BL小説 - 竹書房 - ラヴァーズ文庫作品一覧

  • 新宿退屈男 愛欲の交叉
    4.2
    「信じてる。生きて、俺たちが迎えに来るのをずっと待ってるって…」。主人公・竜野友紀は、天職だと思っていた刑事を辞め、新宿の便利屋・早乙女の事務所で働いている。潜入捜査中にマフィアによって香港へ拉致されてしまった兄を救うため、協力してもいいという早乙女に、交換条件で身体まで差し出しているのだ。巨大な闇社会から兄を救出するチャンスを窺って、香港へ乗り込む友紀と早乙女だが…!!マフィアのボスに愛玩具として囚われている兄と、健気に兄を想う弟は無事再会できるのか。早乙女事務所VS香港マフィア!ついに決着か!?
  • 新宿退屈男 色欲の楽園
    4.2
    新宿にある『便利屋の早乙女』。お金持ちでまったくやる気のない所長・早乙女に、所員の友紀はぶち切れ寸前の毎日を送っている。 そんなある日、早乙女の幼なじみで、世話係の美人が行方不明になってしまう。眉目秀麗、常に冷静沈着な美人が、黙っていなくなるなんて、何かの事件に巻き込まれたのかもしれない。今まで見たことのない早乙女の真剣な表情に、友紀は戸惑いを感じていた。 もしかすると早乙女は美人のことが…? モヤモヤする複雑な友紀の想いを乗せたまま、『早乙女事務所ご一行』の飛行機は、美人の行方を追っていざ南国島へ! 赤道直下型!! 灼熱のラブ&ミステリー。
  • 新宿退屈男 秘匿の恋情
    4.3
    新宿にある『便利屋の早乙女』の所員・竜野友紀は、仕事そっちのけで、隙あらば蜜事を仕掛けてこようとする所長の早乙女に翻弄されながらも、ふたりだけの事務所を守ろうと日々奮闘している。そんなある日、早乙女の親友で、ヤクザの碑文谷が重傷を負って現れた。 「痴情のもつれで刺された」 その衝撃の一言が大事件へと発展し……!! これが引き金となり、事務所に関わる面々、『早乙女ファミリー』の内に秘めた恋愛模様も明らかとなる(?)。 騒がしくても大真面目!! 究極のトゥルーラブ。
  • ジェラシーの囁き
    3.5
    「幼かったお前と、弱かった俺。最初に間違えたのは、どっちだ――」 一流商社に勤めるサラリーマン、奥田孝幸は、出世も約束され、順風満帆の生活を送っていた。しかし、同じ部署に入ってきた新入社員の秋谷育士(あきたにいくと)を見た瞬間から、嫌な予感が湧き上がるのを感じる。 孝幸が今まで必死に隠してきた秘密を、唯一知っている男に、育士はとてもよく似ているのだ。 動揺を押し殺す孝幸だが、育士は何かを見透かしたかのように、ゆっくりと近づいてくる。羞恥、負い目、屈辱…。あらゆる手段で、孝幸は雁字搦めにされてゆき…。
  • スクエア 四角関係
    3.3
    「お前のこの淫らな身体は俺たち3人がかりでも満足しないんだ」。高級車のディーラー、星野ゆうきは、お得意様である女性客の接待で、ホストクラブを訪れる。しかし、接待中にお得意様を怒らせて帰らせてしまったゆうきは、店から300万円の支払いを要求され、大ピンチに!「お金がないのなら、違うかたちで支払ってもらうしかありませんね」。見目麗しい店のオーナーとナンバーワン、ナンバー2の3人に、支払いの代償としてベッドでの奉仕を要求され、ゆうきは……。濃密に絡まりあう愛と欲望の四重奏。
  • 聖域の限界
    3.8
    「淫乱な身体だな。それでも教師かよ」高校教師、西澤誠司は、ホストクラブに通っている女子生徒を補導するため歌舞伎町を訪れる。しかし、そのクラブのオーナーは、西澤の高校時代の同級生、瀬尾竜哉で、当時から瀬尾と不仲だった西澤は、瀬尾に学校の体裁を盾に取られ、無茶な身体の関係を強いられる。しがない教師の自分が、煌びやかで不自由のない人生を送っている瀬尾に、何故ここまで屈辱を味わわされなければならないのか…。憎みながらも身体中を支配され、瀬尾の抱える仄暗い闇に、心までも翻弄されてゆく西澤は…。
  • 弾丸キス
    3.6
    「お前、今、俺を抱こうとしてなかったか?」 警視庁特殊部隊・SATに所属している狙撃手の堤章大(つつみあきひろ)は、目のケガが原因で、捜査一課に異動になってしまう。そこで組まされた相棒の藤村は、かなりの問題児で、一課でも有名な刑事だった。折りをみて警察を辞める――。そう決めていた章大だったが、ある事件を捜査中に、藤村との間にも『事件』が起きてしまう! 「男としたことあんのかよ?」 「ありませんけど、あなたはあるんですか?」 「あるわけねえだろ」 なぜこんな事になったのか……。恋に不器用な男たちのトラブルラブを見届けよう!!
  • 花の破片
    3.6
    ひとカケラでもいい。 俺がまだ君の中に存在しますように…。 「自分の運命は変わった…。誰よりも大切だったはずの親友を裏切ったあの夜から……」。 新宿東署・刑事課長の田崎礼は、ただひとりの親友だった、麻薬取締官の竜野真紀を裏切ってしまった。結果、真紀は香港マフィアに拉致され、1年経った今でも行方不明のままである。 深い後悔の念から田崎は、たったひとりで真紀を救うため、香港に乗り込むことを決意するが、突然現れた盲目の、元軍人だという妖しい男に妨害され……。 嘘・疑惑・嫉妬・愛。懸命に隠してきた男の想いが、今明かされる…。
  • 鳳凰の片翼
    5.0
    「覚悟はありますか? 私を受け入れれば、もう後戻りはできない。あなたは一生、私のものです」 建築家の遠藤翔太は、縁もゆかりもない、美貌の風水師に台湾で出会う。その助言で一国をも動かすと言われる高名な風水師・劉は、ある一件以来、遠藤のことが気に入ったようで、いつの間にか同じマンションに越して来て、遠藤の近くにいるようになった。 しかし劉は、アジアの国々はおろか、世界中の裏組織がその身を囲いたがっている類まれなる存在で――。 劉が唯一、気を許している遠藤は、裏組織の格好の餌食となってしまい…!!
  • 鳳凰の天翔
    3.5
    『人形のようでいて、人間で。女性のようでいて、男性で。光のようでいて、陰で…』。アジアを始め世界でも有名な美貌の風水師・劉は、建築家・遠藤翔太の将来をたったひと言で大きく変えてしまった。劉の口から出た「ノー」のひと言で、人生を賭けた一大プロジェクトが潰されたのだ。以来。劉を恨むように経験を積んだ遠藤は、必死に伝を探し、劉との再会を果たすが、その時の劉は、ある男に囚われの身になっていた。劉を取り巻く危険な計画に巻き込まれた遠藤は、妖しい色香を纏う風水師とふたり、男の屋敷に監禁され……。
  • 欲望の犬
    4.0
    将来有望な検事の水上護は、雨の中をずぶ濡れで立っていた野良犬のような男を見捨ててはおけず、つい自分の部屋に誘う。だが、その男・大貫哲哉は、世話になった水上を「そんな物欲しそうな目で見るなよ」と押し倒してきて、しかもそのまま居着いてしまった。不思議と水上は、この強引な居候の存在に癒されていくのを感じる。しかしいつまでも素性を明かさない大貫に、所詮行きずりだと言われているようで……。 お互い見知らぬ他人のまま、躰ばかりが深く繋がっていく、切ない関係の行方は!?
  • 龍の逆鱗
    5.0
    香港から『龍』が消えて3年――。 高柳智明は、『龍』の重い宿命から解放された恋人のテイエンと共に、穏やかな日々を過ごしていた。そこへ、新しい『龍』こと3歳のフェイロンがやってくる。とある事情で何故だか、フェイロンとふたり、パンダを見る旅行に出かけることになった高柳だが、そこには再び『龍』を巡る闇の罠が仕掛けられていて……!! 混沌として絡み合う、アジアの雑踏の中で、二匹の『龍』は、愛する者を守れるのか――。
  • 龍の策略
    5.0
    米国の大手企業、ウェルネスマートに勤める高柳智明は、会社の重役であるヨシュアの命令で、シンガポールを訪れていた。しかし、その呼び出したはずの張本人が、突然、高柳の前から消えてしまう――。 慣れない国で、ヨシュアの行方を探す高柳は、同僚で恋人のティエン・ライの力を借りることにするが、その『獅子の都』と称される灼熱の地では、ティエンの裏の顔、香港マフィアの力が及ばない事実を知ることになる。 「あなたからの連絡を待っていましたよ。私のところにひとりでお越しください」 それでも、唯一の手掛かりとなる人物を探し当てた高柳を、その男は優雅な物腰で危険な場所へと誘う。敵か味方か、罠か…? 男に導かれ、高柳は…。
  • 隷属の闇
    3.4
    麻薬捜査官。竜野真紀は、大がかりな麻薬取引の情報を掴むが、摘発直前で突然拉致され、香港へ連れ去られてしまう。マフィアのボス・王の屋敷に監禁され、お前は親友に売られたのだと告げられるが、真紀は頑なにその言葉を信じようとしなかった。「刑事である弟や親友が必ず助けに来る」その真紀の思いを踏みにじるように王は、「俺から解放して欲しければ、お前が頑固に信じている親友や弟を殺してくれと乞え」愛玩具として王に嬲られ、凌辱の限りを尽くされる真紀を、さらに卑劣な条件で追いつめてくる。人を信じようとする男と、信用しない男。二人の感情は激しく縺れ合い…。
  • 英国紳士のささやかな戯れ
    3.3
    「後任の会長に日本語とパソコン操作を教育する」外資系企業に勤める翠にイギリス出張の辞令がおりたのは、会社の会長が交代すると噂がたってすぐの事だった。後任の会長は、世界的にも容姿端麗で有名なイギリス貴族のリチャード・トレンサム。リチャードは一族の中でも特に遊び人で、日本語どころかパソコン操作さえもままならないらしい。そんな貴公子様の教育係に任命された翠は、完璧に教育が終了するまで、日本に帰してもらえない事になっていた。しかし、出張初日からワガママで傲慢なリチャードに、アヤシイ“いたずら”をされ、事態は大ピンチに!遠くの海を越えた豪華な屋敷の中で、エリートサラリーマン翠の受難の日々が始まった!
  • 嘘つきな天使
    3.9
    「どうやって俺をその気にさせるのか、じっくり教えてもらおうか…」。老舗デパート『高砂屋』の御曹司、加納遥は、仕事と恋愛を同時に失い、ヤケ酒の勢いで男とホテルに行くという醜態をさらしてしまった。相手の男は世界屈指の優良企業、『ウェルネスマート』日本支部代表の片岡宗二。経営難に陥っている高砂屋が、提携を希望して失敗した会社の男だった。傾いたデパートを守りたい遥は、ホテルの夜のことを盾に片岡を挑発して提携を迫るが、逆に怒りをかってしまい…。張り巡らされる欲望の罠。
  • 華麗なる紳士のウェディング
    3.7
    恋人だったリシャールと別れて10年。アンリは、いまだ忘れられない想いを秘めながらも、逃げるようにリシャールとの再会を避けていた。絶対的な白人至上主義者であるリシャールに、自分が日系の血をひいていることを言い出せなかったアンリは、嫌われることを恐れたゆえに、別れるためにひどい裏切りを行ったのだ。しかし、そんなアンリの前に10年の時を経てリシャールが姿を現す。動揺するアンリは拉致同然に連れ去られ、ホテルに閉じ込められて----…。
  • こんなハズじゃなかったのにさ
    3.8
    中埜里久・30歳は、この記念すべき節目の歳に自分に正直に生きることを決めた。きっかけはデートクラブ、『アンダー・ザ・ローズ』「シャイなあなたに夢のひとときを。擬似恋愛を楽しんで頂けます。(同姓デートも承ります)」品のいいサイトの一番下に書かれた、里久にとって最も重要な「同姓」という言葉に、即デートの予定を入れたまではよかったが、派遣されてきたのは、里久の希望した「小さくて可愛い男の子」ではなく、瞳の鋭い長身の華麗な青年、時春だった。「俺は可愛がって欲しいんじゃない。『可愛がりたい』んだ!」すぐにチェンジを試みる里久だが、逆に時春に気に入られ…!!
  • 新宿退屈男~快楽の祭典~
    4.0
    『必ず救い出すから、待っていてくれ…」元刑事の竜野友紀は、潜入捜査中に姿を消した兄を捜すため、新宿の便利屋、早乙女のもとで働いている。刑事時代、兄の捜査協力と引き換えに、早乙女に身体を要求されてから、そのまま肉体関係は続いているが、いまだ兄の確実な情報はつかめていなかった。そんな時、友紀はテレビで見たマフィアのボスに連れられた兄らしき人物を発見する。すぐに北京へと向かう友紀と早乙女だが…。便利屋の早乙女事務所VS大陸マフィア!国境を越えたラブバトルが始まる!
  • 3シェイク
    3.8
    「俺かあいつか、どっちかにしときゃよかったって、たっぷりと後悔させてやるよ…」ロスタ・プロダクションの敏腕マネージャー、岡崎遼一は事務所の新人、幸村京を売り出すため、人気監督の佐野のもとを訪れる。しかし、幸村を起用する代わりに佐野が出してきた条件は、岡崎の「奉仕」という、とんでもないものだった。動揺する岡崎とは反対に幸村は激怒し、映画には出ないと言い出した。幸村もまた、岡崎を自分のものにしたいと思っていたのだ。美貌の俳優と、高慢な監督の巧みな罠に絡め取られ、岡崎は―― …。誰にも知られてはいけない大人のシークレットラブ。
  • 跪いて、永遠の愛を誓う
    3.7
    日常はつまらないことばかりで、何もかもが億劫だ…。橘グループの御曹司、雄太はその恵まれた環境に甘え、毎日を好き放題に遊び回っていた。そんな雄太を連れ戻しに来るのが父の秘書、古家孝彰。雄太は、冷たくいつも取り澄ましているこの男が大嫌いだった。2人は従兄弟だが、孝彰が同性愛者だと知った時から、雄太は孝彰を避けるようになった。同じような、家が金持ちの連中と粗悪な遊びを行い、ついに最悪な事件を起こしてしまう…。追い詰められた雄太を救えるのは結局孝彰だけだった。だが孝彰は事件を隠蔽する代わりに雄太にとって最も屈辱的な要求をしてくる…。衝突する激情と異常なまでの執着心。愛と下剋上の物語。
  • 心に愛は満ちてるか?
    4.0
    相馬の勤める『よろず屋』に、ある珍しい依頼が舞い込んでくる。 「夫が男と浮気している」 調査を始めた相馬が見た、『男が入れ込む男』とは、外見、職業ともにこれ以上ないほど、普通のおじさんで…!? 調べていくうちに、依頼人の夫の他にもおじさんこと・樋口を狙っていそうな男たちが続々出てくるが、当のおじさんは全く気がついていない様子。ある日、貞操の危機を救うため、思わず樋口を助けてしまう相馬だが!? イケメン調査員VS普通(?)のおじさん。天性の魔性男に惑わされるな!!
  • 仮面の恋人
    3.8
    売れない俳優、見崎真尋は友人の「便利屋」でアルバイトをしながら日々の生計をたてていた。その「便利屋」へ、ある男の恋人のふりをして欲しいという依頼が飛び込んでくる。依頼対象の男、吉峯聡瑛は記憶喪失で、しかも恋人が死んでしまったという事実だけを忘れてしまっていた。吉峯は人気急上昇中の小説家で、大きな仕事の締め切りを抱えながらも、しきりに帰ってこない恋人の事を気にしており、仕事も手につかない状態だという。真尋はその恋人と年齢も顔も似ていることから依頼を引き受け、男と同棲する事になるのだが、真尋を恋人だと思い込んでいる吉峯から受ける真剣な愛情や情熱に、次第に真尋は仕事以上の感情が芽生えてきて…。
  • 龍の後継者
    4.4
    世界でも超のつく優良企業ウェルネス社。高柳はそこで大手スーパーの香港出店を任されている。立ち上げ当初はマフィアに邪魔され困難をきたしていたが、高柳の大学の同期であり香港最大のマフィアのトップ、ティエンに助けられた。その時に交わした「代償は肉体関係」の条件のせいでティエンとは恋人同士だが、香港を治める「龍」であるティエンの力を利用しようといくつもの影が動き始めている事も、自分がティエンの弱点である事も高柳は気がついていなかった。ティエンの忠告もむなしく、巧みに近づいてきた相手に高柳は翻弄され…。香港VS上海、その中にただひとり置かれた日本人高柳の運命の龍が動き出す――…。
  • 龍を飼う男
    4.4
    高柳は今、一世一代の決心を胸に香港の超高級マンションの前に立っていた。目的の相手は、大学時代の同級生、ティエン・ライ。香港での仕事をマフィアに邪魔され、失敗しそうな高柳は、最後の手段でティエンに交渉を持ちかけに来たのだ。交渉金のない高柳は、自分自身の身体をティエイに売るから、それでマフィアを何とかしてほしいと頼む。必死な高柳に、香港でも有名なマフィアの血を引くティエンは、妖しい取引を持ちかけてきた。「お前の身体だけで報酬が足りない場合は、俺に一生飼われる覚悟はあるか」危険な魅力を放つティエンの目の中に茫然と頷く自分の姿を高柳は見た…。
  • 愛にふれさせてくれ
    4.1
    ある事件が元で両目の視力を失った瀬尾裕也は、手術後、事故の後遺症に悩まされていた。そんな裕也の姿を見た恋人で刑事の竜治は、同じ事件現場かに居合わせながら、裕也を守れなかった事をひどく後悔していた。学生の頃から凶暴で危険な破壊願望のある竜治は、裕也以外は何がどうなってもいいというほど、裕也に執着している。しかし、事件のことで刑事を辞めると言い出した竜治から裕也は距離を置いてしまう。次第にすれ違ってゆく気持ちに苛立ち、竜治の中で再び危険な感情が目覚めてゆく。「裕也が離れていくとおかしくなる。失わないで済むなら人殺しでも平気で出来る」そんな竜治の闇に目をつけたひとりのヤクザが、刑事である竜治に揺さぶりをかけてくるが…。
  • 愛煉の鬼
    4.2
    就職活動中の大澄友真は、結婚を間近に控えた妹から「ある人物に愛人になれと脅かされている」と相談される。その人物とは、中華マフィアのボス・楊仁(ヤンレン)。楊仁は、直談判に訪れた友真の体を検分した上で、嘲笑しながら条件を示した。 「妹を諦めてほしければ兎になれ。兎を喰らう狩人たちから逃げきれたら、妹の代わりにお前を愛人にしてやる」。 選択の余地はなく、友真はこの条件を呑むのだが……。 友真を獲物に見立てた、『兎狩り』。この淫虐なゲームをクリアできても、楊仁の抱き人形にされるしか道はないのか…。
  • 悪魔な恋人
    3.2
    「俺の命が欲しいなら、俺を満足させろ」落ちこぼれ悪魔リルは、次の任務を成功させなければ消滅(死)してしまうというピンチに直面していた。悪魔の仕事は人間と契約し、その命を奪うことだが、優しいリルは一度も人の命を奪ったことがなかった。そんなリルに与えられた最後のチャンスは、由緒正しき公爵家の長男、九条直次の命を取ること。直次は、家の財力と権力にものを言わせ、やりたい放題に生きてきたが、誰にも言えない本当の望みがあることを隠していた。リルが直次の望みをみつけられれば、その命はリルのもの。できなければ任務失敗でリルは死ぬ。どちらが勝っても、どちらかがいなくなる…。恨みっこなしで始めた勝負だったが、心優しき悪魔は、いつしか……。
  • 悪辣色男
    3.9
    堅実な就職先、型どおりの結婚。今まで常識的に生きてきた川崎は、ある事情から会社をリストラされてしまった。川崎は躊躇(ためら)いつつも、男ばかりが集う高級クラブに再就職する。オーナーの鮎川の「身を売る必要はない」という言葉を信じたのだ。 だが、地味で冴えない川崎にやっとついた指名客が求めたこととは……!? 「本当は、嫁さんにねだられなくなってホッとしてるんじゃないのか? 女なんか嫌いなんだろう?」 川崎のついた「嘘」を知っているかのように、川崎を脅し、追いつめてくる鮎川。黒い魅力に、秘められた願望は暴かれていく――!!
  • 雨の下の君に捧ぐ
    3.3
    順風満帆、今が楽しけりゃそれでいい。毎日をだららだらと適当に送っている美容師・二戸島由有(にこしまゆう)の快適な生活は、ある日、店の異動を命じられ激変する。異動先には、二戸島が最も会いたくない先輩、橋本すばるがいるのだ。 「いつも楽そうにやってたお前が、困ってる姿を見るのは楽しい……いいザマだな」 『美容師界の王子』と呼ばれ、メディアでも人気絶頂のすばるは、何故か「王子」の仮面を二戸島の前でだけ外す。地味で暗かった過去とまったく違い、傲慢で美しく変貌したすばるに、過去の「秘密」を握っている二戸島は、巧みな飴と鞭で翻弄されてゆき――。
  • いけないセクハラ講座
    3.3
    男同士のセクハラは成立するのか――。 小さな喫茶店を営んでいる山本旭希(やまもとあさき)は、親友で、コンサルティング会社・社長の大井長生(おおいちょうせい)が請け負ってきた、妖しいセクハラ検証に、無理やりつき合わされることになってしまう。被害者から寄せられた、様々な実験を行うのだが、なぜか被害者の役は、いつも旭希に回ってきて……。 ジムで、病院で、洋服屋で、長生が毎日仕掛けてくる、きわどい刺激に、いつの間にか旭希は……!!
  • 苺乳の秘密~後輩の甘い乳首が狙われてる~
    4.5
    オレの乳首が先輩のお菓子にされちゃう * * * * * * * * 会社員の野崎悠樹は、学生の頃から敏感すぎる乳首のことを秘密にしている。高校生のとき、秘密を打ち明けた先輩の嶋田に、胸を触られてから、その快感を忘れられず、乳首はさらに敏感になっていた。 そんな先輩と10年ぶりに、偶然再会してしまった!! 有名パティシエの先輩は、悠樹の乳首の悩みを覚えていて、良い治療方法があると提案してくれる。でもそれは、とても恥ずかしい方法で――。
  • いまさら「好きです」なんて言えませんて
    -
    都内、下町商店街の煎餅屋の跡取り・吉永勇輝は、店の裏手に住むフードライターの佐伯灯夜(さえきとうや)に片想い中である。容姿端麗で、老若男女問わずモテまくる灯夜を見る度に、悶々とした気持ちは募ってゆくばかり。そんなある日、 「男に対して独占欲を感じるときがあるんだが、その原因を知るために、勇輝で試したい」 突然、灯夜が切り出してきたことに驚愕する勇輝だが…!! これはチャンスなのか、ピンチなのか!? のどかな商店街に恋愛騒動が襲来!!
  • おうちのルールで恋をしよう
    3.8
    保育士、白崎浩一郎には、職場の園児たちよりも手のかかる息子がひとりいる。『クールビューティー、弱冠20歳にして有名モデル』世間での評判は、上々だが、家での息子は汚部屋に住み、ひとりでろくに着替えもできない。しかも、「可愛い父さんがいないと俺は生きていけない」とか「俺の愛は親子愛じゃない」とか意味不明な事をしょっちゅう言い出す始末…。息子の浹と浩一郎は血の繋がらない親子だった。妻が亡くなり、現在はふたりきりの家族。立派に育てようと張り切っている浩一郎の気も知らず、浹は密かに「恋人計画」に闘志を燃やしている。父の『威厳』か息子の『愛』か…。幸せいっぱいのスーパーラブコメディ!
  • 幼なじみの花嫁と逃亡結婚!?
    3.5
    倒産寸前の両親の会社のために、お金持ちの幼なじみのところへ、妹がお嫁にいく。 如月莉久(きさらぎりく)は、戦略結婚に複雑な思いを抱えながらも、自分の幼なじみを信じて、ふたりを祝福しようと決めていた。 しかし結婚式当日、ヴァージンロードの上で新郎に手を握られたのは、なぜだか莉久で!! 「このまま逃げて、俺に身体を差し出せば、会社は潰れずにすむ。どうする?お前に選ばせてやるよ」 新郎の黒須宗士郎(くろすそうしろう)の真意は分からないが、莉久に選択の余地はなかった…。 傲慢な幼なじみに連れられて、波乱万丈な逃避行が始まる!! これって誘拐!? 新郎にさらわれ、甘くて危険な逃避行へ!!
  • オジさんパラダイス 愛される理由
    3.0
    「君を俺たちのものにしてしまおう」 誰が見ても冴えないオジさん・桜田は、ある日、アクシデントで『35歳以上の男性以外は入店禁止』のバーを訪れる。そこは、地位と名誉と渋いルックスを持った『イケてるオジさん』たちが常連の店で。しかし、『イケてないおじさん』のはずの桜田は、何故だかそこで注目を浴びまくってしまう!! 「俺が場違いだからか?」 その疑問とは裏腹に、俳優、小説家、医者、大工――、桜田に接近してくる男たちは着実に増えていき……!! とびきり極上の男たちに、巧みなてだれで手管で追い詰められた、しがないオジさんの運命は!?
  • 終わりよければすべてラブ
    3.4
    「もう俺に触らないで下さい。勘弁して下さい。ほんと、お願いっ!」。両親を亡くし、職まで失ってしまった桂城学は、デートクラブ『アンダー・ザ・ローズ』に再就職が決まった。その超美形が揃う職場で、過去2度、偶然出会ったことのある雛山龍介と再会し、驚きを覚える。しかしその再会が、桂城にとって受難の日々の始まりだった!桂城の教育係になった雛山に、「何度も再会するなんてこれは『運命』だ」と決めつけられ、仕事で失敗する度に、「愛ゆえのお仕置き」として称してセクハラをされ…!!
  • 御曹司と政略結婚!?
    3.0
    「男の花嫁か。それも悪くない」それまで普通のサラリーマンだった里見海音の人生は、姉のお見合いを断るために訪れた会場で、大きく変わってしまった。見合い相手の若山宇一は、容姿端麗でお金持ち。両親は、倒産しかけた工場のために、姉のお見合いをセッティングしたのだ。しかし海音は予想外にも気に入られ、「結婚相手はお前でいい」と言われてしまう。両親の工場のため、断りきれず、見合い騒動に巻き込まれた海音には、若山家に「花嫁」と認められるまで、恥ずかしいノルマがいっぱいで……!!
  • キスは痛いくらいがちょうどいい
    3.8
    金もない、夢もない、したい事もない…。堕落した生活を送っている美大生の小菅純太は、新しく決まったアルバイト先のデザイン事務所で、妙な男と出会う。誰とも口をきかず、目も合わせない、だけどとても綺麗な男。小菅は一瞬にして、この波古一貴(通称ハコイチ)の、神秘的な魅力に惹かれていくのを感じた。 誰よりも孤独で、何にも染まらない純真なハコイチを、独り占めしたい。小菅は少しずつ近づいていくことにするが、ある日偶然、ハコイチの驚くべき秘密を知ってしまい……!!
  • 君だけが僕の奇跡
    3.9
    誰とも関わらず静かに暮らしたい――。 ひっそりと『お絵かき教室』を営む、武太一郎のところへ、ある音楽グループからCDジャケット用の絵の依頼が舞い込んでくる。しかし日頃から、子どもたち以外の人間と接することを嫌っている武は、その依頼をすぐに断ってしまう。だが、依頼主は簡単に諦めてはくれなかった。 「引き受けてくれるまで、先生の側を離れない」 突然現れた綺麗な青年、歌手の倉沢慎吾は、強引に人見知りの武に近づき、そのささやかな生活を乱し始める。10歳も年下の慎吾に、為す術もなく心も身体も翻弄されてゆく武だが、ある時、慎吾の重大な秘密を知ってしまい…!!
  • 砕け散る薔薇の宿命
    4.0
    赤い瞳、年をとらない身体――。 誰にも言えない秘密を抱えて生きてきた、調香師の香具山紲(かぐやませつ)は、都会を避け、軽井沢の別荘地でひっそりと暮らしていた。しかしそこへ、過去に最悪の別れ方をした元恋人のルイが姿を見せ驚愕する。 「次に私の前に現れれば殺す」 別れ際、酷い言葉を残したルイは、今も紲を憎んでいるはずだった。あれから百年近く経った今になってルイが現れたのは、裏切りにも似た過去の紲の決断を裁くためなのか、それとも……。 人間よりも麗しく、獣よりも狂おしい、人ならざる者たちの気高い愛の物語。
  • 黒い愛情
    3.7
    「性欲に振り回されるなんて有り得ない」精神科医という職業に就いていながら、伏見智紀は「性欲」が認められずにいた。しかし、そんな後ろめたい感情を同僚の加藤に見抜かれてしまう。同じ医者の中でも特に優秀な加藤は、その鋭さと巧みな話術で伏見を追い込んでゆく。「あなたのような、性的な深みにはまるのを嫌う、気高い人をそれ以上の欲望で、ねじ伏せたいと思う人間もいるんですよ」弱みを握られ従う一方で、加藤の見せる強い支配欲に、抗えなくなってゆく伏見―は…。
  • 黒い夜の陰謀
    3.8
    弁護士の白川佳純は、黒い噂のある若手代議士の犯罪を裏付ける決定的証拠を掴んでいた。しかし、追い込む寸前で事故に遭い記憶を失ってしまう。佳純が目覚めたのは浩基という恋人の部屋で、浩基は佳純の体力が戻っても、マンションから一歩も外へ出そうとはしなかった。自分を監禁状態にする浩基に対して次第に疑問を抱くようになった佳純は、時折フラッシュバックする記憶の中に以前の浩基の姿を見るようになった。鋭利な視線と、凍りつくような冷たいオーラ…。いつも優しく自分を抱く浩基とはかけ離れたその姿に、佳純は激しく動揺して―…。
  • 恋なんてもんは。
    3.8
    とある理由で警察官の夢を諦め、小さなモデル事務所でマネージャーをやっている黒塚六之助は、ある日、抜群のルックスをした男と出会う。しかし、その男・青山颯天(はやて)は、自分の美貌にまったく気付いておらず、むしろカッコ悪いと思っているようだった。 懸命にスカウトを試みる六之助だが、遠慮がちに言われた青山のお願いに衝撃を受ける。 「あなたが俺の彼女になってくれるなら…」 体育会系の三十路男を彼女にしたい、無自覚イケメンの恋愛思考は、いったいどうなってる!?
  • さらわれた花嫁と危険なハネムーン!?
    3.0
    「誰にも邪魔されない場所で完璧に調教してやる…」。平凡で地味なサラリーマン、中林鳩羽は、お見合い会場で拉致され、オークションにかけられる。そこで鳩羽を落札したのは、鳩羽を攫った張本人であり、鳩羽の会社の大株主でもある大道寺隆稔。その後も部屋に監禁され、いいように弄ばれていた鳩羽だが、ある日、プライベートジェットに乗せられて、どこかもわからない南国に連れて行かれ…!!
  • さらわれた花嫁と恋愛結婚!?
    3.0
    「暇なお金持ちの退屈しのぎ。見初められたお前は幸運か不運か?」 平凡で地味なサラリーマン、中林鳩羽は、会社の部長命令でお見合いをすることになる。しかし、そのお見合いは、鳩羽に目をつけた金持ちによって、巧みに仕組まれた罠だった。お見合い会場で拉致され、監禁された鳩羽は、VIPが集まるオークションにかけられることに!嫌がる鳩羽の前に現れた、調教師だという美しい男は、これからの調教で鳩羽が快楽の虜にならなければ、逃してやると駆け引きを持ちかけてくるが…。
  • 33歳、代議士先生に抱かれたい秘書
    4.0
    「可愛い顔すんなよ。そそるだろ」 議員秘書である白鹿伊万里(はくしかいまり)は、あるとき『若返りの薬』を手に入れる。それを使って、亡くなった代議士のダメ息子(72歳)を若返らせ、跡を継がせようと企んでいた。 ダメ息子・田口正宣(たぐちまさのぶ)は、夜ごと遊びまわっていて、他人の言うことなど聞く男ではない。その悪癖を断つために、プライドを捨て、夜の相手をすることになった白鹿だが…。 若返った野獣男に、若者の体力と熟した性技で責めたてられて、冷酷秘書の鉄仮面がとろけ堕ちる――。
  • 獅子の黒炎
    4.1
    「眠れる獅子を起こすのが、あなたの仕事です」世界屈指の優良企業、ウェルネスマート。その法務部に所属する弁護士の梶谷英令は、契約問題で上海出張を命じられる。しかし、上海の表と裏社会、両方の頂点に立つレオン・リーという若い男は、ウェルネスの上海出店になどまったく興味を持っていなかった。「でも傲慢でプライドが高そうなあんたには興味がある」。レオンは、ウェルネスと契約をする代わりに梶谷に屈辱的な要求をしてくる。レオンに抱かれることと、決して裏切らないという覚悟の証に、その身体に刺青を入れること―。仕事の領域を大きく超えるレオンの要求だが、会社に逆らえない弱みがある梶谷は、苦渋をのみ…。
  • 執事様に任せなさい
    3.3
    極貧生活を送る主人公、柴田和貴は、ある日、白昼堂々、誘拐されてしまう。監禁されるように閉じ込められたのは、超高級ホテルのスイートルーム。そこには、ひとりの執事が待っていた。「あなたには、おじい様の莫大な財産と共に、執事である私を相続する権利があります」。執事は、和貴が会ったこともない祖父の遺産を、強引に相続させようとしていきたのだ。しかもその遺産を巡り、和貴は親戚中から命を狙われる事態に!身寄りのない和貴が頼れるのは、その美しい執事だけだった。しかし執事は、ボディガードの代償に『ご褒美』を要求してきて…!!
  • 下北沢カフェ・エモート
    3.0
    下北沢にある小さなカフェ『エモート』。そこのシェフである土ヶ谷創(つちがやそう)は、ある日、ふらりと現れたパーマ頭の青年・喜多秀虎に、無理やりアパートに居候されてしまう。 大食いで騒がしいほど明るい秀虎は、いつの間にかカフェのホールスタッフとして働くようになり、まるでひな鳥のように創の料理を心待ちにしている。そのうえ、鍛えている創の身体に憧れを抱いていて、ホモ疑惑も浮上!! 絶体絶命の創の姿を見ても、優雅なオーナーや、イケメンパティシエは面白がって知らんふりで…。 明るい謎の男、短気な創、優しすぎるオーナーと、のん気なパティシエ。厄介者ばかりが集まったカフェには波乱がいっぱい!?
  • 深窓の令息を略奪結婚!?
    4.0
    『死が二人を分かつまで。ずっと相手を愛し続ける。それが結婚…』世間知らずの箱入り息子、福永英樹の素敵な結婚像は、見合い相手の凛々しい“男”を前にもろく崩れていった。「男同士で結婚なんてあり得ない!!」親へ抗議する英樹をよそに、話は婚前の同棲生活に。「この一週間の同棲で僕の事を気に入らなければ、結婚を断ればいい」。男同士を不思議と思っていないのか、そう言う謎の見合い相手、平塚淳宏の神秘的なオーラに魅了され、つい頷いてしまった英樹だが、同棲には当然、恥ずかしい「夫婦生活」も含まれていて…!!
  • スクランブル ~捜査一課の訳あり恋愛事情~
    4.0
    警視庁・捜査一課に勤める堤章大(つつみあきひろ)と、先輩刑事の藤村亘(ふじむらわたり)。ふたりは、ある事件がきっかけで、肉体関係を持っている。しかし、戸惑う章大とは違い、年上の藤村は、この濃密な関係を楽しんでいるようで…。 「どうしたら、余裕なアナタを泣かせられるのか」 そんな葛藤をくり返す章大の目の前で、藤村をピンチに陥れる大事件が発生する――。 元SATの無愛想刑事×くせ者ベテラン刑事。 同僚の本条と吉見も巻き込んだ、捜査一課スペシャルラブ。
  • ダブルギルティ 毒蛾淫愛
    4.0
    「俺はお前を殺したいほど憎かったんだよ」。 横浜地方検察庁検事、柚木和鷹が担当することになった、風俗嬢殺人事件。被疑者はかつての親友、志藤孝一郎。実は柚木には、行方不明だった志藤に聞きたいことがあった。 13年前、志藤は、柚木が五人の男たちに襲われるのを目撃しながら救いの手を差し伸べてくれなかったのだ。問いつめる柚木に志藤は、自分がその首謀者だったと明かす。そして……。 「汚点をばらされたくなければいうことを聞け」。 志藤の目に滾る憎悪の理由もわからぬまま、検事の執務室は凌辱の場と化して…。
  • 忠実な執事と秘密の結婚!?
    3.0
    「結婚できないカラダにしてやるよ。それが望みなんだろう?」 都内の大地主の令息・日向野蓮華は、祖父が勝手に決めてしまった結婚を破談にするために、執事の彬人を連れて逃亡を図る。楽しい恋もアダルトな交際も、まだしたことがないのに、祖父の言いなりになるわけにはいかない! 固い決心を胸に、いちばん古い別荘に身を隠したところまでは良かったのだが、しかしそこで、これまで冷静沈着で忠実だった彬人が、あることをきっかけに豹変してしまって…!!
  • DEAD END
    3.0
    「親子で快楽を共有するなんて信じられない…」 「それじゃあ、ふたりで君を共有させてもらおうか」 平凡な生活を送っていた木場恭太郎は、友人の父親、矢嶋大樹と出会ってから、その人生を大きく変えられてしまう。巧みな手管によって、無理矢理身体を奪われてしまったのだ。しかもその現場を、友人の勇気に見られ、絶望を味わうが、それに反して勇気はふたりの淫らな関係に容易く加わってくる。可憐で妖しい親子に囚われ、肉体の快楽に溺れる自分を、恭太郎は嫌悪するのだが…。
  • ダークフェイス 閉じ込められた素顔 上
    3.9
    「今さら後悔しても遅い。これは忠告を無視した当然の罰だ――」 新聞記者の貴志誠一は、ある殺人事件の記事に疑問を覚える。閑職に追いやられ、暇を持て余していた貴志は、その秘密を一人で探ることにするが、事件において重要な鍵を握っているのは、警察官僚の篠原亮司だった。 怜悧で冷たい雰囲気をまとう篠原は、貴志にまともに取り合おうとせず「関わるな」と忠告する。しかし貴志は、高慢な篠原に憤りを感じ、事件の裏側を探ろうと躍起になった。だがある夜、危険な匂いを漂わせる黒獣のような男に拉致され……。
  • DOG DAYS 犯罪心理分析官の受難
    3.0
    「誰かを好きという感情なんて自分にはない。だから僕を脅かしても、なんの意味もない…」 アメリカのFBI採用試験に落ちてしまった妙中涼二(たえなかりょうじ)は、その高いプライドを持ちながら、日本の警視庁で一番暇な部署、特別捜査課に配属される。 定年間際の課長と、やる気ばかりが空回りする同僚・早津虎之助(はやつとらのすけ)がいるだけの『寄せ集め部署』に、押し付けられるように回ってきた初仕事が、2件の殺人事件。 犯人を追ううち、涼二は、純粋で素直な性格だった虎之助の様子が豹変していくのに気がついた。 猟奇的に変貌した虎之助に捕らえられ、「口止め」と称して、プライドと共に肉体を陵辱された涼二に明かされた真実とは…? 警視庁の天才分析官に仕掛けられた罠。 「刑事さんは心と身体どっちが大事?」
  • 72歳のバリスタ
    4.3
    都内で喫茶店を営む、バリスタの山辺(72)は、ある日目覚めると、身体に異変が起こっていた。身体だけが50歳も若返っていたのだ!! 「あの…、老バリスタを知りませんか?」 山辺目当ての常連客・信濃(21)に尋ねられるが、中身が老人だと言い出せないまま、信濃との関係が親密になっていき――。 超年上好きの大学生×フェロモン系バリスタ。他にも、チョイワル年寄り科学者や、老紳士マニアの代議士秘書など、愛すべき個性派キャラが続々登場!!
  • 熱砂の王と冷たい月
    3.7
    シークレットで来日したアラブの王、イドリースの命を狙う為、殺し屋である霧生由(きりゆう ゆう)は王が所望した男娼とすり替わり、暗殺の機会を窺っていた。しかし、王ではなく第二王子のナーヒドに気に入られ、無理やりその身体を奪われてしまう。そこから由の計画は次第に崩れ始めていった。暗殺を実行できないまま由はナーヒドによって共にアラブに連れ帰られ―…。優雅で優しい王子とそれに囚われた冷酷な美貌の暗殺者。ふたりが砂漠の地で巻き起こす灼熱のエキゾチックラブ。
  • はだれ恋 拾われ男の妄想
    4.0
    「帰るとこねぇんだろ? そう言って、家出少年だった白石了(しらいしりょう)を拾ってくれた八尾貴文(やおたかふみ)。八尾の家や職場でともに過ごすうちに、白石はどうしようもなく彼に惹かれていく。しかし、その想いは決して叶わない、そして伝えることさえできない、ある『理由』があった。八尾の無骨な手で触れられることを夢見て過ごす日々。だが、思いもよらない出来事が二人の均衡を大きく崩してしまう。 「お前、俺としたいのか?」 秘めていた想いが引き摺り出されて!?
  • 華狩り 捕食者と夜の蝶
    4.2
    ホストクラブ『leone』(レオーネ)の人気ホスト・志遠は、ある犯罪組織の不穏な取引を目撃してしまう。捕まって殺されそうになっていた志遠を救ってくれたのは、その犯罪組織と癒着している悪徳刑事の石神だった。 「俺のものになれ。それが嫌なら舌でも噛み切って死んでしまえ」 生きるためには石神の言いなりになるしか道はなかった。石神は志遠をさんざん嬲ったあげく自宅にまで押しかけてきて…。 志遠につきまとう石神の思惑は一体!?
  • 花廓 凶刃の閨
    4.3
    自動車販売会社に勤める桜木岳斗は、凋落する実家の極道・雨水会を存続させるため、経済ヤクザの石黒と取引をする。だが―、「お荷物を引き受けるんだ。相応の対価は払ってもらおう」岳斗が石黒に連れて行かれたのは、都心の片隅に、身を隠すように佇む日本家屋。提示された条件とは、男娼専門の現代遊郭・蘭華楼で身体を売ることだった。緋襦袢に身を包み、赤い格子に入れられ―。石黒に「初物」として捧げられた岳斗は次々に客を取らねばならない運命なのだが…!?
  • 花と龍
    3.5
    世界的に有名な美貌の科学者ジュールと、京都のヤクザ、古島康成。生まれも社会的立場も違うふたりは京都の町で出会い、恋におちる。しかし、「世界の頭脳」を持つ薬学博士のジュールは、麻薬関係で様々な国のマフィアから狙われている身であった。暗い世界に生きる古島は、ジュールの身を案じ、何度も自分と別れるよう説得するが、頑としてジュールは聞き入れず、ついに京都でも古島と敵対する暴力団が動き始めてしまう。薬学はもちろんのこと、容姿においても目を見張るほど美しいジュールは、連れ去られ…。
  • 薔薇色の罠
    3.6
    一流ホテル「帝蔵」の次期社長侯補、秋吉芳隆は、ホテルのバーを建て直すため、業界でも優秀なバーテンダー、磯谷怜史の引き抜きを考える。しかし、何度足を運んでも、どんなにいい条件を揃えても、磯谷にはあっさりと断られてしまっていた。クールでカリスマ的存在感のある磯谷をどうしても諦めきれない秋吉に、今度は磯谷が条件を出してくる。「ベッドの相手をしてもらいましょうか」。プライドの高いエリートの秋吉は、屈辱に耐えながらも磯谷の条件を呑むことにするが―― …。
  • 美獣とケダモノ
    3.5
    「いいモノがあるんだけど、興味ある?」 禁欲的な容貌の幼馴染み・阿立(あだち)がバーテンを務める店で、ハードボイルド作家の男鹿(おが)は、見知らぬ男から妖しげな錠剤を手に入れた。「憎たらしい奴を跪かせることもできる」という売り文句に、長年邪(よこしま)な想いを寄せる阿立の顔が浮かび、つい買ってしまったのだ。顔を見れば暴言ばかり吐いてくる阿立に一度「ご主人様」と言わせてみたい…。そんな妄想気分で試した錠剤の効果は想像以上のもので――!? サディスティックな美しいバーテンとスイッチが入ると鬼畜になってしまう小説家、二匹の獣の破天荒ラブ!!
  • 媚薬研究者の甘やかな誘惑
    3.0
    「科学者なら皆知ってる。媚薬なんか存在しないって…」。珠樹の勤める製薬会社には、『媚薬の臨床試験』という極秘で行われる検査がある。その検査の担当になった珠樹は、試験モニターのひとりに高校時代の初恋相手、昌景を見つけて動揺する。しかもカップルで行われる検査の昌景の相手を珠樹がすることになってしまった!科学者として「媚薬は効かない」と言い張る珠樹だが、昌景の手で恥ずかしい所に媚薬を塗られて……。
  • 不条理な接吻
    3.4
    「兄からの褒賞を断ったSPは貴様か?」日本に華々しく降り立ったノルド王国軍総帥、ユーリは、ずらりと並ぶ警視庁のSPの中から、迷うことなく東堂喬也を選び、自分のいちばん近くに付くことを命じる。以前ユーリの兄が来日した時も、喬也は警護班に抜擢され、活躍が認められたが、ノルド王国からの褒賞を断っていた。その事をユーリは不快に受け取ったのか、今回の喬也の役目は警護だけではなかった。「貴様を呼んだのは、私が愉しむためだ」ユーリは喬也に身体の関係を要求してきたのだ。「SPは男娼ではありません」SPのプライドをかけて喬也は毅然と断るが…。
  • 不埒なセラピスト
    -
    毎朝、満員電車でチカンの被害に遭っている益田愛音は、男ということが災いして、恥ずかしさのあまり、誰にも相談できずにいた。そして、決死の覚悟でたどり着いたのが、噂で聞いた怪しげなカウンセリングルーム。そこのセラピスト・十和田秀哉は、噂に反してとても優しそうな美男だった。しかし、愛音に適しているのは「催眠術」だと妖しい治療を施されてしまう! しかもその施術中に見る幻覚は、色んな人物に扮した十和田に辱められるというもので!! 森の狼男、双子、ペットの飼い主…。様々な幻覚の十和田に恥ずかしい行為を迫られ、次第に不安になる愛音だが…!?
  • ふれてはいけない~他人×俺×弟~
    3.7
    「君がイイ顔で、最後に呼ぶのはどちらの名前かな…」 国語教師の榊彰一(さかきしょういち)は、過去の過ちが原因で、弟の翔(かける)には、何があっても逆らえない。束縛したがる翔によって、雁字搦めにされている彰一の前に、妖しい魅力を秘めた、保険医の北見が赴任してくる。ある日、北見の手管に捕まり、付けられた『秘密の痕』を、翔に見つかってしまって…。 弟の獣のような独占欲。同僚の狂おしい辱め。どちらを選んでも手に負えない相手に彰一は――。 国語教師が二人の男とタブーを犯す、甘苦しい禁断ラブ。
  • 星に願いをかけてみた
    3.0
    『星屋』のブレスレッドは願い事が叶うらしい――。そんな噂がある天然石アクセサリーショップの人気デザイナー『ナオ』の正体は、実は半引きこもりの地味な青年・星野直己。「こんな俺が作った物で願いが叶うわけがない」と噂をまったく信じていなかった。 そんな直己を好きになってしまった、実業家の会沢龍一郎は、その心を掴むため、直己自身が作った隕石のブレスレッドに願いをかけることにする。 「大昔にやってきた流れ星さん。よろしくお願いします!」 直己という、天然石でキラキラと輝く難攻不落の要塞を、龍一郎は落とすことができるのか!?
  • 翻弄する指先
    2.0
    心理カウンセラー、星野文弥のところへ相談に訪れた浜田一衛は、今をときめくIT企業の社長で、テレビや雑誌でも注目を浴びる超有名人だった。世間に知られたくない悩みを抱えていた浜田は、ただ一人の理解者となった星野のもとへ、人目を避け、毎夜通いつめる。しかし星野にも、誰にも知られたくない性癖があった。星野は極度の「手フェチ」で、付き合う相手の手しか愛せない。浜田はこれまで出会った誰より美しい手を持っていたのだ。星野を信頼し、親密に接してくる浜田の態度を、まるで恋人に優しくされているみたいに錯覚しそうな星野は…。
  • 惑わすつもりはないけれど
    3.0
    最強に運の悪い俺の救世主は、超俺様・御曹司!? 清掃会社に勤める佐藤修司は、どこにでも存在する平凡な人間である。ただ、他人が違うところといえば、最強に運が悪いことだ。 しかしある日、ピンチを救ってくれた男、有名宝石店の御曹司・藍青から貰った見事な水晶を身につけ始めてから、いつの間にか悪い事が起らなくなっていることに気がついた。 石のご利益だと信じる修司に藍青は、「石に不思議な力なんてない。お前に運を与えているのは、その石か、それとも持ち主の俺か、はっきりさせてみないか…」と、妖しい駆け引きを持ちかけてきて…。
  • 真夜中のプライド
    3.7
    朝陽(あさひ)の勤める小さな『何でも屋』に、報酬500万円の高額な依頼が舞い込んで来る。依頼内容は、『誰にもバレずに、ある豪邸の隠し財産を探し出すこと』。さっそく豪邸に住み込むことになったが、そこで朝陽を待ち受けていたものは、とんでもない出来事だった。 真夜中、突然、屋敷に現れた怪しい男に、無理やり身体の関係を持たされ、翌日には、更に最悪の事件が起きてしまう。すべての謎の鍵は、その後も夜ごと朝陽を抱く、真夜中の男が握っているようで…。 隠し財産を巡って起きる、姿の見えない者達の陰謀に、次第に巻き込まれていく朝陽だが…!?
  • 魅入られた虜囚
    3.0
    「お前には上下関係というものを教え込まねばならないらしい」 若い男の連続失踪という怪異な事件を追って、新米刑事の桜井は警視庁キャリア組の東條とコンビを組む。傲岸でサディスティックな東條に、桜井は逆らうことがまったく許されず、下僕のように捜査に付き従うだけだ。だが、勘の鋭い東條が事件の糸口を掴んだとき、桜井は若くて綺麗な男に拉致監禁されてしまった。 「アレは男の体液が大好きなんだ。被害者がどんな状況だったか、自分で体験してみるといいよ、刑事さん」 桜井はある研究の実験台にされて――!?
  • 優しくしてね
    -
    父親の残した多額の借金を抱える立花璃月(りつき)は、金融会社の社長・英信に、1回につき100万円がチャラになる『特別な仕事』を命じられる。それは、見ず知らずの男に身体を触られたり、満員電車で痴漢のターゲットにさせられたりと、恥ずかしいものばかりで…!! 「気に入った奴を見せびらかしたいんだ」 100万円も払って璃月に恥ずかしい仕事をさせる英信の企みとは? 傲慢で美しい『変態』に気に入られてしまった、貧しい璃月はどうなる!?
  • 闇色のドルチェ・ヴィータ
    3.0
    「報酬は私への忠誠です」たったひとりの心の支えだった従兄弟を亡くした要は、白分と従兄弟を不幸に陥れた人物を恨んでいた。そんな要の前に、ひとりの男が現れる。その美しい男、宝生はホストクラブ『ドルチェ・ヴィータ』の経営者であり、裏の顔は“復讐代行人”。理不尽な仕打ちを受けた要の代わりに宝生が恨みをはらしてくれるという。代償は、幹部ホストたちの世話と、宝生にベッドへ呼ばれたらどんな時でも従う事…。美麗なホストたちに囲まれ、平凡に生きてきた要の甘い生活と闇の復讐が始まろうとしていた――…。
  • ラブコレ13thアニバーサリー
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    LOVE☆のぞき見ピンナップ付き!! ラヴァーズ文庫創刊13周年記念BOOK☆ ショートストーリー&イラストレーターによる特別描き下ろし漫画を収録!!
  • ラブ◆コレ19thアニバーサリー
    -
    2023年新作・豪華6作品のSS、ショート漫画、キャララフを掲載!!
  • ラブ・コレ 14 thアニバーサリー
    -
    ショートストーリー&イラストレーターによる特別描き下ろしを収録!! ラヴァーズ文庫創刊14周年記念BOOK☆ いおかいつき&國沢智/沙野風結子&奈良千春/西野花&國沢智/犬飼のの&國沢智/バーバラ片桐&奈良千春/中原一也&國沢智
  • ラブ・ファントム キミを攫う怪人
    3.5
    普通がいちばん。それ以上の事を望んでも、ろくなことがないから…。警備会社に勤める、須藤聖は、両親を亡くして以来、目立たず無欲に生きてきた。しかし、そんな聖の平穏な日々を打ち破るひとりの男が現れる。長身に華やかな銀の髪。超美形のその男は自分は怪盗だと断言する。そのうえ聖の警備する美術館に気に入ったものがあるから、盗みに入ると予告までしてきたのだ!半信半疑の聖の前に再び現れた男が、美術館から盗み出したのは、なんと聖本人で…!!怪盗VS警備員!負ければ貞操の危機が!?
  • ラブコレ16thアニバーサリー
    -
    2020年発売の新作&人気シリーズ7作品のスペシャルSS、キャララフ、ショートマンガを掲載。 「発育乳首」 「リロードシリーズ」 「飴と鞭シリーズ」 「龍の困惑」 「禁断の凹果実」 「薔薇の宿命シリーズ」 「社長に就任したら秘書課に調教されました」
  • 利息は甘いくちづけで
    4.4
    お前のメンツの値段は決まったか…? 見かけは華奢でベビーフェイス、しかし、陰で闇金業を営む綾木章吾(あやきしょうご)は、暴力団を罠にはめ、追われることになってしまう。 身を潜めていた綾木を追って現れたのは、清洲組(きよすぐみ)の幹部・根津(ねづ)で、同じ闇社会の人間として、綾木が暴力には屈しないと悟った根津は、綾木の屈辱を煽る手段に出る。 翻弄されながらも根津から逃れるための策を練り、もがく綾木だが……。 守るべきなのは、金か男のプライドか。それともその両方か……? 闇で繰り広げられるラブ&マネーの駆け引きは…。
  • 龍の帰還
    5.0
    眠らない街――マカオ。 サラリーマンの高柳智明は、行方不明の恋人・ティエンを捜すために、その地を訪れていた。唯一の手がかりは、ナイトキャバレー『夜総会』。煌びやかなその場所のどこかに、ティエンがいるかもしれない。危険が漂う妖しいキャバレーに潜入した高柳だが――。 『俺を捜してくれ』 そう残して消えた恋人に会いたくてたまらない。真愛に飢えた男たちの想いが、眠らない街を彷徨う。
  • 龍の困惑
    4.4
    【商品内容】 「嘘かどうか、体で存分に証明してもらう」 南国の島で、蜜月を過ごしていた、高柳と恋人のティエンは、高柳が台湾に行くと言い出したことで、ケンカをする。そのまま、ティエンに内緒で台湾を訪れた高柳は、事故に遭ってしまった。 「僕らは本当に恋人だったのかな?」 記憶が、恋人になる前に戻ってしまった高柳を見つけたティエンは――。
  • 凛花は夜に散らされる
    3.5
    「俺かあなたか。どちらが早く堕ちるか賭けないか?」。 「私は利用価値のない人間とは寝ない主義だ」。 警視庁公安部に籍を置く紀藤亮二は、その生まれ持った中性的な美貌とは裏腹に、冷酷で強引な捜査を行ってきた。しかし、ある重要な囮捜査に失敗してしまう。 「これはチーム全体の責任だ」。そう主張する部下の嘉神を退け、己の失態を取り戻すため、日頃から紀藤の容姿を気に入っている権力者を、体の取引で利用しようと考える。 だが、それを嘉神に妨害され…。そのまま嘉神に閉じ込められた紀藤は、自分にとって利用価値のない部下に体を貪られ…。
  • 麗鳥の絡繰
    5.0
    アジア屈指の投資会社・バヤンに勤める社長秘書・ハオランは、商談先で事故に巻き込まれ、見知らぬ男に助けられる。その時ハオランには、事故より前の記憶が一切なかった。不安定な状態の中、男を頼るうちに、ハオランはその男・ヨシュアに惹かれていく。だが、この事態に絡む『もうひとりの男』の存在を知ると、ハオランに大きな変化が起こり始めて――。 「お前は俺の『鳥』だ」 ふたりの男の手によって『魔性の鳥』が目覚める。
  • 若社長の優雅な休日
    3.1
    「癒しのホテルマン」天野心が勤める山水館は、世界中のセレブが一度は宿泊するという超高級ホテルである。心はまだアシスタントだったが、休暇でやってきた大企業の御曹司、野矢慎二郎に気に入られ、専属の世話係に指名されてしまう。慎二郎が泊まる別館は、貸しきり別荘になっていて、滞在中は宿泊客どころか心以外のホテルマンさえやって来ない。ふたりきり、そして初めての専属接客で戸惑う心に、意地悪で甘い、慎二郎の罠が…!!

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