仁木英之のレビュー一覧
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試し読み
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Posted by ブクログ
僕僕先生シリーズ5冊目。
民族の区別もなく、平等に暮らせる理想郷を作る王、ラクス。前作までとは違って、ジワジワ違和感、緊張感が高まってくるよう。
楽しいだけのファンタジーではなくなってきている。読書中の高揚感がいつもより足りないかな。なにより、ラクスの理想に捕らわれてしまったかのような僕僕がじれったい。それというのも僕僕の遥か昔の秘められた過去の所為。
僕僕は只の仙人ではない。最後の独白には、このシリーズを読み続ける気にさせられた。
「はるか昔、たった一人の友であり兄であり、夫であった人よ。これが最後の墓参りだ。ボクは行くね、キミが残した〝大いなる無意志とともに〟」
追記。
蒼芽香とか灰雲 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。前巻の主要人物が敵方も含めて再登場して、また新たな話が始まるが、前巻の物語の先導役たる道士に相当する人物が不在で、なおかつ時空を扱う話のため、後半、史実を含めた話が複数、前後しながら進行するため、少々話が分かりにくい感もあるが、逆に主人公の将来の姿により、物語の現在進行形における少年の物語の主人公の我儘で共感を呼びそうにない部分が緩和されていることと、歳を経て少年そのものが少しは成長しているが故に、話としては本巻の方が読みやすかった。歪みを持つが故に器の役割をもち、それ故に相反する性格を併せ持つ少年の歪みが本巻の最後で取り除かれた以降の次巻では更に成長するのだろうか。
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Posted by ブクログ
ネタバレ僕僕先生シリーズということで、3巻目読破。
ここでも、王弁の言う、僕僕先生を待つ5年間の出来事は明かされませんでしたね。
作者的には重要視するほどでもないってことでしょうか。どこかで明かされると嬉しい。
劉欣の、暗殺者から迷いに迷って結果的には仲間になるまでが無駄に長ったらしい。
はっきりしなさい!って、思わず突っ込んでる自分に苦笑です。
せっかく仙骨が現れたのに、どうやって弟分の追手を殺めてしまったのか。肝心のところがすっぱ抜けていたので、そこは肩スカし。やっぱり度の越えた体術かしら?
百足をいたぶる文面はさすがに嫌気が。ああもう、やめてくれ…!ってなりました。
薄妃は、途中から結果 -
Posted by ブクログ
ネタバレ僕僕先生シリーズということで、2巻目読破。
個人的には、王弁の言う、5年間の間に起きた出来事が気になります。
2人の邪魔になるのかなと思ったけど、ひらひらの薄妃かわいいですね。
あと、雷の子と人間の子が愛らしくいじらしいので好きなんですが、最後の人外になってしまうのにあまりにも抵抗感がなさ過ぎてちょっとアレ?ってなりました。
子供の真っすぐさな友愛がそうさせたのか、それとも単に後ろめたさがなかっただけなのか。小さな違和感が残ります。
前巻よりも面白いと感じましたが、それでも1巻と同様、再読するほどでもない…かな?
するとしても全部じゃなくて、お話単位になりそう。んー惜しい!