に連れ出すが!? ◆◇◆作家先生より特別コメント頂きました!◆◇◆ こんにちは。楠瀬 蘭(くすのせらん)です。今回は平安ものになります。あやかしや物の怪(もののけ)を「視る」力がある姫君と、歯に衣着せぬ陰陽師のお話です。自分の力が嫌で嫌で仕方のない柊(ひいらぎ)と、自分の力から目を逸らし続ける彼女をはがゆく思っている忠晃(ただみつ)。忠晃は、柊のお尻を叩くどころか蹴飛ばす勢いの荒療治で殻にこもった彼女をなんとかしようとします。彼の容赦のない発言に泣きそうになる柊の頑張りをお楽しみください。
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3.8ランジャール国王の娘レティシアは、次期王位をめざしている。地方領主の力が強いランジャール王国で女王となるためには、王権の強化のためフォンテーヌ侯爵家と婚姻を結ばなければならない。宰相セルジュと密約を結び、王位継承を正式なものとするために奔走するレティシアだったが、婚約者であるフォンテーヌ侯爵家の息子兄弟が不幸に見舞われてしまう。そこに三男だというアルベールが現れて……。
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4.1マンションに帰宅した智宏が居間へのドアを開くと、そこに全裸の男が立っていた。そいつは煙草を斜に咥えたまま、智宏を見てきょとんと言った。「お前、誰?」 智宏は、絶叫した。「お前が、誰だ―――っ!!」新宿署の刑事・トモは、突然の辞令に従い、警視庁の超常現象対策部署・遊撃捜査班に異動することに! だがそこで待っていたのは、あまりにも個性的なメンバーで…!?
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5.0婚礼を終え、甘い蜜月の日々を送っていた春華と雪。だが巡幸の最中、何者かに襲撃され、春華は槐国の王宮へと連れ去られてしまう。そこで春華を待ち受けていたのは、雪と離縁し王位を継ぐように迫る重臣たちと求婚者たちだった。引き離された二人の運命は? 父母の出会いに母親の死の真相、本編では語られなかった切ない秘話も明かされる。国境を越えた壮大な愛の結末がここに。中華風宮廷ラブロマン珠玉の外伝!
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4.5お転婆で甘やかされて育ったアンは男爵家の令嬢。親の決めた結婚話が嫌で、双子の弟を身代わりに城を飛び出してしまう。弟の服で男装したまま城下で出会ったのは、銀髪にエメラルドの瞳の貴公子。名も知らないその人に反発しながらも恋心を抱いたアンは、変わり者の店主がいるチョコレートハウス「ショコラトル」に迷いこみ、貴公子との再会を果たすが!? ショコラトルを舞台に繰り広げられる甘い恋と「不思議」の物語。 ◆◇◆作家先生より特別コメント頂きました!◆◇◆ こんにちは。岡野麻里安(おかのまりあ)です。架空の国アンバーランドの西の都市セブンオークにある「ショコラトル」というチョコレートハウスを舞台に、男爵家のお転婆姫アンと銀髪の貴公子トリスタンのちょっと不思議なラブストーリーを書いてみました。がんばりましたので、どうか楽しんでいただけますように。
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3.0かつてベネディック共和国の名門貴族の娘だったルイーザは、六歳のときに父親を処刑され、母とともに国を追われた。母が亡くなり、父の処刑の真相を知りたいと再びベネディック共和国を訪れたルイーザは、父の形見であるメダルの情報を追いかけるうちに、殺人現場に遭遇してしまう。仮面の男たちに追いかけられ、賭博場に紛れ混んだルイーザは、大商人のカルロに助けられる。出会った瞬間から惹かれ合うふたりだったが……!? ◆◇◆作家先生より特別コメント頂きました!◆◇◆ こんにちは、貴嶋 啓(きじまけい)です。今回は西洋風のストーリーを書かせていただきました。父の形見のメダルを手に、国外追放された故国に戻って来たルイーザ。大商人であり国政をつかさどる十人評議会の一員であるカルロと出会い、父の死の真相を探るうちに、彼女は次第に国の根幹を揺るがすような事件に巻き込まれていきます。水に浮かぶ都のお話を楽しんでいただけたら幸いです。
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3.8「久良っちは普通の探偵じゃないんだ。なんと、実は、まさかの幽霊探偵なんだよ……!」 女子高校生の夏芽は家庭の事情で、東京の下町谷中の永弦寺に居候することになった。そんな夏芽の前に現れたのは、幽霊の最後の願いを叶える探偵・久良知に、元ホストの美形僧侶・弓弦、ゴスロリ美少女のミワたち個性あふれる人々。普通の女子高生のはずが、夏芽は幽霊探偵の助手をすることになって!?
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5.0オールスター総出演!「こんなエピソードが隠されていたの?」という驚きが詰まった短編集。春陽家での豪奢だが退屈な日々に、オレリーが思いついた暇つぶしとは?(『アリアのお料理教室』)騎士団の仲間にとんでもないことを頼まれ、ライルは頭を抱える。(『王立騎士のひそかな楽しみ』)陶工ゲイドが春陽家の大貴族に連れていかれたのは王都いちばんの『聖女の館』だった。(『この手の中の儚きもの』)他6編収録。
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4.2新帝即位で湧く帝都。サフィエは皇宮からの呼び出しを受け、いきなり重職に命ぜられる。幼なじみジハンギルとの再会に密かに胸膨らませていたサフィエは予想外の要請に面食らうが、持ち前の負けん気と祖父譲りの才で職務をこなしていく。一方のジハンギルは即位してから孤独感を強めていた。互いに素直になれず、すれ違う二人。だがサフィエが何者かに狙われ――忠誠を誓うあの男の背信が明らかに!? 待望のシリーズ第5弾!
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-神懸かり的な美貌と身体能力を持った王子、ロジオン。氷闘と呼ばれる競技で、だれにも負けたことがない絶対王者だ。そのロジオンに、はじめて敗北を味わせたのは、隣国の謎の王子、イエータだった。イエータの氷闘が目に焼き付いて忘れられない……いや、忘れられないのはイエータ本人か? 己の心を確かめるため、ロジオンは密かに隣国へと向かう。氷と雪に閉ざされた古の地に花開く、銀盤ロマンス!
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-皇帝になる決意をした雪は、仲間たちの力を借り、宮廷での勢力を徐々に盛り返していく。焦った耀月は雪の力を封じようと画策。皇帝を盾に捕らえられた春華は、雪や民衆の前で“花嫁にする”と宣言されてしまう。最愛の寵姫を取り戻すため、雪が考えた秘策とは? 盛大な婚礼を前に語られたのは、耀月の目的に、春華出生の秘密――!? 全ての謎が解き明かされ、二人はついに結ばれる。
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-「これは……」天本の喉から、掠(かす)れた声が漏れる。手渡された紙片に淡い水墨で描かれていたもの――それは「十牛図(じゅうぎゅうず)」の第二図だった。真の理(ことわり)を求める人の姿を寓した、10枚の絵のうちの、第二。しかし天本にとっては、その図は違った。見れば厭でも、忌まわしい記憶が甦る。思い起こされてくる男の顔がある……。大人気ネオ・オカルト・ノベルス、新展開!
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3.0長身で精悍な顔立ちの係長御堂千祥(みどうせんしょう)、中性的な顔立ちの相棒、神原瑞希(このはらみずき)、帰国子女の豪徳寺カイ、霊感が強い安心院薫子、ベテランの大黒正道、元暴走族のヘッド小仏雄仁、服装も態度も崩れた異色の刑事集団、「グループ・イレブン」。連続児童誘拐事件を捜査中、10年前のユウリ・フォーダム誘拐事件が浮上。あのユウリの従兄弟、幸徳井隆聖が事件の鍵を握る(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0クリスマスイブ! 特製ローストチキンの食卓をなごやかに囲んでいた天本と敏生に、新たな「依頼」が舞い込んできた。あるテーマパークで幽霊騒ぎが頻発しているので、浄化を行ってもらえないかという。そこは以前、天本が術者として半人前だったころ、関わったことがある場所だった。今、再び、敏生とともにその地を訪れることになった天本。だが、悪夢の迷宮は、まさにその扉を開こうとしていた……。
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4.1双都オパリオンの貴族の娘プルーデンスは、ちょっぴりおませな13歳。亡くなった祖母を弔うため、家族とともにアラニビカ島に向かうが、遺品から護符が見つかって――。島の迷宮の謎をめぐり、プルーデンスは大人たちの陰謀に巻き込まれていくことに。味方となるのは、蒼い衣をまとった名無しの吟遊詩人。容易く女たちを魅了する彼の正体は――。壮大な迷宮ファンタジー、堂々のデビュー!!
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4.2「美貌の双子」として社交界でも名高い、姉のマリエッタと弟のミシェルは、多額の借金を抱える貧乏子爵家の子息。ある日、給金が二倍支払われるという近衛隊から声がかかり、おてんばなマリエッタは、体の弱いミシェルの代わりに、男装して入隊することに。そんな彼女に、隊長でもある名門伯爵のアレンが、結婚を申し込んできて!? 昼は軍人、夜は婚約者――マリエッタの過酷な二重生活が始まった!
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3.6カスティーリア王だった父亡きあと、母と二人、修道院に幽閉された王女ベリータ。その母とも引き裂かれ、孤独の中、誰も信じられずにいた。ある日、彼女のもとに現れた二人の騎士によって、外の世界に連れ出されたベリータ。彼らは、敵? それとも味方? その日からベリータの運命は、大きく動きはじめるのだった……。
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3.4イェシルはエルトゥールル帝国の第二皇女。皇位に就かなければ殺される運命である兄ジハンギルにつき従い、辺境の港町イスケンデリアにやってくる。その夜、突然男が現れ、押し問答の末、いきなり唇を奪われてしまう。驚きと怒りで後を追うイェシル。男が乗り込んだのは、海賊“スィムルグ”の船だった。イェシルは不審者として捕らえられてしまうが、露悪的な態度の裏にある彼ハイレッティンのやさしさに次第に気づいていく……。
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3.0そして一瞬の静寂をついて天本の耳に届いたのは、微かな、……しかし紛れもない赤ん坊の泣き声だった。(どこだ。……どこにいる)天本の視線が鋭く室内を走る。下腹をめった刺しにして死んだというあの女生徒の、これは死してすらなお胸に抱くことを切望された、愛し児の声なのだろうか。だが――追儺師(ついなし)・天本と半精霊・敏生。話題のコンビが百鬼を討つ! ネオ・オカルト・ノヴェル!!
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-雪が皇城に戻る前日、春華と雪は蛍火の舞う場所で甘い一夜をすごす。「必ず君を迎えにいくから」その言葉を信じ、彼を待ち続けていた春華だったが、耳に届いたのは、雪が皇帝暗殺未遂の容疑で拘束された、という衝撃の一報だった。愛を誓い合った二人に最大の危機が!
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-暗殺未遂事件から半月後、春華は皇帝と派手な喧嘩をやらかした父親によって実家に連れ戻されてしまう。恋人となったばかりの皇子・雪に会うことも叶わず、仕方なく街に出た春華は、個性的な二人の男性と出会う。彼らの周辺には、春華の命を狙うあの女性の影が! 新たな敵や仲間が待ち受ける都で、天然女官と美形皇子が華麗に大活躍。中華風宮廷ラブロマン第3弾!
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-ボサボサ髪の王子様は、実は美貌の怪盗様!? エアフォルク王子とライゼ姫は幼い頃に結婚を誓い合ったが、訳あって離れる。十年が経ち、麗しい美少年だったエアフォルクは、なぜか野暮ったい姿に。しかも王に毒を盛った疑いで幽閉されていた。一方、守護姫となったライゼは、兄ヴァルトの悪政をやめさせ、エアフォルクを王にしようと奔走する。革命のさなか彼女の前に現れたのは、謎の怪盗レーヴェだった……!
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-海賊皇子と航海王女は、星降る夜に結ばれる……! セリムはエステリアーナをただ一人の妃と決め、豪華絢爛な『婚礼の儀』をおこなう。数百年ぶりに、トルキアに『帝国の花嫁』が誕生するのだ。 甘く幸せな日々を過ごす二人に、ロマーナ皇妃ジョゼフィンの魔の手がのびる。絶体絶命のエステリアーナの運命は……!? すべての愛と運命が今、明らかになる!
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-麗郷大陸の北の果てに生まれながらにして特殊な能力を持っている「式使」が暮らす集落、「式霊の杜」がある。彼らは「式」の力をもって、大陸を統べてきた覇王にその力を貸していた。 式霊の杜の幼なじみの張良と西緒が式使という運命に翻弄されながらもお互いを求めあっていく愛と戦いを描いたファンタジー。
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4.0異国情緒あふれる、明治中期の横浜居留地。その地で、歌舞伎役者のような風貌の深川芭介は、西洋骨董店「時韻堂」を営んでいた。ある日、飲み友達で横浜税関に勤める高澤が、蝋漬けの干からびた手首を預かってほしいと訪ねてくる。高澤は悪戯心の行動だったが、税関から消えた手首を巡り、ついに殺人事件も発生。絡み合った事件の謎を芭介が解きほぐす!
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-新しい職場で待ち受けていたのは、美しい恋敵とパワーアップした嫌がらせ、二人目の親友に、甘すぎる夜――!?新たな敵と陰謀うごめく後宮に、恋の嵐が吹き荒れる、中華風宮廷ラブロマン第2弾!
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4.0『肩の力を抜いて、音を楽しまないとね』 二年前、自信なくバイオリンを弾くアルに、笑顔で励ましてくれた先輩のフランシス。生徒会長で人気者の彼に、アルはあこがれ以上の思いを抱いていた。そんな先輩と共演できる演劇祭に、アルもオーケストラの一員として選ばれ、熱心に練習していた矢先、『メンバーを辞退しろ……』と脅迫状が届く。それが、仲間をも巻き込む事件に発展して……!!
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3.0ゴシップ新聞に「レディ・ジュエルは遊び人の婚約者デュラン・ルイスに弄ばれている!?」と書かれてしまったことから、デュランはクレアに婚約指輪を贈る。そしてデュランとエリザベスにそそのかされ、クレアはなぜか花嫁学校に通うことになる。 そこで奉公人学校での旧友ビアンカに再会し、彼女の婚約を知るのだが、相手は惚れられた女性がおかしくなってしまうことで有名な、聖者アンソニーだった。
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3.5この国の第二宰相の娘でありながら、義母と異母妹に虐げられて暮らすセルマは、まるで使用人のように扱われていた。そんな日々のなか、少年になりすまし、街の珈琲館で楽器ウードを弾くことだけが、彼女生き甲斐だった。ウードは、母の大切な形見なのだ。だが、いつものように屋敷を抜け出したある日のこと、珈琲館で出会った男に拉致され、乱暴に犯されそうに……。
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-サマセット伯爵との一件で、母の形見の指輪を取り戻したクレアは、レディ・ジュエルとして社交界に無事デビューしたのだが、その場でデュランに「婚約」を公言されて、ふたりはますますマスコミの注目の的に。とは言っても、ふだんのクレアは相変わらずデュランのわがままを聞きながらお菓子メイドとして働き、平穏な日々がつづいていた。が、ある日グレアム出版社に、レディ・ジュエルの作品が読者からどっさり返品されてきて……
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4.0フランスの全寮制芸術学院の舞台芸術学部の花形ダニエルは、寮でも一人部屋を与えられていたが、ある日、自室で一人の生徒を預かることになった。その生徒は数日前、中庭で雨に濡れ倒れているのを発見した、バイオレットの瞳を持つオスカーだった。だが、相部屋生活の難しさを感じはじめた矢先、嵐の夜にオスカーにキスをされ、ダニエルはその豹変ぶりに驚く。オスカーがひた隠しにする秘密とは!?
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-主人公のクレアは、なけなしのお金を持って奉公人紹介所にむかう途中でスリにあい、一文無しに。そんな彼女を救ったのは、金髪碧眼のイケメン紳士デュランだった。デュランにお菓子メイドとして雇われることになったクレアだが、もうひとつ大仕事を任されることになる。デュランこそは、かの有名な覆面恋愛小説家「レディ・ジュエル」だったのだ。クレアは「レディ・ジュエル」になるために特訓を受けるのだが……。
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3.6「航海王女」の血を引く娘、エステリアーナは寄宿学校を卒業し、故郷に帰る船上で、海賊に襲われる。そこで彼女を助けたのは、エメラルドの瞳をもつ青年・セリムだった。彼は彼女を空中宮殿のハーレムへ連れていき……。
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4.0特殊な声ゆえに、いじめられていた冬馬。そんな彼を「あなたは、ソプラニスタなの、奇跡の声なのよ」と言って、励ましてくれたのは茉莉奈だった。その彼女がフランス、ロワール地方の古城を校舎にした全寮制芸術学院に留学して、一年もしないうちに自殺した。常に前向きだった彼女にいったい何が!? 彼女の死が受け入れられない冬馬は、自分の嫌いな声を武器に、彼女が通った芸術学院に入学する!!
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3.5済の公主、尚紅鈴は父王、永全の無限にも似た愛情を注がれて育ち、贅沢三昧に暮らしていた。が、ある日突然、北方の閃国に攻め込まれ、父王は命を落とし、紅鈴も敵国、閃に囚われの身となった。故郷、済を取り戻し父の恨みを晴らそうと、紅鈴は自分の美貌を武器に、敵国の王、巴飛鷹の寵妃となり仇を討つ覚悟をする。だが、飛鷹に「色仕掛けは無理だ」と言われ……。
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3.0「なにか楽しいことはないのかな」それがおれたちの口癖だった。親を知らず、無法地帯シークレット・ガーデンで生まれ育った十四歳のヒツジコには、仲間がいた。見た目美少女のユキノジョウ、家出少年ジャック、シルバーの血を持つハイド。そして、アリス。孤独を抱え、ときに街に呑み込まれそうになりながら、それでも強く生きる少年達の物語がここに! ホワイトハート新人賞受賞作登場!!
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4.0数ヵ月ぶりに会った「組織」のエージェント・早川から、河合師匠の謎の行動について聞かされた天本森と琴平敏生。何の情報もないなか、ふたりは河合のあとを追ってイギリスへ向かうことになる。そしてたどり着いたのは、廃墟となった貴族の屋敷だった。惨殺事件があって以来、地元住民も近づかないというその場所で、ふたりが目撃したのは……。トマス・アマモトの知られざる過去が、ついに明らかに!
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3.0少女アテネーの一家は貧しい貴族。フランス革命で零落し、ついに居城からも追い出されてしまうが、その時、仮面をつけた「美貌の密使」があらわれ、アテネーの出生の秘密をあかす。殺された国王の隠し子ゆえ、王妃マリー・アントワネットの娘とそっくりな彼女は、ブルボン王女の身代わり花嫁として、ハプスブルグ家の「イケメン大公」と政略結婚するよう命令され、パリからウィーンへ向かうが、彼女の恋は? ヨーロッパ中世を舞台にした、華麗なるラブ・ストーリー!
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-十年前の隕石の落下をきっかけに、凶暴な獣が人々を襲いはじめ、「進国」は滅亡の危機にあった。その進国の廃墟に、ユイは一人で暮らしていた。父は行方不明、母は五年前に幼いユイの目の前で、小さな鐘を首に下げた男に殺された。そんなユイの前に、母の仇と同じ鐘を持つ二人の若者が現れる。二人の優しさにふれたユイは、彼らとともに旅に出る決意をする! ホワイトハート新人賞受賞作、冒険ファンタジー!
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3.8舞台は聖歴20世紀初頭のアンゲリア王国。裕福な生まれのメリッサ・クリマイヤーは、初めて訪れたサーカスで、無口な綱渡りの青年リンドウと、人間の言葉を話す不思議なライオン、ギデオンに出会う。ある時、メリッサはリンドウとギデオンがまったく歳をとらないことに気がつく。それは、かれらが交わしているという魔法の契約のせいだった――。切なくて思わず涙する、珠玉のラブストーリー!
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4.6魔法に支配されている世界〈夢の平原〉に暮らすカタリアは、自分を現実世界に連れ出してくれる花婿を待っていた。カタリア以外の乙女たちはみな、外の世界から迷い込んできた青年と結婚して出ていった。カタリアは最後のひとりになってしまったのだ。甘い結婚を夢見るカタリア。しかし、現れたのは、予想外の男……。「自分の幸せは自分で手に入れる!」と決意したカタリアの、体当たりの恋は叶うのか!?
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-勝ち気な高校生・井上左近の人生は人気少女マンガ家の母親と、甘ったれの双子の弟・右近のせいでおかしなことに。普通の生活がしたいだけなのに、気がつけばネット界の人気ナンバーワン美少女になっていた!! 誰にも知られたくない秘密だったのに……。そんなある日、左近の前にストーカーが現れて!?
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4.0西洋の雰囲気を醸し出す、明治中期の横浜居留地。歌舞伎役者のような風貌の深川芭介は、そこで西洋骨董店「時韻堂」を営んでいた。ある夜、西洋の骨董品「プランシェット」を使っての交霊会で呼び出してしまったモノは……!? 桃に込められた娘の執念。真葛焼きの香炉に塗り込められた母の怨念。芭介が絡まった謎を解きほぐす!
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5.0名前カンダタ。年齢58歳。無職。離婚歴、前科ともにあり。薄汚れた中年オヤジである彼は、大国アースガルドでこそ泥稼業を営む身だ。でも、最近はめっきりやりにくい。捕まれば即、闘技場送り。美少年剣士イヴァンに、ばっさり斬られてしまうのだ。ある日、カンダタは意を決して、豪邸に忍び込む。そこで目にしたのは、あの闘技場の覇者イヴァンの、予想外の姿だった……。ホワイトハート新人賞受賞作!
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3.0精霊が見えるという秘密を持つ14歳の船乗りイオは、海賊に襲われ船長と仲間たちを失ってしまう。復讐を糧に生きることを決意した彼は、ジクルス率いる海兵隊に強引に志願する。敵のアジトに乗り込み、船長を殺した海賊を前にした時、自分でも知らなかった力が湧き起こり……。そして驚きの謎が解き明かされた!
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-王宮の凶手集団「北斗」の首領は、北斗七星第七星、凶星「破軍」と呼ばれる20歳にも満たない少女・揺光。自らの手を血で染める運命を呪う彼女が、一人の女の子として愛してしまったのは敵国の公子だった。だが、父である王の命令は彼の処刑!! 瑞々しい感性で描く、心ふるえるラブファンタジー。2008年下期、ホワイトハート新人賞受賞作!
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3.0ワケあって田舎から東京に出てきた岩倉たがねは15歳。空腹を抱えながらさまよっていた新宿で見つけたのは、「住み込みで食事付き」という不思議な求人広告。でも、雇い主は怪しげな婆さん・桜木闘子。やさしい孫の恭介はいるものの……たがねを待ち受けていたのは、予想だにしないオシゴトだった!
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5.0少年ワツレンは、海の上で生涯を送るという海人の一族に育った。左半身にほどこされた銀色の美しい刺青が、その証。だが、大嵐に襲われ両親と仲間たちを失ったワツレンは、海軍将校のルーザ=ルーザに命を助けられ、王都の迷宮管理庁で暮らすことになる。王国の至宝を守るために造られた迷宮の謎は、誰にも解けないはずだったが、ワツレンは……!? 迷宮ファンタジーに新たな傑作登場!
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3.7「真澄くんは和也くんの婚約者だよ」清く正しい男子高校生として、水野和也は父親とふたり慎ましい生活を送っていた。ところがある日、突然、意識を失い倒れてしまう。そして、目覚めたとき、男のはずの身体はとびきりの美少女になっていて、おまけに婚約者まで現れたから、さあ大変!! 男の子? それとも女の子? 美少女と美少年をいったりきたりの世界で一番不思議な物語、登場!
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4.0「嫁になるとして、誰の嫁になるんだ?」世界に名だたる花園グループの御曹司、花園伊毬はお坊ちゃま学校に通う17歳の男子高校生だ。とんでもなくおバカだけど、美少女よりも可愛いと評判だ。そんな伊毬のとなりには、幼なじみであり花園家に代々つかえる的場家の息子、的場大地の姿があった。花園家の秘密を抱えた伊毬を守るため、日々奮闘する大地だが、伊毬にプロポーズする男が現れて!?
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3.3目覚めると名前すら思い出せず、今までの記憶を失くしていた少女に、端整な顔立ちの青年、秋里は「お前の名前は荘曄香。私の許婚だ」と告げる。立派な邸での生活に違和感を覚える曄香だったが、優しく思いやりに溢れる秋里に次第に惹かれていく。が、ある日、秋里の正式な許婚と名乗る琳国の公主、麗媛が邸にのりこんできた。私は何者なの? 悩む曄香に隠された真実とは!?
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-巫女見習いの林邑華は祭りの日に一人の男性に釘付けになる。相手の男性の名は趙熾嶺、彼もまたその日に邑華に心を奪われてしまう。巫女選定の試験が迫り、熾嶺は邑華が巫女になったら結婚できないと、強引に求婚、さらってしまう。邑華は驚くが、共に生きることを決意する――。だが二人の結婚には、生きては帰れぬ過酷な神前裁判という試練がたちはだかる。二人の運命は!?
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5.0花冠は、可憐な容姿とは裏腹に、恋には見向きもせず士官学校での厳しい訓練を乗り越え、トップの座に。ところが、御前大会で公子を打ち負かしたことから運命は一転、下位の部隊に配属される。希望を見失いながらも、将軍巴青炎に追従し、敵と戦ううちに、人を守り愛することを知っていく花冠。そして、「あなただけの王を見つけなさい」という母の言葉を思い出すとき、動き始めた心の行方は!?
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4.0上皇が実権を握る院政が行われていた平安末期。関白家の次男、藤原頼長は本当は女だったが、母の嘘で男として育てられ、性別を偽ったまま元服した。ある日、ふとした悪戯心で女装し、綾と言う名で佐藤義清に会う。綾に一目ぼれした義清に恋を知らない頼長も次第に心惹かれ、はじめて女でありたいと思うようになる。が、すべてを捨てる覚悟はできず……。そして、綾を頼長の愛人と誤解した義清は!?
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-赤子のとき、生け贄として龍神に捧げられた娘ユーリャは、龍神を身に宿すことで命を与えられ、巫女として「山の神」イコルと北の国でひっそり暮らしていた。そんなのどかな北の国を征服しようと、朝廷は坂上田村麻呂に蝦夷討伐を命令。だが、朝廷の真の目的は邪神である龍神退治だった。龍の化身とは知らず田村麻呂はユーリャに惹かれ、二人は恋に落ちるのだが……!?
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-七曜会の陰陽師・七瀬藤也は、同じ高校に通う白鳥綾香、新庄亮太、犬神嵐とチームを組み、退魔の仕事をこなしていた。そんな4人の許に、新たな任務が舞い込む。先ごろ忽然と姿を消した、七曜会の重鎮(じゅうちん)の孫・香具也の救出がそれだ。道を外れ七曜会を追われた術者・外法師の仕業と踏んだ4人は、各々手分けして調査にあたる。やがて、香具也と一緒にさらわれた少年の消息がわかり、彼の行方を追うが・・・!?
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4.0「できるだけ早く、帰ってきますね」――ひとりは、さびしいから。そう言って、微笑(わら)って父のもとに出かけていった敏生の、なつかしい、可憐な姿。――冷たい父だった、という。優しい言葉ひとつ、かけてもらえなかったという。けれど、死期が迫ったとき、彼は突然、息子に言ってきたのだ。会いたい――と。(……何か、胸騒ぎがする……)天本の予感は、まさに的中しようとしていた!
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5.0秘めた霊力の持ち主、竜胆館高校2年生の真田光は、瀕死の縛魔師・狼牙から、事故のようにして縛魔師の力を継承してしまった。光が偶然に出会った千晶は、妖力絶大な人妖で北斗聖宗の縛魔師。はじめは反発しあった二人だが、ダークサイドの組織、南斗商会を相手に、共に闘わねばならない運命にあったのだ。大都会――東京の闇に、二人の美少年が、異形のものと闘う火花が散る!
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4.0長和5年(1016年)初秋。内に火龍が棲みついてしまった義明。その火龍がいつ義明を支配してしまうか不安な宮。一方、夜な夜な啼く怪鳥を怖がる幼帝は体調を崩す。心配する祖父の道長は、宮の企みかと疑い、香久夜にそそのかされ宮を暗殺しようとする。宮の危険を感じた義明は怒りのまま火龍となり……。荒れ狂う火龍の中に義明を見た宮の決断は(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.5寛仁2年(1018年)。<神の子>としての使命を終えたと自覚した宮は、望んで義明と結ばれ、神としての能力(ちから)を失った。これからは穏やかで、平凡だけど満ち足りた生活ができる、そう思っていた矢先、義明は宮の式神が火華鬼に使役されていることを知る。単身、火華鬼に挑んだ義明は生命(いのち)を……。宮を護ると言ったあの約束は!? 感動の最終章(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0長和5年(1016年)晩秋。怒りで感情が高ぶると体躯(からだ)の内の火龍が表に現れてしまう義明は、重家の誘いで修行のため山に籠る。一方、宮は義明の留守中に朱雀丸が持ってきた伝説の『仏の鉢』を見せてもらう。その後、日に日に元気がなくなり痩せていく宮。山から戻った義明はそんな宮の姿に愕然とする。呪詛? いったい誰が宮を呪っているのか(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0長和4年(1015年)暮れ。義明の魂を封印している龍の宝珠が動いた! 帝位を呼び寄せるといわれる龍を復活させ、敦康親王を新東宮にという香久夜(かくや)の企みであれば、阻止しなければと思う反面、宝珠の封印が解ければ義明の記憶も戻るのではと期待してしまう宮だったが……。火龍は復活、親王を襲う!親王をかばった義明は火龍と一体化。宮は義明ごと倒す覚悟を決めるのだが(講談社X文庫ホワイトハート)。
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3.0辰国の王女だった咲凛(しょうりん)は、父である国王を陥れる謀略にはまり、母・妹とともに幼くして放逐される。母も亡くし、妹を守って異国で平民として必死で生き抜き、ようやく琵琶の演奏者として穏やかな暮らしにたどりついた。そんなある日、咲凛の仕事場に壮絶な美貌の謎の男が現れる。曲を所望し、一晩中聞いては去っていくその男は、ある夜・・・!?
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-精霊の血を継ぐ少年・琴平敏生と、売れっ子作家にして追儺師の天本森は、霊障を祓うために各地に赴きながらも、平穏な日々を送っていた。ある日、「君への贈り物だ」と天本が敏生に差し出したのは、先日亡くなった敏生の絵の師匠・高津園子のスケッチブック。そこには、園子が生前果たせなかった、ある願いが託されていた。ふたりは九州の天草を目指し、少女と出会うのだが……。
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-平凡な高校教師・大友上総は、夜の公園で暴漢に襲われたところを、見知らぬ青年に助けられる。その青年の名は、剣出雲(つるぎいずも)。なぜか上総を『わが親愛なる王』と呼び、まるで昔から知っていたかのような態度を見せる出雲に、警戒心を覚えながらも心を惹かれていく上総だったが……。上総は古代の王の生まれ変わりなのか? 時空を超える運命の歯車が今、回り始める!
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4.0「それから……、滑り台の近くに、これが」。そう言って敏生(としき)の差しだした物を見た瞬間、胃の捻れるような感覚が天本を襲った。それは河合の丸眼鏡だった。無惨にひびの走った薄いレンズ。まるで河合自身の身に同じことが起きたとでもいうかのように。事実、河合に同行していた早川は、重傷で倒れているところを発見されていた。だが、これは発端にすぎなかった。さらに怖ろしい出来事が天本を待ちうけていた……。
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3.8貧しい家に生まれたエミーネは、エルトゥールル帝国の後宮で皇太后に仕える女官。美しいと評判の姉の代わりに後宮へと差し出されて以来、コンプレックスを持ち、煌びやかな後宮で常に目立たぬようにふるまってきた。新帝の即位を祝う宴で、ラレンデ君侯の世子バヤジットから皇太后の情報を教えてほしいと頼まれる。彼の大胆さに驚くエミーネだが、後宮を一生出られないという絶望の中、バヤジットの間者となる決心をする!
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4.1エルトゥールル帝国の田舎町に暮らす少女ハディージェは医師見習い。訳あって帝都の名門カラハリル家を訪ね、そこでプライドの高い若き法官アスラーンに出会うことに。互いに第一印象は最悪。だが、亡くなった父同士がふたりの婚約を約束していたことが発覚する。婚約解消を条件にアスラーンの協力をとりつけ、ハディージェはアスラーンとともに故郷に向かうが、思わぬ事態に捲き込まれることに!
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4.0「ごめんね。ちゃんとした恋ができなくて」誰にも知られちゃいけない秘め事を抱えて暮らす少女・井上沙耶。憧れの先輩で、人を惑わせる雰囲気と端整な容姿を持つ、水谷歩。彼もまた秘密を抱える少年だった。知られたくない秘密だけど、誰かに気づいてほしい! 寂しさと愛しさと憎しみの間で、ふたりの恋は生まれる! 佐原ミズの瑞々しい少女のイラストで贈る新感覚ストーリー。
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3.0無法地帯シークレット・ガーデンで仲間たちと暮らす少年ユキノジョウは、街で不思議な少女を見かける。カラーコーンを被り、包帯で上半身をぐるぐる巻きにして、執事を従えた魔女ルックの少女だ。非日常が日常の街で育ったユキノジョウは見なかったことにするのだが、ある日、仲間で同居人でもあるハイドが自称魔女の少女を拾ってきて!!
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3.8「和也、君を僕の妻に迎える。君は誰よりも幸せな花嫁だ」世界で一番不思議な高校生・水野和也は、母方に脈々と受け継がれた特殊な能力により、男子高校生でありながら、ときに美少女に変身することがある。そしてまた、小田切真澄という男の婚約者がいたりもする。男同士で結婚なんかできるものか!! そう叫んでた和也だが、ある日、どんでもない変化が身体に現れてしまう。愛が呼ぶのは嵐か、それとも……!?
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3.0「立派な武将になったら……」「ふさわしい女人になって待ってる……」。幼い日に結婚を約束した士蘭と華羅。だが、心待ちにしていたその日を目前に、華羅は従姉妹の身がわりで、斤王、柴蘭涼へ嫁がされる。女は美しい政略の道具としか思っていない蘭涼に、美しい人形ではない! と華羅は反発、寵愛を拒否する。2年で斤国に利益をもたらせば、士蘭の元に返すと言う蘭涼の言葉を信じ、華羅の計略が始まる!!
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4.0親をなくし、明国の小さな村でひとり暮らす潤霞は、ある日、森で傷を負った男を助ける。彼はこの国の王 雪峰だった。この時から潤霞の人生は一変。見初められ後宮へ誘われた娘は、瞬く間に寵妃へと昇りつめる。しかし、そんななか、王が自分を慈しむ理由を知ることとなり苦悩する潤霞――私は、最愛の人の身代わりなのか――と。絆をなくした二人、その愛の行方は? 森崎朝香の真骨頂。純愛物語がここに幕を開ける!!
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4.0和睦の証として、隣国の閃王・巴翔鳳のもとへ嫁ぐ瓔国公主・香月。だがそれは、母の命を奪った王への復讐を果たすためだった。しかし、その日のために研鑽を重ねた暗殺はあえなく失敗。捕らえられた香月に王は言う、「君は殺さない」と。――その目的は、いったい何なのか? そして、愛と憎しみの狭間で揺れながらも、次第に王への想いを深めてゆく香月の、新たなる決意とは!?
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-攫われた恋人を救うため、少女は一人、東を目指す。
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4.3ノエルは画家見習いの少女。王家お抱えの画家だったという父を捜すため、自分も宮廷画家になることが夢だ。でも、宮廷画家は男しかなれない花形職業……。性別詐称は厳罰と知りつつも、ノエルは男の姿で画家を目指すが、仕事先で出会ったひきこもり公爵リュシアンに、女であることがバレてしまう! そこで秘密を守るのと引き替えに提示されたのは、リュシアンの花嫁になり仮面夫婦生活を送るという条件で……!?
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-十七歳の西園寺颯介は、右目が青で左目が緑というオッドアイの持ち主。「この世のあらゆる正邪を見破る」とされる特別な眼に惹かれ、人外の者が颯介に襲いかかる。そのときバケモノを蹴散らして現れたのは、一頭の美しい白虎。「彼」は十年前、颯介に奪われた自分の心臓を「今こそ返せ」と詰め寄るのだが……。変幻自在の幻獣王と、不可抗力でその相棒に据えられた男子高校生。相性最悪の退魔コンビ、ここに誕生!
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4.0闘いのため大切な仲間を失い、《守護者》の昴と気持ちが すれ違い落ち込む莉杏は、父ブルーノに誘われマルタへ行く。幼い頃過ごした屋敷で暮らすうちに失っていた記憶が蘇ってくる。ある夜、突然現れた謎の存在のピエロに聖杯のかけらはドイツにあると言われ!? 強い絆で結ばれ、無条件で惹かれ合う《薔薇騎士》と《守護者》。けれど、唯一の《薔薇騎士》を選んだとき、《守護者》は証を失うかもしれず。
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-右手の中指にある銀の指輪をシアオはいじった。同じような指輪をティエンもはめている。人間でなき者たち――二人の友情の証はこの指輪だ。20XX年、地球は核戦争の果てに疲弊の極みにあった。人間は“首都”に住むことで生き残っている。シアオやティエンたち“亜種”の力を借りて……。しかし、“革命”はその危ういバランスを一気に崩したのだ。「俺たちは何者なんだ?」――新世紀の幕開けを疾駆する少年たちのハイパーノベル!!
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4.0寛仁2年(1018年)。<神の子>としての能力(ちから)を持ち続けるため、夫、義明とは契りを結ばずに暮らしている宮だが、最近はなぜか寂しさを感じ始めていた。そんな折、神木に取り込まれた重家が発見される。愛しい長屋王の生まれ変わりが重家と知った<月の姫>香久夜(かくや)は、毎晩「神木=重家の魂」に寄り添っていた。その姿を見た宮の心も震えだす(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0寛仁元年(1017年)師走。いつものように屋敷に帰った義明は、宮がまるで別人であることに驚く。自分は威子と名乗る宮(?)。藤原道長の繁栄を恨む火華鬼の企みで、帝に入内する予定の道長の娘、威子と魂を入れ替えられた宮は、威子の部屋で式神も使えず逃げ出せずにいたのだ。このままでは宮は後宮入りし、帝と同衾する? 義明は思い余り、邸に押し入り宮をさらうが(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0長和6年(1017年)秋。生命の欠片を奪われ、前にも増して儚げで消えてしまいそうな宮を心配する義明。体躯(からだ)に火龍を宿し、いつそれが暴れ出すかわからない義明が不安な宮。だが、長屋王の魂だけでも取り戻し夜の世界に持って帰ろうと画策する香久夜によって、義明の体躯は再び火龍に支配されてしまう。火龍になってもなお宮を護ろうとする義明だが(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0長和4年(1015年)初夏。相変わらず、記憶を封じられたままの義明(よしあきら)だったが、宮への愛しい想いはつのるばかりだった。一方、宮は香久夜(かくや)を悪しきモノと捉えていない義明に苛立ち、素直になれないでいた。そんな折、大納言頼通(よりみち)の子をなした召人(めしうど)が急死し、頼通も悪霊に取り憑かれた。子どもができない正妻の呪詛なのか(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.217世紀半ば、現在のドイツ地方は、300の国家が割拠した。その1つハルバーシュタット公国は、若き選定侯率いるブランデンブルクに、まさに落ちようとしている。令嬢の身代わりとして城に残った、宰相の娘マリアは、その夜、父を処刑した選定侯に14歳の体を奪われる。戦乱のヨーロッパを舞台に、愛と生きる道を必死に探る少女。息もつかせぬロマンス。第3回ホワイトハート大賞・佳作受賞。
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3.9「夢を……買うと申すか」深淵のような瞳の底で、妖しい微笑が揺らめいた。世にも美しい娘の姿は、黄金の光に包まれて、天女のそれに紛(まご)うかと思われた。だが、次の瞬間、天本と敏生の眼前で繰り広げられた光景。――それは信じがたいまでに恐ろしく、そして哀しいものだった……。精霊の血を継ぐ少年と、美貌の追儺師(ついなし)が術を駆使して、百鬼妖魔を討ち破る! 話題のネオ・オカルト・ノヴェル開幕!
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4.0寛弘5年(1008)仲秋。都は中宮彰子の懐妊に沸き立っていた。皇子誕生ともなれば、道長の権勢は盤石となる。だが、それは同時に、第1皇子敦康親王の立場を危うくすることでもあった。親王の後ろ盾である伊周はもちろん、帝や宮さえも心から皇子誕生を望むことはできずにいた。迷いは、中宮を苦しめる怨霊との闘いにも影を落とす。宮を案じる義明。そんなふたりを亜空から嘲笑う神々しい声の主は──!?
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4.0探偵業を営む鷺浦悠人は、ある青年の死を調査中に「Foolish Children」というウェブサイトを発見する。それは命をかけるゲーム。一方、女子高生の都薙緋真は、友人の川崎真夜が突然姿を消したことで途方に暮れていた。やがてふたりは出会い、ネット上のゲームが引き起こす恐怖の渦に巻き込まれていく――。若い感性が、現代に生きる人間の浮遊感を絶妙に描き出す。ホワイトハート新人賞受賞作!
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4.0英国の全寮制パブリックスクールで、唯一無二の親友だったユウリとシモン。が、二ヵ月前のある事件でユウリが行方不明になりシモンは失意の底にいた。そんな兄の姿を見て、予知能力を持つ弟のアンリは自分の見た夢の話をするかどうか迷っていた。一方、パリに住む画家志望のミリアムは奇妙な夢のお告げで、一心不乱に梯子の絵を描いていた。アンリの夢とミリアムの夢、その先には……!?
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3.5各務コーポレーション不動産部には、泣く子も黙る地獄の閻魔王の住まいの名を冠した「森羅殿」という部署がある。それはここで働くメンバーが、一般社員とは異なる特殊な業務に就いているから。その業務とはつまり、自社管理物件がらみの「この世ならざるもの」の苦情処理。配属されたばかりの新人・槇良実と、単なる出入りの花屋の店員でありながら、誰よりも退魔能力の高い漣蓮之介は、問題の物件に乗り込むが……。
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3.5英国西南部、サマセットシャーにある全寮制のパブリックスクール「セント・ラファエロ学院」。湖を内包する広大な敷地に立つその学院は、さまざまな国から男子生徒が集まる名門校である。学生の一人、オカルトに造詣の深いコリン・アシュレイは、スペンサー家の蔵書を巡る企みに加担することに……。同じ頃、学院内では「魔に魅入られた」と怯える下級生と不思議な力を持つユウリ・フォーダムが対峙していた。 ◆◇◆作家先生より特別コメント頂きました!◆◇◆ こんにちは、篠原美季(しのはらみき)です。今回は、「セント・ラファエロ妖異譚」の第1作『伯爵家の蔵書目録』をお届けします。「妖異譚」といえば、ご存じの方はご存知ですが、ご存じでない初めての方にも、かなりお勧めの新シリーズとなっておりますので、これを機にぜひとも「妖異譚」の世界に踏み込んでみてください。本当に、まったく予備知識なく楽しめますし、自分で言うのもなんですが、はまること、必至です!!(な~んちゃって♪)特に、西洋の歴史が好きな方、あるいはオカルト哲学や神秘的なものが好きな方、さらに英国貴族の世界観が好きな方は、ぜひぜひ、ご一緒に篠原ワールドを楽しんでください。
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3.0かつて大国として栄華を極めたラスカリス帝国の皇女イレーネは、先帝と踊り子との間に生まれ、蔑ろにされて育った。新興国ファルーク王国の侵攻から免れるために、人質として嫁ぐことを皇帝から命じられるが、逃亡を図ったために従弟を皇帝に殺されてしまう。故国への憎しみを抱えてファルーク国王ジャファルのもとへ送られたイレーネはその夜、国王ジャファルに斬りかかるのだが……!
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4.3強国に挟まれ悩むブロア領主アスラン、政略結婚から逃げ出すその妹レイチェル、領主に恋するがゆえに別の男に体を許してしまう侍女ジェシカ、騎士になれない体に苦悩する若きフランス王フィリップ、身分を捨て自由に生きる吟遊詩人ブラン。 強い者が正義であった時代、若者たちは、運命に逆らい、本当の愛を模索していた。 12世紀のフランス、豊かなブロアの大地に、熱い青春の伝説が語り継がれる。
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5.0「あれ? もしかして――琴平(ことひら)さん?」人気テーマパークに小一郎(こいちろう)たちと遊びにきていた敏生(としき)は、人込みのなかで誰かに呼ばれ、振りかえって、目を丸くした。かつての事件で会った懐かしい顔――当時は女子高生だった2人の女性の姿が、そこにあったからだ。その2人から持ちかけられた、ある相談事。「あるひとから預かってくれって頼まれたものがあるんです。でも、それが……」
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3.0激しい羽ばたきの音とともに矢のごとく舞い下りてくる巨大な翼。闇よりもなお黒い、忌まわしい姿のそれは、薄刃のごとき鉤爪(かぎづめ)で少年のやわらかな皮膚を容赦なく裂き破る。華のように散る鮮血。眼もくらむほどの苦痛。――みるみる混濁していく敏生(としき)の視界、だが、誰より大切な人の背中が映る。(天本さん……!)。追儺師(ついなし)・天本と半精霊・敏生。話題のコンビが百鬼を討つ!
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4.0寛弘3年(1006)、平安京。焼失した内裏再建が始まったが、内覧・藤原道長は困惑していた。夜の都大路では、資材や人足が消え、銀鬼が空を飛ぶという。<神の子>宮と、聖結界を持つ夫・義明は、花山院に取り憑いた魔物相手に闘っていた。この異国の魔物には、宮の力も通じない! 苦闘する2人の前に、宮と瓜二つの銀髪の少年が現れた。なぜか、動揺する宮……。<カゲ>と呼ばれた、この少年の正体とは!?
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4.0寛弘5年(1008)初夏。「殿、私を離別してくれ──」。〈神の子〉宮からの突然の申し出に、身分違いの夫・源義明(みなもとのよしあきら)の憂鬱は続いていた。若き貴公子・頼通は宮への想いを募らせ、脩子内親王(しゅうしないしんのう)は無心に宮を慕っている。都では、女たちを誘う怪しげな呪術の噂が立つ。確かめようと誘いに乗った宮を待ち受けていたのは、思いがけない罠だった? 消息を絶った宮に、義明は……!
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-寛弘6年初夏。頭中将の"女通い"につきあわされた義明は、黄泉に行けず彷徨う霊に襲われる。一方、宮は「秀真(ホツマ)」の古文書を継承する翁の協力で、夜刀神が神代の昔"妬心"ゆえに高天原を追われた真相を知る。霊が彷徨うのも夜刀神の仕業なのか――!? 亜空で宮とはぐれた義明は夜刀神の企みを知り、宮に報せるべく異界の湖に飛び込むが、再び浮かび上がることはなかった……!!
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4.0寛弘4年(1007)初秋。内覧藤原道長は、念願の御嶽詣に吉野へと出発した。宮に付け文をよこした頼通も一緒とあって、随行する義明の気は重い。都では、花山院の御所が謎の獣に襲われ、宮を"姉"と慕う第一皇子敦康親王に取り憑いた怨霊が、平将門と名乗る。親王を救わんと、ひとり闘いを挑む宮。急遽、都へ舞い戻った義明だか……宮を危機から救うことができるのか!?
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-北鎌倉の墓地で久しぶりに再会した、16歳の咲也と亮。それがすべての始まりだった。一大コンピューター関連会社の社長を務める亮に招待され、彼のオフィスを訪れた咲也は、突然の爆発騒ぎに巻きこまれる。テロリストの仕業として片付けられたその事件はしかし、後に起こる衝撃的な出来事の、ほんの幕開けにすぎなかった。光と闇の使者が華麗に舞う、近未来世界のサイキック・アクション・ロマン開幕!!
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-永禄10年のある雪の日、少女結社の一団を壊滅させた黒桔梗の長――桔梗時貞の前に、闇の世界を統べる魔王が降りたった。そして四百数十年後の現在――。桔梗一族の年若き長にして、因縁を知らず少女結社の末裔を率いる桔梗一奈(いちな)のもとに、闇の王が再び姿を現す。魔王は、桔梗の長が持つ銀環を奪い、忠誠を強要するが……!? 華麗なる少女戦士が舞う、艶やかなバトルアクション・ノベル開幕!
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