あらすじ
まほら様の異界に単身潜入した時音。「最高位の土地神を説得」という困難極まる任務を成し遂げねば、これまでの犠牲が水泡と化す…。時音の肩に重い責任がのしかかる。そんな状況下、総帥に付き従っていた筈の水月が意外な行動に出て…!?物語の最終章は予想もつかない展開へ突き進み始めた!!
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心に眠った厨二病を呼び起こす、妖退治物語!
物語の舞台は烏森(からすもり)という土地。そこには、「妖を引き寄せ、力を与えてしまう」という厄介な性質があります。土地の力を受け、時に狂暴化する妖を、人知れず退治して平穏を守る存在…それこそが「結界師」!
この作品の魅力のひとつは、個性豊かで深みのあるキャラクターです。
主人公の良守や幼馴染の時音もさることながら、絶対に外せないのが数多くの敵キャラたち。人間に裏切られた過去、この世への悲しみ、昔の仲間への怒り…どの敵にもしっかりと動機があるので、倒すべき相手にも関わらず、思わず感情移入してしまいます。良守や時音がかっこよく見える理由は敵キャラにもあるのかも?
そしてもうひとつの大きな魅力が、巻を追うごとに広く、深く展開していく物語です。
序盤は短いエピソードが多い本作品ですが、平穏な日常とバトルを繰り返しているうちに、気づけば大きく深い事件に巻き込まれることになります。ミクロもマクロも練り込まれた展開は、読了後もきっと読み返したくなること間違いなし!
烏森はなぜ強力なのか?結界師とは何なのか?数々の謎の真相を、ぜひ確かめてみてください!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
珍しいぐらい地に足の着いた異能バトル漫画 34巻。
総本部攻撃編。
それぞれの場所でそれぞれの戦いがありつつ、全体の経過が戦局に影響を与えている。
それぞれに活躍の場があって、状況を変えていっているのが、これだけ人数を投入した最終決戦で出来ているのが、やはりすばらしい。
どうしても、一対一の連続に終始してしまうお話が多いのがね。
こう言うことがちゃんと出来るのは、素晴らしいと思う。
しかし、主人公が活躍しない巻だ。