あらすじ
『第三の使徒』。それは郷愁の味を思い起こさせる記述だった。自分にワインの経験が決定的に足りないことを感じていた神咲雫(かんざき・しずく)は「人生を変えるような一本」を求めワインコレクターの映画監督・黒川を訪ねる。雫の申し入れを受けるかわりに彼が出してきた条件は、主演女優の松下七海(まつした・ななみ)を「口説き落とす」ことだった!?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
神咲豊多香の遺言状に記された「第三の使徒」をめぐって、雫と一青との戦いがはじまります。ロベール師匠から映画監督の黒川明彦(くろかわ・あきひこ)を紹介された雫は、撮影中の映画の主演女優である松下七海(まつした・ななみ)にワインを飲ませることを依頼されます。雫は、頑なにワインを飲むことを拒む七海の秘密にせまります。
その後も、雫と一青は、それぞれのしかたで「第三の使徒」の謎を解き明かそうと努力をつづけます。ふたたび軽井沢の別荘にやってきた雫は、豊多香と生前に親しくしていた建築家の富岡やブドウ農家の山脇と出会い、改めてワインの世界の深さを知っていきます。