ハーレクイン・ロマンス小説作品一覧

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  • 二人で暮らせば
    -
    父の遺言により、あと五カ月以内に結婚しなければ、何よりも愛している家ブランコートを相続できなくなると知り、キンバリーは窮地に立たされていた。そんな折、友人のパーティでスレイドという男性に出会う。彼はプレイボーイだから結婚してもすぐ離婚するだろう――友人のその言葉で、キンバリーはある計画を思いつく。
  • オアシスのハネムーン
    -
    フェリシアはごくふつうの典型的なイギリス人だが、クウェート屈指の大財閥の一人息子から求婚された。結婚するためには、彼のおじラシッドの許しが必要だ。ラシッドの好意をかち得て、結婚を認めさせるためフェリシアは一人、クウェートに飛んだものの、はじめから金目当ての女ときめつけられてしまう。
  • この夜を永遠に
    3.0
    男性の目を引くセクシーな容姿が、セリーナには悩みの種。軽い女に見られるが本当は奥手で、目立たないように生きてきた。ある日、彼女が働くレストランに、ビジネスマン風の客が訪れた。ハイスクール時代の憧れの先輩、アーロン・キングズリー!17歳の頃、酔った少年たちに絡まれ、助けてもらったことがある。あれからずいぶん経つけれど、私をまだ覚えているかしら?昔どおりの魅力の上に、成功した者特有の雰囲気をまとった彼は、セリーナに気づくと興味深そうに彼女の全身を眺めまわした。彼も他の人と同じね――セリーナは失望を隠して接客するが……。
  • アラビアンナイト
    3.0
    幼い娘をひとりで育てるレオニーは、アラビア語をいかし、絨毯を販売する仕事で認められつつあった。そんなある日、めずらしくレオニーに急な依頼が入る。通された豪奢な部屋にいると、背の高い男性が姿を現した。かすかに外国訛りのある低い声は、5年前に会ったきりの夫、ドマン国の君主バディールその人のもの。あと1年待てば離婚が成立するのに、今さらどうして……?そのバディールの口から出されたのは、レオニーとの復縁、断れば娘の親権を奪うという容赦のない要求だった――
  • 億万長者のプロポーズ
    2.0
    16歳のアビーは伯爵令嬢ながら、ささやかな贅沢も、着飾ることも知らずに没落しつつある家を支えてきた。そんな彼女に社交術を身につけさせようと父があずけた名家で、アビーは億万長者のエミリオ・ディスに出会う。連夜のパーティで皆がこぞって彼の気を引こうとするなか、彼がダンスの相手に選んだのは、痩せっぽっちのアビー。だが舞いあがって求めたキスは拒絶され、心に傷だけが残った。9年後、会社の得意先の会長として、そのエミリオが現れる。けれど、彼はアビーに気づきもしないようで……。
  • 愛の谷の花嫁
    -
    ひどい、あんまりだわ。キャロリンは非難を浴びせてくる男をにらんだ。サラクスの領主で、ハンサムなうえに傲慢なカルロス・ダルヴァレス。ここでは彼の言葉は法も同然だと聞いている。当地で仕事を続ける父を思って我慢を重ねてきたけれど、もう限界。同じ年頃で気の合う彼の弟と、湖で一緒に泳いでいただけなのに、わたしのほうから誘惑を仕掛けたと言うのだから。母国イギリスでは考えられない、あまりにも理不尽な言葉の数々だった。「弟は、君のような“違う種類”の人間とはつき合わないんだ」身分を見下されたうえ、ふしだらな女とまでほのめかされ、気づけばキャロリンは、カルロスの頬をひっぱたいていた!■“作家が憧れる作家”アン・メイザーの1970年の旧作を初邦訳でお届けします。誇り高きラテン系ヒーローが15歳も年下のヒロインの行状に目を光らせるのは、一族と領地の秩序を守るためか、それとも……? 古き良きHQロマンスの醍醐味を味わえる一作。
  • あの愛をもう一度
    3.5
    困窮する兄夫婦のために、マーニーは不本意ながらやむなく、イタリア人実業家である元夫、ガイに助けを請うことにした。4年前、彼女は妊娠を知らせるため駆けつけた先で夫の不貞を知り、言い訳しようとする彼を振りきって離婚を決めた。15歳も年上の夫には、汚れを知らぬ幼妻では不満だったのだろう。怒りと憎しみは消えないけれど、今、頼みの綱は彼だけだった。援助の見返りに何かほしいものはあるかとマーニーが訊くと、ガイは悪魔のように冷ややかで官能的な笑みを浮かべて言った。「きみがほしい。今この瞬間から、ぼくと一緒に暮らすんだ」
  • 十代のころ
    3.0
    親族の苦境を聞きつけてマギーは10年振りに故郷に帰った。懐かしい我が家を前に、封印したはずの苦い記憶が甦ってくる。両親を早くに亡くして内にこもりがちだった少女時代、やさしく見守ってくれた義理のいとこのマーカス……。マギーは彼に夢中になり、愚かにも愛されていると信じた。だが、彼の突然の婚約発表によって淡い恋心は打ち砕かれ、彼女は傷心のあまり、取り返しのつかない過ちを犯したのだ。「出ていけ!」そう叫んだマーカスの怒声は今も耳に残っている。いまだに疼く傷跡を胸に、マギーは勇気を出して家の扉を開けた
  • 愛のファントム
    4.5
    父が起こした仕事上の重大なトラブルを処理するため、ミーガンは取引相手のイーサンの住む屋敷へ向かった。噂によれば、世にも醜い姿の彼は決して人前に現れないという。屋敷の異様さに不安を覚えつつ、彼女は従僕に取り次ぎを頼んだ。暗い部屋に通され、目を凝らすと、男の姿が闇に浮かびあがった。顔は半分しか見えないが、この世のものとは思えないほど美しい。想像との違いに戸惑いながら、ミーガンは父の免罪を請うた。すると男は、彼女を幽閉して“楽しむ”間は許すとしたうえで、こう告げた。「但し、君に飽きた瞬間、ぼくは彼を破滅させる」
  • 妻の隠された昼の顔
    3.7
    昼は他人のように振る舞い、 夜は恋人のように誘惑する。 インテリアデザイナーのレオニーは顧客の会社を訪れ、驚く。彼女を待っていたのは新しい社長のアダム──別居中の夫だった。彼のオフィスを改装してほしいという依頼だったが、どうやらレオニーの勤め先をつきとめた上で、何かの意図があって彼女を指名してきたらしい。8カ月ぶりの再会。アダムの傲慢さは消えて、優しさが溢れていた。完璧なディナーのあと、レオニーは彼からベッドに誘われ、甘い余韻に浸りながら朝を迎えた。私たちは離婚するはずでしょう。いったい、どういうつもり?いぶかる彼女に、アダムは驚くべき提案をもちかける。
  • 珊瑚礁の愛人
    -
    私を愛人呼ばわりして蔑んだ男── なぜ彼と6カ月も同居しなければならないの? ジョアンナは伯母を看取るため、南太平洋に浮かぶ島へ渡った。家政婦である伯母の雇い主の富豪は好人物で、伯母亡きあともジョアンナを娘同然に可愛がり、面倒をみてくれた。だがその富豪も亡くなり、入れ替わるように島へやってきた、富豪の義理の息子ルークの存在が彼女の運命を大きく変える。彼は最初からジョアンナを継父の愛人だと決めつけ、敵意をむき出しにしてきた。その理由ははっきりしている。伯母の雇い主は、血縁のないジョアンナに多額の遺産を遺していたのだ。しかも不可解な条件付きで。相続のため、彼女は6カ月間、ルークと一緒に暮らすほかなかった。
  • ウエイトレスの初恋
    3.3
    「僕が君の最初の男になってやろう」 出会って一週間のボスの言葉に体が震えた。 ウエイトレスのアリーナは人材派遣会社から急な紹介を受けた。プレイボーイとして名高い大富豪、デミアンの臨時秘書として、彼が所有する不動産の売却を手伝ってほしいというのだ。期待を胸に、彼の滞在するホテルを訪ねたアリーナだったが、女性とベッドで楽しんだばかりのデミアンと鉢合わせして動揺する。私に彼の秘書なんて勤まるのかしら? こんなにセクシーなボスの?一方、うぶな様子ではにかむアリーナを見たデミアンは、新鮮な驚きを感じていた。今まで付き合ってきた女たちとは大違いだ。男と目が合っただけで頬を染める女が、この現代にまだいたとは!彼女には手ほどきが必要だ。むろん仕事が終わればお払い箱だが……。
  • いばらの恋
    3.7
    わたしにばかりつらく当たる彼。 いっそ嫌いになれたらいいのに! 看護師のジェニーは両親を早く亡くし、伯母に育てられた。その伯母が急病に倒れ、主治医と親しいオランダ人外科医、エデュアルト・ファン・ドラーク医師が診察にやってきた。名医だというが、彼はジェニーの名を覚えないばかりか、彼女を冷淡にあしらい、往診のたびに辛辣な皮肉を言う。伯母の命の恩人とはいえ、なんて嫌な男性なの!その一方で、彼が時折見せる優しさにジェニーは戸惑った。そんなとき従兄の美しい未亡人マーガレットが伯母を訪ねてきた。エデュアルトが彼女に魅了されていくのを見るうちにジェニーの心はなぜかさざめき立って……。■優しく穏やかな書き口で、ファンの心を癒やすベティ・ニールズ。 看護師とオランダ人医師の心温まるロマンスをお楽しみください。
  • 愛されない娘
    -
    これはきっと、片思い。 私は愛されたことがないから……。 仕事ばかりの両親に顧みられず、祖父に育てられたニーンは、最愛の祖父とふたりでカフェを営むことをずっと夢見てきた。祖父が亡くなると、彼女は独りその遺産を元手に店を開こうとするが、両親がにわかに相続権を主張しはじめ、夢を阻まれてしまう。しかたなくニーンは、新しくオープンするカフェの店長職に応募し、リコというイタリア系のハンサムなボスのもとで働くことになった。仕事熱心で魅力的な彼にしだいに思慕の念を募らせるが、なぜかリコは心を開こうとせず、彼女の胸は切なさに締めつけられた。これ以上彼を好きになっても、二の次にされて傷つくだけよ。愛されない苦しみを知るニーンは、必死に恋心を戒めるのだったが……。■2014年にボス&秘書のシークレットベビー物語で鮮烈なデビューを飾ったミシェル・ダグラスの最新作をお贈りいたします。唯一の心の拠り所だった祖父を失いながらも、気丈に夢を叶えようとするヒロインと、深い秘密を背負い心を閉ざすヒーローの切ない恋物語。
  • 仮面の下の大富豪
    4.0
    欲しかったのは、 彼の愛の言葉。 エバンジェリンは声帯手術に失敗し、歌姫としての輝かしい未来を失った。そのうえ、信じていた婚約者にも裏切られ、傷心を抱えて訪れたベネチアの仮面舞踏会でブロンドのゴージャスな男性に出会い、心を奪われる。ところが、そこになんと新しい恋人を連れた元婚約者が現れた!動揺した彼女は身を隠そうと、とっさにブロンドの男性にキスをした。エバンジェリンの事情を察し、恋人役を申し出てくれた彼の名はマット。仮面からのぞく青い瞳がなんて魅力的なのかしら。気さくで優しい彼のおかげで、ひとりぼっちの夜は魔法の夜に変わった。彼女は情熱に突き動かされるまま、夢の一夜を過ごす――やがて、彼の愛を疑うことなく妊娠を告げたエバンジェリンだったが……。■ベネチアを舞台に繰り広げられる幻想的な恋模様――キャット・キャントレルのD-1634『偽装結婚のルール』関連作をお贈りします。ヒロインの妊娠を知った直後、実業家ヒーローが外した優しいプレイボーイの仮面。彼の真実の姿とは?
  • 氷のキスを花嫁に
    3.0
    冷酷なギリシア富豪が残したのは、 胸の痛みと苦しみ、そして屈辱。 妹夫妻の死後、赤ん坊を引き取ったナオミの家に、かつて熱烈に愛しながら別れを告げた元夫アンドレアスが突然現れた――ギリシア大富豪らしいカリスマ性も気高さ溢れる美貌も、昔のままだ。7年前ナオミは、出会ってすぐに彼の虜になり、プロポーズを受けた。だが夫婦として分かち合えたのは、ベッドでの狂おしい情熱だけ。氷のように冷たく心を閉ざす夫との生活はあまりに虚しかった。なのに、今頃なぜ彼が? ナオミはふとある事実に気づき、愕然とした。アンドレアスは、亡くなった義弟とは親友同士だった。まさか……!次の瞬間、無情に響く声がナオミを打ちのめした。「親友の遺言に従い、赤ん坊はぼくが引き取る」■衝撃の展開!! 人生の目的は富を築くことのみ――どこまでも冷徹でセクシーなギリシア富豪に、愛娘を奪い取られる恐怖からヒロインが下した決断とは? 本作はD-1527『海運王に魅せられて』、D-1621『消せない情熱の記憶』の関連作です。
  • 迷い込んだ愛の森
    -
    運命のいたずらで結ばれた相手は、 愛など信じない冷徹な貴族だった! 貴族の家に五女として生まれたデルフィーンは、姉たちのように美人でも優雅でもないことに引け目を感じていた。華やかな社交界にもなじめず、おばの影響で慈善活動に精を出す毎日だ。ある日、デルフィーンは孤児院から逃げ出した女の子を捜すうち、いかがわしい館に足を踏み入れてしまった。そこで、何者かの配下とおぼしき男から“人助け”を頼まれる。そして親切心からついていった先に、容赦ない運命が待ち受けていた!男の上司であるスティーヴンという名の貴族に娼婦と間違われて……。相手の勘違いに気づいたのは、時すでに遅く、純潔を奪われた後だった。ああ、困った人の役に立ちたかっただけなのに、なぜこんなことに?■想像と史実が絶妙なバランスを保つ物語を描くヘレン・ディクソンの新作を久々にお届けします。運命に弄ばれ、まだ見ぬ将来を汚されてしまったデルフィーン。彼女の両親は娘が巻きこまれた由々しき事態を知り、スティーヴンに責任を取って結婚するよう迫り……。
  • 【無料お試し版】 2014年を飾ったハーレクインのヒーロー達 ★電子目録付き★
    無料あり
    3.0
    2014年もハーレクインには様々なヒーローが登場しました。傲慢な態度とは裏腹に繊細な内面を持つヒーロー、色っぽいけど“おとぼけ”な一面を持つヒーロー、難癖ばかりつけてはヒロインを困らせてばかりいるヒーローなど、どのヒーローもハンサムでゴージャスながら、魅力のツボは十人十色。そこで、2014年に刊行された作品の中から、印象に残ったヒーロー、ベスト3を選んでみました! 見事、3人に選ばれたのは……? ★2014年電子書籍配信作品一覧付き★
  • 命のブーケ
    -
    好きになった男性の婚約者と旅行する。そんな自虐的な行為が悲劇を招いた。■ソフィーが建設会社の経営者ドミニク・ウィンターと知りあったのは、ウェクスラー家の屋敷で造園家としての仕事を始めた日だった。ドミニクがよそよそしくうなずいただけで、ソフィーは強烈な彼の魅力のとりこになった。だが彼はウェクスラー家のひとり娘バーバラの婚約者だ。そのバーバラが、ひょんなことからソフィーのカリブ海旅行に同行し、ヨットで沖合に出たまま行方不明になってしまうとは!急遽彼女たちが滞在している島に飛んできたドミニクは、責任はソフィーにあるとばかりに尊大な態度をとる。それでもソフィーは彼に同情し、慰めずにはいられず、いつしかふたりは互いを求めて狂おしく愛を交わしていた。帰国後ほどなくして、ソフィーはとんでもない事実を知ることになる。彼の子供をみごもってしまったのだ。
  • 今は大人の恋
    4.0
    仕事をとるか、結婚生活をとるか。それがつらい別れの理由だった。■うららかな春の日差しにあふれるハイドパークを、アニーはボーイフレンドのジョンと散歩していた。突然、ジョンがアニーの手をとり、指をからませた。彼はプロポーズの言葉を口にするだろう。アニーは直感した。だめよ、わたしにはまだ心の準備ができていない……。そのとき、アニーの携帯電話が鳴った。新聞の編集者からだった。ジャーナリストとして働く彼女にとって大きな仕事が入ったという。ニースに飛び、実業界の大物とのインタビュー記事をまとめること。相手はコンピュータ・ネットワークの帝王と呼ばれ、マスコミ嫌いで知られるジョヴァンニ・カーライルだった。彼の名前にアニーは激しく心を揺さぶられる。少女の日に出会い、かつて深く愛しあったが、別れてしまった人。その彼が、アニーをわざわざ指名してきたという。なぜなの……。
  • 僕だけを愛して
    3.0
    母が幸せになるならなんでもする。たとえ、したくもない結婚でも。■アリーは数年前、悲しい事情で父を失った。母はいまだに立ち直れず、貧しさのなかで希望も持てずにいる。そんな母に家を買ってあげようと、アリーはモデルになった。有名になった今も、派手な生活はせずに貯金に励む毎日だ。ある日、アリーは夢のような知らせを受けた。亡くなった伯父が、彼女に田舎の家を遺したというのだ。だが、それにはひとつ条件がついていた――伯父の死後一カ月以内に、アリーが結婚していること。彼女の心は決まった。形式だけの結婚をして、家を手に入れよう。でも、そんな話に乗ってくれる人はいるだろうか?アリーは最近知り合ったばかりの男性を思い出した。ハンサムだが、しがない窓拭き屋のジェスロ・コール。ひょっとすると、彼なら同意してくれるかもしれない。
  • ダンシング・ラブ
    3.7
    アメリカ南部に勢力を持つブラックストーン家。跡を継ぐはずだった夫を亡くしてからも、スーザンは貞淑な未亡人として家業に、そして家族に尽くしてきた。あるパーティの夜、ふいに訪れた惑わすような瞳の男に誘われるがまま、情熱的なダンスをする。夫の死後、初めて感じた心のざわめきに酔いしれるのもつかの間、スーザンは男の正体を知り愕然とした。過去に問題を起こし、勘当された夫の従兄コード。厄介者の彼が、一族への復讐を誓って帰郷したのだ。
  • 砕かれた情熱
    3.7
    はるかな大地で彼女に訪れたのは、真摯な情熱と、悲しい初恋。■ジェニファーは新しい仕事につくため、大都会での激務で疲れきった体にむち打って、はるばるテキサスの牧場へとやってきた。しかし、やっとの思いでたどり着いたとたん、険しい顔の男性が現れ、なんの用かと詰問した。何も聞いていないのかしら?ジェニファーはいぶかりつつ、雇ってくれたロバートの名を出したが、その男性は突然目をぎらつかせて言い放った。「なんの冗談だ? 弟は一週間前に死んだ」
  • 運命の舞踏会 ロイヤル・ブライド I
    -
    祖母の管理するアンダースポイント城で夏を過ごしていたジュリーは、王室舞踏会に招待され、憧れのエリック王子と踊った。彼女は思いを告白したが、すげなく拒絶されてしまう。それから九年後―。城の管理人となったジュリーは、病床にある国王から、王室舞踏会のいっさいを任された。忙しく立ち回る彼女の前に、突然エリックが現れる。舞踏会で婚約発表をし、国王を安心させたいというのだ。ジュリーは長い間抱き続けきた夢が破れたことを悟った。だが、事態は思わぬほうへ展開する。直前になって、婚約者が駆け落ちしてしまったのだ。「フィアンセのふりをしてほしい。国王が回復するまでの間だけ」エリックはジュリーに、冷ややかにそう申し渡した。
  • 花婿の誓い
    -
    上司との結婚を夢見るなんて、真面目で有能な秘書として失格だ。■アレックスはブロンドの髪を茶色に染め、地味な服を着て、多国籍企業の社長ディミトリオス・パンダキスの秘書を務めている。数年前、採用面接を受けたとき、少しでも真面目で有能な女性に見られたくて外見を偽ったのだった。アレックスは彼に恋心を抱き続けてきたが、こんな野暮ったい姿の自分が愛される可能性はないと思い知った。ディミトリオスは名うてのプレイボーイで、結婚など絶対しないと断言している男性。これ以上そばにいるのはつらすぎる……。ついにアレックスは会社を辞めようと心に決め、最後の仕事として、彼のギリシア帰国に同行した。ところが、ディミトリオスは壮麗な自宅に到着するやいなや、まるで恋人同士のように振る舞い始め、アレックスの度肝を抜いた。
  • 復讐という名の情熱
    -
    復讐に燃える男との一カ月の航海――彼女にとってはこの上ない苦痛となるはずが。■キャリーは弟とともに、エーゲ海の島々を運航する運送業を営んでいる。彼女は船上でじりじりしていた。弟のジミーが戻ってこない。早く出発しないと約束の時間までに荷を届けられなくなるのに。かわりに船に乗りこんできたのは、見知らぬ男だった。しかも、男はジミーの到着を待たずに勝手に船を出してしまった。男がようやく口にした名は、ニコス・スピラキス。ギリシアで知らぬ者のない海運王だ。そんな人がなぜここに?ニコスによれば、彼の妹は許嫁がいるにもかかわらず、ジミーに妊娠させられたらしい。ニコスはキャリーを妊娠させることで、一族の名に泥を塗られた恨みを晴らそうというのだ。とんでもない話だわ! 頭ではきっぱりと拒絶しながらも、キャリーの心はセクシーなニコスに強烈に引きつけられていた……。
  • フィアンセはレンタルで
    4.0
    ヴィヴィアンは広告会社の経営に携わる二十五歳。最近、共同経営者の一人が別の広告会社に引き抜かれて、大口のクライアントを失い、会社は存亡の危機に瀕していた。会社を救うためには、大きな広告の契約を獲得しなければならない。そこへ舞いこんできたのが、クローヴァー社の広告の契約だ。ところが、クローヴァー社の社長レイトンは、ヴィヴィアンの体を眺めまわしたあげく、取り引きを持ちかける。自分のフィアンセとして実家のパーティに出て、群がる女性たちの盾になってくれれば、広告の契約を結ぼうと。ぶしつけな視線をそそぐレイトンに反感を覚えながらも、ヴィヴィアンは契約欲しさにその取り引きを受け入れる。レイトンがなにを企んでいるにしろ、自分の身は守れるはずよ。あっさり誘惑の罠にかかったりしないことをわからせてあげる!
  • 天使のもう一つの顔
    -
    女性に不自由したことのないプレイボーイが、無垢な牧師の娘に熱をあげて……。■ルースは、小さな村で牧師の娘としてつつましく育った二十二歳。親から独立し、広い世界を知るために、一年半前にロンドンに出てきた。雑誌社で雑用係の仕事についた彼女が一人オフィスで残業をしていた夜、不気味な足音が耳に届いた!入ってきたのは見ず知らずの男性で、ルースは震えあがった。彼が社の新しいオーナー、フランコだとわかってほっとしたのも束の間、彼の男っぽい魅力にどぎまぎしてしまう。こんなに強引で心を乱す男性に出会ったのは初めてだった。一方、フランコは、今どき珍しいほど無垢なルースに心を惹かれた。そして、女性に不自由したことのない彼が、初めて思い悩む。彼女ともっと親しくなるにはどうしたらいいのだろう?翌朝、フランコはルースをオフィスに呼び出し、ある仕事を持ちかけた。彼とチームを組むことを条件に。
  • 仮面の悪魔
    3.5
    仮面の下に隠された素顔……。でも、唇は嘘をつかなかった。■マキシは有名トップモデル。華やかなキャリアを手にしたが、心は満たされなかった。妹の婚約者を奪って故郷をあとにしたあの日から裏切りの代償を払い続けている。妹を守りたい一心が、妹には憎まれ、両親にも見捨てられた。そろそろ本当のことを明かすべきだ。そして家族を取り戻そう。マキシは今、車の運転席で七年ぶりのわが家を前に決意していた。不意に、背後から近づいてくる車の音に気づいた。茂みがじゃましてカーブの先に止まったマキシの車は見えない。衝突を覚悟したが、車は急ブレーキでなんとか事故を回避した。たちまち、運転していた男性が怒りに任せて飛び出してくる。マキシは息をのんだ。なんてハンサムな人だろう。でも次の瞬間、何も考えられなくなった。突然キスされたのだから!
  • 街角のシンデレラ シンデレラに憧れて
    3.0
    ホリーは乳母車を押しながら、寒さと空腹と恐怖に襲われていた。深夜の一時だというのに、生後八カ月の赤ん坊をかかえ、ロンドンの街をもう何時間歩きつづけているだろう?子供の父親に捨てられ、行くあてもない。このままでは……。物思いにふけっていた彼女は交差点に近づいていると気づかなかった。次の瞬間、車道との段差に足をとられ、ホリーは転倒する。同時にすさまじいブレーキ音とタイヤのきしる音が街角に響いた。リムジンから飛びだしたイタリア人の富豪リオ・ロンバルディは、頭を打って意識を失った、幼いとさえ言える若い女性の姿を目にした。彼はほんの一時間前、自分を裏切った女性と婚約を破棄したばかり。だが病弱な母親を落胆させないためにも、妻は必要と考えていた。数分前には、このあと最初に出会った女性を呼び止め、妻になってくれと頼もうかとさえ思っていた……。
  • はじまりはハプニング 恋人はドクター
    -
    これは激しい陣痛による幻覚症状に違いない。シカゴでも指折りの名医の彼が、どうしてここにいるの?出産で診療所に運ばれたレキシーは、立ち会いの医師を見て驚いた。シカゴに住んでいたときの隣人で一度だけ夜をともにしたタイラーだ。あの夜レキシーはリストラで職を失い、故郷に戻ることになっていた。だが普段と違って憔悴したタイラーに会い、ディナーに誘われるとずっと彼に憧れを抱いていた彼女は街を去る感傷も手伝ってノーとは言えなかった。そして、そのまま愛をかわしてしまったのだ。翌朝幸せに満ちて目覚めたものの、彼が見せた冷たい態度に傷つき、レキシーはすべてを忘れて一人で生きていく決心をして帰郷した。それなのにタイラーが再び目の前に現れ、作り笑いを浮かべている。たった今、自らが取り上げた子があの夜の情熱の証とも知らずに……。
  • 伯爵の恋人 シンデレラに憧れて
    -
    シドニーで教師を務めるマリーナは、結婚式を三週間後に控えながら、婚約者シェーンの反対を押し切って白血病の少女レベッカに骨髄を提供するために、イギリスに発った。ヒースロー空港に迎えに来ていたのは約束の運転手ではなく、レベッカの大叔父、ウィンターボーン伯爵のジェームズだった。堅苦しい雰囲気を漂わせているものの、伯爵のイメージにはほど遠い。若く、ハンサムで、セクシーで、しかもまだ独身だ。初対面だというのに、マリーナは彼にみだらな妄想を抱く。伯爵の家に案内されるなり、雇人が忠告した――伯爵には、婚約を考えている美しい令嬢がおります。そう、私にも婚約者がいるのよ。マリーナは自分に言い聞かせた。でも、ジェームズの前では、シェーンの魅力が薄れていく。なぜ?これからしばらく伯爵の家で過ごすのに、こんな気持を抱いていいの?
  • 脅迫された花嫁 地中海の恋人
    -
    ファッションショーのモデルとして訪れたバルセロナで、十九歳のローズは若き銀行家ハビエルと出会い、結ばれた。だが翌朝、初めての恋は無残にうち砕かれる。傷心の彼女はイギリスに帰り、学業に戻って医師を目ざした。十年後、アフリカで医療に携わっていたローズに転機が訪れた。心身の疲れから、休養せざるをえなくなったのだ。帰国直後の週末、従妹の婚約パーティに出たローズは、従妹のフィアンセの叔父を紹介され、愕然とした。ハビエル!私を一夜かぎりで捨てたひと……。「お会いできて光栄だ、ドクター・ロザリン・メイ」笑顔で挨拶するなんて、私のことを少しも覚えていないのね。どうかこの傲慢な悪魔が記憶をよみがえらせませんように。
  • 結婚しようよ 華麗なる紳士たち:伝説の行方 I
    -
    出会ったときから、彼に惹かれていた。このプロポーズが本物だったらいいのに。■ウィノナはまたしてもジャスティンからプロポーズされた。もう五十回にはなるはずだ。ジャスティンは町の名士で、有能な外科医。ウィノナは里子として育ち、今は警察署に勤めている。かなり違う環境で育った二人だが、喧嘩友達としてずっとつき合ってきた。ジャスティンのプロポーズも、二人の間ではジョークと同じだった。世界一ハンサムで、町中の女性に追いかけ回されている彼が、本気で私と結婚したいはずがない……。ウィノナはいつもそう思って、彼の申し出を受け流していた。そんなある日、ウィノナの身に大きな事件が起こる。その事件のせいで、今度はウィノナのほうから、ジャスティンにプロポーズすることに……?
  • 純白のイヴ
    4.0
    オハイオ州の小さな教会で、マット・クロウは天使を見た。正真正銘の天使だ。輝く金髪に、ブルーダイヤモンドのような瞳。その美しい姿から、彼は目を離すことができなかった。いくら姉の結婚式とはいえ、花嫁の付き添い役なんてやっぱり引き受けるんじゃなかった……。イヴは後悔していた。元モデルの美しい姉と違って、不格好な私は何をやってもさえない。ヴァージンロードを歩いている間も、見世物にでもなった気分だった。そのとき、信じられないほどハンサムな背の高い男性が自分を食い入るように見つめているのに気づいた。こんなひらひらのドレスを着た私がよほど滑稽に見えるのだろう。イヴはますます惨めな気分になった……。
  • 友達ではいられない 真実の花嫁 I
    -
    フラニー・ブルックスはウエディングドレスのデザイナー。事業をさらに拡大したいと考える彼女は、PR会社の経営者ジャック・ファレルと知り合った。笑顔ひとつですべての女性が足元に崩れ落ちると思っている、とんでもないプレイボーイ。だが、それだけの魅力はたしかにある。だからって、仕事が遅いのを許すわけにはいかないわ!パンフレットを考えてもらうのに商品の写真を渡してから、もう一カ月もたつ。いったいジャックは何をやっているの?怒りにまかせてジャックの家にのりこんだ彼女は、彼が生まれて間もない赤ん坊をかかえて、困っている場面にでくわした。事故で亡くなった兄夫婦の娘を引き取ったのだという。ほうっておけずに、赤ん坊の世話を手伝ったフラニーだったが、“男性と赤ん坊”という取り合わせに、数年前の悪夢のような出来事を思い出した……。
  • なんてミステリアス! 孤独な兵士 IV
    -
    ジャニーンは、二十四歳にして超売れっ子のミステリー作家。考古学者である両親が発掘調査でメキシコに滞在するに伴い、ジャニーンもカンクンの美しいビーチハウスで十二歳の弟の面倒を見ながら執筆生活を続けていた。姉弟の隣家には、かつてビジネス界の風雲児として名を馳せ、巨万の富を築いたカンテン・ロークが娘と暮らしていた。妻の不実に傷つき、事業にも失敗した彼は、再起を誓いつつ、愛娘と静かに日々を送っていたのだ。姉弟と父娘はやがて親しく交流するようになり、ジャニーンとカンテンの間には愛が育ち始めた。だが、そんなある日、ジャニーンのミステリー小説以上にミステリアスな事件が起こる。
  • 夫は億万長者? 都合のいい結婚
    -
    億万長者の夫が提示した離婚の条件に、彼女は茫然とするだけだった。■ジェナには、しなければならないことがあった。別れて数年になる夫、マックと正式に離婚することだ。苦労して消息を突き止め、連絡をとった。仕事中毒で家庭など二の次だったマックは、今や弁護士として成功をおさめ、億万長者になっているという。さっそくジェナが話を切りだすと、彼は離婚の書類にサインする条件として、途方もないことを言った。ジェナとふたりきりで二週間過ごすことを要求してきたのだ。まあ、なんて人なの! こんなの恐喝だわ。今さら一緒に暮らしたって、愛がよみがえるわけないのに。しかし、ジェナはその条件を受け入れるほかなく、波瀾に満ちた二週間の生活がスタートした。
  • 花嫁をさらって
    -
    その日、ケイは華やかなウェディングドレスに身を包み、好きでもないルイスと結婚式をあげようとしていた。ルイスの会社で盗みを働いた弟の罪を償うためだ。誓いの言葉を交わす瞬間が迫ってくる。そのときだった。「待ってください!」教会の入口に、自信に満ちた笑みを浮かべた男性が現れた。ジャック・メイスフィールド…。六年前、旅先のカリブで知りあってから、ケイがずっと思いを寄せていた男性。祖父の命を救ってくれた人。“いつでも、どこでも、どんなことでも、あなたの頼みをきくわ”六年前にケイが交わした約束をたてに、ジャックはウェディングドレス姿のケイをさらっていった。
  • 誓いの真珠 王家の伝説 II
    3.0
    十三世紀半ば、大モンゴルに草原を駆け抜ける黒い疾風と呼ばれる戦士がいた。その動きは風のように素早く、相手が気づかぬまに喉をかき切る。戦士の胸には大きな緋色の十字が刻まれていた。それこそは、はるか昔に失われたフランス王家の血の証。だが戦士はいまだ、自分の血を、背負った宿命を知らなかった。ある日、彼はペルシャ人の娘を町からさらってくる。口から真珠を生み出す魔女とも言われる娘だった。そして、運命の歯車は回りだした。
  • 恋するブライズメイド
    3.0
    デイジーは、兄の親友のロバートに子供のころから片思いをしている。十六歳のクリスマスにふたりはキスをするが、半年後には彼が別の女の子とキスしているのを見てしまう。以来、デイジーはロバートの妹分を演じてきた。独身主義者で次々とつき合う女性を替えるロバートに、もう傷つけられたくないと思うからだ。兄の結婚式でデイジーはブライズメイドを務めることになり、準備に忙しい兄たちを見て胸がきゅんとなる。ロバートのことは忘れよう。待つだけの存在からは卒業するわ。あるパーティで出会った男性と会場を抜け出そうとしたデイジーは、とたんに、ロバートに連れ戻された。「君はぼくのものだってことを忘れてもらっちゃ困るよ」そう言って彼はキスをしてきた。
  • 氷の中の真実
    4.0
    二年前、マーリーンの母親は交通事故で亡くなり、四カ月前に母の恋人だったパオロも心臓発作で急死した。パオロは弟ポールの父親で、彼女にとってもいい助言者だった。彼は幼いポールにナポリ近郊のヴィラを、マーリーンに自分の会社の株を遺していた。悲しみも癒えぬうちに、突然イタリアからパオロの娘とパオロの知り合いという男性が訪ねてきて、マーリーンが故人から譲り受けた株とヴィラを買い取りたいと申し出た。彼らはマーリーンのことをパオロの愛人だと思っているらしく、憎しみと軽蔑のこもった態度で接してくる。だが、偶然立ち聞きした二人の会話はそれ以上に侮辱的なものだった。パオロの娘がセックスアピールの塊のような連れの男性に、スムーズに事を運ぶためマーリーンを誘惑してはと話していたのだ!
  • 容疑者
    3.0
    愛する夫が謎の凶弾に倒れ、何もかも完璧だったスペンサーの人生は狂い始めた。一向に進まない警察の捜査に業を煮やし、自ら事件の解明に乗り出した彼女に次々と魔の手が襲いかかる。もう誰も信じられない。猜疑心に苛まれる彼女を支えたのは、私立探偵デイヴィッド―かつて熱烈に愛し合った元恋人だった。危険な捜査が最後の容疑者をあぶり出したとき、二人の命運は既に尽きかけていた…。ベストセラー作家の筆が冴えるノンストップ・サスペンス。
  • 結婚という名の罠
    3.5
    『愛に震えて』―優しかった大切な母が末期の癌だという突然の知らせに、リーアンはとるものもとりあえず、飛行機に乗った。到着した空港には、義兄ディミートリが迎えに出ていた。リーアンが十代のとき、母がディミートリの父親と再婚。大人の男性の魅力を持つ彼は、リーアンにとって憧れの人だった。彼女は夢中で追いかけたが、ある日はっきり拒絶され、傷心のあまり家を出て、これまで会っていなかったのだ。『伯爵家の秘密』―七年前、キャロラインはスペインのリゾート地で、もとギャンブラーで実業家のルイス・バスケスと出会い、恋に落ちた。だが、彼が父のエドワード卿からポーカーで大金を巻きあげたと知り、燃えるような恋は七週間で破局を迎えた。父はその後もギャンブルにのめりこみ、今や破産状態だというのに再び姿を現したルイスが提案したポーカーの大勝負に乗ろうとする。彼女がやめてと懇願すると、ルイスは途方もない条件をつけた。
  • 放蕩者の甘き復讐
    値引きあり
    -
    英国の考古学者がエジプトの王墓から発掘した貴重な副葬品と共に行方不明になった。その娘フィービーに外務省の捜査員が尋問するが有力な手がかりは得られない。彼女を疑っている外務省側は放蕩者の貴族ラムジーを使い、フィービーを誘惑して父親と発掘品の在処を突き止める作戦に出る。手練手管に長けた名うての遊び人と高名な考古学者の娘。実はラムジーとフィービーは四年前に人には言えない出会いを果たしていた…。練達のストーリーテラーが贈る波瀾万丈の“放蕩者トリロジー”第二弾!

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  • 波打ち際のロマンス
    -
    兄の結婚式に参列するため、ギャビはハワイのカウアイ島にやってきた。誘われてサーフィンの講習を受けたとき、彼女はインストラクターのフィンに心を奪われた。たくましいだけでなく知性も漂わせたフィンが、彼女の人生を激変させることになるとは知りもせず。
  • 覆面の恋泥棒
    -
    父親の決めた婚約者が不実で下劣な男だと知り、准男爵の娘セーラは息が止まるほどの衝撃を受けた。心を静めて今後のことを考えようと田舎道を進んでいたとき、目の前に覆面の男が現れる。男に唇を奪われたセーラは、われ知らずとんでもないことを口にしていた。
  • 公爵の花嫁
    -
    シドニーで働くマリはヨーロッパのヘレニア王国に来ていた。ヘレニア王国の末裔であることが判明したいとこが、壮麗な宮殿で結婚式を挙げたのだ。ところが、披露宴でマリは某国の俗悪な皇太子に言い寄られる。窮地に陥った彼女はライサンダーという男に助けられるが……。
  • 無垢なキューピッド
    -
    ウィルがこの病院に戻ってくるなんて……。看護師のルーは1年前に別れた恋人の復職に動揺していた。亡き姉夫婦の代理出産を控えた今、小児科医の彼と一緒に働く自信はない。怯える彼女に、ウィルは酷薄な言葉を浴びせた。「すぐに次の男を見つけたようだな」
  • 不良公爵の賭
    -
    退屈ぎみの公爵ペイガンは友人に挑発され、賭に乗る――お堅い哲学者の娘スコラスティカを落とせたら勝ち。たわいない遊びのはずが……。
  • 億万長者の苦悩
    -
    「君が必要だ」ボスのジャックに真剣な顔で言われ、アマンダの胸は高鳴ったが、期待は一瞬にしてしぼんだ。デートに忙しい彼は、幼い娘の面倒を見てほしいだけなのだ。落胆しながらも、彼女は住み込みの子守(ナニー)を引き受ける。彼と一つ屋根の下で暮らすうち、いつか振り向いてくれるかもしれないと願いながら……。
  • 愛と喜びの讃歌
    4.5
    孤児院の院長を務めるグエンドリンは、恵まれない子供たちにささやかながら心のこもったクリスマスのお祝いを贈ろうと、寄付を募りにクーム・リース伯爵邸を訪れた。人嫌いで知られる伯爵の冷酷な態度にもひるまず、やっと説得に成功したとき、館の外は猛烈な吹雪になっていた。グエンドリンは不本意ながら、無礼な伯爵と夜を明かすことにする。
  • シークに恋したら
    -
    ウエディングコンサルタントのキャロリンのもとへ、妹の結婚式の準備を依頼しに、シークのタリクが訪れた。ほかの客を追い払ってしまった彼は傲慢にも言い放った。「式の責任者は僕だ。従ってもらう」
  • 花嫁になる日 危険な花婿たち I
    -
    容姿もスタイルも悪くないのに男性に女扱いされないテスは、男性から頼られるばかりの毎日にうんざりしていた。そんなある日、高校時代憧れていたコールに偶然再会する。今や社長となり、魅力を増した彼の姿にときめくテスだが、コールが彼女に発したのは信じられないほど残酷な言葉だった。
  • ミスター・ウルフ
    3.0
    ジャスティン・ド・ウルフとの出会いは衝撃的だった。黒いベルベットの眼帯をつけ、不敵な笑みを投げかけてくる。彼は決して愛など信じない危険な一匹狼だと言われているが、キャロラインは駆け落ち同然に彼と結婚した――いつか彼の心を溶かす日が来ると信じて。そして今日、キャロラインは最高のニュースを夫に伝えた。赤ちゃんができたの……。だがジャスティンの返事は、思いもよらないものだった。「その子は、僕の子ではないよ」
  • サタンの花嫁
    3.5
    厳格な清教徒の叔父に育てられたアネリスは教えを忠実に守り、田舎の村で質素な生活を送ってきた。ある日、亡き父が彼女の後見人に指定した人物がいるとわかり、そのセントジョン侯爵のもとでレディ教育を受けることになった。ロンドンに着き、目の前に現れた侯爵を見て彼女は息をのんだ。村で偶然顔見知りになり、つい心を奪われてしまった王党派の人。あの美しい瞳の彼が、わたしの後見人だったなんて!叔父によれば、贅沢を好む王党派は皆、★悪魔(サタン)の弟子だという。そんな彼とともに、心穏やかに暮らせるのかしら……?
  • シャーロットの冒険
    3.8
    冷静で合理的で秩序を好むウィクリフ伯爵マクシミリアン。彼の生活がことごとくかき乱されることになったのは、新しくできた小さな領地の牧師館に足を踏み入れたときだった。子だくさんの牧師には、結婚適齢期の娘シャーロットがいた。彼女は、裕福な夫をつかまえて弟妹たちの未来を開くべく、家族の期待をになってロンドンの社交界にデビューした。輝くブロンド、翡翠色の瞳、愛らしい人柄の彼女はたちまち人気者に。領主として彼女を庇護する役目を買って出たマクシミリアンには気の休まるときがなかった。
  • シンデレラと聖夜の奇跡
    4.0
    極秘かつ前代未聞の求人情報―― それは、“大富豪との愛なき結婚” 弟の学費を工面できずに苦悩していたオードリーは、 仕事の休憩中に上級秘書たちの会話を偶然耳にして唖然とした。 若くして巨万の富を築き上げたヴィンチェンツォ・トマジ―― エキゾチックな黒髪、地中海のように美しい青色の瞳、 そして映画スターのように見事な体躯を持つ完全無欠のCEOが、 義理の子供のため、母親役を務める女性を雇おうとしているなんて。 ずっと秘かに憧れていた彼の元で、幼い子供たちの世話をする…… それで弟が進学できるのなら、もう私が欲しいものなど何もないわ。 ところが面接に臨んだオードリーに、ヴィンチェンツォは言った。 「母親だけじゃない。僕の妻を演じるのも仕事だ――昼夜を問わずね」■人気作家ルーシー・モンローよる、極上のクリスマス・ロマンスをお届けいたします。
  • 無慈悲な愛人命令
    4.0
    取り引きの条件は、 彼を“満足”させること。 買収攻勢にさらされた女性用のシェルターを守るため、 チェイスは買い手の〈AMホールディングス〉に赴いた。 そこへ現れたのは、若き経営者アレッサンドロ・モレッティ。 かつてチェイスが愛し、清い関係のまま別れた相手だった。 8年前のあの日、自分には夫がいると告げ、真実を隠したまま、 チェイスはアレッサンドロの前から姿を消したのだった。 もう私のことなど覚えていないはず……そう思っていたのに、 彼はいまだくすぶる、当時の恨みを忘れていないようだった。 この好機を逃すものかとでも言うように、アレッサンドロは言った。 「僕と寝れば、シェルターは存続させてやってもいい」と。■キャシー・ウィリアムズが描くロマンスは、いつも誰かのために自分を犠牲にする心優しいヒロインが魅力です。彼女に下された無慈悲な愛人命令――けれどそれは、愛しているのに別れざるをえなかった彼とやり直せるかもしれない、唯一のチャンスで……。
  • 愛さないで!
    5.0
    嘘よ! 一生、子供が産めないなんて。 フェイはあまりにも無情な医師の宣告に目の前が真っ暗になった。 瀕死の重傷から生還し、つらいリハビリにも耐え抜いた。 でも未来への希望を失った今、何を支えに生きていけばいいの? 心を閉ざし、笑顔を失った妹を心配して、兄が親友を連れてきた。 技術コンサルタントとして途上国を飛び回っているカイだ。 彼は、持ち前の明るさと強引さでフェイに真正面からぶつかり、 やがてその熱意は彼女の凍えた心を溶かしはじめる。 だが彼の存在が大きくなればなるほど、フェイは怖くなった。 カイに愛される資格なんて私にはない……。彼女の頬を涙が伝った。■一生、子供が産めない。医師の無情な宣告にフェイは絶望し、心を閉ざした。そんな彼女を救ったのは兄の親友カイだった。だが彼女は自身の秘密を打ち明けられず……。号泣必至の不朽の名作!
  • 大富豪との一夜の続き
    -
    8年ぶりの再会の夜、彼と同室に……。 図書室での、不埒なキスが甦る。 出張先のホテルで予約に手違いがあり困っていたルースは、 ホテルの経営者で大学時代の同級生、ベンと偶然再会した。 ルームメイトの恋人だった彼の変わらぬ姿に、ルースは胸騒ぎを覚えた。 8年前、ルームメイトに連れられ、ベンの誕生パーティに出席したが、 ホテル王の子息である彼を取り囲む人々はみな派手好きで、 居場所のないルースは独り図書室へ逃げこんでやり過ごそうとしていた。 そこへベンが現れ、パーティが苦手な彼女に同調したかと思いきや、突然唇を奪ったのだ。お堅くてつまらない私に、なぜキスなんて? しかも彼は友達の恋人……。純粋なルースは驚きと怖さで逃げ出したのだ。 それっきりだったベンと、今夜、彼の豪華ホテルで同室になるとは!■ロマンスの本場英国より気鋭の作家S・ペンブロークをご紹介します。自身もロマンスの大ファンと豪語するだけあり、本デビュー作にはその確かな“ロマンス眼”と筆力がいかんなく発揮されています。 気になっていた同級生との再会、一夜の情事、そのあとは……。
  • 妻という名のナニー
    -
    彼のキスは私への罰。 愛される妻には決してなれない。 グレースは大企業のCFOブレイクの屋敷で赤ん坊の世話をしている。 実はその赤ん坊は、従姉の忘れ形見。 ブレイクと従姉は短い間恋人同士だった。 わけあってグレースは親族と名乗れずにナニーをつとめていたが、 二人の関係を彼に知られてしまい、嘘をついていたことを問い質される。 けれど、言えなかった。言えば彼を危険に晒すことになるから。 グレースは悩んだ末、赤ん坊を慈しんで育ててほしいとだけ言い残し、 悲しみに張り裂けそうな胸の内を隠して屋敷を去った。 2週間後、彼女の家にブレイクが現れた。まさか赤ちゃんの身に……? 「今日は君に提案があって来た」続く彼の言葉にグレースは絶句した。 私をナニーではなく“妻”として屋敷に迎えたいですって?■異国を舞台に、サスペンスの要素を織り交ぜたロマンティックな恋を描いて人気のマリーン・ラブレース。風光明媚な南仏プロヴァンスで燃え上がる恋物語をお楽しみください。
  • 恋する個人秘書 華麗なるシチリア I
    3.0
    愛しいボスと火遊びなどできない。 わたしはきっと、灰になってしまう。 日曜日の朝6時、電話が鳴り響く。「エラ、今すぐ来てくれ」 サント・コレッティの個人秘書として働くようになって4カ月、 時間外の呼び出しには慣れっこになっていた。 イタリアなまりの強い、深みのある低い声が寝起きの耳を愛撫する。 どんなに傲慢で、わがままで、女ぐせが悪くても、 サントはシチリア名家の御曹司として眩しいほどのオーラを放ち、 エラの心を惑わせる。ボスにこんな感情を抱くのは禁物なのに。 いいえ、それもあと少しのこと。エラは仕事を辞めようと思っていた。 だが駆けつけた先でサントのある姿を見たとたん、エラは胸をつかれ、 彼のもとを離れることなどできないと悟った。もしかしたら、永遠に。
  • 秘密のコテージ 伯爵夫人の縁結び I
    3.5
    未亡人ながら変わらぬ美貌で、社交界の名花であり続けるフランチェスカにはひとつの才覚があった。それは、恋に不慣れな男女の縁談をとりまとめること。あるパーティの席、旧知のロックフォード公爵に挑発された彼女は、勢いで彼と賭をしてしまう――このシーズンが終わるまでに、彼が選んだ女性を婚約させてみせる、と。そして公爵が指さしたのは、父の看病で行き遅れ、財産もなくて壁の花となっている冴えない令嬢コンスタンスだった。ところがフランチェスカの思惑に反し、コンスタンスは予想外の男性と恋に落ちてしまい……。
  • 誘惑者は心を見せない
    4.0
    隙のない笑顔に隠された本当のあなたを見せて―― 絶好調、L・フォスターの人気シリーズ第3弾! ある事情により1年前から身を隠して生きるエイヴリーは、バーテンダーとしてロディの下で働いていた。甘いマスクと見事な肉体の彼はやけどするほどの魅力の持ち主で、毎晩エイヴリーをベッドに誘ってくる。彼女はロディに惹かれる気持ちをおくびにも出さず、すげなく断り続けていた。一夜の情事を求める男に深入りしても傷つくだけだ。そのうえロディはうまく隠しているつもりだが、異様に用心深く、他人を寄せつけないところがある。そんなとき、エイヴリーに無言電話がかかってきた。どうしよう、私の居場所が見つかったのだ。■愛され続ける作家、ローリー・フォスターの新作! 〈Love Undercover〉シリーズ第3弾をお届けします。第1弾『隣人は切ない嘘をつく』で、妹のペッパーを守るために自らの身を危険にさらして生きてきた兄ロディがついに主役を務めます。ローリー・フォスターのヒーローといえば、筋肉隆々でセクシーなのはもちろんですが、愛情深く、女性や子ども、動物に優しいところも魅力のひとつ。陰のあるロディはその愛情深さと不器用さの点では本シリーズNo.1かもしれません。ずっと妹を守って生きてきたロディは人に頼ることも、弱みを見せることも知らず、気になる女性エイヴリーにも本当の自分を見せることができません。でも彼女は心をさらけ出すことを求めてきて…。ロディとエイヴリーの心と身体の攻防にご注目ください。
  • プレイボーイに魅せられて
    3.0
    裕福なプレイボーイに恋しても無駄なだけ。痛い目にあうのはわかりきっている。ロリィは気難しい老婦人の在宅看護師となった。面接して彼女の採用を決めたのは、孫のリード・ブキャナン――プレイボーイとして名を馳せるスポーツバーの経営者だ。リードはロリィが最も嫌悪するタイプの男だった。女はみんな自分の足元にひれ伏すと思っているに違いない。ところが、ある日、信じられない出来事が起こり……。
  • 愛と復讐のカリブ海
    -
    17世紀、カリブ海沿岸。牢獄で絞首刑を待つばかりだった隻眼の海賊ルークは、謎の官能的な美女サマンサの手引きで脱獄に成功する。ルークは旧知の海賊ダーヴィッシュを見つける手助けを依頼され、彼女こそが名高い海賊サム・スティールの正体であることを知り大いに驚く。サマンサは両親の仇であるダーヴィッシュへの復讐を遂げるため、ずっと彼を追い続けてきたのだ。しかしルークは圧倒的な魅力を発しながら逃げ場のない船上でサマンサに誘いかけてきて……愛憎渦巻く官能の海洋冒険絵巻!

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  • ヒミツの転校生
    -
    みんなが憧れるイケメンの転校生・哲雄に、貴子もどきどき。だが哲雄は、幼稚園のころ貴子がいじめていた泣き虫のテツだった! 「責任とって、俺のリハビリにつきあってよ」いじめのトラウマで女性不信になった哲雄のため、貴子は期間限定の恋人役をすることに。 好きだから、形だけでもつきあえるのはうれしい。でもこれは、彼が立ち直るまでの、ひとときの夢……。 罪の意識と、揺れる恋心。甘酸っぱくてHなティーンズラブ☆
  • ホストの電話は不実の証!?
    -
    無理やり連れていかれた現役ホストとの合コンで、良樹に一目惚れしてしまった美鈴。 交際を始めてみると、気も合って、体の相性もバッチリで、美鈴はますます惹かれていくが……心の底には一抹の不安が。 「いつもやさしくしてくれるのは、彼がホストだから? 彼は本当は、あたしのことどう思ってるの?」 そんなある日、良樹の携帯電話を覗き見してしまったことから、美鈴の疑念は確信に変わり……!揺れるハートの快感ティーンズラブ☆
  • たとえこの恋が終わるとしても
    -
    どんなに好きな相手でも、Hをしたとたん嫌いになってしまう……! そんな困った性癖を持つ有沙は、自分で自分に嫌気がさし、すっかり恋に臆病になっていた。 ところがある日、憧れていたイケメンの勇希から交際を申しこまれ、ついOKの返事をしてしまう。 彼氏として申し分のない勇希に、たちまち惹かれていく有沙。だが親しくなればなるほど、Hの誘いを断るのが難しくなって……。 せっかく巡りあえたこの恋、やっぱり諦めるしかないの!? 求めあう2人のはらはらティーンズラブ☆
  • キス×××kiss~センセ、奪って~
    -
    ケガをしたミチルは大学の保健室を訪れる。そこには保健師、透がいた。 透に素っ気なくされながらもミチルは通い詰めて、セックスを教えてほしいと迫る。 そうするのはケガをした原因とも繋がっていて――
  • 伯爵との消えない初恋
    4.0
    18歳の夏、シルヴィは任地から帰国中の伯爵クリスチャンと出会った。たちまち恋に落ちて身を捧げた彼女は、任地に戻っていった彼からの連絡を待ったが、手紙1通届かない。弄ばれたと沈みつつ4年を過ごしたあと、シルヴィの目の前にクリスチャンが現れた。
  • 空から降る奇跡
    -
    サヴァンナは、大おばから由緒あるリゾート・ホテルを遺贈されたのを機に、バーモント州へ引っ越してきた。そこへ、見知らぬ男性トレイスが訪ねてくる。トレイスは大おばとは長年の友人で、死期の迫った大おばから、今年のクリスマスは必ずホテルで過ごすように言われたのだという。突然現れた魅力的な男性に、サヴァンナはある提案を持ちかけた。
  • プリンスの求婚
    -
    結婚をあきらめて人工授精で妊娠したとたん、ソフィーはゴージャスな男性アレックスと知り合った。どんな女性でも選べるはずなのに、彼は地味な妊婦の彼女をしきりに誘う。いぶかりつつも、ソフィーはたちまち恋に落ちた。
  • 結婚の意味
    3.3
    弁護士のリゼットは、新しいクライアントを目にした瞬間、自分が無防備な小動物になったように感じた。まさか、あのジェイク・ホリングスワースと再会しようとは。三年前、ジェイクの父アダムの妻として初めて彼に会ったとき、ジェイクは敵愾心をむきだしにした。アダムとの結婚は、貧しかったわたしと不治の病に冒された彼との“契約”だったのだけれど……。アダムの死後、遺産相続の権利を放棄したにもかかわらず、ジェイクの態度は、今も少しも和らいでいなかった。
  • 禁断の絆
    -
    殺し屋に狙われて逃げ回る日々は終わり、最愛の母とともにコルトン家へ帰ってきた。安堵してもいいはずなのに、エミリーの心は沈んでいた。自分を守って命を落としたトビー・アトキンズに対する、罪悪感にさいなまれていたのだ。そんなある日エミリーはたくましい男性に出くわした。射るような視線を向けながら、彼はトビーの兄ジョシュだと名乗り、ひるむエミリーに対して言い放った――弟を殺したことは忘れさせない、と。
  • 甘い取り引き
    -
    「わたしが臨時の妻になってあげるわ」ラナはチャンスに申し出た。少女のころから彼に憧れていた。たとえ遺産相続のための一時的なものでも、彼の花嫁になれるのならかまわない。「きみのなんの得があるっていうんだ?」遺産の山分けが目当てだろうと言わんばかりのチャンスに、ラナは頬を染めて答えた。「赤ちゃんよ」
  • 長すぎた別離
    -
    細々と営むアンティークショップに入ってきた男性を見て、アニーは凍りついた。ワイアット・ラッセル!彼がなぜこんな田舎町に?ワイアットは大学時代の恋人だった。ところがアニーが父の病気で帰省を余儀なくされたとたん、彼はあっさり別れを告げた。以来彼女は傷心を抱え、故郷の町で質素な暮らしをしてきた。やっと乗り越えたかと思ったのにまた現れるなんて。身をこわばらせたアニーに、ワイアットはよりセクシーさを増した微笑を向けた。
  • ドクターの告白
    -
    安否の知れないいとこの身を案じるあまり、体調を崩し声の出なくなった歌手、ライザ・コルトンは診察に訪れたニックの診療所で倒れてしまう。仕方なく入院したものの、今度はライザまでもが何者かに狙われる。公演を続けることも帰宅することもできない。途方に暮れるライザに、ニックが救いの手を差し伸べた。「ぼくの家に来ればいい」彼の目が放つ強い光に不安を覚えつつも、ライザはうなずくことしかできなかった。
  • 追憶は波のように
    -
    名門キャラウェイ家の使用人の娘アリソンは少女の頃、スポーツ万能で優等生の長男コールに想いを寄せていた。コールの両親が不慮の事故でこの世を去ったとき、悲しむ彼を慰めているうちに、ふたりは一線を越えてしまう。だが父が突然解雇され、彼女はやむなくキャラウェイ家を去った。その後に妊娠を知ったアリソンは毎日コールに手紙を書いたが、返事はいっさいないまま、生まれた息子は今や14歳になった。ある日、息子がコールという人物と偶然知り合ったと聞き、彼女は覚悟した――息子の存在を知った彼が親権を奪いに来ると。
  • フィアンセは誰?
    -
    奥手な社長秘書のバーバラは、ボスであるサムのデスクカレンダーを見て愕然とした。12月24日に、彼の結婚式の予定が書き込まれていたのだ。男としての自信に溢れるサムは女性の理想の存在。結婚と離婚を繰り返す母を見て育ったせいで、男性を敬遠するバーバラも、彼には憧れを抱いていた。でもボスは最近、誰とも付き合っていないはずだけれど……。訝しむバーバラに彼は結婚式の手配を命じる。サムが決めた結婚相手は、バーバラだったのだ!
  • 熱砂の誓い
    -
    「離婚はまだ成立していない、君は今でも僕の妻だ」かつての夫カリールのその言葉に、ブリンは耳を疑った。中東の王国に君臨する夫のもとを逃げだしてから、すでに3年の歳月が経とうとしている。当時夫はいつも不在で、ブリンは女性差別が残る王国に一人、贅沢ながら悪夢のような結婚生活を送っていた。ようやく新しい人生を取り戻しかけていたのに、今さらなぜ?夫の燃えるような視線に晒され、ブリンは恐怖に震えた――このままでは“あの子”の存在も彼に知られてしまう、と。
  • 公爵とダイヤモンド
    -
    完璧な恋人の心に隠された深い傷。 それを癒やしてあげられるのは、私だけ。 リーラは幼いころに両親を飛行機事故で亡くして以来、社交的な二人の姉の陰に隠れて、地味で安全な道を歩んできた。それなのに、あの一夜を境に彼女の中で何かが変わってしまった。次姉エヴァの結婚式前夜のパーティーに向かう途中、リーラは転倒しそうになったところを一人の男性に助けられた。公爵の称号をもち、プレイボーイと噂されるラファ・レオンだ。なぜか不思議な親近感を覚えた二人は急速に惹かれあい、彼に導かれるまま、リーラは彼とベッドを共にした。妊娠に気づいた今、彼女は急に怖くなった。私はラファのことを何も知らない。彼が本当は何を求めているのかも。■博物館で働く地味なリーラ。公爵ラファと 一夜を共にして妊娠しますが、秘密を抱えた彼には告げられず……。
  • 冷たい瞳のスルタン
    4.0
    わたしはスルタンの完璧な愛人。 決して彼の花嫁にはなれない。 「最後に、この週末を二人きりで過ごそう」ムラトの提案にケイトリンは黙って応じた。彼は砂漠の国クルハのスルタン。その命令は絶対なのだ。勤め先のホテルで見初められて1年あまり、彼のロンドン滞在中、ケイトリンは常にベッドを温める愛人として尽くしてきた。けれど、もう限界だった。心が悲鳴をあげていた。ムラトは隣国の王女との間で政略結婚の話を淡々と進めながら、ケイトリンには結婚後も会いたいと残酷にも申し出たのだ。愛されないなら、せめて最後に一度だけわがままを聞いてほしい。ケイトリンは対等の恋人としてスルタンのもとを去ると決めていた。■砂漠の国クルハのスルタン、ムラトの完璧な愛人として 身も心も捧げてきたケイトリンの切ない心情に揺さぶられます。
  • 億万長者の残酷な嘘
    3.5
    “結婚している”そう告げて彼は去った。 ひとりで取り残された、あの朝から6年……。 仕事でギリシアの島を訪れたエンジェルは、島のオーナーのアレックスに出迎えられた瞬間、記憶の底に封印したはずの思いがよみがえり、凍りついた。彼とは6年前、たった一度だけ熱い夜を共にした。アレックスの誘惑は抗いがたく、彼女は純潔を差しだしたのだ。ところが翌朝、彼は別人のように冷淡な態度で帰り支度を始めた。そのときだった、ポケットから結婚指輪が落ちたのは……。そしていま、目を合わせた瞬間、エンジェルはすぐにわかった。彼は私を覚えている! まさか、また誘惑するつもり?いいえ、もうその手にはのらない。私は5歳になる娘の母なのだから。■その情熱的な作風から多くの女性に支持されている人気作家キム・ローレンスの最新作です。実業家アレックスとの悪夢のような再会と明かされる真実── R-2965『欲望と蔑みのはざまに』関連作。
  • 天使は愛にひざまずく
    3.0
    妹と同じ相手を愛してしまったの? もし彼に知られたら、いい笑いものだわ。 イーヴァは亡妹の遺した双子の赤ん坊を連れ、パリを訪れていた。なけなしの貯金をはたいてまで来たのは、子供の父親に会うためだ。もはや肉体的にも経済的にも、ひとりでの子育ては限界にきていた。ところが妹から父親だと聞いていた画廊オーナーのミカエルは、妹と関係を持つどころか、会ったことすらないと言い張った。なんて傲慢で無責任な男なの! イーヴァは思わず彼の頬を叩いていた。それは普段の彼女ならありえないことだった。そうしなければ、もっととんでもないことをしそうで怖かったのだ。女性なら誰でも惹かれずにいられないほど、彼がすてきだったから。妹とベッドをともにした男性に惹かれるなんて、不道徳すぎるから。■天使の名をもつゴージャス3兄弟の長兄ミカエルのロマンスをお届けします。つねにクールで感情を見せないミカエルのもとに、ある日突然、思いがけない訪問客が……。
  • 片思いに終止符を
    5.0
    幼い頃から兄のように慕ってきた。 22年目の片思い、さよならの時。 ブライオニーは5歳のときからジャックに恋い焦がれていた。彼とは家族ぐるみのつき合いで、4カ月前から同僚でもある。乙女心をくすぐる陽気でハンサムなジャックには誰もが恋してしまうが、彼は両親の結婚生活の破綻を見てきたため、愛を信じていない。当然、ブライオニーの長年の片思いが通じるはずもなく、19歳の頃に彼への想いを忘れるために犯した過ちで未婚の母となった。そしてこの冬、大切な一人娘がサンタクロースに“パパ”をお願いしていることを知り、ブライオニーは一大決心をする。忘れようとしても忘れられなかったこの恋に、さよならを告げるのだ。■妹のようにかわいがってきたブライオニーに、まさか22年も想いを寄せられているとは知らないジャック。彼女の気持ちに気づかないのは、もはや彼だけ……。今冬、最高傑作をご堪能あれ!
  • 授かった秘密
    3.0
    泣きすがる私を振りきり去った彼。 あの夜に授かった秘密を知ったら……。 女手一つで5歳になる息子を育てるカーラは、突然の報せに動転した。わが子が継ぐはずの地所が、憎んでやまない男に乗っ取られたとは!タイ・マードック――6年前、私に愛の夢を見させておきながら、いともたやすく捨て去り、そのまま帰らなかった身勝手な人……。カーラの父は賭けに負け、そんな彼に土地を明け渡す羽目になったのだ。ただちにタイのもとへ向かい、家族の地所を返すよう訴えた彼女に、彼はとんでもない提案を持ちかけてきた。「僕と結婚すれば、きみの子供を養子にして継がせることができる」カーラは凍りついた。養子ですって? いいえ、あの子は、6年前この町を去る前に授かった、あなたの子なのよ。■友人である名筆シャロン・サラの影響を受け作家となったリンダ・グッドナイト。温かい涙を誘う感動のロマンスを描いて人気を博しています。シークレットベビーが主題の本作は、かつてのつらい思い出と秘密に煩悶するふたりの便宜結婚物語。真実の愛は何処に?
  • ボスとの秘密の関係
    -
    これは秘密を守るためのキス。 彼を好きになってはだめ……。 ベラは、ハードキャッスル社の悪事を白日のもとにさらすため偽名を使ってそこで働き、ひそかに証拠集めをしている。ある日オフィスに、黒髪のモデル並みの容姿の男性が現れた。ドミニク・ディ・バリ――社長の婚外子で、後継者と噂される人物だ。彼に命じられ会社を案内したあと、ベラは警戒しつつも食事を共にした。別れ際、ドミニクは黒い瞳を輝かせ……ベラの唇を奪った。気をつけて。正体を知られたら一巻の終わりよ。ところがその夜、よりにもよって証拠書類のコピー中に彼が再び現れた。どうしよう? 慌てるベラにドミニクは言った。「何をしているんだ?」まるでベラを弄ぶかのように、黒い瞳を光らせて。■傲慢なヒーロー像とスリリングな展開で読者を虜にするジェニファー・ルイス。オフィスが舞台の本作では、ヒロインをからかうセクシーすぎるイタリア人ヒーローから目が離せません!
  • 裏切り者をわが妃に 愛を拒むプリンス I
    3.5
    グローリーは、職場の上司で王族のヴィンチェンツォと激しい恋に落ち、夢のような日々を過ごした。なのに、君はつかのまの愛人にすぎないと屈辱的な言葉を投げつけられ、彼の人生から蹴りだされてしまう。想いを断ち切れぬまま6年がたったとき、一通のメールが届いた。“君の家族の罪を告発する”――送信者はなんとヴィンチェンツォだった。動揺を抑え、ヴィンチェンツォを訪ねたグローリーに彼は冷たく言った。不正を働いた家族を投獄されたくなければ交換条件をのめ、と。「1年だけ、ぼくの妻として暮らすんだ」それはつまり、妃になれということ?■人気絶頂オリヴィア・ゲイツのミニシリーズ3部作〈愛を拒むプリンス〉がスタート! “人生の最大の幸福は結婚”との信条をもつ王に、結婚を命じられた愛を知らないプリンスたちは、幸せをつかむことができるのでしょうか?

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  • 夜に終わりを告げて
    4.0
    キャットは満ち足りた気持ちで恋人ウィルソンに寄り添っていた。彼は仕事中に銃で撃たれて生死の境をさまよったものの、順調に回復している。父を惨殺した男に復讐するためだけに生きてきたキャットは、長いあいだ彼の愛を拒んでいた。だがウィルソンを失いかけたとき、ようやく彼を愛していることに気づいたのだ。危険な仕事を引退して、温かい家庭を築きたい――キャットは初めて人生に希望を感じていた。しかしそのころ、ウィルソンを銃撃した犯人は金と車を奪って逃走を続けていた。ふたりが平穏に暮らす、この地に向かって。
  • 伯爵からの招待状
    3.0
    人嫌いの冷徹な伯爵が、 一文無しの娘に求婚する! 幼くして両親を亡くし、心優しい叔母に引き取られたヘレン。ある日、叔母が全財産を預けていた銀行が破綻し、無一文に陥った。明日のパンにも困る暮らしを覚悟したとき、とある招待状が届く。差し出し人は、叔母の一族の長である伯爵、ブリッジミア卿。人嫌いで有名な彼だが、クリスマスだけは親戚を集め、施しをするという。叔母さまはそんな会には参加するまいと毎年招待状を捨てていたけれど、生きるためには、ブリッジミア卿にすがるしかないわ!ところが、いざ伯爵邸に着いたとたん、叔母が旅の疲れで倒れてしまい、慌てたヘレンは近くにいた従僕に助けを求めた――じつはその“従僕”が、この屋敷の主、ブリッジミア卿とも知らずに。■おかげさまでハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルは100号を 迎えました。記念号を飾るのは、人気沸騰中のA・バロウズが英国 摂政期を舞台に描いた、貧しい娘と近寄りがたい隠遁伯爵のシンデレラ・ロマンス。寒い季節にこそふさわしい、心温まる珠玉作です。
  • ★伝説のミニシリーズ★ローリー・フォスター「バックホーン・ブラザーズ」セット1
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    ★お得なセット価格★ファン垂涎の〈バックホーン・ブラザーズ〉がついにお得なセットで登場! セクシーなヒーローを描かせたら右に出る者はいないローリー・フォスターが、4兄弟の情熱的な恋をお届けします。本セットには、長男がヒーローの第1話、次男がヒーローの第2話を収録。 ●『蜂蜜より甘く』ソーヤーはアメリカの広大な敷地に暮らす医師。ある日、目の前で敷地内の湖に暴走車が飛び込んだ! 乗っていたのは怯えきった美しい女性、ハニー。ソーヤーは彼女を自宅へ連れ帰り手厚く看護するが、ハニーは決して素性を明かそうとせず……。 ●『一瞬で恋して』結婚準備を手伝うため姉のもとへ向かったミスティ。そこで出会った花婿の弟、とびきりセクシーなモーガンに惹かれるが、彼はミスティのことを避けるばかり。それどころか「誰かれ構わず色目を使うな」と言いがかりまでつけてきた! かっとなって言い返したミスティの唇を、彼は甘いキスでふさいで……。
  • ★ときめきのクリスマス★サラ・モーガン関連作2作セット
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    ★お得なセット価格★イギリスで10万人を泣かせた長編、『誰もいないはずの聖夜に』発売記念! ハーレクイン・ロマンスのスター作家が放つXmasストーリー2作をお得なセットでどうぞ。ステキな医師の兄弟がヒーローとなる、読み応えたっぷりの2部作です。 ●『再会は雪の舞う中で』故郷の病院で働くためイギリス湖水地方に戻った看護師のステラ。2年前のクリスマス、彼女にプロポーズしておきながら5分後には婚約破棄した医師ダニエルと再会する。兄から子供の世話を頼まれたという彼は、ステラに助けを求めてきた。 ●『クリスマス狂想曲』産科医パトリックとかつて情熱的な一夜を過ごした助産師のヘイリーは、彼にもう一度会いたくて仕事を辞め、彼の家の近くで家政婦として働くことにした。だがいざ勤め先を訪ねてみると、雇い主はパトリックその人! 彼はヘイリーが突然現れた理由を誤解して……。
  • 楽園の誘惑 恋する男たち II
    3.0
    楽園の蛇のように男を誘惑する女。そんな相手とはかかわるまいと彼は思った。■カリブ海に浮かぶ島で建築家のイーサンは休暇を満喫していた。しばらく前にシーク・ハッサンの妻リオーナとのあらぬ仲を噂され、トラブルに巻きこまれた経緯がある。だから当分、女性は避けるつもりだった。だが気になるのは、やはり島で休暇中の魅力的なイヴのこと。ギリシアの大富豪の孫娘で、いつも若い男たちに囲まれている。男を挑発し、誘惑し、破滅させてしまう官能的な娘だ。彼女の祖父の家で何度か会ったことはあるものの、イーサンはイヴのうぬぼれを嫌い、イヴはそんな彼を避けてきた。ある晩、イーサンが自分の部屋で寝ていると、隣接するイヴのビーチハウスから悲鳴が聞こえた。急いで駆けつけた彼が見たのは、半裸で震えるイヴの姿だった。
  • 二人のバレンタイン
    3.8
    夫ともっと愛し合いたい。だが夫の自制心は信じられないほど強く……。■ゾーイは二十歳のバレンタインデーの夜に、初恋の男性であるジャスティンと結ばれ、結婚した。十四歳で両親を亡くし伯父に引き取られたときから、ゾーイは伯父の法律事務所で働く彼をずっと慕ってきた。ジャスティンは彼女より十五歳年上の、野心的な弁護士。これから楽しい新婚生活が始まると思っていたのに、彼は寝室を別にし、愛し合うのも控えめで、ゾーイの心は満たされなかった。さらにジャスティンは出世のために結婚したという噂を聞き、彼との深い仲をあからさまに語る女性が現れると、ゾーイは家を飛び出してしまう。彼に愛されていないという絶望的な思いから、身ごもっていることも告げぬまま……。
  • 過去からの誘惑者
    -
    忘れたい過去が、私を見つけだし、追いつめる。■ケータリングサービスを営むジェーンは、ある夜、ずっと避けてきた男、ガブリエルに出会った。三年前……ジェーンの夫とガブリエルの妻は不倫関係にあり、二人はともに交通事故で亡くなった。そして間もなく、ガブリエルがジェーンを捜しているという噂が立った。責めるべき唯一の人間がいなくなり、正気を失った彼が、どういうわけかジェーンに復讐を企んでいるらしい。それ以来彼女は、ヘアスタイルや髪の色ばかりでなく、名前まで変えて、世間の好奇の目からも逃れ、ひっそりと生きてきた。それほどまでに彼と顔を合わせることを恐れていたのに。ところが、彼はジェーンの正体に気づいていないようだった。花束を贈ったり食事に誘ったり、しきりに彼女に交際を求めてくる。必死に彼を遠ざけようとしながらも、ジェーンは……。
  • 夜明けのフーガ
    4.3
    休暇中のセラピスト、ディオンヌが新たに依頼を受けた患者は、海、空、山をこよなく愛し、どんな冒険にも勇敢に挑む男ブレイク・レミントンだった。登山中に大怪我を負い、再び歩くどころか食べる気力さえ失って衰弱の一途だという。渡されたレントゲンを見るかぎり、傷は癒えている。承諾を迷うディオンヌは添えられた写真を手に取った―鍛えあげた肢体をあらわにし、深いブルーの海をバックに生き生きと微笑む事故前の彼。ディオンヌの心がうずいた。
  • 入れ替わった花嫁 結婚への道 I
    -
    婚約者そっくりの美女!いったい彼女は誰なんだ?■母親の死を機に、サラは自分が本当の子供ではないことを知り、実の両親の手がかりを求めてテキサスの町にやってきた。町に着いた早々、いきなり見知らぬ男性に怒鳴りつけられた。その男性は地元の医師ルーカス・ダニエルズ。よく話を聞いてみると、今日は結婚式のリハーサル当日なのに、婚約者が姿を消してしまったという。サラが婚約者にうりふたつだったので間違えたらしい。もしかしたら私には双子のきょうだいがいるのかしら?ルーカスに頼まれて、サラは彼の婚約者をしばらく演じようと決めた。自分の出生の秘密を知ることができるかもしれないと期待して。しかし、事態は思いがけない方向に進む。
  • シンデレラは逃走中 ブルーベイカーの花嫁 III
    -
    結婚式の翌日、花嫁は逃げだした。彼女の身に何が起こったのか?■エラは、お菓子作りの腕を見込まれ、ブルーベイカー家のキッチンスタッフとして雇われた。初仕事の日、エラは一家の次男マックに出会って胸がときめいた。マックのほうも、青い瞳のエラに心を奪われた。大富豪の息子と、身よりのない使用人の関係を気にしながらも、だんだん二人の愛は燃え上がっていく。二カ月たったある日、とうとうエラはマックのプロポーズを受け入れ、二人はひそかに結婚式を挙げた。翌日、屋敷を訪れた客にお茶を出していたエラは、ふと耳にした会話に顔色を失った。マックは良家の令嬢と結婚することになっていたのだ。やはり、わたしは彼の妻にふさわしくないんだわ!妊娠していることも気づかずに、エラは屋敷を逃げだした。

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