あらすじ
強い妖から身を守るため、良守は巨大な岩を使って結界の強度を上げる訓練中。そんなある日、無数の氷の破片を飛ばす妖・氷渡(ひわたり)が現れた!修行の成果を試すチャンスと意気込む良守だが、氷渡の放った特大の一発は、良守の結界を貫通するほどの威力だった…!!
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心に眠った厨二病を呼び起こす、妖退治物語!
物語の舞台は烏森(からすもり)という土地。そこには、「妖を引き寄せ、力を与えてしまう」という厄介な性質があります。土地の力を受け、時に狂暴化する妖を、人知れず退治して平穏を守る存在…それこそが「結界師」!
この作品の魅力のひとつは、個性豊かで深みのあるキャラクターです。
主人公の良守や幼馴染の時音もさることながら、絶対に外せないのが数多くの敵キャラたち。人間に裏切られた過去、この世への悲しみ、昔の仲間への怒り…どの敵にもしっかりと動機があるので、倒すべき相手にも関わらず、思わず感情移入してしまいます。良守や時音がかっこよく見える理由は敵キャラにもあるのかも?
そしてもうひとつの大きな魅力が、巻を追うごとに広く、深く展開していく物語です。
序盤は短いエピソードが多い本作品ですが、平穏な日常とバトルを繰り返しているうちに、気づけば大きく深い事件に巻き込まれることになります。ミクロもマクロも練り込まれた展開は、読了後もきっと読み返したくなること間違いなし!
烏森はなぜ強力なのか?結界師とは何なのか?数々の謎の真相を、ぜひ確かめてみてください!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第3巻でも烏森の秘密が少し分かります。
中でも注目は「鋼夜VS斑尾」
結界の種類というか特性にもいろいろあるんですね。
主人公は特別だっていう暗黙のルールをうまく活かしているなぁと思いました。
時音の弱点がかわいかったです。
巻末のオマケに「結界師」が誕生するまでのマル秘エピソードが収録されているのも注目です!!
Posted by ブクログ
勢いがあり、次々にページをめくって一気に読んでしまいました。
まず、前半収録の「良守の日々編」ですが、こちらはギャグと良守の真剣な「時音を守る」という思いが同時に描かれていて良かったと思います。
次に後半の「斑尾と鋼夜編」です。こちらは「斑尾と鋼夜」と、「良守と斑尾」という二つの絆の話だと思うのですが、両方ともとても感動できました。特に、鋼夜が最後に言った「俺は強かったか?(中略)ならいい…」に泣けました。
匿名
結界も硬いだけじゃなくこんな使い方もあるんですね、そうきたかと思いました。山犬たちもこんなに強いのかと思いました。
結界の特性
三巻になって、単に封印して滅するだけではないという、結界術の新たな側面が 出てきました。今までは、堅くするだけだったのに、逆の柔らかく跳ね返したり 結界を突き破ってきたものを絡め取ったり、はたまた固定位置にしか結界を作れなかった のに、新聞紙の上に貼り付けるといった、動かせる結界だったり、様々です。
今では最初から最強の主人公が多いですが結界師が連載していた当時は主人公が成長していく様を描く作品が多かったと思います、こういった作品もとても面白いです。
Posted by ブクログ
良守の怖さがちらりと見えてきた巻。
まずはちょっとずつ成長していく様を描く「良守の日々」編。
作者はほんとにちょっとづつ主人公を成長させていってるのがうまいなあ。
そしてなんて言っても斑尾のエピ。
ここでの主人公の表情で、初めてなんかほかの作品と絶対的に違う何かが垣間見えた気がした。
悪、とも違うけど、何かぞくりとする主人公「らしく」ないあの顔が。
よくある熱血単純少年、だけでは割り切れない何かが良守にはある気がした。
Posted by ブクログ
お互いにお互いを意識しあうことでどこまでも強くなりたいと、高めあう良守と時音ちゃんの関係は、なんだかとてもいい。良守が純情なのも応援したくなるではありませんか…!
そして妖怪退治の相棒、開祖の犬の幽霊(?)の斑尾と、斑尾の旧友・更夜との壮絶な戦い、明らかになる400年前の出来事とは…?
斑尾って実は…?!という衝撃(?)の事実も発覚で、目が離せません…!!
Posted by ブクログ
斑尾と鋼夜の話も良かったですが、最後に収録されていたような、スキマ的な話がたまらなく好きです。でもこういった話って本編の息継ぎのようなもので、閑話休題話ばかりやられてもその魅力は半減するんですけどね。