もりーゆさんのレビュー一覧
レビュアー
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実イケものだが未だ誰も知らない
「忌み嫌われる容姿だが実はイケメン」ものだが
ありがちな「実はハイスペイケメンなのを見せつけて周りを見返す」展開は
1巻を終えても未だ現れず
未だ(人間は)誰もイケメンである事を知らない。
本人は自身の名も容姿も忘れてスライム状で
ヒロインすらその真の姿を知らない。
安易な「ハイスペイケメンバンザイサクセスストーリー」じゃなくて
ヒロインの意地と反骨と人情のストーリー展開なのはなかなか面白い。
まあヒロインが現れるまで、「数百年も(神殿の片隅とはいえ)神と呼ばれていた存在」を、誰一人まともに仕えようとはしなかったのは
神殿の腐敗はまだしも、この世界の「聖女たち」の人格が酷すぎる気もするが。 -
頭が悪い人々ばかり
王子が馬鹿なのはテンプレとして
聖女、その父、潰しに来る公爵と、悉く頭が悪い。
性悪ビッチの妹の方が余程利口である。
困り事の解決も
「この世のものと思えない醜悪な顔の公爵」は「歴代最高聖女(ヒロイン)の力で呪いが解けて本来の(王子似の)イケメンに」
「働けなくなった大量の負傷兵」は「歴代最高聖女の回復魔法で完全健常者に」
「痩せた土地で碌に収穫の上がらない農地」は「歴代最高聖女の回復魔法で高品質大豊作に」
「隣の領地で食糧の高騰で飢える民衆」には「聖女が大豊作にした自領の優良な作物を無料配布」
でそれぞれ解決
「簡単に騙され乗せられ婚約者を捨てたり拾ったり物扱いするような自己中馬鹿王子」...続きを読む -
悪役令嬢じゃない
全般的、全面的、全方位的に描写が薄くて乏しい。
悲壮さ、滑稽さ、甘さ、強さ、怖さ、派手さ、かっこよさ、狡猾さ、緻密さ、愛おしさ、病み、闇、etc
いずれもまるで乏しく、ワクワクもドキドキもしないし、のんびりもほのぼのもしない。
既にヒロインがバッドエンドで負けた状況で前世記憶と、今がゲーム世界であることを思い出すところからスタートするのだが
ゲームヒロインが初っ端から悪役としてしか語られない。ヒロインムーブが皆無。もう(元)ヒロインと「書いて貼ってあるだけ」。
黒幕も、前振りもフェイクもろくに無しで
悪役ムーブでしか登場しないから、人間性の裏表も、狂気の恐ろしさも感じられない。
残虐凄惨なシ...続きを読む -
何故監禁されたのか
恋のあれこれはあまりありません。
ザマァや、大立ち回り、復讐劇などもありません。何故本作ヒロインがヒーローに監禁されたのかにヒロイン自身が向き合う話
と
ヒロインが異世界の海洋世界を楽しむ話を
軸とした物語
結末は人により好みの分かれるところですが
ハッピーエンドではあります。
ゲーム世界悪役令嬢転生もの
ではありますが、正直なところ、ゲーム世界、悪役、転生のどの要素も
あまりストーリー上の必要性は無い感じ -
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ヒロインの存在感が弱い
ヒロインside、ヒーロside、後日譚の構成。
ヒーローsideはそれなりに面白いが、ヒロインsideがつまらない。
ヒロインは受動的で、全てヒーローのお膳立てで、自分から殆ど動いていない。
葛藤も殆ど無い。
それでいてヒーローに振り回されているという感じでもない。
山場が無いため退屈する。
馬鹿な(元)婚約者の振る舞いも(非常に酷い仕打ちではあるが)大して語られない。
怒りや悲しみを溜める件(くだり)が語られず
馬鹿王子を嵌めるに至る件もあっさり
早々にヒーローの(適度な)溺愛が始まるので
爽快感も薄い。
別に大して奇抜な何かも無い。
種明かしが必要になるような謎も無い。
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爽快感は無い
ヒロインとヒーローが、前世からの魂の繋がりで惹かれ合い結ばれる。
そこ以外は、程度差はあるが苦い真相や結末が多い。
ヒロインの両親の結婚の真相。
魔女に嵌められた(ヒロインの婚約者である)王子の想いの決着。
ヒロインの姉の結末。
なんか出番も少なく蚊帳の外なのに、最後に複雑な立ち位置に放り込まれたヒロインの兄。
後からのこのこ出てきて(ストーリー中ではしっかり出ていますが)
互いの一目惚れ(前世惚れ?)でヒロイン掻っ攫うヒーローだけが
美味しいところを掻っ攫って、他はその巻き添えや供物にされたかに見える。
魔女である元凶の聖女は身勝手で悪役だが
5歳児の無邪気な兄への恋心をキッカケに魂を乗...続きを読む -
コメディの軽快さの先に
とても軽い感じのコメディの中、終盤で苦い種が現れます。
毒舌キャラは、時々結構シリアスな指摘を入れ、冷たいようでいながら、結構しっかりとフォローする、似非酷薄キャラ。
そして問題の第一王子にも何かありそうな気配。
一通りの決着は着きますが、不穏な引きが一筋残されます。
あとがきも無いですし、続編がありそうな雰囲気。
気になります。 -
こどごとく生温い
ヒロインとヒーローが幸せであれば全て良し
って言う人なら問題ないだろうが
ヒロインを嵌めた令嬢たちへの罰も
ヒロインを独断で不当に扱った執事も
何をするでもなく、噂のままに婚約破棄した元婚約者も
大した罰を受けることなくハッピーエンド
一方的な妬みと敵意で
人生台無しにするような罠に嵌め
世間から汚物のように見られるような目にあわせ
家族にすら泥をかけるレベルの悪事をしながら
主犯は除籍と修道院行き、共犯は婚約破棄だけ。
その噂を真に受けたとはいえ、訪れた婚約者を【主に偽って】独断でヒロインを隔離し(監禁はしていないが)不当に冷遇したにも関わらず
しれっと掌を返して忠臣面で仕える執事は...続きを読む -
題名負け過ぎるヒロイン
ヒロインに題名から想像するような勝ち気さは無い。
妹を「傷つけた」どころの話ではなく
断頭台で処刑された衝撃的なシーンでの導入の割に
クズはあっさり極刑が決まっただけで終わり。
(倍返しと言うにはあっさりし過ぎ)
しかも、それはヒロインが与えた罰でもないし罠に嵌めたわけでもない。
(ヒーローの活躍で告発されただけ)
ヒロインはクズの悪事の証拠固めに貢献した程度。
活躍も物足らないし、「実は有能で魔力もたっぷり」とかいうヒロイン補正の優秀さも目立たない。
政敵となる第二王子が殆ど初対面のクズ王太子の婚約者に、クズ王太子の悪事の証拠の洗い出しを手伝わせるのも不自然過ぎるし
挙句に証拠を自宅に...続きを読む -
逆転というか逆襲
ヒロインは婚約破棄された令嬢の侍女。
いわゆる不遇令嬢もの、婚約破棄もの、のよくあるザマァ展開とは違い
そもそも何があったのか?を探る部分がメインのミステリー風。
本筋以外にもメタ視点での謎が引っ掛かりつつ
(序盤の婚約破棄までの流れは少々退屈だが)
面白く読める。
ささやかな叙述トラップが仕込んである。
ヒロイン、ヒーローが些か万能Tueeeeのチートだが
鼻に付くほどじゃなく
ストーリーを壊さない程度に良いバランス。 -
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イチャイチャ楽しい
視点は、見合い連敗中の、熊と渾名される武骨な王子。
他国の王太子から婚約破棄された令嬢を慮って声を上げ、そのどさくさでの母である王妃の思いつきで自分の婚約者に迎えることに。
王子の令嬢にベタ惚れの様子、二人のイチャイチャ、令嬢の知識での活躍、その令嬢を危機から守る王子といった話が中心で進みます。
ストレスは少な目。
令嬢の可愛らしさが萌えどころ(立派に成人した女性なんだけどね)。
交際経験値0の王子が令嬢の魅力にあたふたするシーンが笑いどころ。
一応の区切りはついているものの
不穏な引きを残したままで終わっています。
最初に婚約破棄をした王太子が愚物なのは -
題名通りだけど題名通りじゃない
題名通りの始まりではあるが
それが消し飛ぶ急展開。
残念なのは寝とった妹の活躍が期待ハズレ。
前段の「題名のお題をこなす」部分って必要ないのでは?と思うほど。 -
バッドエンドの先の物語
激しく燃えるのではなく、喪失感でジクジクした思いを胸に感じ続けるお話が好きな方にはオススメ。
恋愛要素的にはひたすら絶望と諦観しかない。
傷付き破れ絶望し恋心を捨てた令嬢と
その捨て去られた恋心を無様に掻き抱き縋りつく皇太子の物語。
恋愛的バッドエンドから始まり、終わってしまっているが故に、グッドエンドにすら届きそうにない。
悲恋に泣きくらすのでもなく、再び恋の火を灯すのでもなく、復讐するのでもなく、破滅するのでもなく
皇太子に対する恋に絶望し切って朽ち果てさせたヒロインからは
優しい言葉も、許しの言葉も、決して恋情と交わらぬ「家族愛」として向けられる。
自身の愚かさから絶望的に手遅れ...続きを読む -
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彼女は手紙を送っただけ
他には何もしていない
復讐したのは周りの人達
彼女はそれすら知らない。
復讐される側は、確かに責められる理由はあるが
例えるなら「それぞれが『苦しむが致死量にならない量の毒を盛った』ら即死させてしまった」ような
結果相応だが、行動相応を超えるような破滅を迎える。
そのバランスの悪さが、良いのか悪いのかは読み手の好みによるところだろう。 -
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何故そこまで固執するのか?
かなり半端なところで続次巻。
如何にも当て馬な隣国王子や、本命風吹かせまくりの幼馴染(の一人)とか出て来ますが
中心になる王子と公爵令嬢が二人して頭がおかしい。
展開的には他にはちょっと類を見ないよう思う。
婚約破棄を言い渡した王子が、リリーに固執することよりも
リリーの
自分の人生はおろか、実家の地位も丸ごと崩壊させる勢いの愚行を平気でやらかす「悪役令嬢」への執着が、常軌を逸している。気持ち悪いぐらいに。
その理由に何かがあるのだろうか?
まあ、王子も頭おかしい。相互理解に必要なことを頑なに言わない。自分のことも人に説明しない。人にものを聞かない。その理由はある程度わかるものの、側近の二人...続きを読む -
オイゲンよりスタリオンが面白い
主人公オイゲンの「不遇だった天才が才能チート級でモテモテ」はちょっとお腹いっぱいになってきた感じだが
主人公を追い出した側のスタリオンの「ハリボテエリートの綱渡り」が面白くなってきた。
当然、破綻破滅エンドだろうが、あっさり終わらない。何をどう足掻いて、切り抜け、延命し、最後の破綻を彩るか?が興味津々である。 -
収まるところに収まった
出番が遅過ぎたルイード辛いよ。
最初は苦虫潰したような顔してたはずのイクスとハッピーエンドとか自分はモヤっとするよ。
悲しくて泣けてくるよ。
でもここでルイードと結ばれるものなんか違うし。
2人の鞘当ては、リディアが悪い。
リディアが悪女だよ。
爆発しろって思うよ。
しかし、、、、伯爵家令息とは言え、次男で社会的地位としては一騎士に過ぎないイクスは
国家的VIPと結婚するとなると立場が、、、、、
その辺りの苦労を思うと少しニンマリしてしまう。
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清々しいぐらいのクソ野郎
死に戻り令嬢もの。
ザマァされる夫がクズでバカで無能。
言っちゃあなんだが、前世(前回?)いいようにされて死んだヒロイン
こんなヤツにいいようにされてたってのは、それはそれでどんだけ情けないのか
それをやり直しで、性格も手際も180度回転とか、転生じゃないのに変わり過ぎじゃないか?
まあ、クソ野郎っぷりが酷ければそれだけスカッとするけれど。 -
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悪役の行動がご都合主義過ぎる
悪役となるティムリム国の行動が意味不明
前巻の話になるが、攫った王女を生かしておく意味が不明でこの巻でも合理的な理由は無く
捉えたアマリリスの身体検査も碌にしないまま牢に放り込むとか
元々ティムリムを裏切った暗殺者であるはずのマヤが、しれっとティムリムで働いて、捉えた実の娘の給仕を任されているとか
捉えた男を(なんか重要人物っぽい振りをしているのに)正体が不明のまま、何年も牢に放置しておくとか
例え王族とは言え、王女1人を人質に取っただけで、国を寄越せと脅迫するとか
これでも頭脳派(w)国王に代替わりしたとか
頭が悪いとかじゃなくて
「死んだと思ってた人も最後にみんな無事再会出来てよかっ...続きを読む -
いい根性している
なかなかいい根性している
父親との応酬といい、侍女とのやり取りといい、大概酷いギャグ漫画にしか見えないし
婚約者は大概の○○野郎だし、多分兄(?)も○○野郎だし
間違ってもハッピーエンドのパートナーになりそうにない男しか(まだ)出てきてないし
長えよフラストレーション期間がw
スカッとする準備段階にしか見えないから
スカッとするために買うわ -
笑えてテンポよく読み易い
断罪令嬢巻き戻しもの。
異世界側の悪役令嬢はやたらと現代社会の知識や記憶が溢れ出て来ますが
転生じゃなくて、互いの並行世界を俯瞰して見ている感じ。
異世界側だけじゃなく現代世界側の話もどう進展して行くか気になるところ。
しかしファラーラの精神年齢って幾つ?
蝶子は成人済みで、断罪された記憶は17歳で、今を生きるファラーラは12歳で、、、
現代世界の記憶も沢山あるようで居ながら結構浅慮短絡なところも多く、結構子どもっぽい。
本作ヒロインであるファラーラの性格は決して良いものではない(が悪辣でもない)ところが読んでいて楽だし
文章がテンポよくとても読み易い。
コミカライズも愉快で読了済み。
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舐めてた。すげえ面白いw
正直「よくある悪役令嬢もの」と舐めてました。
むっちゃ面白いw
巻き戻しもの、転生風味(転生じゃない)
我儘な性格は矯正されたけど
中身が全く変わったわけじゃなく
根性もそこそこいい感じに傲慢さを残して
断罪エンドの回避軽減し、楽しい悠々自適な生活を目指す物語+α
5巻まで読んだが、出てくるキャラそれぞれに個性があり、それでいて、そんなサブキャラ達に喰われないファラーラの存在感。 -
ローザ脳内大爆走中
原作ノベル読了済みですが
コミックで更に更に更に笑わせてもらってます。
ローザの相変わらず腐ォース全開
脳内と周囲認識のズレっぷり
その世界にあるはずの無い現代語彙の大胆なこじ付けっぷり
笑いどころしかないw
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イケおじのデレ顔って誰得だよw
全然話は終わっちゃいない。
殆どイケおじのデレエピで埋まってる。
さて続編とか出るのか?
イケおじのデレ顔って誰得だよ!?w
まあどっかに需要はあるんだろうが。
兎に角オッさんがデレまくる。
そのデレに一児の母の公爵夫人が「エヘヘ」って照れるのは可愛いが、それで良いんか公爵夫人。
なんなら娘より可愛いからね。
ゲームヒロインは陰も形も出てこない。