感情タグBEST3
作者さん買いです。
冤罪で追放された公爵令嬢リーナから、冤罪のきっかけを作った王太子妃に、冤罪を煽った伯爵令嬢に、冤罪を疑う事なく断罪した王太子に、冤罪と知りつつ邪で身勝手な愛を抱いた騎士に手紙が届く…ただそれだけ。
過去の過ちを悔いながら保身にはしる者。
気付きながら他者のせいにする者。
嵌め...続きを読むられた者が愚かなのだと嗤う者。
自分の都合の良いように解釈する者。
それぞれが読み手を裏切る事なく破滅に進みます。
自業自得…
奇想天外な展開はありませんが、「ざまぁ」好きには良きです。
マチバリさんの作品の中で、この系統はハズレ無しだと思っています。
「私が死んで満足ですか」も良かったので迷わず購入しました。
惹き込まれる物語。
読むことを止められず、一気に読んで
スッキリしました。
「手紙」で 人生が変わってしまった人たち。
読んでみて！
読後に最初に出たのはこの言葉。
もう「おお」以外に言葉なし。
すごい作品でした。
伊坂幸太郎さんがこういう群像劇書くけど、読み手もすごくエネルギー使いますよね。
でも作家さんの力に助けられて物語に引きこまれて導かれていくのがすごくたのしくて。
この作品もそういうお話でした。
悪意のない人が最...続きを読むも強いということをまざまざと見せつけられるお話でした。
少しずつ間違えて、あっという間にものすごい間違いに手を出してしまうような。
人間の弱さと執念の力を感じるお話でした。
セルヒオは哀れでしたねー。でも仕方ない。根本がクソだから。
リーナはいつこの真実に気づくのか、気づいたら病んでしまわないのか心配ですが、とりあえずよかった。
マチバリ先生の作品はとてもおもしろいしクセになるけど、ちょっとホラーなとこありますよね。
そこがまたいい。
次回作も楽しみです！
人の欲望
匿名 2023年07月12日
一通の手紙から面白い様に転げ落ちて行く４人。真摯な気持ちが一欠片もない、人間の欲望に取りつかれしまった。色々考えさせられるお話でした。とても面白かったです。一気読みでした。
あかん、レーナちゃんが可哀想で、どうにも…
て思いながら読んでたら、スカッと大逆転。
父ちゃん、旦那、兄ちゃん、良くやった！
んむ、良かったです。
いや、本当に極小な話でした…。手紙一つでこうも没落していく姿を読むのははじめてだったのですが、凄いの一言につきます。続きが気になり一気読み…。
本当に極上です。ぜひ読んでほしい。
実に上手く仕組まれた、復讐劇でした。
かつて冤罪により、婚約破棄され国外追放を命じられた公爵令嬢からの手紙から始まる復讐劇。
単なる復讐ではなく、ちゃんと過去を清算しやり直す逃げ道もあったのに、手紙が届いた全員誰一人として、過去を悔い謝罪すらせず、破滅に向かって進んでいくんだから、同情の余地もない話しです。
とても面白かったです。
話の内容はよかったです、リーナというヒロインを取り巻いていた人物たちの視点でお話が進んでいきます。
ミレイアのことであろうところがリーナと誤植されているところが何箇所かあったのが現実に引き戻されて残念でした。
最高です。
匿名 2023年12月28日
王太子の婚約者の公爵令嬢。
非のうちどころのない素敵な令嬢だったのに、その地位を妬んだ親友その他により、罪に陥れられて、婚約破棄、国外追放されてしまう。
スカッするざまァは、本人ではなくて愛し守ってくれた人達が企んだもの。キッカケとなる手紙は、真実、全く悪意のないものだったのがびっくり。
某アプリで、最後の報復！という手前までしか無料配信しないので、課金するより、面白い作品なので１冊買いしました。ヒロインは才色兼備の文句無しご令嬢で、陥れられての没落ですが、自分に全く非がないのに黙って受け入れて国外追放になります。報復劇はよくありますが、ヒロイン本人が報復を望んでしたわけでいところが...続きを読む、賛否分かれるところだと思います。個人的には、やられたらやり返す報復劇の方が好きですが、充分楽しめました。
作者さん買いです。
ご飯を食べるのも忘れて、一気に読んでしまいました。
リーナに冤罪を押し付けた人たちが、リーナからの手紙によって、怯え・後悔し・崩れ落ちていく様は、息をもつかせぬ文章で迫ってくる。
あっという間に読み終えて、リーナの笑顔が浮かんでくるような気がしました。
ドキドキはらはらで一気読みでした。スネに傷持つ関係者達がどう堕ちていくのか高みの見物ができます。
スカッとして読み終えられますが、あの男爵令嬢にはもうちょっと自分が何をしでかしたのか意識してもらわないと。ヒロインを理不尽に捨てた王子は自業自得で、願わくはヒロインが幸せになった姿を見て自分が何を失った...続きを読むのかも知って欲しかったですね。
国外追放された令嬢が出した手紙が始まりの、追放から5年後のお話。
追放令嬢の意志ではなく、真実と犯した罪や欲の間で全員が自滅するようにゆっくり転げ落ちる。
読んでいてゾクゾクした。
話の構成が巧みすぎて、読み終わった後に思わず唸りました。これは面白い！
婚約破棄された上に国外追放となり行方知れずだった公爵令嬢リーナからの手紙を受け取った為に、それぞれの思惑で勝手に身を崩していくそれに関わった人たち。
自己中で傲慢な王太子、身の程知らずの元平民男爵令嬢、高飛車で嫉妬深い親友伯爵令...続きを読む嬢、ストーカー気質で身の程知らずの子爵令息騎士。それぞれが正しい行動を取っていれば結末は違っていただろうに…。
何よりも手紙を出したリーナには何の悪意もなかったというところがこの話の面白さであり怖さだと思う。
読んでいて多分こうだろうな、という展開はあるものの本当に巧妙で読むのがやめられない作品だった。
他には何もしていない
復讐したのは周りの人達
彼女はそれすら知らない。
復讐される側は、確かに責められる理由はあるが
例えるなら「それぞれが『苦しむが致死量にならない量の毒を盛った』ら即死させてしまった」ような
結果相応だが、行動相応を超えるような破滅を迎える。
そのバランスの悪さが、良いのか...続きを読む悪いのかは読み手の好みによるところだろう。
一気に読み進めました
匿名 2023年08月27日
序盤でなんとなく最後のストーリーや関係性は読めますが、それでも最後まで一気に読み進め、読後はスッキリします！悪役にされてしまった令嬢の幸せエピソードがもう少し読みたかったです！
久しぶりに一気に読みました。ラストはえっ！そうだったのという感じですが、爽快感が味わえました。凄く良かったです。買って良かった作品です。
Posted by ブクログ 2023年08月17日
後半、怒涛の復讐劇。
ハッピーエンドで終わるところ、復讐しているのが本人ではないところがよかった。
イケメンなレッドとフェリクスに胸キュン。
親が決めた結婚より、運命的な恋愛結婚の方が幸せになれるところ、父親と母親の友人による愛情など、ファンタジーならではなところがよかった。見事な復讐にスカッとした...続きを読む。楽しかった。
ざまぁ！
匿名 2023年09月05日
羨ましいと思う気持ちは人を気立たせたりめやしるし嫉妬心なねかられて卑下した気持ちにもさせてしまうもの。相手を思い遣る気持ちを持ち相手を尊重していくことで周りとの協力もできて穏やかな生活をおくれるのでは…？自分を一番に見てほしいという欲のある気持ちがそれぞれの立場から湧き出て欲望を貫こうでしたからこそ...続きを読む悲惨な状況になっていったんだなー！
一気読みしました。公爵令嬢のリーナが可哀想で見てられなかったけど、関わった人物が罠にはまって自滅して、最後はちょっと胸がスッとしました。リーナはずっと汚いものとは無縁でずっと高潔な女性だったのが良かったです。遺髪と位牌（誤植でもしかしたら遺灰かも？）お墓は教会と父公爵様が用意したものだったのかしら？
一気読みしました。断罪、国外追放というのはよくある展開で、もちろん冤罪だというのもよくあるお話し。しかし、関係者に送られた手紙により、過去の出来事は掘り起こされ、王太子、王太子妃になっているかつての男爵令嬢、親友だと思っていた伯爵令嬢、真実を知っていたのに報告せずに断罪を見逃した近衛騎士。それぞれが...続きを読む疑心暗鬼に陥り破滅していく様は、とても痛快で見事でした。面白かったです。
概ね高評価を付けている方たちに同意なのですが、私としては《ざまあ》はされる側が真実を知った時の絶望見たさで読むので（性格悪いの承知で）、それがなかった事でこの作品の評価を下げました。
ラストまでは面白かったのに、己の身に起きている不幸（自業自得）が誰の暗躍によるものなのかを知らないまま破滅していくラ...続きを読むストは急激に作品をつまらなくしてしまっていました。
特に許せなかったのは、親友面していた女がヒロインを最後まで負け犬と思い込んだままだというところです。モヤモヤします。
よくある断罪婚約破棄モノです。
ヒロインはとある少女を虐めたと断罪され王子との婚約も破棄され国外追放されてしまいます。それから５年が経ち当時の当事者たちに断罪されたヒロインから手紙が届きます。その手紙を受け取った人たちは各々苛立ちや恐怖、困惑や喜びなど様々な感情を抱きます。その手紙が破滅へのスタート...続きを読むとも知らずに。
まずヒロインでありながら物語本編にはほぼ出てこないヒロイン。ほぼ断罪に加わった人々の記憶や回想のみなのが凄いです。当たり障りがなくそれぞれの幸せを願う手紙なのに、各々が破滅への道を進むことも凄いです。その道も無理がなく読んでいて違和感ありませんでした。
月にかなりの冊数を読んでますが、面白かったです。
良くある、冤罪婚約破棄ものと思っていたら随分違った。
破棄された令嬢は一切でてこず、周りの者だけで話しが進んでいく。
復讐してくれる人も出てこない。
少し残念なのは、教会に墓跡と髪を置いておく下りがかっ飛ばされています。手紙を書いた理由は分かったけど、長い髪を切るのはヒロインとしてはどうななかな？他...続きを読む国に行く為に髪を染める為？
そこら辺を書いて欲しかった。
ざまぁされる人物は４人いますが、いずれも納得できる結果となりスッキリしました。
１００％悪人ではない(伯爵令嬢は、ほぼ悪人でしたが)からこそ、ざまぁされる側の心の揺れ動きが光っていたと思います。
冤罪で追放されたヒロインが、とてつもない善人で清廉な令嬢だったのが面白いです。
終わり近くになるまで...続きを読む登場しないヒロインというのも斬新でした。
張本人の知らないところでというのがすごい。
シビアな復讐劇に鳥肌｡
知っていて見て見ぬふり、保身、都合の良いところだけ美味しいとこどり、安全地帯からの唆し、そうした人の醜い部分を一切許さず容赦のない復讐ぶりのえげつなさに震えました。
真逆なひっくり返り具合はお見事でしたが、あまりにもけちょんけちょん...続きを読むな仕返しっぷりが怖すぎました。
面白かったー！ 半日程で一気読みしました。あとがきで群像劇を描くご苦労を綴られていましたが、そのお陰でとても有り難い物語を拝読させて頂きました。ありがとうございます。
加害者側の行動原理は全て自分大事、被害者側のそれは愛する人大事… 人と繋がることができるのは利他なのだな〜としみじみ思いました。
復讐のネタばらしまで、仕掛けを考えながら読んでしまいました。侍女が仲間だったのは気が付かなかったのでちょっと悔しいです(笑)
濡れ衣を着せられた公爵令嬢には一切悟らせずに完遂したのはすごい手腕だなーと感心してしまいました。
令嬢と母に対する行いへの復讐というのがまた重たいけど、個人的には謎解きが深ま...続きを読むっておもしろかったです。
そして、一番のイケメンは公爵閣下だと思いました。
星4つなのは、ちょっと日本語が怪しい部分があったから。汚名は返上するもので挽回するものじゃない…よね？たぶん。
悪いことは、出来ませんね。
小さい頃に 悪い事をしたらお天道様に叱られるよって、言われたことを思い出したわ。吐いた唾が自分の顔にかかるとか、嘘つきは泥棒の始まりとか、この一冊で 全てコトワザで説明出来ますね。
最後は幸せで、めでたしめでたし。
のめり込めるキャラがいない
匿名 2024年02月08日
ストーリーは、面白かったです。でも、作者さん自身が群像劇というように、明確な主人公がなく、感情移入しにくかったです。登場人物それぞれのストーリーがよく考えられていたとは思いますが、魅力的なキャラがいませんでした。追放令嬢リーナは良い子過ぎて現実味ないのに、他のキャラはそれぞれのエゴに焦点が当てられて...続きを読むいたのも、イマイチ共感出来なかったような。その対比が狙いだったのでしょうか？
話自体はよく練られてたと思います。
マチバリ様の私が死んで満足ですか？が好きだったので買いましたが、なんかパターンが似ている感じがして先がよめてイマイチ楽しめませんでした。ミレイアが罪悪感に苦しむなら死ぬ気で努力しろよ！と思ってしまったり、他の方も書いていましたがミレイアの所がリーアと間違えてるのが何箇所かあって、すんって冷めてしまっ...続きを読むたり。
隣国の王子が婚約者連れてきている。で多分そうだな。とすんなり思ってしまいました。
ざまあ好きですが、私には合いませんでした。
貴族社会において復讐される側の顛末を描いた群像劇です。1巻完結です。
個人的な意見ですが, 復讐と群像劇はミスマッチだと思いました。私が復讐というジャンルに求めるのは圧倒的な憎しみとその解放です。復讐なんて良くない, けれど復讐しなければ前に進めない。だから復讐の鬼となる人に共感してその畜生ぶりに...続きを読むも胸がすく思いがするのです。
しかしターゲット視点の群像劇である本作品は「小悪党たちが小悪党ゆえ不運にも命を落とす」という方向にならざるを得ないのです。そういう作品だと割り切ってくれたならざまぁ系として高評価できるのですが, 残念ながらこの作品は復讐です。
結果何が出来上がるかといえば「国を巻き込んだ巧妙な陰謀のレポート」です。ターゲットはもちろん悪ですがそちら側に同情する可能性まであるので, もやもやが最後まで残ります。
復讐の必要性がないのが本当に痛いです。ネタバレにならない範囲で言葉を選ぶと, 別に復讐などしなくても愚かな小悪党は滅びるし, 復讐にかける熱量も疑問で, そんな状態なのにそれを実行してしまう人がむしろ受け入れられません。
では復讐は無視してサスペンスとしてみなすとどうでしょうか。
すると冷静に考えて復讐の手段が非現実的でうまくいく理由付けがないことがまず問題になります。実行可能と言い張るとこの国の防衛意識どうなっているんですかとなります。王様が愚かだということにはなっていないはずなのです。すぐ潰れますこんな国。
そこまでしても運要素が多すぎるし, 大局的には政治を引っ掻き回しただけで国の混乱を招き, むしろバッドエンドです。
キャラ付けはよくされていますね。しかし, 残念ながら思考と行動を変えなかった人たちの悲劇がこの作品なので, 葛藤や成長という要素がありません。本当に犯罪レポートを読んでいる気分です。
そして私が共感できた, 応援したくなった人はたった1名。しかもその人がしゃべるシーンが殆ど無いです。つまり蚊帳の外。すなわちキャラの掛け合いを楽しむことも難しいです。
ああ, 煽り文句の”極上の大逆転”ですが, 最序盤で大勢が決まっていますので逆転もなにもありません。
酷評申し上げましたが, マッチする読者層の想定はできます。「義憤が溜まっていて, 悪人をやっつけたい衝動を持つ人」でしょうか。SNSに書き込むまえにこの作品を手に取るといいかもしれません。
