あらすじ
時は平安。安倍晴明の父が神祓衆と定めた、小野螢と昌浩の結婚。その約定を解消するため、昌浩は播磨の郷に行くことを決意する。白い髪に赤い双眸を持つ神祓衆の影を担う男、氷知の案内で郷へ向かうが、そこで明かされたのは、螢の凄絶な過去だった。一方都では人心を乱す黄泉からの風が吹き荒れ、呪詛が解けないまま、皇后定子の命の灯火が消えようとしていた――全ての事件が動き出す〈籠目編〉第四巻!!
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Posted by ブクログ
前の籠目編第3巻から少し間が空いてしまったけれど、友人が貸してくれたので読んだ。
とにかく切ないし、哀しい。
もう誰もが幸せになって欲しいと思うけれど、身分や立場がそれを阻んでしまう。昌浩や彰子もお互いに成長して以前どおりではいられなくなっていて、螢と夕霧もまだ何もかもが明かされているわけではないけれど互いの想いが辛すぎる。
何よりも辛かったのは、自らよりも子を想う定子だった。自分の命の刻限も、そして帝がどれほど自分を愛しているかを知りながら、己の命を賭して姫宮を産み落とす彼女には涙が止まらなかった。そして、辞世の句として残した詠んだ和歌も切なくて仕方がない。
次巻はついに籠目編が完結。一体どんな展開になるのか楽しみでもあるけれど、同時にこの先に何があるのかと少し読み進めるのが辛いという感情もある。
私のわがままかもしれないけれど、やっぱりできれば誰もが幸せになって欲しいと思ってしまった。
Posted by ブクログ
待ってました!シリーズ最新刊。
この本手に入れるのに何軒本屋を梯子したことか!
昌浩に被せられた汚名次号で完全払しょくするといいのですが・・・
Posted by ブクログ
時間軸が分かりにくいです。
むしろそれが狙いなんでしょうか?
身分という壁が彼ら、彼女らを阻む。
藤花という名前。キーになりそうです。
Posted by ブクログ
籠目編第4巻
都の天皇を取り巻くあれやこれやが動いた。
もう章子ちゃんが可哀想で…。
帝が落ち着きを取り戻してくれて本当によかった…。
伊勢の方も動いてますね。
分かっていたことではありますが、
脩子姫が可哀想でなりません。