
もりーゆさんのレビュー一覧

レビュアー
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昔見たあの作品
秘書が有能すぎて人類滅亡の危機が早まる!
あまり難しいことは考えず、素直に楽しいコメディですが
「人類の敵は人類」という話はままあることで
「人類最大の敵が魔王の秘書(人類)」という話。
保身の為とは言え彼女にも思うところはあるわけで、、、
あの頃からの続き読みたいな。 -
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ネタバレ 購入済み
醜悪極まりなく
ロロナに全てを助けられてきた
周囲の人々の中でも醜悪な面々が
彼女の死によって塞げなくなった
大きな穴に落ちて行きます。
妹の目論見が可愛く思えるほど
特に酷い両親の醜悪さが晒されて
落ちて行く中でさえも胸糞な話が展開されます。
まだ落ちて行く過程であり
落ちゆく先は見えませんが
末路を楽しみに次巻を待ちましょう。
また、ロロナの事故にかかる重要な事実と2つの伏線が読者に提示されます。
(個人的はちょっと早い気がしますが、、、)
これらでロロナの人物像がどう結ばれて行くか。
そこも読み解いて行くと面白いと思います。 -
購入済み
全ての決着が
絶望感を別の絶望で塗り潰すような物語が
それを自身の或るままに受け、それでも尚、自身のまま、想い人と在り続けた聖女の物語が
とうとう完結です。
果てしない絶望の中にあって尚
我を貫き通す特級神官は、いつも、いつまでも怒りに燃えながら、あれやこれやを燃やしながら
聖女の側に立ち続けた。
人の身には余る願いを、恨みを、憎しみを、悔恨を、狂気を、愛情を
国一つを丸呑みしても尚治らず、諦められず、泣きくれ、それでも願い続けた聖女の成れの果て。
その爪痕と言うのも生易しい傷を受けた世界は、しかし神の死と愛に包まれ、目覚め
また息を吹き返す。
マリヴェルはいつでもいつまでも、どこでもどこまでもマリ -
ネタバレ 購入済み
少し悲しくも思うハッピーエンド
婚約者から婚約破棄を告げられた直後に階段から転落し記憶を失ってしまった令嬢の物語
失ったと言うよりは、別の誰かの記憶に入れ替わってしまったよう。
かつて同じ世界に生きていたであろう誰か。
何故その記憶があるのかは分からない。
そんな状態で、元々の自分がどんな振る舞いをしていたかを知って行くが記憶が戻らず苦しむ令嬢。
そんな令嬢を見て、惹かれつつも、自身が令嬢に対して、全く真摯でも誠実でもなかったことを思い知る婚約者。
最後まで記憶は戻らず
そのままハッピーエンドとなります。
元々の令嬢の人格は、出てくることもなく
記憶を無くした後の令嬢以外、誰一人それを想うことなく。
なくなってしま -
購入済み
悪くはないが際立つものが無い
悪くないストーリー、悪くないキャラではあるものの際立ったものが無いために
イマイチパンチに欠ける。
数多の作品作者の或る中
オリジナリティを出しことが難しいが
貴族令嬢を主人公に置く上で
「金銭感覚がおかしいレベルの大富豪」は
パンチが足りなかった感じ。
高位貴族の御令嬢が出てくる作品でも、そういった浮世離れした感覚のキャラが珍しくない。
作中での金銭価値もピンと来ない中で「100億」と言われてもスケールが分からない。というのもある。
ヒロインは、気に入ったものや人に金を惜しみなく使う(使おうとする)けれど、金で理不尽をゴリ押しするようなことはしない点では比較的常識人。
何かといえば直ぐに -
購入済み
イケメンマッチョ過ぎる令嬢?
危機を回避するべく男装する令嬢の話はそこそこありますが
まあ大抵はイケメンハンサムだけど心の中は乙女なもの。
しかし本作は違う。
イケメンハンサムマッチョなのは外見だけでなく
中身までマッチョ過ぎる。
性別を隠しているわけじゃないが
兎に角マッチョだ。
厳ついわけじゃないが
たおやかな中性的な美青年って感じじゃなく
もう漢っぷりが良すぎるハンサムマッチョだ。
(令嬢だが)
だからと言って攻略対象達が
女装してダンスの相手を名乗り出るってのはどうなんだ?!
主人公は悪役令嬢の筈だが
「ヒロイン」じゃなくて「ヒーロー」と読むべきだ。
ゲームヒロイン登場前だと言うのに
お腹いっぱいになる。
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購入済み
呪いの正体が分かるほどに不憫
王子が「愛することはない」というのは、自身の呪いに巻き込まぬようヒロインを遠ざけるため。
呪いの中身が分かって行くほどに当事者が不憫になりますが
ヒロインの努力により解決して行くお話。
熱愛溺愛のようなキラキラしい派手さはありませんが
ヒーローたる王子の他者に向ける優しさがジンと来ます。
外見的魅力は特段目立たず
その意味ではけっこう地味ですが
行動派のヒロインは素敵に映ります。
ヒロインはもちろん、隣国の王女もハッピーエンドのようですが
何人かは取り返しはつかず(不幸とは言えませんが)
また極悪人は居ないものの、酷い人は少なくなく、しかし、わかりやすく報いを受けたのは一人二人ぐらい。
ち -
ネタバレ 購入済み
色々もったいない
悪役令嬢に殺されたラスボス令嬢と、捻りを効かせた立ち位置が面白げで読んでみたのですが
色々未消化なまま完結します。
続編出るのか?
ラスボスヒロインの対人スキルのポンコツ振りやら
悪役令嬢の暴虐振りはなかなか面白そうだったのですが
事件の決着が、まるで証拠無し、まさかの自白魔法で黒幕に自白させて解決。
死に戻った理由、第二王子の今後、大公の加護の真実、生徒会長の取引の理由など
色々不明のまま悪役令嬢ご退場?
どうにも尻切れ蜻蛉の感が否めません。
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購入済み
ミステリー仕立てで読み応えあり
不遇夫人の単純な復讐劇で留まらず
ミステリー仕立てでなかなか読み応えがあります。
ことの起こりから怪しげです。
正体不明の何者かより、破滅回避の助言を日本語で書き込まれた医学書がヒロインに送られます。
この本を見た時、ヒロインは日本人としての前世の記憶を取り戻すのですが
自身が小説世界の悪女役であることに気づき
破滅回避から、復讐者に転じます。
着実に復讐の準備を進めますが
謎の人物からの助言は、医学者に込まれて
ヒロイン以外の手にも送られて、、、
物語は何故歪んだのか?
本当の物語は、正しい物語は何なのか? -
ネタバレ 購入済み
逆転の逆転は?
少し面白い配置で始まる物語。
ストレスフルな展開の先の決着点が興味深い。
悪役令嬢転生者が破滅を回避するために周囲と良好な関係を作った世界で、既に手遅れ状態の中
元々のヒロインに転生したのヒロイン。
何もしていないのに王子と悪役令嬢に敵視される。
これまでの悪役令嬢逆転のテンプレから
さらに逆転配置した物語。
悪役令嬢は、根は臆病者なだけで悪人ではないのが辛いところ。
王子以外の攻略対象者はほぼ空気かただの腰巾着。
その愚行のツケを払うのは、、、、
ヒロインを助ける正ヒーロー、裏から手を回す裏ヒーロー。
実はヒーロー大好き第二王子。
ド派手ではありません。
復讐ザマァでもありません。 -
購入済み
心閉ざし人を近づけない男の物語
ある親父がある女性に心を救われる物語。
離婚歴3回、子連れ、無愛想、癇癪持ち、頭髪を気にする、悪辣な手を使って稼ぐとの噂の
金と商会だけが取り柄の素直になれない中年親父がヒロイン(w)立ち位置です。
嫁いできた美しいが、やや訳ありの妻が
その親父に寄り添おうとするも上手く距離を詰められず
しかし、その親父もただ素直になれないのではなく
色々理由があるようで、、、
何故男はそこまで頑なのか
それがだんだん解きほぐされて行くお話には
可憐さは皆無ですが、救いを感じます。
ラストの夫人の行動が些か突拍子も無いのには唖然とさせられますが
征服のススメは役に立ったようです。 -
購入済み
救人類の英雄の噂や愚痴や
主にネット掲示板のスレッドのアーカイブ
一部音声記録の再生の体で構成された
面白い形式の作品。
中心にあるのは
常識外、論外、人外(人だけど)、埒外の超人的能力と活躍をして
異星人の侵略戦争の前に滅亡寸前の人類を救う「特務大尉」
その人物の活躍の噂や彼に対する愚痴などを
不特定の人々が掲示板であれこれ言い合う内容です。
「常軌を逸した」という言葉が生優しいほどの
身体能力、勘、戦果。
それを受け入れ切れない敵味方。
読者は、その様相を無責任に面白可笑しく書き込まれたネット掲示板のレスを通して覗き込むことができます。
特務大尉の突拍子の無さや、それに振り回される敵味方の様子は抱腹絶倒。
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購入済み
ポンコツ過ぎて悪事が出来な過ぎ
悪役目指すとかいう割に、悪事が出来な過ぎて
哀しさを覚えるレベル。
ヘンテコな思いつきで、おおよそヒロインらしからぬ動機を最初に言い出すが〜
全部終わってみれば、実はアレがああでコレはこうで、、
読みやすいから一気に読み進めたけれど
途中の引きが弱い感じ。 -
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なんとも殺伐とした復讐劇
色恋とかなくて
本当に殺伐とした
甘さもへったくれも無い
智略策謀とかじゃなくて
ガッツリバトルな復讐劇。
ろくでなしだらけで反吐が出ます。 -
ネタバレ 購入済み
事件は解決したが、、、、
文章は読みやすく
ミステリー風のストーリーも二転三転して面白くはありました。
ただ、悪役の最後が些か残念さんで
死に戻りの理由は、取ってつけた感じ。
一応事件は解決したものの、たくさんの問題が残ったまま。
本当の第一王子はヒロインと生活を始めている様子から、王位継承権を放棄してそう。
王妃は不貞が明らかになり、外向きの第一王子は実は王子ではなく
自殺として処理されていた令嬢の死は、実は殺人で
その事情には王妃が深く関わっていて
でも国王は王妃を愛していて。
どう考えても大騒動しかあり得ない問題だらけ。
その辺りぜーんぶそっちのけで
よくハッピーエンドに持ってきたなと。 -
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ものたらぬ
早々にシャロンが相手に収まる終着が見えてしまう。
ゲームヒロイン&ヒーローは、積み重ねも紆余曲折も無く、ゲームの強制力で恋に落ちる。
何故か悪役令嬢だけが自我を引き継ぎながらループする。
ループはストーリー通り動かないバグだからなのは兎も角
その自我を引き続き続ける理由は不明。
なんかよくわからんけど、ゲームのシナリオぶち壊したらループを抜けた。
バグとりのためにループしてたのに、なんでそれで終わるのよ。
王子の側近が王子の婚約者に横恋慕して
そっちが真実の愛でした。
エピローグが長い。
唐突に新キャラ出てきてちょっかいかけてあっさり撃退されて。
ここをしっかり続編ストーリーとして -
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最後のお話を是非
1話完結のアンソロジーは
テンプレばかりになりがちですが
この巻の4つ目の話は
少し毛色が異なります。
決して爽快でも痛快でもありませんが
時にはこういったお話も。 -
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ヒドインちゃんの活躍が物足らぬ
ヒドインちゃん(ゲーム内)のあまりの酷さに
登場後の活躍を期待したのだけれど残念ながら期待したほど活躍してくれなかった。
ヒドインちゃんの行動がほとんど出てこない。
チートアイテムによるヒドインちゃん側の壱発逆転劇場が、直後に悪役令嬢側にあっさり覆ってしまう辺りが呆気なく、危機感があおられずあり。スッキリもスカッともしない。 -
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ラブ?コメ(ラブ要素極少)戦記
面白い。ただ、些か品が無い。
ヒロイン、サブキャラは勿論、ネームドモブも、名もなきモブも
なんか軒並みキャラが濃い。
「ケキョー!」って鳴く令嬢ってなんだよ、、、
一応恋愛ものだ。
しかし恋愛については紆余曲折とかありゃしない。
もうスットレートだ。
冒頭でぶん殴られる王子とか、中盤まで影が薄い。
恋愛劇的には、出落ちで終わる。
一応恋愛もののはずだ。
しかし、いきなり内戦である。
17歳美少女公爵令嬢学生。しかし歴戦の英雄で元帥。軍隊指揮運用能力抜群。しかし元帥の癖に、最前線で敵陣突破とか。「華麗な剣捌きで敵をいなして〜」ではなく、ガチ殴りで敵をブッ飛ばすパワフルファイター。軍隊らしい -
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折角の世界観が活かされていない
「無自覚モテ男の『実は女の子』モノ」ですが
状況設定として、その世界観を背景とした関係や主人公楽勝モテではあるものの
主人公とヒロインの心理や行動原理が普通のラブコメと大差なく
貞操観逆転世界の設定が充分活かされていないと感じます。
また「主人公が相手の性別を勘違いしていることに気づかない」状況や
その勘違いが解消した後も「相手の恋愛的好意に気づかない」状況にもあまりに無理があり
もし気づいている上であの行動なら、馬鹿と言うより外道で、そいつを「優しい男」と評価するヒロインも頭がおかしい。
すれ違いではなく、ヒロインの行為行動に対して明確に好意を感じていながら
そこに穴を開けたように「恋 -
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ショートの連作風
社会的立場を弁えた小太りオタク(激有能)傭兵のショート連作風
面白いのはサブタイとされているセリフが
どこで誰がどんな意味で述べるかが分からないところ。
重要な場面の決め台詞かと思えば
想像通りの、やらかしキャラの失言暴言だったり
全く重要でもない、物語としても殆ど意味のない場面での端役の台詞だったり。
本編は
主人公は、知る人ぞ知る(かなり)有能な傭兵(容姿はちょっと残念)だが
過剰にモテ付き纏われるようなこともなく
冷めた社会観を持ち、浮つくようなこともなく
概ね一歩引いた位置から俯瞰してあまり目立たず
そこそこ以上の活躍をする。
ヒロイックじゃないけどなかなか良い味。 -
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キャラが活かしきれてない
ヒロイン悪役令嬢。
折角、前世記憶を思い出す前後で落差があるのに、あまりそのギャップが目立ってない。
基本属性全部の魔法が使えるとか宝の持ち腐れ。
バカ王子。
バカだけど悪人と言うほどでもなく、底抜けの馬鹿でもなく温い。
兄王子。
周りの理解がありすぎて、闇(病み)が浅い。
ゲームヒロイン。
地味。なんでバカ王子に惚れたかもイマイチしっくりこない。
ゴスロリ女神。
外見のインパクトだけで終わってしまった感じ。
熊神様。
出番が少な過ぎ。
イイキャラしてたし、ゲームヒロインに絡むキャラだったから
もっと上手く使えば味が出たよう思う。 -
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陰残さは無く軽く読める
強メンタル不遇令嬢もの。
蓋を開ければ、敵方が軒並み小物感という残念さはありますが
目の前で小物を嘲笑うヒロインの立ち回りはなかなか痛快です。
何人かの敵対する令嬢も出てきますが、主たる敵はクソ家族と傲慢馬鹿第一王子(一応婚約者候補にさせられますが、ヒロインに対する嫌がらせ目的)
家での扱いが散々で、3年前から社交はおろか外出も禁止され、継母妹に軽んじられますが、父親との契約に従い、家族に反抗せず耐え続けたヒロイン。
しかしやむを得ず出席した夜会で
第一王子の理不尽極まりない言い掛かりと暴言にブチ切れて言い返したことから事態が動き出します。
ただ「問題を起こすな」というばかりの父親は、中