あらすじ
「お元気にしておられますか？」――ある男爵令嬢を虐げた罪で、王太子から婚約破棄され国を追われた公爵令嬢のリーナ。５年後、平穏な日々を過ごしていた王太子の元にリーナから手紙が届く。過去を忘れたかのような文面に王太子はなにを今更！と憤る。時を同じくして王太子妃となった男爵令嬢、親友だった伯爵令嬢、王太子の護衛騎士にも手紙が届く。怯え、蔑み、喜び…思惑は違えど、手紙を機に彼らはリーナの行方を探し始める。しかし誰も知らなかった。それが崩壊の始まりだということを――。これは１通の手紙がもたらす、ある破滅の物語。
ベリーズファンタジーがお届けする【極上の大逆転】シリーズ第１弾！
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おおおおおお
読後に最初に出たのはこの言葉。
もう「おお」以外に言葉なし。
すごい作品でした。
伊坂幸太郎さんがこういう群像劇書くけど、読み手もすごくエネルギー使いますよね。
でも作家さんの力に助けられて物語に引きこまれて導かれていくのがすごくたのしくて。
この作品もそういうお話でした。
悪意のない人が最も強いということをまざまざと見せつけられるお話でした。
少しずつ間違えて、あっという間にものすごい間違いに手を出してしまうような。
人間の弱さと執念の力を感じるお話でした。
セルヒオは哀れでしたねー。でも仕方ない。根本がクソだから。
リーナはいつこの真実に気づくのか、気づいたら病んでしまわないのか心配ですが、とりあえずよかった。
マチバリ先生の作品はとてもおもしろいしクセになるけど、ちょっとホラーなとこありますよね。
そこがまたいい。
次回作も楽しみです！
おぉぉ…
あかん、レーナちゃんが可哀想で、どうにも…
て思いながら読んでたら、スカッと大逆転。
父ちゃん、旦那、兄ちゃん、良くやった！
んむ、良かったです。
一気読みしました。
かつて冤罪により、婚約破棄され国外追放を命じられた公爵令嬢からの手紙から始まる復讐劇。
単なる復讐ではなく、ちゃんと過去を清算しやり直す逃げ道もあったのに、手紙が届いた全員誰一人として、過去を悔い謝罪すらせず、破滅に向かって進んでいくんだから、同情の余地もない話しです。
とても面白かったです。
匿名
自業自得の見本
これぞ、といえる自業自得のお手本のようなお話でした。
主要キャラクターである悪役令嬢リーナはずっと名前だけで、終盤までどんな人物像なのかは読者の想像でしかなかったと思います。
でも、ここまで綺麗な心根をもった令嬢だったとは…。
虐げられた、嵌められた主人公が謀略巡らせてお返しするタイプのザマァが好きな人には物足りないかも。
本人は何も知らないまま周りの人が仕返しするのも新鮮でおもしろかったです。
幸せで残酷なお話
陥れられた本人がざまあするならすっきりするけれど、本人には知らせずに近しい人がざまあしたら、幸せで残酷なお話だな、と思いました。王太子のざまあは意外で、こちらは王妃から国王へのざまあもあるのかなと思いました。
保身、後悔、嘲り、被害妄想。
破滅に向かう者たちの自分語りに嫌気がさすも、“その時”を待つ期待と興奮で鼻血が出そう。その過程ですでに大絶賛なわけだが、極上の大逆転の名に相応しい結末に拍手喝采。素晴らしい。
さて、もう一度じっくり読むとしよう。
匿名
最高です。
王太子の婚約者の公爵令嬢。
非のうちどころのない素敵な令嬢だったのに、その地位を妬んだ親友その他により、罪に陥れられて、婚約破棄、国外追放されてしまう。
スカッするざまァは、本人ではなくて愛し守ってくれた人達が企んだもの。キッカケとなる手紙は、真実、全く悪意のないものだったのがびっくり。
ミステリーのよう
国外追放された令嬢が出した手紙が始まりの、追放から5年後のお話。
追放令嬢の意志ではなく、真実と犯した罪や欲の間で全員が自滅するようにゆっくり転げ落ちる。
読んでいてゾクゾクした。
匿名
彼女は手紙を送っただけ
他には何もしていない
復讐したのは周りの人達
彼女はそれすら知らない。
復讐される側は、確かに責められる理由はあるが
例えるなら「それぞれが『苦しむが致死量にならない量の毒を盛った』ら即死させてしまった」ような
結果相応だが、行動相応を超えるような破滅を迎える。
そのバランスの悪さが、良いのか悪いのかは読み手の好みによるところだろう。
面白かった
一気読みしました。公爵令嬢のリーナが可哀想で見てられなかったけど、関わった人物が罠にはまって自滅して、最後はちょっと胸がスッとしました。リーナはずっと汚いものとは無縁でずっと高潔な女性だったのが良かったです。遺髪と位牌（誤植でもしかしたら遺灰かも？）お墓は教会と父公爵様が用意したものだったのかしら？
面白かったです
一気読みしました。断罪、国外追放というのはよくある展開で、もちろん冤罪だというのもよくあるお話し。しかし、関係者に送られた手紙により、過去の出来事は掘り起こされ、王太子、王太子妃になっているかつての男爵令嬢、親友だと思っていた伯爵令嬢、真実を知っていたのに報告せずに断罪を見逃した近衛騎士。それぞれが疑心暗鬼に陥り破滅していく様は、とても痛快で見事でした。面白かったです。
少し期待と違っていました。
概ね高評価を付けている方たちに同意なのですが、私としては《ざまあ》はされる側が真実を知った時の絶望見たさで読むので（性格悪いの承知で）、それがなかった事でこの作品の評価を下げました。
ラストまでは面白かったのに、己の身に起きている不幸（自業自得）が誰の暗躍によるものなのかを知らないまま破滅していくラストは急激に作品をつまらなくしてしまっていました。
特に許せなかったのは、親友面していた女がヒロインを最後まで負け犬と思い込んだままだというところです。モヤモヤします。
夢中になりました
よくある断罪婚約破棄モノです。
ヒロインはとある少女を虐めたと断罪され王子との婚約も破棄され国外追放されてしまいます。それから５年が経ち当時の当事者たちに断罪されたヒロインから手紙が届きます。その手紙を受け取った人たちは各々苛立ちや恐怖、困惑や喜びなど様々な感情を抱きます。その手紙が破滅へのスタートとも知らずに。
まずヒロインでありながら物語本編にはほぼ出てこないヒロイン。ほぼ断罪に加わった人々の記憶や回想のみなのが凄いです。当たり障りがなくそれぞれの幸せを願う手紙なのに、各々が破滅への道を進むことも凄いです。その道も無理がなく読んでいて違和感ありませんでした。
月にかなりの冊数を読んでますが、面白かったです。
面白かった
良くある、冤罪婚約破棄ものと思っていたら随分違った。
破棄された令嬢は一切でてこず、周りの者だけで話しが進んでいく。
復讐してくれる人も出てこない。
少し残念なのは、教会に墓跡と髪を置いておく下りがかっ飛ばされています。手紙を書いた理由は分かったけど、長い髪を切るのはヒロインとしてはどうななかな？他国に行く為に髪を染める為？
そこら辺を書いて欲しかった。
面白かったー！ 半日程で一気読みしました。あとがきで群像劇を描くご苦労を綴られていましたが、そのお陰でとても有り難い物語を拝読させて頂きました。ありがとうございます。
加害者側の行動原理は全て自分大事、被害者側のそれは愛する人大事… 人と繋がることができるのは利他なのだな〜としみじみ思いました。
ミステリー調
復讐のネタばらしまで、仕掛けを考えながら読んでしまいました。侍女が仲間だったのは気が付かなかったのでちょっと悔しいです(笑)
濡れ衣を着せられた公爵令嬢には一切悟らせずに完遂したのはすごい手腕だなーと感心してしまいました。
令嬢と母に対する行いへの復讐というのがまた重たいけど、個人的には謎解きが深まっておもしろかったです。
そして、一番のイケメンは公爵閣下だと思いました。
星4つなのは、ちょっと日本語が怪しい部分があったから。汚名は返上するもので挽回するものじゃない…よね？たぶん。
面白い
悪いことは、出来ませんね。
小さい頃に 悪い事をしたらお天道様に叱られるよって、言われたことを思い出したわ。吐いた唾が自分の顔にかかるとか、嘘つきは泥棒の始まりとか、この一冊で 全てコトワザで説明出来ますね。
最後は幸せで、めでたしめでたし。
匿名
のめり込めるキャラがいない
ストーリーは、面白かったです。でも、作者さん自身が群像劇というように、明確な主人公がなく、感情移入しにくかったです。登場人物それぞれのストーリーがよく考えられていたとは思いますが、魅力的なキャラがいませんでした。追放令嬢リーナは良い子過ぎて現実味ないのに、他のキャラはそれぞれのエゴに焦点が当てられていたのも、イマイチ共感出来なかったような。その対比が狙いだったのでしょうか？
話自体はよく練られてたと思います。
名前間違えスルーできる方向け
マチバリ様の私が死んで満足ですか？が好きだったので買いましたが、なんかパターンが似ている感じがして先がよめてイマイチ楽しめませんでした。ミレイアが罪悪感に苦しむなら死ぬ気で努力しろよ！と思ってしまったり、他の方も書いていましたがミレイアの所がリーアと間違えてるのが何箇所かあって、すんって冷めてしまったり。
隣国の王子が婚約者連れてきている。で多分そうだな。とすんなり思ってしまいました。
ざまあ好きですが、私には合いませんでした。
