hanakoさんのレビュー一覧
レビュアー
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サラ・モーガンの代表作って納得
ポリー父の経営する小さな広告代理店が、巨大企業を率いるデイモン-デュカキスに買収された。彼が自分たちの会社に興味を持つとしたら理由は一つ、父が彼女の妹と駆け落ちしたから。ポリーにとってここで働く従業員は家族同様で、切り捨てるなんて絶対にさせないと彼女は奔走する。最愛の妹を奪った男の娘であり、10年前その妹を退学処分にさせた本人でもある彼女に、初期は、嫌悪感しか抱かなかったデイモンが、彼女の賢明さ、やさしさ、明るさ、聡明さを知るにつれて、惹かれるのをとめられなくたって。。。デイモンのポリーに対する初期の態度は、嫌悪感丸出しでいいものではありませんが、それをものともせず、くじけず、前向きな彼女が、
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傷つきやすい次男坊に乾杯!
次男でもあるあるヒーローは、キンケイド家の中では、一番地味だと言われていますが、カーリーとミッチのそれぞれが経験してきた壮絶な過去の話があるので、それらをここに乗り越えた上に惹かれていく過程が大人の恋愛だと感じました。カーリーがミッチに惹かれていく過程とミッチの心が癒されていく過程とがとても丁寧に描かれていて、心に静かに染み入っていくお話でした。壮絶な過去を乗り越えていくカーリーの強さも素敵です。ハーレクイーンのような夢物語は現実にはなかなか出会えないものですが、血を分けた家族を盲目的に信じるか、他人だけど誠実な人を信じるか、という問題は、私たちのすぐ身近にある問題であり、家族の愛、愛する人へ
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傷つきやすい次男坊に乾杯!
特権付きというのは、最後に作者の先生とお話出来ているようで嬉しいですね。先生もおっしゃっている通り、この話は、主人公の次男のミッチが、ヒロインのカーリーに救われるという話とも言えました。キンケイド家の中では、一番地味だと言われていますが、カーリーとミッチのそれぞれが経験してきた壮絶な過去の話があるので、それらをここに乗り越えた上に惹かれていく過程が大人の恋愛だと感じました。カーリーがミッチに惹かれていく過程とミッチの心が癒されていく過程とがとても丁寧に描かれていて、心に静かに染み入っていくお話でした。壮絶な過去を乗り越えていくカーリーの強さも素敵です。ハーレクイーンのような夢物語は現実にはなか
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素敵な映画を見終わったような。
主人公のジェナは、悲惨な環境でも前向きに生きることを決して諦めませんし、小さい妹にもとても優しいお姉さんでもあります。ふとしたことから、遭難しそうになった二人の姉妹を助けれてくれた男性主人公ライリーは、人を信じられなくなった牧場主でした。しかし、彼はジェナの温かさ、ひた向きさに心を動かされます。心を動かされたのは、この男性だけじゃなくて、わき役の人たちもジェナの生き方の美しさに心動かされて、とてもいい味を出しています。いい人ばかりが出てくる作品でした。盛り上がりが急ぎ足になってしまいがちなハーレクイーン漫画の中で、これは二人の気持ちの動きが上手に描けれていて、読後感が半端なくいい作品です。
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ヒロインが才女でカッコいい
主人公マーリーンの母にはパオロという恋人がいましたが、既婚者だった彼とは長年家族同然に暮らしながらも一生愛人関係のままでした。やがてパウロが亡くなると、パオロの遺産について話がしたいと、パオロの知人と名乗る男性ロッコが乗り込んできます。マーリーンとロッコは互いに惹かれつつも、母の愛したパウロのために、マーリーンは、ロッコの家族と戦います。大抵のハーレクイーンなら、名誉も財産も家族も愛する人のために捨てるって話になりそうですが、今回の主人公マーリーンは、愛するロッコを失うことになっても、母の愛したパウロの名誉、財産、家族を守るために戦うことをやめません。そして、戦略も見事でした。すでに職を持ち裕
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年上の包容力にキュン♡
主人公の女の子は、ダメ男ばっかり引きあてくる超が付くほど男運が悪い女子で、クリスマスを前にダメ男に言い寄られて傾きかれているし、職は失うしで、最悪の状況。それを哀れに思った友人から、自宅でのデザイナーさんのアシスタンを頼まれる。そしてその彼が、実は以前に運命的な出会い(だと彼女がおもっただけだけ(笑))をした男性。そこから、二人の関係が始まるのだけれど、彼が超いい男。10歳くらい彼女よりも年上で、彼女欲しさにガツガツすることなく、すべからくスマート。彼女は今までの恋愛における失敗をすべて生かそうといい子ぶるのだけど、そんな馬鹿なきみのことはとっくに知っていると、超余裕な態度。こんな風に年上男性
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自分に自信が持てない女性
キャシーは、若いときに貴族のお坊ちゃんと付き合って振られた過去をもつ。振られたのは身分違いだけだっただけでなく、自分の体が魅力的じゃないからだと思い込むようになる。再出発を決めたキャシーは、そこで魅力的なボスに出会うけれど、自分の魅力に自信を持てない彼女は、自分の気持ちを隠し必死で仕事をこなしていく。元彼がクライアントとして彼女の前に現れてから、ボスのキャシーへの気持ちが確実に形として表れてくるようになってくる。自分に自身のないキャシーは、ボスへの気持ちに応える勇気はない。元彼の貴族は、最悪な男性だけど憎めず、キャシーのルームメートはカッコよく、主人公の同僚たちも笑えます。自分がいかに魅力的じ
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優しいファンタジー
ロマンスとファンタジーが好きなら楽しめる1冊。死んでしまったフィアンセを思い続けたまま亡くなった女性ミリセントとそのフィアンセのジョイス、ミリセントの子孫キャシーと、彼女の伯母のホテルの経営を助ける間に出会った魅力的な男性ダン。150年前の恋人を待ちづづけたロマンチックな話と、主人公たちの現在のロマンスの話。身の安全確保のために身元を隠して来たダンと、ホテルで働くキャシーは、お互いちょっとずつ嘘があり、強烈に惹かれ合いつつも探りあっている日々。個人的にかっこいいと思うのは、キャシーは守ってもらわないと生きられないという女性ではなく、実はNYでバリバリ働くキャリアウーマンで、困難には立ち向かう姿
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超真面目な男性と自由な彼女
超真面目な男性が出会ったのは、義理の弟が婚約者として連れてきた女性ソフィー。兄は彼女に惹かれてしまいますが、その気持ちを出すわけにはいきません。ところが、どうも彼女を連れてきたのは、義理の弟の策略であることが明らかになり、義理兄とソフィーの関係も変わっていきます。しかし、超真面目な義理の兄は、ソフィーに惹かれつつも自由奔放に生きる彼女をどのように扱っていいのかわからず右往左往しています。いい関係を築こうと努力している彼が優しいうえにとても誠実で素敵だったし、自由で美人でナイスバディなソフィーも恋に憶病になっている姿が可愛かったです。個人的には、元婚約者の開き直りっぷりがツボでした。絵も美しく話
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花にまさかのライバル登場!
高嶺さんにはおかもんという花の幼馴染がライバル(ってほどでもないけど)として出てきたけど、高嶺さんの過去はまるでよくわかっていなかった。ところが、意外に才媛美女な女医さんが花のライバルとして登場!といっても、女医であるリノの片思いだけど、堂々と高嶺さんに「大好き」という彼女の行動は、花の気持ちも行動も揺り動かしている。。そして、ライバル登場で気持ちが揺れ動く中でも、高嶺さんの性格をしっかり把握している花は、すっかり女房以上の迫力があると思った。しかし、高嶺の過去を知り、友人付き合いのほぼない高嶺さんと長期にわたり関係を続けている人間として、リノは花の最強ライバルかと思ったんだけど、一筋縄ではい
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高嶺さんが格好良く見え始めた‼
花に会うたびに、毎回返り討ちをされる高嶺さん。花は高嶺さんを「モテキャラ気取りのウブ Sキャラ気取りのM」と思いっきりこき下ろしているけれど、高嶺さんは、実は、出来る大人だな、と思わせる態度やセリフが結構ある。私なら一発で惚れてしまう、というほど格好の心を打つセリフなんだけど、それを花ちゃんが見事に返し打つから、そのやりとりは機知に富みすぎて本当にすごいと思ってしまう。高嶺さんの態度は、花が好きなのがバレバレで、なぜ自分で自覚できないのかが不思議だけど、勉強も仕事の超出来るけれど、恋愛下手というのは、少女漫画では好まれるテーマではないかと私は思う(私は大好きです、こういうの)。そして、まるで恋
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二人の会話が面白すぎる!
花のことが気にあってしょうがない高嶺さんの様子が可愛すぎる。お互い恋愛という感じでもなく、でも、一緒にいて楽しくてしょうがない(特に高嶺さんの方)、という二人。一目ぼれして恋人になって~という展開じゃなくて、なんだか気になってしょうがないという段階から(たぶんこれは、お互いに恋愛経験値が低いからなのだろうけれど)徐々に関係を深めていくというのは、ある意味、理想の関係なんじゃないかと思う。読者としては、さっさと二人の関係を進めて欲しいという気持ちがないわけじゃないけれど、なんてたって、こういう二人だから、のんびり見守っていこうと思う。シリアスな場面でもラブラブになりそうな場面でも、決して高嶺さん
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突き抜け度合いが癖になる
花は高校生で、超美人の姉を持つ。そんな姉に大財閥の後継者とのお見合い話が来たけれど、姉は彼氏がいるからと拒否。財閥子会社勤めの父は、お見合いを断ることができずに、妹の花を人身御供に出す。お見合い相手の御曹司は、高学歴、高収入、高身長および好感度も高い(顔がい良いってこと)で、非の打ち所がなく、誰もが喜んで結婚したいと思うような人。そんな高嶺さんゆえ、花の変装を一目で見抜くものの、女子との付き合い方がまるで出来ない残念な人だった!!突っ込みどころ満載の大人のはずの高嶺さんに、高校生の花は、言いたい放題。花も恋愛経験のまるでなし興味もない。でも、普通の高校生ゆえに、人と利害で付き合ったりしたことの
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絵がキレイ
私は小説の方を先に読みました。漫画も大満足です。主人公の高瀬は、ゲイであることにうすうす気づきながらも、本来の自分に目を背け、ほどほど可愛い女性と付き合い結婚を考えている。そんな時、駅前のカフェで堂々と彼氏と待ち合わせをする男性と知り合ってしまう。彼女にふらえた高瀬は、ゲイであること恥じない伊藤(カフェで堂々を彼氏と待ち合わせをしていた男性)と出会い、心を寄せて行ってしまうが、伊藤は、過去の反省から女性とも付き合える男性とは恋愛しないと決めていた。顔もルックスも仕事も出来る部類に入る高瀬は、ゲイという横道のような事実は肯定しがたく、でも、伊藤に惹かれるのを止められない。自分の本当の幸せを突き詰
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お互いを想い自分も大切に出来る
主人公の咲良は、超真面目で頑固で周囲ともうまく付き合えない自分の性格が大嫌い。自己嫌悪で酔っぱらっているところに出会った洸と、酔った勢いで一晩過ごしてしまい、朝に慌てて逃げだしたものの、仕事がらみで翌日にばったり出会ってしまう。その洸は、出会った印象とまるで違う超感じ悪い男子で、彼自身も自分の性格を折り合いをつけることができずに悩んでいた。そんな二人が、お互いを羨みながら恋に落ちていく話でもあり、洸は盆栽師であり、咲良はイベントプランナーとしての仕事に生きがいを感じていて、人生が交差しそうもない男女の話でもありました。結論はどうなるのは予想は着いたけれど(というかそういう結論じゃなきゃ嫌だもの
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可愛て強くてカッコいいヒロイン
ディボンはお嬢様だけど、教育を十分受けられない子友達に勉強を教えている。これは彼女の生きがいだから誰にも内緒。そんな時に、政府が関わる父親のプロジェクトに対して脅迫状が届き、父と娘もども政府の保護下にはいることになった。しかし、そんなことで子どたちを見捨てられないと、ボディーガードの目を夜な夜な盗んでいく外出を繰り替えずディボン。そんな勝気のお嬢さまディボンは、堅物のボディーガードの心まで溶かして行ってしまった。ボディーカードは危険な仕事だから、恋愛そのものを拒絶していたクレイだけど、そんな彼に、あなたの身に何かがあるのが怖いんじゃなくて、あなたに何かあった時に、自分がそこにいないことが怖いん
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ルーカス深すぎる!!
第2話の「優しすぎる花婿」は、短編なのに、登場人物たちの様々な想いが見事に表現されていて、何度読んでも感動します。自分が恋人の夢を応援したつもりが、恋人には別れだと思われる気持ちのすれ違いもあることだと思えたし、失恋したジェナが、この失恋が幼い恋だったと気付き、自分を愛してくれていた人に振り向くときなど、心震えました。お唐突に想えるマーカスからのプロポーズですが、主人公たちの描写から言葉数ないマーカスが思慮深い人間であることが察せられるゆえに、最後の深い愛の告白もとてもうなずけるものでした。優しすぎる花婿は、彼女を愛しすぎているからなのですよね。最初ヒロインは大失恋するところから始まるのだけど
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若すぎるって罪よね~。
両親もなく一人で生きいる19歳が、30代半ばの会社社長に一目ぼれされて、強引に結婚されてしまったら、こんな誤解が起きても仕方がない。友人がいればとか、夫の会社のニュースを追っていれば夫が忙しい理由がわかっただろうに、と思うけれど、年上の男性を夫に持ってしまうと頼りすぎて、自分から何かをしようとしないということはあるのかもしれない、とも思う。ちょっとヒロインをフォロー。夫婦にとっては長い冬ではあったけれど、妻が夫に対して一人の人間として対じしていこうと成長するには必要な期間だったのだろうなと。典型的に、自分は年上だからと妻に弱音を吐けないというプライドが邪魔して、数年を無駄にした夫婦の話。夫は妻
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どの話もいい!
一話完結で、こんなに充実度の高い話が描けるなんてすごいという一言に尽きる。大人の片思いが不毛と主人公の楓が思わず思ってしまうけれど、本当だよね。どう進んでいいかわからない彼女の気持ちにとても共感できた。2巻の4話目は、復縁の話だったけれど、プロポーズを断ってまで、自分のやりたい仕事を選んだけれど、それが上手くいっておらず、彼と再会したときは、自分の夢に向かって邁進している彼が、自分と比べてまぶしくもある、ということも、胸が痛くなる話だと思った。大人の年齢って、ちょっとリミットが見えてくるところもあって、学生のように素直になれないし、ちょっとややこしい部分もある。そういういった事情が存分に入って
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二人とも可愛い!!
一巻が出るのを待てずに、マイクロ版を購入してしまった。。父はおらず、ダメダメな母と小学生の妹を養うために懸命に生きていたかなえには、その生活を支えてくれた「あしながおじさん」がいた。毎月お手紙を書いて、自分の近況と感謝を伝えている。しかし、あじながおじさんと思っていた人物が、実は、高校時代から大嫌いだった同級生。この衝撃的な事実をどう消化したらいいのか、、、というのがマイクロ(1)の話。あしながおじさんこと同級生の永峯は、どうもかなえが大好きらしい。。じゃなかったら援助して、高校一緒に過ごそうと思わないよね。3年間同じクラスとさらりと書いてあったけれど、意外と、玲央が手を廻したのかも!?なんて