仁木英之のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ出すなら文庫ですが・・・って言われているのだろうか?~2ヶ月振りに出勤した吉祥寺のビルは、どうやら隕石の直撃を受けた。蒲田の一軒家を新たな根拠地としたが、隣は佐原孝枝という女性のゴミ屋敷。本を取り寄せては行方不明になっている夫・敏明のために切り抜きをしている。ポリスから殺害指令が与えられて着実にこなすカシラは、その佐原敏明をハカセと呼び、母親にオイと鹿呼ばれなかったカシラはジョシュと呼ばれていたのだ。新しい事務所には機械式で潜り込む繭の代わりのシャム猫のまゆが出入りし始めた。羽田沖で釣りをするという室長の枝田千秋に付き従っていくと、羽田空港で大規模停電が起こり、無灯火の船が爆発して火の玉が飛ん
-
Posted by ブクログ
時代は関ケ原から、大坂冬の陣、夏の陣へと進んでいく。
秀吉、三成から引き継いだ大きな「志」のため、最後まで大坂方に立って戦い続けた勝永の活躍が描かれる。
残念なことに、今一つ、武将としてのキャラが立っていないというかなんというか。
大勢の武将たちの間に埋もれてしまったというか。
五歳の太郎兵衛の頃の、強烈な印象が感じられなかった。
会話の言葉遣いが、現代人っぽい。
例えば。
「戦の前みたいだな」(統久)
「みたいじゃなくて、まさに戦の前なんだ」(勝永)
三十を超えた戦国武将にしては…と思わなくもないけど、今の時代小説はこんな感じなのかな? -
- カート
-
試し読み
-
Posted by ブクログ
ネタバレ零と書いてゼロと読ませる新シリーズで文庫書き下ろし
~水を操る神仙・拠比は創造神・炎帝神農により、秩序神・黄帝軒轅が造り出した人の姿に変えられ、口からものを食べなくてはならなくなり、盤・盆の子として生まれた僕僕と対とされた。人の姿に変えられたのは、軒轅の世界に入り込んで「一」を探すこと。一が二に分かれたために陰陽が生じ、宇宙も広がりを見せたのだ。拠比と僕僕と共に歩むのは戎宣という天馬の神仙だが、炎帝に願って力を減じて黄帝の地に入り込む。探し物は無数にあって判らず、炎帝の探し物を担当する導尤を先ずは探すが、水の得にくい旱天に住む人が邪魔をする。炎帝の側近・耕父や燭陰は増殖神である蓬莱に住む西王母 -
Posted by ブクログ
ネタバレ警察官である『福沢』は、退職をめどに趣味である遺跡巡りをしようと考えていた。
そして定年を迎えた日、管轄地にある古墳から遺体が発見されるという事件が起こる。発掘調査中の棺の中から、若い女性の扼殺体が出てきたのだ。
気になった福沢は現場を見に行くことにした。そこで美し女性と、彼女が『つちくれさん』と慕う奇妙な老人に出会う。
考古学はロマンだ。はるか昔の埋葬物を掘り出し、時代をひも解く。悠久の時に思いを馳せる、どこか厳かで高尚な学問に感じる。ただ、それも一面ではあるが、全てではない。地主や建築業者、役所などの利権争いなども起こる。他の著書でもそんな風なことが書かれているのでよくあることなのだろ