心に眠った厨二病を呼び起こす、妖退治物語!
物語の舞台は烏森(からすもり)という土地。そこには、「妖を引き寄せ、力を与えてしまう」という厄介な性質があります。土地の力を受け、時に狂暴化する妖を、人知れず退治して平穏を守る存在…それこそが「結界師」!
この作品の魅力のひとつは、個性豊かで深みのあるキャラクターです。
主人公の良守や幼馴染の時音もさることながら、絶対に外せないのが数多くの敵キャラたち。人間に裏切られた過去、この世への悲しみ、昔の仲間への怒り…どの敵にもしっかりと動機があるので、倒すべき相手にも関わらず、思わず感情移入してしまいます。良守や時音がかっこよく見える理由は敵キャラにもあるのかも?
そしてもうひとつの大きな魅力が、巻を追うごとに広く、深く展開していく物語です。
序盤は短いエピソードが多い本作品ですが、平穏な日常とバトルを繰り返しているうちに、気づけば大きく深い事件に巻き込まれることになります。ミクロもマクロも練り込まれた展開は、読了後もきっと読み返したくなること間違いなし!
烏森はなぜ強力なのか?結界師とは何なのか?数々の謎の真相を、ぜひ確かめてみてください!
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Posted by ブクログ
ついに核心をつくネタバレきましたー!結界師ファンは今日この日のためまで読み続けたといっても過言ではない。ここで伏線を回収させるという我慢と面白さの追求をしてきた田辺イエロウ先生に乾杯や!
今巻で明らかになるのは烏森の秘密ですお!
まぁこれは後半なんですね。
一方の前半で裏会とお兄ちゃんのダークサイド傾向がきになる!
どうなる!?裏会!!
Posted by ブクログ
日々の生活も大事にする放課後あやかしバトル32冊目。
相変わらず面白い。
ここでは扇一族本拠地と、裏会総本部連続攻略で、ついに宙心丸の出生に秘密に行き着く、大きくお話の動くところ。
これだけの事情を経て、良守たちに託されるものの大きさと、それを受け止められるだけ成長した少年漫画の主人公をきっちり書けている物語の厚みがとても愛しい。
40巻ぐらいでは終わりそうだが、良い締めを見せてもらいたいものだ。