仁木英之のレビュー一覧

  • 僕僕先生

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    第18回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品。中国系ファンタジー連作の第一作目。

    文章は軽く、割と淡々と進む。舞台は中国唐代だが重々しさはなく、現代日本の若者が使うような文章表現もちらほら。それは文章だけではなくキャラクター造形もで、主人公の王弁はイマドキの無気力系青年という感じ。しかし僕僕先生への想いだけは強く、彼女の前では無気力ではいられない。傍にいたくて仙人の弟子にしてもらって一緒に旅したりね。

    ただただ僕僕が可愛い。気の遠くなるほど長い間生きてきた老獪な仙人なのに、こんなに可愛いのは如何なものか。
    ストーリーは、まあ王道。巻を進めるごとに仲間も増えていき、中国全土を旅する。でも悪をや

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    2015年10月17日
  • 黄泉坂案内人

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    この世界には、私たちの生きている世界と、黄泉の国である死後の世界がある。この世界で人が亡くなると、みな黄泉坂を上って黄泉の国へ行くのだ。
    現世に未練があり、上り切ることが難しい魂たちを手助けすることになった主人公速人の物語。
    のほほんと死後の世界が明るく照らされる内容で、この黄泉坂案内人たちと、狭間に住む住人たちの中でも大きな事件があり……。見えざるものが見えなくなってしまった現代の、怪異譚的小説。

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    2015年10月10日
  • 黄泉坂案内人

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    多くの皆さんが書いていらっしゃったように、分かりにくい所はありましたが、ファンタジーですし自分の想像で埋めて読んでみればいいかな、といったところです。
    東京者の自分には関西弁のセリフが多い文章は読みにくい、というのもありましたが…。
    「だいだらさん」や「玉置さん」、好きだなぁ。

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    2015年09月30日
  • 僕僕先生 零(新潮文庫nex)

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    外伝的僕僕先生。

    本編をまだ「隠し事」までしか読んでなかったので、これを読んでいいのかどうかちょっと不安だったのだけど(ネタバレ的な意味で)、たぶん問題ない感じ。

    というより、本編で先生の出自についてあれこれ考察してたんだけど全て外れた。
    まさか、料理人だったとは(笑)意外だ。

    ていうかですね、世界観からしてこれは予想できなかったなあ。
    だって、一般的な中華の神話世界とはかなり設定が違ってるよね。
    こりゃ、わからんわ。

    そんな中、僕僕先生の前向きな若々しさが新鮮。
    なんだか、ハラハラしながら、見守っているうちに、逆に元気をもらった感じだ。

    物語的には、拠比が主人公の神仙世界の人探し物

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    2015年08月07日
  • 黄泉坂案内人

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    可愛いイラストの表紙にライトノベルようなものかなと、あらすじを読んでもそういう印象を持ちましたが意外と主人公、磐田速人の設定が重たかったです。
    名前を取られ、現世に居場所がなくなったあげく逃げられたとはいえ最愛の妻の横には別の男性が自分の代わりに夫として存在している。
    そこではじめて狭間にある入日村にしか自分の居場所がないと知り、自分にしか出来ない未練を抱えた魂の迎えに従事することを決意。
    主人公が頼りない分、相棒の彩葉の頼もしさが目立った。

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    2015年07月23日
  • 黄泉坂の娘たち

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    今西彩葉が暮らす「入日村」に、やよいという美しい少女が現れた。やよいは彩葉に代わって村の長となり、黄泉坂にとどまるマヨイダマ―現世に未練を残して彷徨う魂たち―を一掃し、坂を完全に清らかなものにする、と宣言。しかし彩葉は、その強引なやり方に賛同することができなくて…。はたして、黄泉坂を守る二人の少女が、迷いながら導き出した結論とは?

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    2015年07月04日
  • 僕僕先生 零(新潮文庫nex)

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    僕僕先生って、天地が創られた少し後には誕生してたんですね!Σ( ̄□ ̄;)本編では王弁をこき使って自分はのんびりしている僕僕先生も、料理仙人として頑張っているp(^^)qそんな幼い感じの僕僕が可愛い(*^^*)僕僕と拠比の旅はまだまだ続く予感(^^)

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    2015年07月02日
  • 黄泉坂案内人

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    僕僕先生以外の作品も。最近、こういうファンタジーがおもしろいと思えなくなってきた。嗜好が変わってきたかな?

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    2015年06月21日
  • つちくれさん

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    ネタバレ

    やっぱり仁木さんは『僕僕先生』シリーズの方がいいなぁ。
    元警官と考古学者“つちくれさん”が主人公のミステリー。考古学とミステリーの組み合わせというのは悪くないと思うんだけど、“つちくれさん”のすごさが今イチ伝わってこない。
    多分、シリーズ化を前提に書かれているのかな?まだ、何で登場しているのかわからない人もいるし。でも、次巻で長野を離れてしまったら、長野県警とのつながりも切れてしまうし、元警官という設定の意味も無くなっちゃいそうだし。
    難しいなぁ。

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    2015年06月11日
  • 僕僕先生 零(新潮文庫nex)

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    僕僕先生のエピソード0ということでしょうか。ていうか続き物なのね、なんてこったい。

    本編を読みながら、いつかは知っておきたいと思っていた中国の神仙や神話ですが、オリジナル要素はどこまではいっているんだろう。
    まぁ、小説とかではなく、自分でしっかり調べろよという話ですが。。。

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    2015年05月31日
  • つちくれさん

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    長野県警に勤める刑事の福沢は、定年を迎える日に奇妙な事件に遭遇する。遺跡発掘現場にあった棺から、古代衣装を着けた女性の遺体が見つかったのだ。事件を追う福沢は、現場で土を集める初老の男と、若い娘の二人組に出会うが―。定年刑事と「土に残された死者の声を聞く」在野の考古学者が挑む奇妙な謎。

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    2015年05月27日
  • 僕僕先生 零(新潮文庫nex)

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    僕僕先生はこうしてできたのか・・・の物語。

    老君が「一」を置き、次に炎帝、黄帝、西王母の三聖を創り、三聖が天地を創っていった。

    水を司る拠比。対になるように創られた神仙が僕僕で、拠比のお腹が空いたらご飯を作るために創られた神仙。
    その頃、天地のなかでは神仙が主だったもので、人はそのほかのものでしかなかった。

    僕僕先生の物語もおもしろかったですが、拠比と僕僕ちゃんもおもしろいです。

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    2015年05月23日
  • 僕僕先生 零(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    はるか昔まだ黄帝や炎帝の頃のお話。まだ僕僕先生も生まれたばかりで先生ではありません。新しい世界観にまだ馴染めていないからか、なかなか読み進められませんでした。
    どちらかと言うと全体がプロローグ的な感じ。

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    2015年04月27日
  • 僕僕先生

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    唐代中国を舞台としたファンタジー。洋モノとリズムが違い、悠久なんて言葉がよく似合う。ラブストーリーは今後に期待か。

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    2015年04月26日
  • 僕僕先生 零(新潮文庫nex)

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    ”僕僕先生 零”仁木英之著 新潮文庫nex(2014/12発売)

    ・・・天地が今よりもずっと熱く、神々がその主人だった頃のお話。成熟を迎えた神仙たちの社会に、突如異変が襲った。水を司る神・拠比は、相棒の料理仙人・僕僕とともに異変を解消すべく、創造主・老君が天地開闢に用いた宝具「一」を探す旅に出る。時を同じくして、黄帝は「人類」を創出し、世界変革を試みるが......。

    ・・・本編”僕僕先生”シリーズは唐代が舞台のようですね。その前日譚。
    と、いうにはあまりにも前の時代ではありますが、そうした面からも神仙のスケールがわかりますね。
    これ、最後はいかにも続きます!ってな最後だったんですが、

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    2015年04月20日
  • 黄泉坂の娘たち

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    黄泉坂シリーズ第2弾。登場人物に余り魅力を感じない上にストーリーも起伏に乏しく、どうにも話に入り込めませんでした。

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    2015年04月10日
  • 鋼の魂―僕僕先生―

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    中で息ができる場面は、『ハリー・ポッター 炎のゴブレット』で出たエラ昆布を思い出した。えらができる点も共通している。僕僕先生と王弁の話がもっと読みたかった。そろそろ先に進んでほしい。そしてまたまた古い神が登場。中国の神々についてもやっぱり調べないと。次は0巻を読む!

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    2015年02月25日
  • 武神の賽 千里伝

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    まさかの坊さん大奮起。こ、怖い…真面目すぎる人がキレるとやばい、の典型ですね…。
    怒りで相手を殺してしまうことで、ただの殺戮者になり下がってしまう絶海が哀れです。
    誰よりも人間らしい彼だからこそ、優しくてちっぽけで弱かったからこそ、こうなってしまったのかな。
    でも、あの場でキレないやつっているの?それってもう人間じゃないじゃん。
    でも、私なら…どうしただろう。まず、私を代わりに食べてもらったかなぁ。旦那が死ぬくらいなら、その方がいい…他の誰かを差し出そうとは、もともと思わないかな。そんな罪に耐えられるほど、図太くないって自分で分かってるので。
    それがわからなかったのが、絶海の"弱さか

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    2015年02月19日
  • 僕僕先生 零(新潮文庫nex)

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    仁木英之の僕僕先生・零を読みました。

    僕僕先生シリーズの外伝として王弁が僕僕に世界が始まった頃の話を語ります。
    世界を作った老君、最初に作られた3人の神仙、そのあとに作られた神仙たちの物語が語られていきます。

    読んだ感想としては、物語になじめないと感じました。
    僕僕先生のシリーズは唐の時代の人間たちが活躍する物語なので、仙人が登場してもあまり違和感はありません。
    しかし、人間の登場しない仙人たちだけの物語はあまり面白く感じませんでした。

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    2015年02月01日
  • 鋼の魂―僕僕先生―

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    一時はなんだか突拍子も無いスケールに広がっちゃいましたが、今回は人間界中心で、やや大人しく。とはいえ、主人公が仙人ですから、月の女神やら大魔神みたいなのは出てきます。
    例えば『キン肉マン』のように、最初はギャグ漫画だったはずが、なぜか巨大スケールのスポ根ものになってしまったように、このシリーズも訳も分からぬほど巨大化するかと懸念していたのですが、私はこの位が良いです。
    別シリーズらしい『僕僕先生 零』も出てますね。
    こちらも手を出してみましょうか。

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    2016年05月15日