あらすじ
15年経った今でもノイタミナ全70作中第1位(※「あなたが選ぶ思い出の3作品」2005年―2009年制作部門1位)という人気を誇る和製ホラーアニメ作品『モノノ怪』。その作品世界を踏襲したスピンオフ小説を「僕僕先生」「黄泉坂案内人」 シリーズで人気の仁木英之が書下ろす。
猪苗代湖畔の天守に夜になると現れる姫、深川の長屋住まいのつくり花師を取り込んだ妖狐、古戦場に現れる獰猛な妖怪、本郷前田藩の屋敷近くに出る顔をはぐ怪物など、モノノ怪あるところに現れる妖しき薬売り。「形」「真」「理」の3つが揃うとき、薬売りの持つ”退魔の剣”の封印が解かれ、モノノ怪を斬る! 斬新な世界観で多くのファンを魅了した和製ホラーアニメ『モノノ怪』に登場する謎多き薬売りのスピンオフ小説、全6話。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
短編小説で6話程入ってました。
1話ごとに出てくるキャラが違いそしてキャラをわかりやすくする為、簡単な設定が書かれていてキャラ達の会話が読みやすく臨場感しやすい感じがしました。
話の世界は異世界ぽいけどどこぞなく江戸時代を舞台にしているような感じがしました。所々出てくるキャラの名前や暮らしなどからそのような感じが取れました。
他の評価や感想にはアニメと比べているのですが、私はアニメを見てないので小説を読んでの感想を書きます。
世界観やキャラ設定などはよく作り込まれていて時代を感じながらもどこかファンタジーのような雰囲気があり色んな世代でも読めやすいと思いました。
ただ、残念な点もありました。
残念な点の一つとしては主人公とも言える薬売りの登場が少ないことです。この小説はどちらかと言えば薬売りは脇役のような感じがしてなりませんでした。薬売りは「形」「真」「理」と呼ばれるものを見つけるとモノノ怪を斬ることができるのですが、それを見つけている間は薬売りはほぼ出てこないです。それどころか出てくる登場人物についてきて見つけている感がすごくストーカー感が拭えなかったです。
残念な点2つ目としては江戸時代を舞台にしているのかわからないのですが難しい漢字を初めて昔ながらの職業などがちょくちょく出てきて理解するのに時間がかかってました。もう少し読みやすくして欲しいのが個人的な思いです。または、出てくるキャラと同じく簡単な職業の説明とか載せてくれるとよかったかなぁと思いました。(自分で調べればいいんですけどね)
だけど世界観は個人的に好きなので学生さんにはオススメできる小説だと思います。
Posted by ブクログ
アニメ版のモノノ怪の雰囲気を期待して読んだのですが、かなり違いました。薬売りさんが出てはくるのですが、本当に添え役というか、口調もかなり違います。
映画公開後に薬売りさんは複数存在するのと情報から、これは別の薬売りさんなんだろう、と解釈しました。
内容は少し場面が分かりづらい部分があり、何度か読んで噛み砕かないといけないと思います。
Posted by ブクログ
「形」「真」「理」の3つが揃うとき、薬売りの持つ”退魔の剣”の封印が解かれ、モノノ怪を斬る。
見かけの後ろにある本当の姿と原因が明らかになってはじめて、モノノ怪を断つ事ができる。
人の執着心がモノノ怪を呼ぶ。
あちこちの土地に行くのは、薬売りの特性だが、正体は?
Posted by ブクログ
うーーーん、アニメのきらびやかな映像が浮かんでこない、おとなしめの薬屋さんでした。
全体的に静かな感じ。戦闘シーン短めですし。
脇役感ましまし。
Posted by ブクログ
個人的にはちょっと物足りなく感じてしまいました……(期待が大きすぎたのかもしれません……)
やはりこの作品は映像の魅力のひとつであるビジュアルでの表現が小説ではできないのが一つ大きなポイントでした。お話は面白いのですが、やはりアニメの美しい映像と合わさってこその「モノノ怪」であることを痛感させられました……
何よりも、想像を絶するレベルに薬売りさんの登場が少なかったことショックでした……!!薬売りさんの活躍が見たくて今作を買った私にとって、これは一番大事なことでした。常に外野で傍観といった形で困った時には助太刀する程度の登場だったのでかなり悲しかったです……
薬売りさんの登場が少ないことは残念ですが、人々の強い想いが妖と結びついてしまうという話の主軸は面白く、登場人物たちの心の暗い部分がかなり詳細まで描かれています。「モノノ怪」としてではなくホラー短編集として読むのであればとても楽しめるかと思います!
個人的には満足できなかったため酷評気味になってしまったのですが、「モノノ怪」が好きな方で今後この作品を読むか迷っている方の参考になれば幸いです。