仁木英之のレビュー一覧

  • 先生の隠しごと―僕僕先生―

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    第1作からすると、スケールアップ。
    ただ、2作目以降、バトル色が強くなって、ちょっとついていきづらいなあ・・・と思ったのも事実。
    今回もそういう側面はあったけれど、でも、大唐帝国の周縁世界が舞台になっていて面白かった。
    歌垣の習俗や、苗族の衣装の描写の鮮やかなこと。
    極限状態で治療にあたる王弁くんの成長ぶり。
    今回は、一つ一つのエピソードに納得しながら読み勧めることができて、満足。

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    2014年07月12日
  • 乾坤の児 千里伝

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    千里伝シリーズがついに完結した。シリーズを通して千里の成長がよかったな〜。読みやすいんやけど、時々自分自身がハッとなる台詞とかがあって引き込まれるわ。

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    2014年06月29日
  • 海遊記 義浄西征伝

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    義浄が、法顕・玄奘につづき、仏典を求め天竺(インド)に向かう海路での出来事を通して、当時の中国の仏教界の状況や東南アジアの状況と義浄のひととなりが描かれている。

    海賊船との海戦や深い森林を背に海に浮かぶ巨大な要塞など、映像が見たくなる場面が多くある。そして、この義浄、かなり怪異な容貌の持ち主と描かれていて、西遊記とは違う映像になりそう。映画化して欲しい一作。

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    2014年03月15日
  • 薄妃の恋―僕僕先生―

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    僕僕先生②

    相変わらずのゆる~い感じ。
    いいですね。
    でも、前作よりも少し冒険してたかな。王弁くん。
    僕僕先生との進展具合は相変わらずでしたが(笑)

    ちなみに、夏川草介さんの解説がツボでした。良かったです。

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    2014年02月01日
  • 先生の隠しごと―僕僕先生―

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    僕僕先生シリーズの5作目ですが、今回はこれまでの様相と少し異なります。いつもは旅を続ける可憐な乙女姿の僕僕先生(実は仙人)と怠け者で意気地なしの王弁青年との辛辣かつほのぼのとした道中でのやりとりがミソのお話なのですが、今回の僕僕先生はこれまでとは人が(仙人が!?)違ったような言動の数々で、王弁青年は心中穏やかではありません。そのため、却って王弁青年の先生に頼れないという覚悟した行動が目覚ましいものになりました。
    今回のお話の舞台理想の国家(ラクシア)は光のまぶゆい部分だけで成り立つ国でしたが、この国の王、ラクスのことばや人々の様子に胡散臭いものを感じた王弁です。ところが、あろうことか僕僕先生は

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    2014年02月01日
  • 薄妃の恋―僕僕先生―

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    一昨目を読んでから随分間が空いてしまったけれど、ようやく二作目を読みました。少し時の流れが緩やかな本シリーズの良さが感じられた一冊でした。

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    2014年01月22日
  • 胡蝶の失くし物―僕僕先生―

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    なかなか面白くなっていってる。登場人物も増え、ゆるゆると旅を続ける僕僕先生と王弁の淡い関係のみだけでなくストーリーが展開している巻だと思う。今までは成り行きで読んでましたが、次が楽しみになりました。挿絵もかわいらしく好きです。

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    2014年01月21日
  • さびしい女神―僕僕先生―

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    僕僕先生シリーズの第4弾。今回は珍しく壮大で少しシリアスな話です。読み応えはかなりありますね。一日で読破してしまった。少し最後はいろいろと考えさせられる。いい意味でらしくないな。

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    2014年01月19日
  • 胡蝶の失くし物―僕僕先生―

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    劉欣が、意外と人間臭くて好きだなぁ。両親のことになると、人になってしまうのがねぇ。そういうしがらみがあっちゃ暗殺者としては危険なんじゃ…と思ったらやっぱりでした。
    本当はいつまでも、親って生きててくれるわけじゃないんだよね。分かってても、私も劉欣みたいにオロオロしちゃうし、すごい泣くと思うわ。
    そしてね、隠してたって、親にはきっと分かっちゃうんだよね。それが愛ってもんですよ。今親御さんはどうしているのか、心配ですね。
    劉欣は、何か人あらざる一族の生まれかもしれないですね。そんな感じのことを僕僕先生も漏らしてたような。彼の一族に会える日も来るのでしょうか。
    少しずつ"心"を取

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    2014年01月18日
  • 薄妃の恋―僕僕先生―

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    薄妃が切なくて切なくて…。好きすぎて、つっぱしる若かりし日の恋。私にもあったなぁー…思い出したくないけど、こっぱずかしくて苦笑。
    待ってて…ねぇ。嫌な予感。こういうの待ってられる程、人って純粋じゃないんだよねぇ。

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    2014年02月19日
  • さびしい女神―僕僕先生―

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    神代の時代にまで飛んでいってしまい、壮大なスケールで展開したシリーズ第四作目だった。

    ニートな唐代青年、王弁くん。
    ゆとり世代の若者が被って見えるのは気のせい?
    ただ、そのゆとり男子が世界を変えてしまう。
    それはゆとり世代への子守歌なのかな?

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    2013年12月10日
  • 時輪の轍 千里伝

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    千里の恋?

    時の流れに巻き込まれて 同じ時間を行ったり来たりするところで、私も一緒にデジャブしてました。(笑)

    時空 まさしく!! 時空の話なんですね。

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    2013年12月02日
  • 胡蝶の失くし物―僕僕先生―

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    殺し屋集団登場で、ハラハラドキドキでした。旅の強烈な道連れが増えて、今回は弁の存在感が薄かったように感じます。
    僕僕は前回よりも仙人らしさが強く出ているようで、かっこよすぎました。
    劉欣、薄皮、蚕嬢たちのその後や、追っ手との戦い、その背景、気になることが山積みに。やはり次も読むべきかな。

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    2013年09月30日
  • 高原王記

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    英雄と精霊。高原の国で戦いに明け暮れたこのペアに起きた事は……
    英雄がなんだか小さく見えるのが不思議。世の中を斜に見るようになった英雄は案外図太いのかもしれない。

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    2013年08月07日
  • 武神の賽 千里伝

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    千里伝第3弾

    これだけ大変な経験をしても、千里はまだまだ成長が不充分というところか。
    次巻完結編に向けて、千里は、そして人間世界はどうなるのか?

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    2013年08月04日
  • 高原王記

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    厳しい修行を経て英雄となり、さらに峻険な自然を乗り越えて太古からの精霊に選ばれし者・・・中華風勧善懲悪超絶英雄譚(打ってて笑)かと思いきや、高潔な英雄魂を奪われて、斜め下からの視点を覚えてしまった元英雄と、戸惑いながらも彼を見放せない精霊の斜め横行くファンタジー。
    青レンジャー好きの私にはたまらない視点だ。ただ、僕僕先生の作者なのに、2人しか出てこない女がどちらも脳細胞なくて下半身と直感という男性からはワケノワカラン生き物として描かれていることが、憤懣やる方ない感じ。

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    2013年07月29日
  • 胡蝶の失くし物―僕僕先生―

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    胡蝶なんて優美な名前が示すものが
    あまりにもかけ離れていて、驚愕する

    薄妃の恋の結末は、意外ではないけれども
    見守るのは、冷静ではいられない

    それにしても、登場人物が増えていく

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    2013年06月15日
  • 薄妃の恋―僕僕先生―

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    シリーズ2作目
    先日、Fantasy Sellerで読んだ雷の子どもが登場して
    なんとなく、嬉しい
    薄妃は、姿を保つ為に男性と交わることを必要としているのだけれども
    でも、誰とでも良いわけじゃない
    どうして彼じゃなくちゃいけないんだろう
    それが、恋というもの

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    2013年06月08日
  • さびしい女神―僕僕先生―

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    ファンタジーをあまり好まない私だけど、仁木さんの中国を下地とした物語はロマンがあって惹かれる。

    僕僕先生シリーズと出会って、ファンタジーもいいなって思えるようになった。

    先生と王弁の関係が絆が巻を追うごとに深まっていくのが楽しみでならない。
    それでいて思わせぶりな先生と、純粋に慕い続ける王弁。

    今回は終盤ドキドキさせられた。
    魃というキャラクターもまた魅力的だった!

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    2013年05月06日
  • 千里伝

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    人と呼ばれる存在は決して一つではないのだろう。感じ、思い、考えるものたちを「人」と呼ぶのであれば、きっと存在するもの全ては「人」となる。感じていること、思っていること、考えていることは自分にさえ定かでない。まして他人のそれは絶対にわからない。
     だとすると繋がることはできないのか。そこにあるものが何を感じ生きてきたのか、何を思いそこにいるのか、「考える」ことはもしかして繋がることなのかもしれない。
     内と外をつなげる。内力と外力をつなげる、つなげようとすること、そして他人のそれと繋げようと思える者こそ、きっとこの天地で生きていく資格がある者なのではないだろうか。

    仁木さんの小説は難しいようで

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    2013年05月06日