仁木英之のレビュー一覧

  • 黄泉坂案内人 思い出の向こう岸

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    身を挺して少女を救おうとした元警察官の過去、親の認知症に悩むサラリーマンの決意、子を亡くした親と死者を「忘れる」ということ…。いつだって、人は誰かを思いながら、この世からあの世に渡っていく。車の姿になって久しい速人も、現世に妻と娘を残してきている。しかし、その存在を咄嗟に思い出せないことが増えてきていた。そんな自分にとまどいを隠せない速人。一方、「この世」に残された妻・美里のもとへは、なぜか夫の名が「新郎」欄に書かれた結婚式の招待状が届いていた―。面白うてやがて涙ホロリの魂救済ストーリー。

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    2018年12月06日
  • 僕僕先生

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    ファンノベ大賞作/ 中国系ファンタジー/ 当然ラノベみたいな破綻した文章じゃないが、ちょくちょく状況説明にメタ的というか日本の喩えを持ち出すのは覚める/ 説明多すぎ/ 主人公と僕僕の関係が気持ち悪い/ ちょっとした恋愛要素とか入れないで欲しい/ オチとして僕僕が本当にじーさんだったらもっと良かった、個人的には/ あと、作者のスカした感じがにじみ出て気持ちが悪い

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    2018年10月08日
  • 飯綱颪(いづなおろし) 十六夜長屋日月抄

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    江戸下町の人情物語かと思えば、善行寺参りの旅と忍者・剣劇の講談本風でもあり、主人公の成長・覚醒の物語でもある。
    江戸中期、戦乱の世から、豊臣家が滅亡し戦乱のない安定した時代、武者を必要としなくなり、庶民文化が花咲くという時代背景をベースにして、多くの要素を織り込んだ物語。

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    2018年09月02日
  • 恋せよ魂魄―僕僕先生―(新潮文庫)

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    神仙や超人的な登場人物達。だけど文章は押しつけがましさやクドさがなく、景色の雄大さにすっと引き込まれる時がある。

    前は、ちょっとジレッたいと感じることろもあったが、本作はグッと引き込まれた。王弁君が力をつけていることと終幕が近いからだろう。

    話自体は悲劇が続くのだが、決して未来を暗くしてはいない。勿論、最終巻まで読み続けるつもり。

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    2018年07月08日
  • ちょうかい 未犯調査室 2

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    ネタバレ

    出すなら文庫ですが・・・って言われているのだろうか?~2ヶ月振りに出勤した吉祥寺のビルは、どうやら隕石の直撃を受けた。蒲田の一軒家を新たな根拠地としたが、隣は佐原孝枝という女性のゴミ屋敷。本を取り寄せては行方不明になっている夫・敏明のために切り抜きをしている。ポリスから殺害指令が与えられて着実にこなすカシラは、その佐原敏明をハカセと呼び、母親にオイと鹿呼ばれなかったカシラはジョシュと呼ばれていたのだ。新しい事務所には機械式で潜り込む繭の代わりのシャム猫のまゆが出入りし始めた。羽田沖で釣りをするという室長の枝田千秋に付き従っていくと、羽田空港で大規模停電が起こり、無灯火の船が爆発して火の玉が飛ん

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    2018年05月23日
  • 真田を云て、毛利を云わず(下) 大坂将星伝

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    時代は関ケ原から、大坂冬の陣、夏の陣へと進んでいく。

    秀吉、三成から引き継いだ大きな「志」のため、最後まで大坂方に立って戦い続けた勝永の活躍が描かれる。

    残念なことに、今一つ、武将としてのキャラが立っていないというかなんというか。
    大勢の武将たちの間に埋もれてしまったというか。
    五歳の太郎兵衛の頃の、強烈な印象が感じられなかった。

    会話の言葉遣いが、現代人っぽい。
    例えば。
    「戦の前みたいだな」(統久)
    「みたいじゃなくて、まさに戦の前なんだ」(勝永)
    三十を超えた戦国武将にしては…と思わなくもないけど、今の時代小説はこんな感じなのかな?

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    2018年05月19日
  • 黄泉坂の娘たち

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    ネタバレ

    黄泉坂を登る魂の手助けをする彩葉、相棒のハヤがいなくなってから村の村長として活動している。そこへ新しく派遣されてきた村長候補やよいが現れる。ハヤはデューセンバーグと一体となっていて再び仲間に加わる。一作目とは視線が違っていますがお馴染みのメンバーの活躍で魂が川を渡っていき最後はホッとするお話です。死者の想いを考えるとうるっと涙が出そうになる場面が多々あります。

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    2018年02月12日
  • 王の厨房―僕僕先生 零―(新潮文庫nex)

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    世界の調和を取り戻すため「一」の欠片を求める僕僕たち(^^)本編の僕僕先生もこんな頃があったのね(*^^*)と思ったり、いやパラレル僕僕なのか?( ゜o゜)と思ったりと楽しいシリーズ♪最後の料理対決では「かちかち山」がふと脳裏をよぎったけれど、違ってホッとした(´∇`)「一」の欠片を探す旅はまだまだ続きそう!(^^;)

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    2017年11月21日
  • 黄泉坂の娘たち

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    速人は何故デューセンバーグになったのか?
    元は人間だったやよいが何故入日村の村長になったのか?
    スッキリしない所はありますが、物語としては面白いです。
    東日本大震災での被害者は約16,000人と一口に言ってしまいますが、その一人一人にそれぞれの人生があり、その一つ一つと真摯に向き合おうとする彩葉と速人のこれからに期待します。

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    2017年09月01日
  • 僕僕先生 零(新潮文庫nex)

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    初めましての作家さん&初シリーズです。
    僕僕先生が王弁(これが本編の主役になるのかな)に
    昔の話を聞かせるて感じで始まります。
    その世界観から、真っ先に小野主上の十二国記を連想しました。
    背景が古代中国みたいだからなんでしょうね。
    僕僕先生誕生&初めての旅編。
    人類が創られ、生活を営み始めた頃で、
    分割された「一」を見つけるお話し。
    こういう創世記も楽しくていいですね

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    2017年08月13日
  • ちょうかい 未犯調査室 3

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    あちこち人間関係が複雑になって、ついていくのに一苦労。
    ポリスの趣旨や目的はわからなくはないけど、そのための犠牲が大き過ぎて納得がいかない。結局、自分たちだけなんでしょ、みたいな。
    沙織が自分の娘にしたことも理解できない。そのための結婚だったの?
    完結といっても、完結しきっていない感じが残念。
    彼らの再始動がありそうなのはよかったけど。

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    2017年05月31日
  • ちょうかい 未犯調査室 3

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    最期までどうもすっきりしないな。終盤に突然事件にきっかけが語られますが、登場人物たちはそこまで具体的にはわかってない。結果的にもやっとした結末になってる。
    1巻から3巻を通して校正が甘いのか、文章がとても読みづらい。文章がどうにもつながって無くて唐突な台詞があったりするし、文章のテンポも悪い。テーマは悪くないと思うけど、全然表現が足りないという印象です。

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    2017年05月17日
  • ちょうかい 未犯調査室 1

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    主人公たちが何を追ってるのかが結構もやっとしてるので、どうも全体的にもやっとすっきりしない。解決したんだかしてないんだかで1巻は終わってしまった。

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    2017年05月17日
  • 仙丹の契り―僕僕先生―(新潮文庫)

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    読み続けているシリーズ物。

    登場人物達の思いを吐露する場があり、ジワジワとクライマックスを迎えるのは、このシリーズらしい。
    旅に同行する者が減り、スッキリしたと思う。だが、まどろっこしいとチョット感じる処もある。
    悠々と楽しむべきなんだろうけれどね。

    辺境の旅が続いたが、ここで方向転換するらしい。文句を言っている癖に、結構、楽しみにしている。

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    2017年05月12日
  • 仙丹の契り―僕僕先生―(新潮文庫)

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    王弁は僕僕の導きにより、医師として成長する。
    ドルマとドルマの周囲の人々の複雑な心境と行動が王弁を人として成長させる。そして成長とともに、一緒に旅した人との関わりも変化していく。
    ラストに向かっていく旅立ちの準備がされた巻でした。
    自分自身の気持ちや考え、幼い時から受けた教育、独りで歩み出した後の経験・体験が複雑に絡み合い、困惑し悩むドルマと、何事も受け入れ、気持ちに凝りがなく、いつも真っさらの王弁。その対比が興味深い。

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    2017年04月09日
  • 僕僕先生

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    中国(唐王朝時代)で仙人の物語という、通常ではちょっと読むのに四苦八苦しそうな非日常な題材をサラリとした文章ですこぶる軽快に語っている。

    これはなかなかの技術がないと出来ない。

    しかし内容は少々軽めで、中身に乏しいと感じられないこともない。

    少女の姿をした仙人と、根は真っ直ぐな弟子の、どこかほがらかな冒険譚と淡い恋模様。
    ライトノベル的でもある。

    熱狂的なファンもいるらしく、続編の評価も高いようだけど、この軽さは恐らく読者を選ぶ。

    私は読まない。

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    2017年01月28日
  • 魔神航路 Z ゼウスとの決戦

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    "ゼウスとの決戦" と 表紙に小さめの字で書いてあったけれど、それほどの決戦感はなくて。あれれ? 少し変化のある元の世界に戻れたから良しとしよう

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    2017年01月24日
  • 童子の輪舞曲―僕僕先生―

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    最後のお話は、王弁くんの性格を表しているんだけど、切ない気持ちになった。
    でも、できた時もあったのにってことは、ずっと一緒にいるってことなんだね。

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    2017年01月17日
  • 僕僕先生 零(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    零と書いてゼロと読ませる新シリーズで文庫書き下ろし
    ~水を操る神仙・拠比は創造神・炎帝神農により、秩序神・黄帝軒轅が造り出した人の姿に変えられ、口からものを食べなくてはならなくなり、盤・盆の子として生まれた僕僕と対とされた。人の姿に変えられたのは、軒轅の世界に入り込んで「一」を探すこと。一が二に分かれたために陰陽が生じ、宇宙も広がりを見せたのだ。拠比と僕僕と共に歩むのは戎宣という天馬の神仙だが、炎帝に願って力を減じて黄帝の地に入り込む。探し物は無数にあって判らず、炎帝の探し物を担当する導尤を先ずは探すが、水の得にくい旱天に住む人が邪魔をする。炎帝の側近・耕父や燭陰は増殖神である蓬莱に住む西王母

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    2016年10月14日
  • つちくれさん

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    ネタバレ

    警察官である『福沢』は、退職をめどに趣味である遺跡巡りをしようと考えていた。
    そして定年を迎えた日、管轄地にある古墳から遺体が発見されるという事件が起こる。発掘調査中の棺の中から、若い女性の扼殺体が出てきたのだ。
    気になった福沢は現場を見に行くことにした。そこで美し女性と、彼女が『つちくれさん』と慕う奇妙な老人に出会う。


    考古学はロマンだ。はるか昔の埋葬物を掘り出し、時代をひも解く。悠久の時に思いを馳せる、どこか厳かで高尚な学問に感じる。ただ、それも一面ではあるが、全てではない。地主や建築業者、役所などの利権争いなども起こる。他の著書でもそんな風なことが書かれているのでよくあることなのだろ

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    2016年08月26日