仁木英之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
仁木さんの僕僕先生シリーズだけが好きだって言いたくなる~速人は車デューセンバーグと一体化し,大国を追い出した彩葉は村長代理を務めていたが,やよいという村長が川向こうから送り込まれてきた。両親を失った女性は建築会社で営業をやっていて,契約先の担当者と男女の仲になったが,彼女は自分の勤め先が不正を働いているのが許せない。死んだ父が特撮物のヒーローとして応援に来てくれて,男が自分を利用しようとしていることを知り,父は川向こうに旅立った。大坂方についた木村長門守重成は,剣道で勝てない相手に運動会の騎馬戦で勝ちたいと願う小学生の願いを叶えさせるため,自分の首を探させた。重成を狙う山口伊豆守重信の相手をしてやり,運動会で応援をし,重成も川を渡った。村長になったやよいは,彩葉との間で選挙をやると言い始める。妖らはやよいの味方らしいが,効率よ川を渡す方法を考えているようで,じっくり話を聞いて川向こうに渡そうという綾葉とは路線が違う。看病に疲れた妻と共に向こうに行きたい老人は,心中を謀って死にきれずにいる妻を待っているが,妻は生きる道を選ぶ。僅差で選挙に勝利したやよいは,海津波で亡くなった人が大挙して押し寄せる前に方策を練り,彩葉はそれ以外の担当にされる。先代の玉置さんは,手伝いをさせるためにうつしよから,べとべとさんを連れてこいと言うが,実際に連れてくると,彩葉の方が離れられなくなり,こどもと一緒にいたい,餓死した女に乗っ取られてしまう。先代の鏡で,子らと一体になってあやかしになった女は嬉しそうだ。デューセンバーグには何者かが取り憑いている。東吉野で林業を営んでいた男だろうか。勝手に走り出した車は故郷のあったダムの底を見せ,年寄りが黙々と樹を植え続ける場面を見せ,山を丸裸にしたせいで,山津波が起き,妻も娘も失った男が黙々と樹を植えている処で,娘が父に声を掛けているのだった。虚ろの町に迷える魂が屯している。やよいは体育館のような建物で皆で一体となって妖になる施設を作った。速人も娘に会いに行ってこのままで良いから,定着する道を選ぼうとするが,川の向こうに行ってしまった,戻ってくると約束をした両親を入日村で待とうという少女を河原まで連れて行くと,邪魔をする鬼が現れたが,少女には両親にしか見えず,3人で向こうへ旅立った。戻ると彩葉がかぐつちで,絆の館を打ち壊していた。やよいは津波で消え去った町の出身だったのだ~このイラストレーターが嫌いなのかも知れないけど! 死者が長い坂を登って,川に辿り着くって設定が腑に落ちないのだよね。死んだ人間は,ころころ転がり落ちていけばいいので,現世に未練がある者はしっかりしがみついて,必死?で坂を遡って行くのが良くない?
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Posted by ブクログ
第18回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品。中国系ファンタジー連作の第一作目。
文章は軽く、割と淡々と進む。舞台は中国唐代だが重々しさはなく、現代日本の若者が使うような文章表現もちらほら。それは文章だけではなくキャラクター造形もで、主人公の王弁はイマドキの無気力系青年という感じ。しかし僕僕先生への想いだけは強く、彼女の前では無気力ではいられない。傍にいたくて仙人の弟子にしてもらって一緒に旅したりね。
ただただ僕僕が可愛い。気の遠くなるほど長い間生きてきた老獪な仙人なのに、こんなに可愛いのは如何なものか。
ストーリーは、まあ王道。巻を進めるごとに仲間も増えていき、中国全土を旅する。でも悪をやっつける善が主人公一行! ではなくそこは仙人ご一行、時には傍観者に徹し、一見冷酷な行動をとることも。右往左往するのは主人公王弁ばかり。
中国の様々な怪異やファンタジーもライトに登場し、単純に楽しめる。この巻ではないがSF要素? も出てくる。
人におススメしやすいファンタジー小説。 -
Posted by ブクログ
外伝的僕僕先生。
本編をまだ「隠し事」までしか読んでなかったので、これを読んでいいのかどうかちょっと不安だったのだけど(ネタバレ的な意味で)、たぶん問題ない感じ。
というより、本編で先生の出自についてあれこれ考察してたんだけど全て外れた。
まさか、料理人だったとは(笑)意外だ。
ていうかですね、世界観からしてこれは予想できなかったなあ。
だって、一般的な中華の神話世界とはかなり設定が違ってるよね。
こりゃ、わからんわ。
そんな中、僕僕先生の前向きな若々しさが新鮮。
なんだか、ハラハラしながら、見守っているうちに、逆に元気をもらった感じだ。
物語的には、拠比が主人公の神仙世界の人探し物語。
なじみのない登場人物も多くて、少し読み進めるのに苦労した。
もう少し先生の活躍があってもよかったかな。
あと、一巻完結でなかったのはちょっとびっくり。
続くんだ(笑)
もしかしてこれ、炎帝と黄帝との大決戦まで描くのだろうか?
だとしたらまたすごく長いシリーズになりそうだ。
外伝というよりスピンオフだな。 -
Posted by ブクログ
”僕僕先生 零”仁木英之著 新潮文庫nex(2014/12発売)
・・・天地が今よりもずっと熱く、神々がその主人だった頃のお話。成熟を迎えた神仙たちの社会に、突如異変が襲った。水を司る神・拠比は、相棒の料理仙人・僕僕とともに異変を解消すべく、創造主・老君が天地開闢に用いた宝具「一」を探す旅に出る。時を同じくして、黄帝は「人類」を創出し、世界変革を試みるが......。
・・・本編”僕僕先生”シリーズは唐代が舞台のようですね。その前日譚。
と、いうにはあまりにも前の時代ではありますが、そうした面からも神仙のスケールがわかりますね。
これ、最後はいかにも続きます!ってな最後だったんですが、
続きは”僕僕先生 零 2”になるんでしょうか(笑)
あと、表紙の粘土人形が可愛らしかったです!