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Posted by ブクログ
千里…立派になりましたね。…人の美点を認めて、自分にはそれがないことを認めることができるようになった。それが、最後の最後に人の心を掴んだって感じでした。
ああなった絶海は、蔑収じゃなきゃ受け止められなかったけど、他の人は皆千里に動かされたんだものね。
最後の終わりは、ちょっと読めちゃったけど、心に残る言葉や部分がいっぱいありました。
真に強い者は、戦い続ける者だという、泰山府君の言葉。挫けても挫けても、諦めないこと。
強さは、他に任せておけばいい。という蔑収の言葉。
才能がある人では、絶海の心は分からなかった。何をやっても、なんか出来ちゃう人っているんですよね。器用貧乏にもなりがちだけど。でも、それを見て、羨むのも妬むのも、なんか違う。それじゃ、何も変わらないし、前を向けなくなるだけなんだなって。
自分が持ってないことを認めて、持ってるものの中で戦わなきゃいけない。積み上げることなら誰だってできるから。何度だってまたやり直せるから。
千里は言ってました。次勝ちゃいいだけだろ!と。いつか、肩を並べられたら、それでいい。時間はかかるかもしれないけど。蔑収は、いつか一緒にその時を迎えたかったんだろうなぁと。
ちょっと絶海が羨ましい。一番、人間をしている。という、千里の言葉。
弱さも器のちっこさも、人間なんだから、当たり前です。絶海の周りが異常なんです。バソンは恵まれてなんかないんだよ。そうじゃなきゃ、生きられなかっただけで。強くなきゃ、生き残れないだけなのです。
何にもできなくったって、生きられる世の中だったら、きっとバソンはこんな風にならなかったはずだもの。それはとても不幸なことかもしれないのに。
千里は、絶海の心はもしかしたらこれからも分からないかもしれない。でも、それはきっと少し不幸なことなのです。
大多数の人間は絶海みたいな人です。弱いのです。そして、弱くなきゃ、たぶん強さの意味は分からないのです。弱くても、弱さに向き合えなきゃ、強さを勘違いすることもあるのですが。それが絶海だったわけですが。
千里は、自分が弱いことを認めていました。だからこそ、出た言葉なのだと思います。
総じて、面白いシリーズでした。個人的には僕僕先生の方が好きですが、なかなかよかったです。
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