仁木英之のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ零と書いてゼロと読ませる新シリーズで文庫書き下ろし
~水を操る神仙・拠比は創造神・炎帝神農により、秩序神・黄帝軒轅が造り出した人の姿に変えられ、口からものを食べなくてはならなくなり、盤・盆の子として生まれた僕僕と対とされた。人の姿に変えられたのは、軒轅の世界に入り込んで「一」を探すこと。一が二に分かれたために陰陽が生じ、宇宙も広がりを見せたのだ。拠比と僕僕と共に歩むのは戎宣という天馬の神仙だが、炎帝に願って力を減じて黄帝の地に入り込む。探し物は無数にあって判らず、炎帝の探し物を担当する導尤を先ずは探すが、水の得にくい旱天に住む人が邪魔をする。炎帝の側近・耕父や燭陰は増殖神である蓬莱に住む西王母に取りなして貰おうとするが、西王母の姿は見えない。邪魔をする巫女は神仙に近い術を操るが、力を減じたはずの拠比には及ばなかった。黄帝の側近・赤精子の子分である人に姿を変えた神仙の美豊・望森・百樹と共に導尤に会いに行くと、隻眼の大梟は各自見たいものを見せつけてはぐらかし、協力しそうにない。見たいものを見させることではぐらかし、麓の村から人々の色を奪い、色彩を創り出す神仙である希瞳の復活を願っていたのだ。祈りの力で導尤の目蓋を開かせ、一の欠片を手に入れ、炎帝鏡に力を込めさせた~僕僕先生は厨師の神仙だったのかぁ。しかし無力に近い。前シリーズでは微塵も感じさせなかったぞ。王弁が仙骨の欠片を持っていて修行によっては…というのの意味が少しずつ見えてきた -
Posted by ブクログ
ネタバレ警察官である『福沢』は、退職をめどに趣味である遺跡巡りをしようと考えていた。
そして定年を迎えた日、管轄地にある古墳から遺体が発見されるという事件が起こる。発掘調査中の棺の中から、若い女性の扼殺体が出てきたのだ。
気になった福沢は現場を見に行くことにした。そこで美し女性と、彼女が『つちくれさん』と慕う奇妙な老人に出会う。
考古学はロマンだ。はるか昔の埋葬物を掘り出し、時代をひも解く。悠久の時に思いを馳せる、どこか厳かで高尚な学問に感じる。ただ、それも一面ではあるが、全てではない。地主や建築業者、役所などの利権争いなども起こる。他の著書でもそんな風なことが書かれているのでよくあることなのだろう。意外と世俗的な世界なのである。
ここでも殺人事件を軸に、利権がらみやねつ造事件、過去のしがらみなどを交えながら、犯人を探していく。『つちくれさん』の飄々とした人柄に魅了されつつ、なかなか面白く読んでいた。
以下、ネタばれあり
が、解決部が今一つ納得いかない。
利権がらみとのミスリードを誘いつつ意外な犯人に持って行くのだが、あまりにもそこまで完全に蚊帳の外だった人物に愕然となる。しかも理由が・・・。
異母兄妹と知って尚、添い遂げようとするのか?しかも子どもも産もうなんてするかな。
息子に庇われたままにするかな?しかも「真犯人は見つかったのか?」なんて言ってるし。
どうしてもこの点が腑に落ちない。
あとこの殺人事件には直接のかかわりはなさそうだけど、つちくれさんの捏造の件とか、美人さんの父親が殺された事件が、出てきたからには気になるんだけど。
プロローグも、死体を隠すシーンというよりは捏造の時のように思える。続編とかあるのかな?