仁木英之のレビュー一覧

  • モノノ怪 執

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    「形」「真」「理」の3つが揃うとき、薬売りの持つ”退魔の剣”の封印が解かれ、モノノ怪を斬る。
     見かけの後ろにある本当の姿と原因が明らかになってはじめて、モノノ怪を断つ事ができる。
    人の執着心がモノノ怪を呼ぶ。
     あちこちの土地に行くのは、薬売りの特性だが、正体は?

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    2024年07月07日
  • モノノ怪 鬼

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    ネタバレ

    前回は短編集で薬売りさんが全然目立たないというか、ただモノノ怪を斬るためだけに出てくる通りすがり以下の話もあって物足りなさもあった。
    それに比べて今回は四話構成の長編(もしくは連作短編)で、ちゃんと薬売りさんと登場人物たちの絡みもあったし、形、真、理の解明、ハイパーさんへの変化と『モノノ怪』のお約束を踏んでくれていたので、ちゃんと『モノノ怪』を読んでいる気になれた。
    同じ場所でこうも連続してモノノ怪出てこられては、たまったものではないが。

    島津と戦う若君と「鬼御前」の恋や家族の話をメインに、そこに薬売りさんが絡んでくる仕様。
    鬼御前など作中に出てくるキャラの一部は実在の人物の模様。
    状況的に

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    2024年06月27日
  • 我ニ救国ノ策アリ

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    初めて佐久間象山について書かれた本を読みました。
    もちろん創作もあるでしょうが、少なくともこの時代に類稀な才能と先見性を持った人であることは間違いなく、その教えを受けた人達がその後の日本を運命づけたのもまた間違いない。
    惜しむらくは、あまりに相手の立場を慮る能力に欠け、正しいことさえ主張すれば良いと考えていたことで、この人間的魅力の欠如は天才にありがちな欠点かもしれない。
    もう少し交渉に長けていれば、今とは違う日本の姿があったかもしれないと思うと残念です。

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    2023年11月01日
  • 僕僕先生

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    仙人との恋。というのだろうか、そうではないような気もする。中国の歴史の中での話なので、よく時代背景がわからない所もあるが、温かさを感じる物語であった

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    2023年10月26日
  • 鋼の魂―僕僕先生―

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    長編作で、内容が3つの国にまつわる政だったので読み辛い。一国対一国でも偽りの多い政治的な人の動向や意匠は途中でわけがわからなくなってくる。政治に関心が無いとなかなか楽しめない一冊。
    霊獣や神仙の方にしか興味ない読者としては、月の女神を発掘しに行ったり、劉欣の仙骨が動いたりした湖底のくだりが面白かった。主に活躍した旅一行側の劉欣が少しずつ蒼芽香の気持ちに傾いていく様がこの先どうなるのか楽しみ。

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    2023年06月08日
  • 師弟の祈り 旅路の果てに―僕僕先生―(新潮文庫)

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    突然王弁君が現代日本にやってきた時は、これで元の雰囲気に戻るかと期待したのですが、それはなく、やっぱり前巻からの壮大過ぎる流れのままでついて行けなかった。。。

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    2022年12月26日
  • 薄妃の恋―僕僕先生―

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    僕僕先生シリーズ第2弾。前作より読みやすく感じる。
    登場人物もより個性的になってはいるが、どこか人間くさく、親しみやすさを感じさせる。

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    2022年09月07日
  • 僕僕先生 零(新潮文庫nex)

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    ★全てはご飯の後さ(p.317)

     僕僕が王弁に語る過去。炎帝の命で人の姿をとらされ極端に弱体化した拠比と彼の腹を満たすことを使命として産み出された弱い神仙の僕僕はエネルギー不足解消のためエネルギー源の欠片をさがす使命を与えられた。スフィアを探すアサキムみたいなもんかな。黄帝の不穏な動きのなか、とりあえずもの探しの神仙、導尤を探す。なんのストレスもなく読みやすかったです。

    ▼僕僕先生についての簡単なメモ(本編含む。気まぐれに累積。あとから記述したのも多いので読みを間違えてるかもしれません)

    【阿難陀/あなんだ】天竺から来た仏教の偉い人。
    【霰】雷神の国の後宮を守っている者の頭。子どもの頃

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    2022年08月02日
  • モノノ怪 執

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    ネタバレ

    うーーーん、アニメのきらびやかな映像が浮かんでこない、おとなしめの薬屋さんでした。
    全体的に静かな感じ。戦闘シーン短めですし。
    脇役感ましまし。

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    2022年07月30日
  • モノノ怪 執

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    個人的にはちょっと物足りなく感じてしまいました……(期待が大きすぎたのかもしれません……)

    やはりこの作品は映像の魅力のひとつであるビジュアルでの表現が小説ではできないのが一つ大きなポイントでした。お話は面白いのですが、やはりアニメの美しい映像と合わさってこその「モノノ怪」であることを痛感させられました……

    何よりも、想像を絶するレベルに薬売りさんの登場が少なかったことショックでした……!!薬売りさんの活躍が見たくて今作を買った私にとって、これは一番大事なことでした。常に外野で傍観といった形で困った時には助太刀する程度の登場だったのでかなり悲しかったです……

    薬売りさんの登場が少ないこと

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    2022年06月25日
  • モノノ怪 執

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    アニメのようなきらびやかで独特な味のある情景は私の拙い想像力では難しかったようで、登場人物の輪郭ができかけた頃に物語が完結するので気持ちが追い付かず残念でした。もっと深く読み込める力があればより楽しめたのに…と、自分の読書力のなさに凹みます。
    もう少し読書力がついた頃に再読したいと思います。

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    2022年06月19日
  • 奏弾室

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    始めは、幻想小説とは言っても、ミステリーっぽいと思い、ちょっとホラーがきたかなと思い、ああ、確かに幻想小説だ、と終わった。
    是枝監督のワンダフルライフを少しだけ思い出した。

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    2022年06月15日
  • 奏弾室

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    主よ、人の望みの喜びよ/どんなときも/ホーダウン/
    六つの小品/コンドルは飛んで行く/死の舞踏/
    ラ・カンパネッラ

    自分のピアノ演奏には心がないと言われ続けて、折れてしまった佑介。
    カバー裏には”音楽”の良し悪しがわからないとあり、帯には"音"の良し悪しがわからないとある。??
    本文にも同じような表現があるけれど、ピアノが弾けなくなったことと同じ意味なの?
    それぞれの話ごとに少しずつの違和感を重ねていって最終話でその理由がわかった感じ。

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    2022年05月27日
  • 神仙の告白 旅路の果てに―僕僕先生―(新潮文庫)

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    クライマックスが近づいたところで突然壮大な展開になり、当時人物(?)が多過ぎて関係性が混乱して、ついて行くのが難しくなってきた。
    僕僕先生と王弁君が国中を旅する間はほのぼのと楽しい雰囲気だったので、あの頃が懐かしい。

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    2022年01月14日
  • レギオニス 興隆編

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    柴田勝家の印象は武骨、猪突猛進のイメージだったが民の安寧に心を尽くし信勝から信長に代わる葛藤も描いている。
    ほとんど知らない勝家の心内、秀吉との対面をどのように感じるのか楽しみ。

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    2021年12月01日
  • 師弟の祈り 旅路の果てに―僕僕先生―(新潮文庫)

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    シリーズ最終巻。
    なのだけど、正直、満足感よりも戸惑いの方が多い。
    え? こう言う終わり方なんだ、と思った。

    前巻から続く最終話のエピソードはこれまでの僕僕先生とはかなり雰囲気が違っていた。
    ちょっとスケールが大きいと言うか、いや、スケールの大きさは今までもそうだったな、むしろステージが違うと言う印象。
    へえ、こっちに話を持っていくんだと思った。
    だってね、これまで王弁くんが先生とずっと一緒にいられるように仙骨を集めていて、その影響で彼が眠りに陥って先生がそれをなんとかしようと薬種を探し求めると言う前巻の展開までは分かる。
    でも、いきなり神仙が人を滅ぼそうとするなんて、いままでそんな伏線あっ

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    2021年11月10日
  • 鉄舟の剣

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    ザッツエンターテインメント。娯楽時代劇。設定や人物造形は面白く楽しめたけど、展開にちと疑問があった。端々に、修行とは、禅とは、といった匂いもあり。そうした、武士道、修行への憧れを思い出す。
    →己が動じなければ、崩されることはない。己が崩れずして、相手を崩すことができる
    →励まねばならぬが、焦ってもならぬ。本人が気付かねばならぬが、焦りが昂じて誤った道に進んでいる時に戻してやるのは師の勤めだ

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    2021年10月24日
  • 鉄舟の剣

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    幕末の時期。
    山岡鉄舟、勝海舟、高橋泥舟。
    三舟と並び称されるこの3人のまだ、名を残さない時期の青春群像劇。
    歴史に興味のある方にも十二分に楽しく読ませるお話です。

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    2021年09月28日
  • 黄泉坂案内人

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    コンセプトや登場人物?のキャラクター設定、個々のエピソードなどはいずれも良いと思うのに、何故だかグイグイ引き込まれるような魅力を感じないままに終わってしまった。
    シリーズとして続いているようなので、もう少し読み続けてみよう。

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    2021年09月22日
  • レギオニス 秀吉の躍進

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    信長の冷酷無比さが際立つようになり、昔から仕える見識ある武将達は疑問を持ちつつも恐怖もあって従うしかない。一方で新たに登用された若者達は恰も信長の名代であるかの如く勘違いした振る舞いをするようになり、これでは歴史が示す通り天下が続くはずがないと思ってしまう。
    信長にも人間的魅力があっただろうに、一方的な描き方のような気がする。

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    2021年09月11日