乙巳の変前を起点に異変の起こる飛鳥京と山々の怪異を、物部氏の娘・広足と役小角が解きほぐしていく飛鳥時代ファンタジー。
中大兄皇子や中臣鎌足、賀茂氏の長の大蔵という朝廷側の国造りの思惑。
その国に組み込まれることを拒む山の人々と神々。
互いの存在を脅かすことなく、暮らしていけるのか…。
鬼が跋扈し験力が飛び交う、という描写は歴史モノのエンターテイメント小説としてライトなイメージを受けます。
が、その深いところにあるテーマはもしかしたら、「多様性を認め合う」ということなのかもしれません。
アニメ化が似合いそうな小説です。