すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
石持さんらしい語り口、久々たのしかった!
『扉はとざされたまま』シリーズ、
名探偵?碓氷優佳の女子高生3年間のオハナシ。
秀才っぷりは高校時代からだったのね、がわかる
6話のエピソードが、これまた面白い!
表紙に描かれる8人の同級生。1話毎に友達が増えていくあたりも楽しい。美しく、頭がよく、性格もよい優佳のエピソードが続く。
だがしかし、だかしかし。
ラスト7話目で、さすが石持先生。
本作の語り手「上杉小春」が気づいてしまう。
親友と思っていた碓氷優佳の本性を。
名推理をさらっとやり遂げてしまう頭脳
それを積極的に使い、人助けはしない・・・
そんな本性を。
名探偵イコール、正義とは限らな -
Posted by ブクログ
敬愛する肉ノ小路ニクヨ氏が薦めていたこともあり、ずっと読みたいと思っていた。
伝聞形式による小説。生前のさまざまな地点でかかわった人たちの視点を通じて、富小路公子という人が語られる。伝聞形式は好きだ。なにより読みやすい。伝聞形式で思い出すのが、『壬生義士伝』や『永遠のゼロ』。誰かが今はいない人について尋ね回ることにより、360℃ビューで照らし出され、人物像が立体像がうかびあがってくる。なのに唯一空っぽなのが当の本人の視点。本人が何を思っていたのか、意図していたのか、わからずじまい。それで、その本人への興味がますます募る。
没落階級の「斜陽の人」、田園調布のシャンデリア付き豪邸、お金持ち奥様た -
Posted by ブクログ
ネタバレ1.理系っぽい解決プロセス
問題に対して観察、分析、先行研究を確認して、解決策を考えるのは理系っぽくて面白かった。自分が正常かどうかを確認するために天体物理学の計算をするなんて考えられない。研究のためにどんな犠牲も厭わない覚悟は素晴らしい。(ただ文献調査パート長すぎ...)
2.ミステリっぽい空気感
なにが起こるのかわからない不穏な空気感がミステリっぽかった。会話シーンもどこか探り合いを行っているようで、衝突しているところもあって、なにか起きそうな緊張感が常に伝わった。先が気になってどんどん読み進めてしまった。
3.未知の存在とのコンタクト
意図があるのかないのかすら読めない未知の存在との
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