仁木英之のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
これは、シリーズの一つのハイライトだな。
今巻の半分は王弁の物語、残りの半分は長く一緒の旅をして来た劉欣の物語。
王弁が薬師としてこれだけ真剣に人の生き死にに関わったのも初めてのような気がする。
なんとかして患者を助けようとするその真摯な彼の成長を嬉しく思うとともに、どうしようもない人の生き死に関わってしまう様が辛い。
そういう意味で、今巻はいつもよりも真摯でシリアスだ。
それでも王弁と僕僕先生とのやり取りではほのぼのニヤニヤさせてもらったわけだけど。
一方、劉欣の物語ではかなり大掛かりな陰謀が見えて、この物語はどこへいくのだろうかと思ってしまった。
そして、劉欣。
まさか、ここで彼との別 -
Posted by ブクログ
2008年の作品で、シリーズ第二弾。
美少女の姿をしているが実は齢数千年の仙人と、元ニート青年・現在は仙人の元で修業?中の弟子が、中国の広大な舞台を縦横に巡りつつ繰り広げる物語り。
とってもツンデレな仙人だが、デレのさじ加減が厳しくて、それでも魅かれ続ける青年・王弁。 以前に比べれば薬師として幾分かの成長も遂げ、本書には描かれていないが数年の異界の一人旅も経験して経年値は積んでいるらしい...。
それでも、依然として仙人であり師でもある僕僕との距離は縮みそうで近付けない...
人間のみならず、天界、仙界の様々なドロドロに巻き込まれながら、段々と美少女仙人との距離が近付きつつある...
仙人:僕 -
Posted by ブクログ
既に250件以上のレビューが有るので、箇条書きで簡潔に。
・中国の1000年以上前?を舞台背景として利用している。
・個人名とか地名とか、最初はとっつき難かったが、段々と惹き込まれる。
・いわゆるツンデレか?、外見は少女で実は数千年以上の単位で生きている仙人が主人公。
・茫洋とした青年(22歳からスタート)も主キャラ。
・精神面・人間的に成長しつつ、微妙な距離と関係で仙人少女との距離が縮まっていく。
・終盤での展開が早い!(この1冊でストーリー終わるのか?と心配になった)
・中国らしい歴史展開や人間関係、的な表現も多々あり(現実よりは大分薄めに描写していると思うが)、ファンタジーなのに ”現実 -
Posted by ブクログ
中国の古典文化の深い愛情を持つ作家・仁木英行の大ヒットシリーズの第二作。大人になっても働きも学びもせず、のんべんだらりとニートのような生活を送っている青年・王弁が、少女の姿をした仙人・僕僕と修業の旅から戻ってはや5年。薬師(くすし)として日々を送っていた王弁は、再び目の前に現れた僕僕と一緒に、中国国内を旅して回ることになる。相変わらずしゃっきっとしない王弁に呆れながらも、毒舌を交えながらも師として面倒を見る僕僕。二人の関係は「師弟」から「恋人」の関係に発展していきそうな予感。だが、師匠の本当の姿を知っている弟子と、自分の正体をどう思っているか気になる師匠は、最後の一線をなかなか越えることができ
-
Posted by ブクログ
王弁が可愛くない年になっちゃったよ・・・
しかも薬師のようなことしてしっかり生計を立ててるし。
でもやっぱり僕僕先生といっしょにいると1巻の可愛い王弁に戻るのかな。
今回は恋愛メイン。
内容(「BOOK」データベースより)
あれから5年目の春、ついに先生が帰ってきた!生意気に可愛く達観しちゃった僕僕と、若気の至りを絶賛続行中の王弁くんが、波乱万丈な二人旅へ再出発。さっそく道中の漉水のほとりで、男女の熱愛現場に遭遇した一行。しかしそれは、人間の男と、すでにこの世のものでなくなった女との、悲しい恋の目撃だった―新しい旅の仲間も増えて、ますます絶好調の僕僕シリーズ第二弾。