仁木英之のレビュー一覧

  • さびしい女神―僕僕先生―

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    旱魃が最凶最悪であるという設定、大陸的ですね。
    でも、小説全体が物語となっている本作はこれまでで一番興味深い。
    「さびしい女神」が哀れで、そこになんとも言えない味わいがあっていいね。

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    2013年03月08日
  • さびしい女神―僕僕先生―

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    シリーズ四作目。
    頼りないニート青年、王弁が旱の女神を助けようと先生の手助けなしで頑張る。しばらく見ない間にたくましくなったてる!その後の朴念仁ぶりが残念だけど、王弁らしい。

    これからどうなっていくのか楽しみ。

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    2013年03月19日
  • さびしい女神―僕僕先生―

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    シリーズ4冊目。なんというか、驚きですね。このシリーズの向かう先がぼんやりと。

    それにしても、古代中国の神話系。これはもうちょっと勉強してもいいかなー。知ってると楽しいですよね、このシリーズは。

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    2013年02月16日
  • さびしい女神―僕僕先生―

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    仙人の僕僕先生と仙骨を持たない弟子の王弁君のコンビで旅を続けるシリーズ第4段。今回は僕僕先生はあまり登場せず、辿り着いたある国の難問を王弁君が愛馬吉良の力を借りながら奮闘、見事解決に至ったのでした。いつもは意気地なしのイメージのある王弁君ですが、今回は並み居る神様たちをも凌ぐ意志の強さで、ひとりの女神の心をこじ開けたのでした。そして、意外な僕僕先生の正体も知ることになったのでした。脇役で新しく登場した人物たちがユニークで楽しめました。

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    2013年02月08日
  • さびしい女神―僕僕先生―

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    ■僕僕先生シリーズ4作目。
    ■短編連作ではなく、長編小説。誰からも厄介者として扱われているが、本当は人と触れあいたいと願うさびしがりな女神を助けるか、女神を助けず世界を救うのかを主人公である王弁くんが決断する話。
    ■おもしろかったのだけれど、本作からいきなりシリアスモードに入ってしまってびっくり、前3作ののんびりほのぼのな雰囲気が好きだったので少し残念。物語を進めるためには仕方のないことなのか。

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    2013年02月04日
  • さびしい女神―僕僕先生―

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    一巻から三巻までを続けて読んでしばらくご無沙汰でした。最初はどんな世界だったかを思い出しつつよんでました。それほど時間がかからずに王弁や僕僕先生の世界に入り込めました。恐ろしい力を持つ神。それゆえに恐れられて封じられ一人寂しく生きていた女神。封印が解けてしまいそうなとき王弁の気持ちは女神の気持ちは……
    最後の場面はホッとしつつも、女神の力を抑える方法が何かあったら、共に暮らせるのにという残念な気持ちもあって複雑。

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    2013年01月24日
  • さびしい女神―僕僕先生―

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    前作であれっと感じたけど本編で持ち直した。苦悩する神々というモチーフには日本やギリシャ、ローマの神話に通じるものがあって読んでいて胸が熱くなる。
    旱魃という言葉の元になった魃という神様の話し。勝手に呼ばれ勝手に頼られ勝手に忌み嫌われる苦しみ。潤うという奇跡。
    SF的なスペースの拡大にストーリーの丁寧さが追いついていないきらいはあるものの、シリーズを通して次のステージに進んだという手応えが感じられ、次作が楽しみ。

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    2013年01月24日
  • さびしい女神―僕僕先生―

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    僕僕先生シリーズ第4弾。
    これまで読んだ中でのシリーズ最高傑作ですね。
    物語はどんどん壮大で荒唐無稽になって行きます。でも単に派手にすれば面白かろうとガチャガチャ盛り込んだイメージは無くて、むしろなんともいえぬ静謐感とか哀愁だとかも有って、独特の雰囲気を持った作品です。
    さて、これからの展開はどうなるのでしょう。単行本ではすでに6巻まで出ているようですが、私は文庫化待ち。
    今までは「何となく」と言う感じで待っていたのですが、次からは本気で期待して待つことになりそうです。

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    2016年06月19日
  • さびしい女神―僕僕先生―

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    「僕僕先生」第4弾 相変わらず面白く、読みやすい。

    参考文献に苗族の民話集が挙げられている様に、話に苗族の民話を取り入れている。
    また、苗族の祖先は、長江流域に住んでいたが漢民族の祖先である黄帝と争って、南方に逃げたとの説もある。
    あれやこれやが一体となって、物語は時空を超え、主人公の王弁は神仙の古代戦争を目撃する。
    僕僕先生の過去が明らかになり、僕僕先生と王弁の関係の転換点となりそう。

    苗族は、中国西南部からベトナム・ラオス・タイの北部山岳地帯に住む民族で、照葉樹林帯地域にくらし、餅や納豆などの発酵食品を食べるなど、文化的に日本と近いところがあると言われている。

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    2013年01月13日
  • さびしい女神―僕僕先生―

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    『僕僕先生』シリーズ、第4弾。
    王弁くんと僕僕先生のやり取りが少なかったのが残念。
    これまでに感じていた、ほんわかとした雰囲気があまりなかったなぁ。

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    2013年01月01日
  • 胡蝶の失くし物―僕僕先生―

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    あやうく4巻先に読むところでした。
    久しぶりの僕僕先生シリーズでしたが、やっぱり好きだなあと思います。巻がすすむにつれ登場人物も増えにぎやかになってきた印象を受けました。

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    2012年12月31日
  • 時輪の轍 千里伝

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    数々の悪行が親にばれたところで千里のやんちゃは変わらない。曲がった悪さでなくなったのは前巻で1つ試練を乗り越えたからだな。
    唐代の子等は幾つでいい加減一人前になるのか不明だが22歳はまだまだガキのようだ。

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    2012年11月24日
  • 千里伝

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    現在中国の大問題である選民思想を体現しているような千里の身分思想を話の面白さを損なうことなく描いているのがすごい。バソンがちょっと出来すぎているけどね。普通は徹底して悪役に描かれる共工がいい漢である設定も秀逸。次巻が楽しみだ。
    単行本と装丁が違いすぎるのをここで初めて見てビックリ。

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    2012年11月21日
  • 千里伝

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    『僕僕先生』シリーズにはまりかけて、ついでに(といっちゃ失礼か)読んでみた。
    本編を読み終わり、解説を読むまで、千里なる人物が実在のモデル(高駢)を持つとは知らなかった。
    単なるファンタジー小説だと思ってしまった。

    天地を占めることを争う、現世の人間と、今は「異界」に追いやられた「人々」。
    その異界から来た女性を母とし、唐王朝の名だたる武人高承簡を父とする千里。
    両親を「異界」に拉致され、それを取り戻すことで、中国全土を仲間たちと戦いながら旅をするという話。
    終盤で、傲慢な千里が、天地の理を感得して、より大きな境地に達し・・・と、王道の英雄の成長物語。
    見え見えのパターンと分かっていても、そ

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    2012年10月21日
  • 時輪の轍 千里伝

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    千里伝の第2弾。各地で時間が歪み始める。その原因は、「時」と「空」がばらばらになったためという。
    「時」と「空」が結び付けられてこの世界ができあがったという考え方、「時」と「空」が擬人化されるという点は、中国的な感じがしますね。

    歴史的には唐末期、高駢(千里)は淮南節度使の時、呂用之を重用して殺害される。この歴史的事実を踏まえて、話が構成されているのは、感嘆させられる。

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    2012年07月22日
  • 薄妃の恋―僕僕先生―

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    見た目は美少女の仙人「僕僕先生」と
    彼女を師として仰ぎつつも恋心も隠せない王弁くん。

    最初は不気味な存在だった薄妃も途中から
    いいキャラになるんよね~。

    お料理対決の話が好き。


    関係ないけど、この年の新潮文庫の新刊は
    66冊中3分の1が読んだことある作品だった。
    思わず手に取りたくなるものが多くって。
    豊作♪豊作♪

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    2012年06月21日
  • 薄妃の恋―僕僕先生―

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    ネタバレ

    ■僕僕先生シリーズ2作目。
    ■1作目より、読みやすくなった印象。テンポもよくなってる。慣れたのかな。
    ■王弁くん、あれから5年もたってるのに、なんにも変ってない感じのヘタレっぷり。でも、癒される。人間そんな簡単に変われるものではないのです。
    ■師弟・友人・恋人・兄弟・夫婦・スターとファンと様々な関係が1章ごとに見れて飽きずに読める。
    ■敵をも仲間にしちゃう僕僕先生の自由人っぷりが素敵。薄妃には幸せになってほしいな。

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    2012年06月20日
  • 魔神航路 肩乗りテューポーンと英雄船

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    現代世界の主人公は幼馴染共々ギリシャ神話の世界に飛ばされる。
    主人公は元の世界に戻るため、神話の世界の中で神々や英雄ととも船旅に出る。
    主人公と融合してしまう魔神テューポーン(性別なし)。そのテューポーンがかわいくてかわいくて仕方ない。
    話が途中で終わってしまうのが残念。

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    2012年05月20日
  • 胡蝶の失くし物―僕僕先生―

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    ネタバレ

    ≪内容覚書≫
    美少女仙人僕僕先生と、
    その弟子王弁君の旅物語第3作。
    2作で道づれとなった薄妃に加え、
    今回は暗殺者が仲間入り?

    さてさて、彼らの旅はどこへ向かう。

    【目次】
    職業兇徒 闇に囚われた者
    相思双流 せっかちな女神
    主従顛倒 夢に笑えば
    天蚕教主 惑う殺し屋
    回来走去 誰かのために流す涙
    恩讐必報 失くし物、見つけた物

    ≪感想≫
    ・職業兇徒 闇に囚われた者
    「胡蝶」という暗殺集団に属する劉欣さん、登場。
    異様に長い手足のせいで疎まれてきた幼少時。
    そんな彼の大切なものは、拾ってくれた養父母と、
    受け入れてくれた「胡蝶」の仲間たち。

    僕僕先生の暗殺命令を受けた劉欣さんだが、

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    2012年03月03日
  • 胡蝶の失くし物―僕僕先生―

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    僕僕先生シリーズの第3弾です。今回は前回までに登場した人物も合間に登場するので、記憶を一旦巻き戻す必要があります。
    タイトルにあるように”胡蝶房”と呼ばれる最強の暗殺集団に属する劉欣(りゅうきん)が次の標的仙人暗殺に向かうところからお話しは始まります。この狙われる仙人というのが僕僕先生ですから、血なまぐさい戦闘場面がたびたび登場するところが今回の特色です。そうはいっても僕僕先生と王弁との絶対的な師弟関係は崩れるわけもなく、毎回漫才でいうボケと突っ込みのような平和なやり取りが繰り広げられます。
    旅の途中で色々な事件が発生してお伴する仲間も増えていきますから、この辺りは孫悟空のお話に雰囲気が似てい

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    2012年02月13日