もりーゆさんのレビュー一覧
レビュアー
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コメディの軽快さの先に
とても軽い感じのコメディの中、終盤で苦い種が現れます。
毒舌キャラは、時々結構シリアスな指摘を入れ、冷たいようでいながら、結構しっかりとフォローする、似非酷薄キャラ。
そして問題の第一王子にも何かありそうな気配。
一通りの決着は着きますが、不穏な引きが一筋残されます。
あとがきも無いですし、続編がありそうな雰囲気。
気になります。 -
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イチャイチャ楽しい
視点は、見合い連敗中の、熊と渾名される武骨な王子。
他国の王太子から婚約破棄された令嬢を慮って声を上げ、そのどさくさでの母である王妃の思いつきで自分の婚約者に迎えることに。
王子の令嬢にベタ惚れの様子、二人のイチャイチャ、令嬢の知識での活躍、その令嬢を危機から守る王子といった話が中心で進みます。
ストレスは少な目。
令嬢の可愛らしさが萌えどころ(立派に成人した女性なんだけどね)。
交際経験値0の王子が令嬢の魅力にあたふたするシーンが笑いどころ。
一応の区切りはついているものの
不穏な引きを残したままで終わっています。
最初に婚約破棄をした王太子が愚物なのは -
逆転というか逆襲
ヒロインは婚約破棄された令嬢の侍女。
いわゆる不遇令嬢もの、婚約破棄もの、のよくあるザマァ展開とは違い
そもそも何があったのか?を探る部分がメインのミステリー風。
本筋以外にもメタ視点での謎が引っ掛かりつつ
(序盤の婚約破棄までの流れは少々退屈だが)
面白く読める。
ささやかな叙述トラップが仕込んである。
ヒロイン、ヒーローが些か万能Tueeeeのチートだが
鼻に付くほどじゃなく
ストーリーを壊さない程度に良いバランス。 -
オイゲンよりスタリオンが面白い
主人公オイゲンの「不遇だった天才が才能チート級でモテモテ」はちょっとお腹いっぱいになってきた感じだが
主人公を追い出した側のスタリオンの「ハリボテエリートの綱渡り」が面白くなってきた。
当然、破綻破滅エンドだろうが、あっさり終わらない。何をどう足掻いて、切り抜け、延命し、最後の破綻を彩るか?が興味津々である。 -
収まるところに収まった
出番が遅過ぎたルイード辛いよ。
最初は苦虫潰したような顔してたはずのイクスとハッピーエンドとか自分はモヤっとするよ。
悲しくて泣けてくるよ。
でもここでルイードと結ばれるものなんか違うし。
2人の鞘当ては、リディアが悪い。
リディアが悪女だよ。
爆発しろって思うよ。
しかし、、、、伯爵家令息とは言え、次男で社会的地位としては一騎士に過ぎないイクスは
国家的VIPと結婚するとなると立場が、、、、、
その辺りの苦労を思うと少しニンマリしてしまう。
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題名負け過ぎるヒロイン
ヒロインに題名から想像するような勝ち気さは無い。
妹を「傷つけた」どころの話ではなく
断頭台で処刑された衝撃的なシーンでの導入の割に
クズはあっさり極刑が決まっただけで終わり。
(倍返しと言うにはあっさりし過ぎ)
しかも、それはヒロインが与えた罰でもないし罠に嵌めたわけでもない。
(ヒーローの活躍で告発されただけ)
ヒロインはクズの悪事の証拠固めに貢献した程度。
活躍も物足らないし、「実は有能で魔力もたっぷり」とかいうヒロイン補正の優秀さも目立たない。
政敵となる第二王子が殆ど初対面のクズ王太子の婚約者に、クズ王太子の悪事の証拠の洗い出しを手伝わせるのも不自然過ぎるし
挙句に証拠を自宅に...続きを読む -
ヒロインの存在感が弱い
ヒロインside、ヒーロside、後日譚の構成。
ヒーローsideはそれなりに面白いが、ヒロインsideがつまらない。
ヒロインは受動的で、全てヒーローのお膳立てで、自分から殆ど動いていない。
葛藤も殆ど無い。
それでいてヒーローに振り回されているという感じでもない。
山場が無いため退屈する。
馬鹿な(元)婚約者の振る舞いも(非常に酷い仕打ちではあるが)大して語られない。
怒りや悲しみを溜める件(くだり)が語られず
馬鹿王子を嵌めるに至る件もあっさり
早々にヒーローの(適度な)溺愛が始まるので
爽快感も薄い。
別に大して奇抜な何かも無い。
種明かしが必要になるような謎も無い。
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彼女は手紙を送っただけ
他には何もしていない
復讐したのは周りの人達
彼女はそれすら知らない。
復讐される側は、確かに責められる理由はあるが
例えるなら「それぞれが『苦しむが致死量にならない量の毒を盛った』ら即死させてしまった」ような
結果相応だが、行動相応を超えるような破滅を迎える。
そのバランスの悪さが、良いのか悪いのかは読み手の好みによるところだろう。 -
清々しいぐらいのクソ野郎
死に戻り令嬢もの。
ザマァされる夫がクズでバカで無能。
言っちゃあなんだが、前世(前回?)いいようにされて死んだヒロイン
こんなヤツにいいようにされてたってのは、それはそれでどんだけ情けないのか
それをやり直しで、性格も手際も180度回転とか、転生じゃないのに変わり過ぎじゃないか?
まあ、クソ野郎っぷりが酷ければそれだけスカッとするけれど。 -
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ローザ脳内大爆走中
原作ノベル読了済みですが
コミックで更に更に更に笑わせてもらってます。
ローザの相変わらず腐ォース全開
脳内と周囲認識のズレっぷり
その世界にあるはずの無い現代語彙の大胆なこじ付けっぷり
笑いどころしかないw
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バッドエンドの先の物語
激しく燃えるのではなく、喪失感でジクジクした思いを胸に感じ続けるお話が好きな方にはオススメ。
恋愛要素的にはひたすら絶望と諦観しかない。
傷付き破れ絶望し恋心を捨てた令嬢と
その捨て去られた恋心を無様に掻き抱き縋りつく皇太子の物語。
恋愛的バッドエンドから始まり、終わってしまっているが故に、グッドエンドにすら届きそうにない。
悲恋に泣きくらすのでもなく、再び恋の火を灯すのでもなく、復讐するのでもなく、破滅するのでもなく
皇太子に対する恋に絶望し切って朽ち果てさせたヒロインからは
優しい言葉も、許しの言葉も、決して恋情と交わらぬ「家族愛」として向けられる。
自身の愚かさから絶望的に手遅れ...続きを読む -
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悪役の行動がご都合主義過ぎる
悪役となるティムリム国の行動が意味不明
前巻の話になるが、攫った王女を生かしておく意味が不明でこの巻でも合理的な理由は無く
捉えたアマリリスの身体検査も碌にしないまま牢に放り込むとか
元々ティムリムを裏切った暗殺者であるはずのマヤが、しれっとティムリムで働いて、捉えた実の娘の給仕を任されているとか
捉えた男を(なんか重要人物っぽい振りをしているのに)正体が不明のまま、何年も牢に放置しておくとか
例え王族とは言え、王女1人を人質に取っただけで、国を寄越せと脅迫するとか
これでも頭脳派(w)国王に代替わりしたとか
頭が悪いとかじゃなくて
「死んだと思ってた人も最後にみんな無事再会出来てよかっ...続きを読む -
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逆悪役令嬢ものも面白い
ライバル令嬢が、完璧なご令嬢として皆から称賛されている中で
王子をたらし込んだ悪女に転生した話。
悪役令嬢ものでは馬鹿王子とビッチヒロインの立ち位置から逆転していく。
恋愛要素よりもミステリー要素の強い感じの作品 -
ただひたすら重い義兄
重い。とにかく重い。
「かえって元婚約者の方がよく見えるけど?」ぐらいにクソ重い。
さしたる波乱も無く、ただ「血が繋がっている」との誤解だけで進展しなかった関係は
誤解が解けてあっさり解決。
ヤンデレギレが好きな人はどうぞ。。 -
ある意味お約束の学園編
アラサーに学生服とか辛いw
まあ騎士団の制服みたいなもんだから幾らかマシだが。
しかしながら、アンジェリカの方が主人公ムーブしている感じなのは相変わらず。
(いやちゃんとリックは主人公してますが)
新章で出番が切れたかと思いきや、しっかりしっかり再登場。
まあ見かけ上、男しかいないままじゃ華がないからってのもあるでしょうが
扱いがメインヒロインだから人気なのか、人気だからメインヒロイン抜擢なのか、、、
ガリ勉、不良、美形優等生と定番要素を揃えたサブキャラ新登場ですが
まあ、アンジェリカへの反応とか見ると、ほぼ確実に美形優等生は○○だよね?(原作どうか知らんけど) -
構成の練り込み不足
カバーイラストこそ素晴らしいですが
掲載作品の4話中3話は、残念だけどストーリー構成の練り込みが足りないと感じました。
表題の「不遇令嬢〜」に充分沿っているとは言い難い作品を集めている点も難がありますが
一作を除き、ストーリーやキャラの表現が薄く
ありがちなテンプレ未満に留まっているものの印象です。
変化の影響がとって付けたような悪役令嬢ヒロイン。
いともあっさり掌を飜して元鞘に収まる婚約者。
ヒロインを長々待たせた王子が迎えに来ただけ。
悲惨さが全く伝わらない死の呪い。
辛い想いやそれをひっくり返す最後のラブシーンが、メリハリなくぼんやりした感じ。
ページ都合で全ては無理でしょうが
ヒ...続きを読む -
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イケおじのデレ顔って誰得だよw
全然話は終わっちゃいない。
殆どイケおじのデレエピで埋まってる。
さて続編とか出るのか?
イケおじのデレ顔って誰得だよ!?w
まあどっかに需要はあるんだろうが。
兎に角オッさんがデレまくる。
そのデレに一児の母の公爵夫人が「エヘヘ」って照れるのは可愛いが、それで良いんか公爵夫人。
なんなら娘より可愛いからね。
ゲームヒロインは陰も形も出てこない。
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数ページ目の大技にやられた
転生もの、悪役令嬢もの、その周囲のサブキャラものも
数多あるので、何かしら似たものがあるのは避けられないが
画風まで駆使してコメディしてくるこの作品
試し読みの数ページで思わず吹いてしまって
これは買わねばと。
〇〇〇〇の如何にも悪辣な顔とかも、なかなかいい感じである。
読んで数ページ目で、いきなりガッツリ画力のパイルドライバー、、、、
目を疑ったわよ。 -
ゲーム世界に転生ではなく
「何故か生前プレイしてたゲーム世界に転生した」ではなく
「女神がテストプレイと誤魔化して渡して来たゲームでシミュレーションしてた別世界」と
ゲームより転生先世界が先にありきなのが面白い。
転生先は「クソゲー」というか「女神が自身で救済することが出来ない詰んでる(としか思えない)世界」
そこの救済を、転生者にぶん投げてきた!
攻略出来ないと悪役令嬢だけじゃなく、転生先世界そのものが滅ぶ。
影響力などを考慮して「自主的選択」で、その世界の悪役令嬢立ち位置の人物に転生。
チート要素は、短い人生の前世記憶と女神謹製のゲーム攻略本(でも攻略法は自分で考える)
なかなかに開き直った異世界転生がいっ...続きを読む