あらすじ
ついに姿を現した、まほら様…。時音の願いどおり、覇久魔(はくま)を明け渡してくれる気に!?烏森完全封印、総帥との戦争、カケルの復讐…絡まり合う様々な要因が一気呵成に収束へ向かう!!大人気あやかし結界バトル、大団円!!
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心に眠った厨二病を呼び起こす、妖退治物語!
物語の舞台は烏森(からすもり)という土地。そこには、「妖を引き寄せ、力を与えてしまう」という厄介な性質があります。土地の力を受け、時に狂暴化する妖を、人知れず退治して平穏を守る存在…それこそが「結界師」!
この作品の魅力のひとつは、個性豊かで深みのあるキャラクターです。
主人公の良守や幼馴染の時音もさることながら、絶対に外せないのが数多くの敵キャラたち。人間に裏切られた過去、この世への悲しみ、昔の仲間への怒り…どの敵にもしっかりと動機があるので、倒すべき相手にも関わらず、思わず感情移入してしまいます。良守や時音がかっこよく見える理由は敵キャラにもあるのかも?
そしてもうひとつの大きな魅力が、巻を追うごとに広く、深く展開していく物語です。
序盤は短いエピソードが多い本作品ですが、平穏な日常とバトルを繰り返しているうちに、気づけば大きく深い事件に巻き込まれることになります。ミクロもマクロも練り込まれた展開は、読了後もきっと読み返したくなること間違いなし!
烏森はなぜ強力なのか?結界師とは何なのか?数々の謎の真相を、ぜひ確かめてみてください!
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Posted by ブクログ
何度読んでも泣ける。夢中になって最終巻まで読んだ、久々の漫画でした。
宙心丸の運命も悲しいけれど、烏森を封印したことで、長く続いたお職を失った良守や時音、繁守、時子の運命も悲しい。只人になるって、彼らにとってどういう意味を持つのだろうと考える。
守美子の最期は悲しかったな。宙心丸や時守と違って、彼女には城の中で普通の人間の時間しか残されていない。生きているのにもう会えない。心が通い合ったようで、遂に通い合うことのなかった人。
ハッピーエンドなんだろうか。これまでの日常を失って、良守や時音にとって何より欲しかった普通の生活。只人になることでその自由を手に入れたという点や、墨村家と雪村家がいがみ合う必要がなくなったという点で、それは2人にとってハッピーエンドなんだろうな。良守には、パティシエになって、時音と幸せになってほしいな。
Posted by ブクログ
うまくまとめてくれたのでよかったです。納得のいく最終巻。
逢海日永とか正守とか開祖とか一番人間らしいなって思いました。守美子さん‥。なによりいつも待つ立場で、家庭を見守り続けたお父さんに泣けました。お父さんも泣いたんだね!目の下クマあるもん。そして無道さんが正守に真剣に向かい合うシーンが一瞬でも見れたのでよかったです。なんだかんだ悪い人でない。
真界をつくるシーンでは限に泣きそうになりました。良守がほんとに優しい子でよかった。そしてとてもまっすぐ。
最初から読み直したい。
Posted by ブクログ
少年漫画の中でこれだけすっきり終わった漫画は久しぶりです。
結界に残った母親の事とか、宙心丸の事とかはありますが、良い終わり方でした。
今までのナゾも判明して読み応えのある最終巻でした。
良守が宙心丸のために、真っ白な世界から新しい世界を作るところはアニメとか大きなスクリーンで見てみたいなぁ。良守は今まで会った人や妖のことをよく覚えているんだなぁ。
ほろりと来たのは良守のお父さんとお母さんのところです。結局お父さんはお母さんとほとんど会えてなかったのですね。お父さんがあの小さなコマで静かに泣いているのが可哀想で。男の子3人の父親として頑張ってたんだなぁ、と。
初回限定版のイラスト集付を買ったので、さらにお楽しみもありました。おお、最初の頃はがっちりした絵柄だったんですね!田辺先生のカラーは大好きなので嬉しいです。付録なんて言わずにもっと大きいイラスト集で見たいよぅ。