あらすじ
突如現れた日永の刺客・零により、烏森襲撃の黒幕が夢路だと知った正守。一方、烏森では、近隣の街ごと破壊しようとするミチルとカケルの術を止めるべく、夜行まじない班が奮闘中!対して、良守たちの前には壱号と弐号が立ちはだかり苦戦をしいられていたが、なぜか良守は動じず瞑想状態で…。
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心に眠った厨二病を呼び起こす、妖退治物語!
物語の舞台は烏森(からすもり)という土地。そこには、「妖を引き寄せ、力を与えてしまう」という厄介な性質があります。土地の力を受け、時に狂暴化する妖を、人知れず退治して平穏を守る存在…それこそが「結界師」!
この作品の魅力のひとつは、個性豊かで深みのあるキャラクターです。
主人公の良守や幼馴染の時音もさることながら、絶対に外せないのが数多くの敵キャラたち。人間に裏切られた過去、この世への悲しみ、昔の仲間への怒り…どの敵にもしっかりと動機があるので、倒すべき相手にも関わらず、思わず感情移入してしまいます。良守や時音がかっこよく見える理由は敵キャラにもあるのかも?
そしてもうひとつの大きな魅力が、巻を追うごとに広く、深く展開していく物語です。
序盤は短いエピソードが多い本作品ですが、平穏な日常とバトルを繰り返しているうちに、気づけば大きく深い事件に巻き込まれることになります。ミクロもマクロも練り込まれた展開は、読了後もきっと読み返したくなること間違いなし!
烏森はなぜ強力なのか?結界師とは何なのか?数々の謎の真相を、ぜひ確かめてみてください!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この巻はヤバイ。好きだこういう展開。
やっと良守君が強くなりました。よかったよかった。
と思ったらまた酷い展開に。
カケルとミチル。後半は可愛かったなあ。
とりあえず氷浦君が心配です。
Posted by ブクログ
夜の学校を守る妖バトル28冊目
烏森を襲うマジナイ師の撃退までと、裏会総帥兄弟、弟の死亡。
マジナイ師も退散、奥久尼も成仏と、取り返せない方向にお話が流れていく。
今回は、いつもじたばたする良守が夢想で落ち着いてしまっている分、正守が揺れ動いていて、こちらの方がいろいろ楽しい。
兄弟の問題で言えば、わだかまりに決着をつけなければならないのは正守の方だし、頑張って欲しいところ。
良守はもともと、自分の問題に関しては突き抜けてしまっているからね。